ちびのミイ

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ちびのミイ
ムーミンのキャラクター
フィンランド・ナーンタリのムーミンワールドにて
初登場 ムーミンパパの思い出
作者 トーベ・ヤンソン
詳細情報
性別 女性
家族 ムーミンパパ ()
ムーミンママ ()
ムーミントロール (兄弟)
スニフ (兄弟)
親戚 スナフキン (異父兄弟)
ミムラ夫人 ()
ミムラねえさん ()
その他大勢の兄弟や姉妹が存在する。
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ちびのミイ、またはリトルミイ: Lilla My: Pikku Myy: Little My)はトーベ・ヤンソン原作の『ムーミン』シリーズに登場するキャラクターである。ミイは『ムーミンパパの思い出』という4作目で初めて登場した。

名前[編集]

ミイという名前はギリシャ文字の12文字目のμ(ミュー)に由来している。これはMyと訳され、スウェーデン語で[my]と発音される[1]

性格[編集]

ミイは小さくて頑固、せっかちで怒りっぽく、いたずら好きで失礼なところもあるが、本当になりたいと思えばとても良き友達にもなることができる。とても角のある人物で、聞き手や討論相手を説得する場面で大体成功している[2]。彼女は、感情と論理を使って議論に勝とうとするような型にはまらない論客である。典型的に、討論をしている相手や討論の対象となっている相手に対して個人攻撃をしたり[3]、文書にされていない彼女自身の結論を述べたり[4]、敵の議論を誇張して嘲笑ったり[5] 、敵の劣勢を示すために非言語的な効果を使ったりする[6]

人物[編集]

ミイは、作品ごとに次のように描かれている。

『ムーミンパパの思い出』
ムーミンパパがまだ若かったころの真夏の夜に生まれ、ミムラ夫人の子どものなかで最も背が低い末っ子として描かれており、その大きさは小さすぎて見えないほどである。この作品では大きな役割を担っているわけではないが、いたずら好きで、やっかいごとに自ら首をつっこんでいく人物である。
『ムーミン谷の夏祭り』
この作品でも、大きさはいまだにスナフキンがポケットに入れて運べるほどであるが、話の中でより大きな役割を持つほどには十分に成長している。姉は、ミイによいふるまいを教えることはできなかったものの、世話をしていた。また、物語中ではほかの姉妹とは別に描かれており、作中の大半でいっしょにいるスナフキンに、きまりにうるさい公園の管理人から助けられる。これは同様に、ほかの子どもたちを助けることにもなった。
『ムーミン谷の冬』
ミイは、ムーミンパパとムーミンママの子どもで、冬眠から目覚めたムーミントロールとは別に描かれる唯一の登場人物であり、初めて冬を経験する。ムーミントロールとは異なり、ウィンタースポーツを発見してすぐに、まったく新しい銀色の世界が、非常に楽しいものであると気づく[7]
『ムーミン谷の仲間たち』
この本は複数の短い物語から構成されており、そのうち3つの物語でミイが主役を務めている。
  1. 『ぞっとする話』- ミイがぞっとするようなほら話をし、下から2番目の兄弟のホムサを運命づける。
  2. 『世界でいちばんさいごのりゅう』 - リトルミイは基本的に自分よりも幼い兄弟やムーミントロール(実際、兄弟よりも年上である)に対しておせっかいで皮肉的で、無神経な性格である。
  3. 『目に見えない子』 - ミイは目に見えないニニーがどうすれば再び見えるようになるのか彼女自身の考えを実演した。
『ムーミンパパ海へ行く』
ミイが灯台島に行くムーミン一家に付いて行く話で、この本の中に定期的に出演する。すぐに新しい生活に没頭し、至るところで陽気な様子のキャラクターである。

ミイは絵本では主要な役割を担っている。『それからどうなるの』『ムーミン谷へのふしぎな旅』では少しではあるがセリフが与えられ、『さみしがりやのクニット』中では、述べられてはいないが、沈黙を守るページがある。

また、『ムーミン谷の11月』という作品に何度も登場しているが、この本が灯台の島への旅行を描いた『ムーミンパパ海へ行く』と同時に出てきたので、彼女一人では登場していない。

声優[編集]

日本でのアニメーションにおける声優は以下のとおりである。

脚注[編集]

  1. ^ Lempiäinen, Pentti (1999) (Finnish). Suuri etunimikirja. WSOY. p. 166. ISBN 951-0-23323-4. 
  2. ^ Mikkonen 2007, pp. 97–.
  3. ^ Mikkonen 2007, p. 99.
  4. ^ Mikkonen 2007, p. 100.
  5. ^ Mikkonen 2007, pp. 101–102.
  6. ^ Mikkonen 2007, pp. 105–106.
  7. ^ Jones 1984, p. 71.

参考文献[編集]

  • Mikkonen, Jukka (2007). “"Believe you me, I know. I'm pretty sharp when i comes to things like that": Little My's argumentation and rhetoric”. In McLoughlin, Kate; Brock, Malin Lidström. Tove Jansson Rediscovered. Cambridge Scolars Publishing. ISBN 978-1-84718-269-2. 
  • Jones, W. Glyn (1984) (Swedish). Vägen från Muminsalen. Hangö: Bonniers. pp. 71. ISBN 91-0-046191-1.