愛の若草物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
世界名作劇場
通番 題名 放映期間
第12作 愛少女ポリアンナ物語 1986年1月
~1986年12月
第13作 愛の若草物語 1987年1月
~1987年12月
第14作 小公子セディ 1988年1月
~1988年12月

愛の若草物語』(あいのわかくさものがたり)は、フジテレビ系列の『ハウス世界名作劇場』枠で放映されたテレビアニメ。放映期間は1987年1月11日から同年12月27日で全48話。

概要[編集]

原作はルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』(Little Women)および『続・若草物語』(Little Women Married, or Good Wives)。

「姉妹の年齢が変更されている」「アニメオリジナルの人物が登場する」「主要キャラクターの名前や設定が変更されている」など、原作との差異がシリーズの他の作品と比較して多く存在する。

原作は作者の家庭をモデルとしており、特に次女のジョオ(ジョー)は作者本人がモデルとされ、ジョオを中心に話が進んでいく。本作品でもそれは変わらないが、ナレーションを末女(四女)のエイミーが務めている為、主人公はジョオ・視点はエイミーという形式となっている。またEDクレジットにおいては、主人公・ジョオ役の山田栄子ではなく、長姉・メグ役の潘恵子がトップにクレジットされていた。

オープニング(OP)・エンディング(ED)テーマは、当初は新田恵利が歌っていたが、第15話から新曲に差し替えられた。このうち、第2期OPテーマ「いつかきっと!」は歌詞の内容が四姉妹それぞれの夢を歌うもので、姉妹の担当声優が実際に歌うというものであった。夢の内容は姉2人が1番、妹2人は2番に該当しており、1番と2番が毎回交互に使用されていた。この曲は元々挿入歌として作られていたものであり、OPの差し替え前にも既に作中で何度か使用されていた。

本作途中より『ショットガン』放送のため、放送時間が2分短縮されている。

1986年4月よりフジテレビのロゴが一新、現在の目玉マークが初クレジットされた作品でもある。

後の1993年に原作の第3部にあたる『若草物語 ナンとジョー先生』が世界名作劇場枠でアニメ化された。

あらすじ[編集]

南北戦争時代のアメリカ北部の堅実な家庭が舞台。出征した父の帰還を楽しみにしながら、個性豊かな四姉妹はそれぞれの夢を追いながら成長していく。

登場人物[編集]

マーチ家[編集]

ジョセフィン・マーチ
声 - 山田栄子
主人公。マーチ家の次女で通称はジョオ。15歳。活発で男勝りな性格だが、雷だけは大の苦手。小説家になるのが夢。マーサに特に気に入られており、元の性格に戻るきっかけとなった人物でもある。ジョオも、気難しい面があるとは考えながらも、マーサを良く思っている。身の回りの世話をすることで、少しの賃金ももらっている。
ローリーやアンソニーとは仲がいいが、それぞれから恋愛感情を抱かれていることには、全く気づいていない。
マーガレット・マーチ
声 - 潘恵子
マーチ家の長女。通称はメグ。16歳。姉妹の一番上だけあり、おしとやかでしっかりした性格。社交界に対し、強い憧れを抱いている。ニューコード移住後は、家庭教師の仕事を行い家計を助けている。
エリザベス・マーチ
声 - 荘真由美
マーチ家の三女。通称はベス。10歳。気弱だが、優しい性格。ピアノを弾くことが大好き。病気がちな事から学校へは行かず、ほぼ1日を家で過ごす。ミルキーアンを拾ってきた張本人。
エイミー・マーチ
声 - 佐久間レイ
マーチ家の四女。姉妹では唯一略称がなく、エイミーとそのまま呼ばれる。7歳。わがままでおませな性格で、活発なジョオとはよく口論もする。大人の女性になることに、強い憧れを抱いており、低い鼻を気にしている。この為、毎晩洗濯バサミで鼻をつまんで寝ている。
ナレーションや提供アニメのスポンサー読みも担当している。
メアリー・カーティス・マーチ
声 - 中西妙子
マーチ家の母親。しっかりとした性格。恵まれない人々の為、慈善活動も行っている。
フレデリック・マーチ
声 - 阪脩
マーチ家の父親。奴隷解放の為、北軍の兵士として南北戦争に参加している。非常に強い信念の持ち主。かつて世話になったマーサには、強い感謝の念を抱いている。
ハンナ
声 - 大方斐紗子
マーチ家の黒人家政婦。人のいい活発な性格で、料理がうまい。マーチ一家の全員から慕われ、信頼されている。ただし猫は大の苦手。
ミルキーアン
マーチ一家の子猫。コンコードに住んでいた頃、雨に打たれ弱っていたところをベスが見つけ、家に連れて来た。名前は、ミルクのように真っ白な毛色によるもの(ベスが命名)。子猫だけあってやんちゃな面があり、ハリーににらめっこで勝利したことも。

マーサ関連[編集]

マーサ・フォーレット
声 - 水城蘭子
フレデリックの叔母。幼くして両親を亡くしたフレデリックを引き取り、我が子同然のように育てた。しかし、その後反対を押し切ってニューヨークへ行ったことに対し、強い憤りを感じていた。
登場当初は、人間不信から非常に意地の悪い面を見せていたが、徐々に昔のように戻っていく。姉妹の中ではジョオを特に気に入っており、養子にとメアリーや本人に依頼したこともある。
デーヴィット・フォーレット
声 - 塩屋浩三
マーサの甥でフレデリックの義理の従兄弟。20代後半。マーサの死後自分が資産を継ごうと企んでいて、たびたび、マーサにたかりに来るなど、偏狭で金に汚い性分の持ち主。マーチ家がマーサの遺産を狙っていると思い込み、彼女らを排除しようとたびたび嫌味な態度で接する。
エスター
声 - 鵜飼るみ子
マーサ家の若いメイド。やや無愛想な面があり、マーチ一家との初対面時には、ジョオたちは悪印象を抱いた。しかし基本的には親切。
ドロシー
声 - 向殿あさみ
マーサ家のコック。登場は1回きり。
ベン
声 - 広瀬正志
マーサ家の御者。やさしいおじさん。
ハリー
マーサの飼っているプードル。真っ白な毛並みをしている。
ポリー
声 - 山田恭子
マーサの飼っている九官鳥。マーサの言葉を聞いて過ごして来たため、口の悪い言葉でしか鳴かない。ジョオがマーサの世話の為に来るようになってから、別の言葉も少し覚えた。

ローレンス関連[編集]

ジェームス・ローレンス
声 - 宮内幸平
ニューコードでマーチ一家の隣に住む老人。怖い顔をしていたため、姉妹から怖がられていたが、実はとても優しい人物。
ローリー・ローレンス
声 - 飛田展男
ジェームスの孫。ピアノを弾くのが大好きでピアニストを目指していたが、ジェームスに猛反対され、大学へ行くよう言われている。後にジョオを好きになるが、物語中では大きく進展はしない。最終話のエイミーによるナレーションで、後に(原作通りに)エイミーと結婚したことが語られている。
原作ではローリーは通称で、本名はセオドア・ローレンスであったが、本作ではローリーが本名(もしくは本名にもとづく愛称)となっており、祖父であるジェームスなどもローリーと呼んでいる。
カール・ブルック
声 - 小島敏彦
ローリーの家庭教師。メグに好意を抱くようになる。

ニューコードタイムズ社[編集]

※全てアニメオリジナル

アンソニー・ブーン
声 - 曽我部和恭
ジョオが小説を持っていったニューコードタイムズ社の新聞記者。ずばずばとものをいう性格。当初は小説を貶した為にジョオに嫌われたが、徐々に仲が良くなった後、好意を抱くようになる。
ヘンリー・マードック
声 - 槐柳二
ニューコードタイムズ社の編集長。とても気のいい性格。ジョオの小説を気に入り、新聞に連載した。
ジョン・マーティー
声 - 関俊彦
一家がコンコードから引っ越す少し前、南軍から逃げ出した黒人奴隷。マーチ家の協力で南軍から隠れ通し、自由の身となる。フィラデルフィアの印刷所で1年働いた後、脱走の際にメアリーから借りた20ドルを返済するため、ニューコードのマーサの屋敷を訪ねてきた。その後、ジョオの紹介でニューコードタイムズ社の植字工となる。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ[編集]

「若草の招待状」(第1話 - 第14話)
作詞 - 秋元康 / 作曲 - 高見沢俊彦 / 編曲 - 佐藤準 / 歌 - 新田恵利
「いつかきっと!」(第15話 - 第48話)
作詞 - おおくぼ由美 / 作曲 - 森田公一 / 編曲 - 大谷和夫 / 歌 - 潘恵子、山田栄子、荘真由美、佐久間レイ
奇数話は1番、偶数話は2番を使用した

エンディングテーマ[編集]

「夕陽と風とメロディ」(第1話 - 第14話)
作詞 - 麻生圭子 / 作曲・編曲 - 松任谷正隆 / 歌 - 新田恵利
「お父さまへのララバイ」(第15話 - 第48話)
作詞 - おおくぼ由美 / 作曲・編曲 - 森田公一 / 歌 - 下成佐登子

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 1987年
1月11日
パパが帰って来た!! 黒田昌郎 黒川文男 山崎登志樹
第2話 1月18日 ミルキー・アンを拾った 黒川文男
第3話 1月25日 あぶない!早く逃げて!!
第4話 2月1日 戦争がはじまる! 矢沢則夫 黒川文男
第5話 2月8日 町が燃えてしまう! 辻伸一
第6話 2月15日 さよなら ふるさと! 楠葉宏三 古山匠
第7話 2月22日 おば様はいじわる! 矢沢則夫 山崎登志樹
第8話 3月1日 お家を貸して下さい! 辻伸一 古山匠
第9話 3月8日 怒りん坊のジョオ! 矢沢則夫 山崎登志樹
第10話 3月15日 ほめられて けなされて 杉村博美
松見真一
古山匠
第11話 3月22日 マーサおば様はお気の毒! 楠葉宏三 山崎登志樹
第12話 3月29日 雷なんて大嫌い! 辻伸一 古山匠
第13話 4月5日 私たちの変な家 杉村博美 山崎登志樹
第14話 4月12日 エイミーと悪い友だち 辻伸一 古山匠
第15話 4月19日 お隣からのぞく不思議な少年! 楠葉宏三 山崎登志樹
第16話 4月26日 ひどい!メグは泥棒なんかじゃない!! 山口武志
松見真一
古山匠
第17話 5月3日 ジョオとリンカーン大統領の演説! 楠葉宏三 山崎登志樹
第18話 5月10日 メグとジョオ舞踏会にデビュー!? 辻伸一 大谷敦子
第19話 5月17日 おこげドレスと素敵な紳士 杉村博美 古山匠
第20話 5月24日 ジョオのお見舞いは元気がいっぱい! 楠葉宏三 山崎登志樹
第21話 5月31日 発表! はりきりジョオの自信作 岡部英二 古山匠
第22話 6月7日 おなかのすいたクリスマス 辻伸一 山崎登志樹
第23話 6月14日 ベス! 思いがけない贈物に大喜び!! 杉村博美
山口武志
古山匠
第24話 6月21日 メグの小さな恋のはじまり? 岡部英二 山崎登志樹
第25話 6月28日 小説家ジョオの2ドルの傑作! 楠葉宏三 古山匠
第26話 7月5日 恐がりベスとお隣の老紳士 辻伸一 山崎登志樹
第27話 7月12日 学校でお仕置されたエイミー! 八沖繁雄 古山匠
第28話 8月2日 エイミー!なんてことするの! 黒田昌郎 山崎登志樹
第29話 8月9日 死なないで!エイミーが川に落ちた! 辻伸一 古山匠
第30話 8月16日 ゴメンねと言えたらいいのに! 杉村博美 山崎登志樹
第31話 8月30日 メグはきせかえ人形じゃない! 黒田昌郎
杉村博美
古山匠
第32話 9月6日 困ったマーサおばさんの性格 辻伸一 山崎登志樹
第33話 9月13日 楽しい楽しい野外パーティだ! 八沖繁雄 古山匠
第34話 9月20日 エイミーは悪い夢を見た! 杉村博美 山崎登志樹
第35話 9月27日 メグ、それはやっぱり恋なのよ!! 辻伸一 古山匠
第36話 10月4日 ジョオの小説が新聞にのった! 四辻孝夫 山崎登志樹
第37話 10月11日 チチキトク…ジョオが髪を売った! 杉村博美 古山匠
第38話 10月18日 悪い知らせの電報がきた! 辻伸一 山崎登志樹
第39話 10月25日 みんなが書いた手紙、手紙、手紙 波岡伸 古山匠
第40話 11月1日 ベスが猩紅熱にかかった! 八沖繁雄 山崎登志樹
第41話 11月8日 お母さま早く帰ってきて! 波岡伸 古山匠
第42話 11月15日 神様、どうかベスを助けて! 辻伸一 山崎登志樹
第43話 11月22日 大都会ニューヨークへ行こう! ジョオ 池野文雄 古山匠
第44話 11月29日 ニセ手紙事件・犯人は誰か? 辻伸一 山崎登志樹
第45話 12月6日 おじいさまがローリーをなぐった! 池野文雄 古山匠
第46話 12月13日 思いがけないクリスマスプレゼント 山崎登志樹
第47話 12月20日 さよなら! アンソニー 辻伸一 古山匠
第48話 12月27日 春!それぞれの旅立ち 黒川文男 山崎登志樹

ネット局[編集]

※放送日時・系列は当番組終了時(1987年12月)のもの。

放送地域 放送局 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 フジテレビ 日曜 19:30 - 20:00 フジテレビ系列 制作局
北海道 北海道文化放送
秋田県 秋田テレビ [1]
宮城県 仙台放送
福島県 福島テレビ
新潟県 新潟総合テレビ
富山県 富山テレビ
石川県 石川テレビ
福井県 福井テレビ
長野県 長野放送
静岡県 テレビ静岡
中京広域圏 東海テレビ
関西広域圏 関西テレビ
鳥取県島根県 山陰中央テレビ
岡山県・香川県 岡山放送
広島県 テレビ新広島
愛媛県 愛媛放送 [2]
福岡県 テレビ西日本
佐賀県 サガテレビ
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系列
テレビ朝日系列
沖縄県 沖縄テレビ フジテレビ系列
青森県 青森放送 土曜 18:00 - 18:30 日本テレビ系列
岩手県 岩手放送 木曜 17:30 - 18:00 TBS系列 [3]
山形県 山形テレビ 木曜 19:00 - 19:30 フジテレビ系列 [4]
山梨県 山梨放送 月曜 19:00 - 19:30 日本テレビ系列
徳島県 四国放送
高知県 高知放送 金曜 18:00 - 18:30
長崎県 テレビ長崎 日曜 18:00 - 18:30 フジテレビ系列
日本テレビ系列
[5]
大分県 テレビ大分 土曜 18:00 - 18:30 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
[5]
宮崎県 テレビ宮崎 土曜 18:30 - 19:00 [5]
鹿児島県 鹿児島テレビ 日曜 18:30 - 19:00 フジテレビ系列
日本テレビ系列
[5]

映像ソフト化[編集]

  • 本編のDVDは2000年3月25日 - 6月25日発売。全12巻で3巻ずつ同時発売。

英語吹替え版放送[編集]

  • スカイパーフェクTV 343チャンネル
    GLC24時間英会話チャンネルにて2007年10月1日から放送。30分の帯放送が1日3回、英語字幕ありと英語字幕なしの放送が日替わりで交互にある。オープニングテーマ・エンディングテーマは英語のものに差し替えられている。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1987年3月まで、テレビ朝日系列にも加盟。
  2. ^ 現在の局名はテレビ愛媛
  3. ^ 現在の局名はIBC岩手放送
  4. ^ フジ系単独ネット局でありながら、本来の放送時間帯に日本テレビ系同時ネット枠が組まれていたため、時差ネット。日曜19・20時台は九州地区のフジ・日テレクロスネット局と同じ編成を組んでいた。なお、毎年7月の『FNSの日』の放送日のみ、当該時間帯をフジ系同時ネット枠に差し替えていた。
  5. ^ a b c d 本来の時間帯に当時クロスネットの日本テレビ系番組『すばらしい世界旅行』を同時ネットしていたため、時差ネット。
フジテレビ系列 世界名作劇場
前番組 番組名 次番組
愛少女ポリアンナ物語
(1986年1月5日 - 12月28日)
愛の若草物語
(1987年1月11日 - 12月27日)
小公子セディ
(1988年1月10日 - 12月25日)