精霊幻想記

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精霊幻想記
小説
著者 北山結莉
イラスト Riv
出版社 ホビージャパン
レーベル HJ文庫
巻数 既刊10巻(2018年4月現在)
漫画
原作・原案など 北山結莉(原作)
Riv(キャラクターデザイン)
作画 tenkla
出版社 ホビージャパン
発表期間 2016年10月20日 - 連載終了[1]
漫画
原作・原案など 北山結莉(原作)
Riv(キャラクターデザイン)
作画 みなづきふたご
出版社 ホビージャパン
レーベル HJコミックス
発表期間 2017年7月7日 -
巻数 既刊1巻(2018年1月現在)
テンプレート - ノート

精霊幻想記』(せいれいげんそうき)は、北山結莉による日本のライトノベル。イラストはRiv

概要[編集]

小説投稿サイト『小説家になろう』でオンライン小説として2014年2月から連載中で、書籍版は2015年10月よりHJ文庫にて刊行が開始された。また、2016年10月より漫画版がHJ文庫内のコミックファイアのページにて連載されていたが、作画担当tenklaの体調不良により2017年2月に打ち切りとなった。コミックファイア上にてみなづきふたごによる漫画版が2017年7月7日より新たに一からスタートした。

あらすじ[編集]

ベルトラム王国のスラム街に暮らす7歳の少年リオは、ある日突然自分の前世、異世界の国日本の大学生「天川春人」としての記憶を取り戻す。混乱する中で偶々王国の第2王女フローラの拉致事件に遭遇した彼は、成り行きで王女を救出し、その褒美として貴族の子弟が学ぶ王立学院に入学する。
しかし5年後に行われた演習にて、フローラを突き飛ばしてしまった貴族子弟の失敗を擦り付けられる形で指名手配されてしまうことになり、学院内で唯一の心の拠り所だったセリアにのみ別れを告げて国を出奔。そこからリオ――ハルトの、前世と今世の因果を巡る旅が始まった。

登場人物[編集]

本作はWeb版と書籍版に分かれており、各々物語の展開が異なるため、基本的には書籍版に準拠している(ただし書籍版未登場のキャラクターも記載)。

主要人物[編集]

リオ / ハルト=アマカワ
本作の主人公。日本にて不慮の事故により死んだ大学生、天川春人の生まれ変わり。本人はあくまでこの世界の人間「リオ」であり、天川春人としての記憶は一要素であり別人であると自認している。
出身はベルトラム王国だが、両親の故郷はヤグモ地方にあるカラスキ王国。姫であったアヤメを母に持つことから、非公式ながら王族に連なる立場を持っている(ただし国内の事情から王位継承権はない)。
幼い頃に父が亡くなってから面倒を見てくれて頼っていたルシウスによって目の前で母親を嬲り殺され、スラム街に打ち捨てられる。それからは浮浪児として、復讐だけを目的に泥水をすすって生き延びる生活をしていたが、7歳の時に突如前世の記憶が蘇る。記憶の混乱する中で遭遇した事件で、偶然フローラを救出し、その功績と監視の意味で王立学院への入学を許可される。だが、他の王立学院生の嫉妬により王女暗殺という濡れ衣を着せられ、セリアにのみ別れを告げて逃亡する。これ以降、公の場では「ハルト」として活動することとなり、ガルアーク王国の名誉騎士に任じられてからは「アマカワ」の姓をも名乗るようになる。
ベルトラム王国出奔直後に隷属の首輪をつけられたラティーファの襲撃を受け、これを撃退。同時に行き場をなくした彼女を連れ、語り草とされていた精霊の里を訪れる(実際は迷い込む形となったが)。そこで精霊の民の子孫であるラティーファを保護していたことや、精霊の里において神聖視されている人型精霊を宿していたことなどから、里の人々から信頼を得るようになり、高い技術水準を持つ数々の特別な魔道具を贈られる。
14歳の時にカラスキ王国を訪れ、父であるゼンの親族や、母であるアヤメの父母やその家臣らと面識を得る。しかし滞在している間に遭遇した事件をきっかけに、無意識に戒めてきたルシウスへの復讐心を自覚し、復讐の生む道の険しさを理解しながらも、自らの手を汚してでも前に進むことを決意する。
7歳で前世の記憶に目覚めると同時に、魔力を視認し、拙いながらも精霊術を使うことができるようになる。また、王立学園での教育や精霊の里での訓練を経て、カラスキ王国滞在時点で王国最強の武士であるゴウキにも勝利する戦闘力を得るに至る。現時点でのシュトラール地方における人間で最強格であるルシウスを、手も足も出させずに一方的に討ち果たすその実力は、レイスをして「お手上げ」と言わしめている。
現代日本や王立学院・精霊の里で学んだ知識や技術から大工仕事・料理・酒造・陶芸・武術など大概の事は一人でできるようになっており、その戦闘力から魔獣を狩って金銭を得ることも容易なため他人に頼るということは殆どない。その過去から人間不信の気があり、自身が理不尽な扱いを受けても泰然と受け入れて怒りすらしないドライな所がある。基本的には差別されたり悪意に曝されても波風を立てないように処理しているが、自分や周囲に実害が及んだり目的を達成するためであれば、社会や国を相手取ったり違法行為も辞さない決断力も持つ。セリアは「一度身内となるととても親切。奥底では人を信じたいのだろう」と分析している。
武器として主に剣を用いているが、槍など剣以外の武器や徒手空拳でも十分な戦闘力を持っている。精霊の里にて、ワイバーンの鱗などを用いた黒い戦闘服を仕立ててもらい、精霊術を増幅できる剣も頂いている。対外的にはこの剣の能力で、風を操ったり魔法では不可能な出力の身体強化を行っていると装っている。
天川 春人(あまかわ はると)
リオの前世。大学生の時に事故に巻き込まれ死去。享年20歳。
幼い頃は幼馴染で両想いだった美春や妹の亜紀と暮らしていたが、7歳の時に母親の不貞が発覚したことで両親が離婚し、父方に引き取られることになる。離れ離れになるその際に、美春と結婚の約束と「死んでも守る」という誓いを残す。その後は再会を夢見ながら勉強や武術に打ち込んで己を磨き、高校入学と共に生まれ育った場所に戻ってくる。しかし美春と親しげに話している男子(貴久)の存在にショックを受けて話しかけることができず、さらに翌日に意を決して話しかけようとしたところ失踪していたことが判明(実際は異世界への召喚に巻き込まれた)し、やり場のない想いと後悔を引きずったまま無気力になっていった。
迷子の女の子を家まで送ってあげたりするなど優しく思いやりのある好青年で、記憶を受け継いだリオ曰く「甘ちゃん」。ただし精霊術の補助があったとはいえ、記憶に目覚めたばかりの浮浪児だったリオが暗殺者を苦も無く撃退できたことから、武術の腕前はそれなりだった模様。
アイシア
リオと契約している人型の精霊。リオ/春人に関する全ての記憶を共有しているが、なぜリオと契約しているか、自分はどういった存在なのか、といった自身に関する記憶の一切を失っている。名前すら無かったため、精霊の民の里の古い言葉で「暖かい春」「美しい春」を意味する「アイシア」とリオが名付けた(これはその場に同席していた美春の影響から)。
契約精霊としての関係上、リオの最大の理解者とも言える存在。自らの存在理由を「春人のため」と語っており、実際にアイシアの全ての行動はリオのためを思ってのもの。ただしリオが自らの意思で不幸への道を進むようであればリオを諫め、時にはリオの言いつけを破った行動を取ることもある。
戦闘力に関してはリオの能力をトレース出来るため、実質的にはリオと同格。精霊としての格は最低でも準高位。
セリア・クレール
本作のヒロインの一人。
ベルトラム王立学院初等科の講師をしており、12歳にして高等部を飛び級卒業するほどの才能を持つが、研究に没頭すると周りが見えなくなる癖がある。
拉致されたフローラを捜索中にリオと出会い、フローラ救出の褒美として学院初等科に中途入学をしてきた彼に文字を教えたことがきっかけで親しくなる。まだ浮浪児だった初対面の時から丁寧な対応をしていたことや、5年間の学院での日々を通して、リオにとっては記憶を取り戻して以降初めて心を許せる相手となった。ベルトラム王国を出奔する際もセリアにだけは別れを告げ、以後「ハルト」を名乗ることを打ち明けている。
ラティーファ
狐獣人の女の子、リオを「お兄ちゃん」と呼び慕っている。
ギュスターヴ・ユグノーの奴隷として飼われていたが、リオを襲撃した際に敗れて奴隷の身分から解放される。アースラの孫(Web版では曾孫)であり、現在は精霊の民の里でサラ、オーフィア、アルマたちと共に暮らしている。
前世は、春人とともに不慮の事故にあい死亡した日本人小学生「遠藤涼音」。
綾瀬 美春(あやせ みはる)
本作のヒロインの一人。天川春人の幼馴染みで、幼い頃に春人と結婚の約束をした。偶然、春人と同じ高校になるも、入学式の翌日より行方不明となり、春人の生涯におけるトラウマとなってしまう。実際には沙月、貴久を召喚するための時空魔法の影響を受け、雅人、亜紀と共に異世界に召喚されてしまっていた。
沙月と貴久の2人の異世界召喚に巻き込まれたことによって召喚の座標軸が乱れ、当初は無関係の草原に亜紀と雅人と共に取り残されていた。そこを通りかかった奴隷商人によって一時拉致されかけるが、アイシアに導かれたリオによって救出され、以後彼の保護下に入ることとなる。
幼馴染の春人のことは今でもはっきりと覚えており、結婚の約束も大切な思い出として胸に刻まれている。その約束もあって別れてから様々な努力を重ねており、特に料理の腕前は貴族令嬢であり商会の会頭でもあるリーゼロッテでさえ舌を巻くほど。また、春人が夢に描いた通りの美少女として成長しており、その容姿は出会った人々から口々に賞賛されている。ただし本人は若干男性を苦手としており、全く抵抗なく接することができる同年代の異性は春人だけで、付き合いの長い貴久でさえわずかに抵抗と緊張がある。
リオ/ハルトへは、初めて会った時から懐かしさを覚えており、出会ったその日から亜紀が驚くほど息の合った姿を見せていた。これは美春自身、無意識ながらリオと春人を重ねていたためであり、その疑惑は精霊の里での出来事とアイシアを通じて見た「ハルト」の記憶を通じて確信へと変わっていった。
リオによる教育の成果により、シュトラール地方の共通語は日常会話なら問題ない程度に習得している。また、精霊の里での訓練を経て精霊術をわずかながら使えるようになっている(精霊の民と比較しても群を抜いた習得速度だが、これは人型精霊のアイシアと魔力共有のパスを繋いでいるため)。
千堂 亜紀(せんどう あき)
周囲が慮って本人は知らないが、春人の母とその浮気相手の間にできた子供であり、天川春人の異父妹。
母親の不貞によって両親が離婚した後は母親に引き取られた。この事を知っているのは両親以外では春人だけであったが、後に沙月もリオに経緯を知らされる。
離婚の原因は知らずに母を慕っており、それ故に幼少期に交わした「ずっと一緒にいる」という約束を破り母が苦しい生活をしていたことと併せて兄の春人のことを逆恨みし、美春がその名を口にしただけで過剰に反応するようになったので再婚後に兄弟となった雅人や貴久も春人の存在は知らない。
転移後に助けられたリオには恩人ということもあって、尊敬し慕っている。
書籍版では、ガルアーク王国の名誉騎士叙任に伴いリオがアマカワ姓を名乗ることを決意した後、リオに前世が春人であることを告白されるがリオの前世が春人であることに困惑し、一転否定的な態度をとるようになる。その後、3人の中で唯一セントステラ王国に貴久と同行することを決め貴久の暴走を一旦は止めようとするものの不可能と判断するや、兄弟と美春が一緒にいられないのは全てリオが原因と逆恨みを噴出させ美春の誘拐に手を貸す。
千堂 雅人(せんどう まさと)
亜紀の義弟。
表裏無くまっすぐな子供。子供らしくファンタジーに対する憧れがあり、魔術や亜人の存在する世界もいち早く順応した。
貴久とは仲が良いが、兄に頼るだけでなく自立したいという思いやリオに対する恩・アルスランといった友達との関係もあって、悩みながら貴久とは同行しないと主張した。
リオが前世のことを話した時は突然の情報に驚くも、今までの経緯も含めてそれならリオも兄みたいなものとして慕う姿勢を示した。
その後、貴久が嫉妬などからくる暴走で恩人であるリオを「人殺し」と一方的に非難したことに激怒し、「今は一緒にいない方が兄の為になる」と決意して、決別した。

ベルトラム王国[編集]

クリスティーナ・ベルトラム
ベルトラム王国第一王女。気が強いが、王族としての責任感も強く、聡明。
自分の立場というものを自覚しているためか学園時代はリオとの接触自体を避け、フローラにも言葉をかわさないようにと諌めていた。
フローラ・ベルトラム
ベルトラム王国第二王女。思いやりのある善良な性格だが姉のクリスティーナとは反対に気が弱く、自己主張ができない。幼い頃にレイスの陰謀によって誘拐され、前世の記憶に目覚めたばかりのリオに助けられる。
ベルトラム王国で政変が起きた際、ユグノー派によって弘明共々、特別政府『レストラシオン』の神輿として担ぎ上げられる。ガルアーク王国への亡命の途上でハルトと名乗るリオと再会し、その面影に既視感を覚える。後にルシウスによって誘拐された際、元々持っていた疑惑が確信へと変わり、助け出された後はリオへと縋りつくが、フローラとの関わりを望まないリオによって拒絶される。
リオが浮浪児の境遇から脱する転機となった人物であり、かつリオが「ハルト」として生きることになった冤罪事件の遠因ともなった。フローラ自身はリオに恩義と淡い恋心を抱き、決して悪意など持っていないが、その思慮の浅さや不運にもトラブルの渦中となることから、リオにとって不都合もしくは足枷となる事態を作り出す事が多い。
フィリップ・ベルトラム
ベルトラム王国の国王。暗愚な人物ではなく、国家の利益を考えて派閥を調整できる人物。しかし国益重視の考えから、無実だというフローラの進言を聞き入れず、リオの指名手配を承認してしまった。
重倉 瑠衣(しげくら るい)
ベルトラム王国に召喚された勇者。神装は雷光を操る弓。日本人ではあるがハーフで外国に留学していた経歴を持ち、重倉重工という巨大グループの御曹司でもある物腰柔らかな貴族然とした少年。
沙月とは親が共に巨大企業の重役という縁からパーティーなどで面識がある。
シャルル・アルボーとセリアの結婚式に承認者として出席中、式場を襲い花嫁を拉致した賊(リオ)を追う騎士に加勢して矢を放つが取り逃がす。
元の世界への帰還を考えており、リオが日本名ととれる名前を名乗るようになったことで一層興味を抱き話をしようとするも、機会がなくベルトラム王国に帰国した。
坂田 弘明(さかた ひろあき)
ベルトラム王国を脱出したユグノー公爵派に召喚された勇者。大学受験に失敗した、浪人中の普通の19歳。所持している神装は水を掌る力を宿している刀。
勇者という特別な地位にいることに酔っており、元の世界への帰還は考えていない。
自己顕示欲が極端に強く、おだてられると調子に乗りやすい性格で見栄っ張り。一方で駆け引きには疎く、ユグノー公爵やロアナによって思考を誘導されやすく、自らが傀儡として操られていることを認識していない。また、自分以外の人間が注目されることや、自らを持ち上げない美形や金持ちといった人間を露骨に嫌っており、隠そうともしていない。そのためリーゼロッテやそのメイド、沙月などの目端の利く女性陣からの評価は極端に低い。
騎士などとも模擬戦を行っているが接待試合であることも気付かず、ユグノー公爵か力をつけて自分の元からら離反しないようにという思惑もあってきちんとした戦闘訓練なども行っていない。自身が初めての実戦に践怯えていたこどもよそに自分を守っていた騎士達の奮戦を無下にすようななどのうな言動から、アルフォンス等の騎士からも反感を抱かれている模様。
いわゆるオタクの気質があり、神装に「八岐大蛇」という名を付けたり、姫騎士であるシルヴィに対して軽薄な憧れを抱いたりしている。神装そのものの力は絶大だが、本人の実力は低く、レイスには一瞬で気絶させられていた。
ロアナ・フォンティーヌ
フォンティーヌ公爵家の令嬢。王立学園におけるリオの同級生。
身分が下の者には高飛車で高圧的ともとれる言動が目立つが、身分の高い人間には責務があるという自己意識故のものであり、本人に悪気はない。
ギュスターヴ・ユグノー
ユグノー公爵家当主。スティアードやラティーファの父親であり、老獪な政治手腕を持つ大貴族。
スティアード・ユグノー
ユグノー公爵家の長男。王立学院ではリオの一級下で、同じ班のメンバーとして参加した野外演習では、やはり同じ班だったフローラ王女を危険に晒しておきながらその責任をリオになすりつけ、リオがベルトラムを出奔する原因となる。4年後に再会するが、魔道具で髪の色を変えたリオに気づかずにレストランで彼に絡み、経営者であるリーゼロッテまで巻き込む騒動となった。野外演習での失態とこの事件が直接の原因となり、父ギュスターヴから廃嫡を言い渡される。
ジョージ=ロダン
ユグノー公爵派の重鎮、ロダン侯爵家の現当主。領都ロダニアには、ユグノー派による抵抗組織「レストラシオン」が本拠を置く。
アルフォンス・ロダン
ヘルムート・アルボー
シャルル・アルボー
アルフレッド・エマール
ヴァネッサ・エマール
ローラン・クレール
セリアの父親。魔道の名門として名高いクレール伯爵家の現当主。娘のことは「セリアちゃん」と呼んで溺愛しており、リオが王立学院に在学していたころは、結婚適齢期を迎えたセリアのために大量の縁談を持ち込み彼女を辟易させていた。
ガルシア・フォンティーヌ
ベルトラム王国貴族の第3勢力である親王派に属するフォンティーヌ公爵家の先々代当主で、王立学院の学院長を務めている。

ガルアーク王国[編集]

リーゼロッテ・クレティア
ガルアーク王国西部に位置する交易都市アマンドで最大の商業組織であるリッカ商会の会頭であり、クレティア公爵家の令嬢。
春人と同じ事故で死亡した高校生「源立夏」の生まれ変わりで、リッカ商会では前世の知識をもとに開発した商品をに日本と同じ商品名で販売し、自分と同じ転生者を探す一助としている。
アリア・ガヴァネス
リーゼロッテの部下。元々はベルトラム王国の出身で、実家が没落して王立学院を中退し、一時は王城で侍女として働いていた。この時、フローラ救出の手柄で国王に謁見することになったリオに請われ、セリアとともに謁見の作法を教授している。
皇 沙月(すめらぎ さつき)
ガルアーク王国に召喚された勇者。神装はグレイブ
召喚前は春人や美春たちが入学した高校の生徒会役員(Web版では生徒会長)を務めており、皇グループという巨大企業の経営者の娘でもある。
美春や貴久は中学時代同じ生徒会員であったことから親しく、またその縁から弟妹である雅人や亜紀も見知っている。瑠衣とは親が共に巨大企業の重役という縁からパーティーなどで面識がある。
フランソワ・ガルアーク
ガルアーク王国の国王。
ミシェル・ガルアーク
ガルアーク王国第二王子。
最初は義務で近づくも沙月に惚れてしまう。
シャルロット・ガルアーク
ガルアーク王国第二王女。

セントステラ王国[編集]

リリアーナ・セントステラ
セントステラ王国第一王女。
召喚されたばかりで家族と離れ離れになり意気消沈している貴久を献身的に世話をして元気づけたことから、貴久から信頼されている。
貴久の事を善良な人格の持ち主であると判断しサポートする一方で、貴久の暴走を止めようと説得するもセントステラ王国からの離脱という脅迫を受け、貴久に対して残酷な現状を哀れに思いながら貴久への枷となる交換条件を引き換えに協力することになる。
千堂 貴久(せんどう たかひさ)
セントステラ王国の勇者。神装は、赤い刀身を持つ片手半剣レーヴァティン」。雅人の兄で、亜紀の義兄。元々家族思いなこともあってか召喚されて一時離れ離れになってからは美春を含めて家族がそろうことに執着心を持つようになり、特に以前から美春に想いを寄せていたためか独占欲を見せるようになる。
書籍版では、リオの前世や美春と雅人が自分の元ではなくリオの元に残ると表明したことで、リオへの対抗心や独占欲もあって暴走するようになる。リオがこの世界で人を殺した事を言及するや「人殺し」と異世界の常識や状況勢を無視して非難し、それを言い訳に2人を強引に奪おうと決闘するで至るも惨敗する。しかし、決闘後も現実を受け入れられず、ついには勇者の地位を返上して離脱するとリリアーナひいてはセントステラ王国をも脅迫して国賓でもある美春を誘拐しようと画策する。誘拐実行前に美春を説得しようとするも「(日本では)薄汚い犯罪者」とリオの非難をやめなかったことで完全に決別され、美春の誘拐を実行したが飛行船出発前にリオにより奪還され殴られ気絶した。この時、飛行船のクルーは美春を奪還したリオを称賛しており、貴久の勇者に相応しくない行為に反感を抱かれていた。

カラスキ王国[編集]

カラスキ・アヤメ
リオの母親、故人。リオには話していなかったがカラスキ王国を出奔した王女でもあった。
ゼン
リオの父親、故人。精霊術の使い手でもあった。
ユバ
リオの父方の祖母。
ゼンの故郷の村で長を勤めている。
ルリ
ユバの孫でゼンの兄の娘。リオにとっては従姉となる。
サヨ
シン
カラスキ・ホムラ
リオの母方の祖父。カラスキ王国の現国王。
カラスキ・シズク
リオの母方の祖母。カラスキ王国の現王妃。
サガ・ゴウキ
サガ家当主、アヤメの元護衛役。
サガ・カヨコ
ゴウキの妻、アヤメの元護衛役。
サガ・ハヤテ
ゴウキの息子。
サガ・コモモ
ゴウキの娘。
ゴン

プロキシア帝国[編集]

ニドル・プロキシア
プロキシア帝国初代皇帝。傭兵から成り上がり、大小様々な国を征服することで大国を築き上げた傑物であり、年をとってもその強さに陰りなくシュトラール地方最強とも謳われる男。
一応味方ではあるが、ルシウスの趣味には批判的。
レイス
プロキシア帝国の大使。
その裏では魔物を集めて都市を襲撃したり、新たな生物を生み出したりと何かを目論んでいる、

精霊の民の里[編集]

サラ
銀狼種の獣人の女の子。
オーフィア
ハイエルフの女の子。
契約精霊はエアリアルという全長4m程度の鷲に似た精霊。
アルマ
エルダードワーフの女の子、ドミニクの曾孫娘。
ウズマ
翼獣人の女性。
アースラ
狐獣人の老婆で、里の最長老の一人。ラティーファの祖母(Webでは曾祖母)にあたる。
シルドラ
ハイエルフの老爺で、最長老の一人。
ドミニク
エルダードワーフの老爺で、最長老の一人。
4人の妻を持ち、リオにもちょくちょく一夫多妻を勧めてくる。
ドリュアス
精霊の民の里の世界樹に宿る準高位精霊。

その他[編集]

ルシウス・オルグィーユ
傭兵団「天上の獅子」の団長。没落したオルグィーユ家の嫡男であり、リオの母を彼の目の前で凌辱し殺害した人物。
また、父であるゼンをも自らの手にかけていた。ゼンから聞いたのか精霊術の知識やアヤメがさる国の王女であることも知っていた。
かつて『王の剣』の候補であったが、貴族でもある生家が没落したため落選して国を出奔する。
WEB版ではリオに圧倒的な力をもって葬られ、小説版でも瀕死の重傷を負わされる。
犯し・奪う側として目的よりも自分の趣味を優先して相手をいたぶるなど悪趣味なところがある。
自己の強さに対する自信からリオをあえて殺さず見逃して復讐しにきたら返り討ちにするのを楽しみにしていたと嘯くが、結果圧倒される。その醜態をリオに揶揄された時は、瀕死ながらも撤退より戦おうとするなどプライドは高く、救助したレイスにリオには勝てないと指摘されると激怒した。
シルヴィ・ルビア
親ガルアークの小国、ルビア王国の第一王女。妹のエステルを人質にとられレイスに協力させられている。
菊地 蓮司(きくち れんじ)
ルビア王国に召喚された勇者。神装は、氷を操るハルバードコキュートス」。
国に属さず、冒険者として生きる道を選んでいるがシルヴィと親交を持ち交流する仲でもある。書籍版未登場。

書籍情報[編集]

小説[編集]

巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 精霊幻想記 1.偽りの王国 2015年10月1日 ISBN 978-4-7986-1098-6
2 精霊幻想記 2.精霊の祝福 2015年12月1日 ISBN 978-4-7986-1130-3
3 精霊幻想記 3.決別の鎮魂歌 2016年3月1日 ISBN 978-4-7986-1186-0
4 精霊幻想記 4.悠久の君 2016年6月1日 ISBN 978-4-7986-1235-5
5 精霊幻想記 5.白銀の花嫁 2016年9月1日 ISBN 978-4-7986-1283-6
6 精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲 2016年12月29日 ISBN 978-4-7986-1343-7
7 精霊幻想記 7.夜明けの輪舞曲 2017年4月1日 ISBN 978-4-7986-1429-8
8 精霊幻想記 8.追憶の彼方 2017年9月1日 ISBN 978-4-7986-1516-5
9 精霊幻想記 9.月下の勇者 2017年12月29日 ISBN 978-4-7986-1606-3
10 精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草 2018年3月31日 ISBN 978-4-7986-1677-3

漫画[編集]

巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 精霊幻想記 1 2017年12月27日 ISBN 978-4-7986-1598-1

外部リンク[編集]