空挺ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
空挺ドラゴンズ
ジャンル ハイ・ファンタジー
群像劇日常
漫画
作者 桑原太矩
出版社 講談社
掲載誌 good!アフタヌーン
レーベル アフタヌーンKC
発表号 2016年7号 -
発表期間 2016年6月7日 -
巻数 既刊6巻(2019年5月7日現在)
小説:小説 空挺ドラゴンズ
著者 橘もも
イラスト 桑原太矩
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ダ・ヴィンチ
連載期間 2019年6月号 -
アニメ
原作 桑原太矩
監督 吉平"Tady"直弘
シリーズ構成 上江洲誠
脚本 上江洲誠
キャラクターデザイン 小谷杏子
音楽 横山克
アニメーション制作 ポリゴン・ピクチュアズ
製作 空挺ドラゴンズ製作委員会
放送局 フジテレビほか
放送期間 2020年1月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

空挺ドラゴンズ』(くうていドラゴンズ)は、桑原太矩による日本漫画。『good!アフタヌーン』(講談社)にて2016年7号より連載中[1]。龍と呼ばれる生物が棲息する世界観を舞台に、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描く群像劇。ハイ・ファンタジーに加えて、捕獲した龍を用いた料理を作るグルメ要素や、登場人物たちの日常生活を取り上げる空気系の要素をもつ[2]

メディアミックスとして、橘ももによる小説が『ダ・ヴィンチ』 (KADOKAWA)にて2019年6月号より連載中[3]2020年にはテレビアニメが放送予定[4]

あらすじ[編集]

1巻
各国が龍と呼ばれる生物から生産できる食料や資材を欲して空を目指してから半世紀後の時代。世界には、飛行船に乗って捕獲した龍を加工して売りさばく龍捕りと呼ばれる職業が誕生した。希少となった現役の捕龍船クィン・ザザ号には、龍が大好物のミカを始め、新人龍捕りのタキタや龍捕りの父をもつジロー、諸事情で地上を旅立ったヴァナベルなど様々な龍捕りが搭乗しており、それぞれが事情や目的をもって共同生活を営みながら空の旅を続ける。
2巻
捕龍船が停泊する港町クオーン市に到着したミカたちは、船の修理の間に地上での休暇を楽しむこととなる。ミカが親交のある龍の解体士である千剖士の一族に会いに行ったり、ジローが街の酒場で働く少女カーチャと親交を深めるなか、別の龍捕りたちが捕獲した龍が暴れ出し、街に被害を与えかねない状況にまで発展する。ミカたちは必死の攻防戦の末に何とか龍を仕留めるが、市民との間に遺恨を残さないために報酬を寄付し、街を後にする。
3巻
クオーン市を離れたクィン・ザザ号は、小型龍の群れの大量捕獲を試みるが、そのなかでタキタが船から転落するアクシデントに見舞われる。龍にしがみついていたことで生きながらえたタキタは、墜落した谷底で龍の幼体に懐かれていたところを狩人のアスケラに助けられ、彼女の村で一時的に厄介となる。しかし、環境の違いから龍の幼体が弱っていく姿に耐えられなくなったタキタは、幼体を元の群れに返すためにアスケラの助力で多くの龍が集まる「龍の回廊」へとたどり着き、その付近を捜索していたクィン・ザザ号と合流。幼体との別れを惜しみながらミカたちの下へ帰還を果たす。
4巻 - 5巻
龍の回廊を抜け出した矢先、クィン・ザザ号は富豪ブルノ・マッシンガが搭乗する豪華船オボロスカ号と接触し、航行不能の危機に陥る。龍の生態調査をしているブルノは、クィン・ザザ号の修理を要求するために出向いてきたヴァナベルの「龍の回廊」の話にそそられて曳航を行い、さらに「龍の回廊」の様子を捉えたスケッチと引き換えにクィン・ザザ号の修理を許可する。それでも金策に悩むクィン・ザザ号の面々は、最近船を次々に襲う賞金首の龍「船喰い」の話を聞きつけ、一か八かの討伐を決行。ブルノが船喰いの撮影を優先するあまりヴァナベルが船喰いに捕食されるというアクシデントに見舞われながらもミカたちは依頼を成し遂げ、ヴァナベルも消化される前に助け出すことに成功する。仕事の後、龍捕りたちの姿を見て気持ちを改めたブルノは謝罪を表し、クィン・ザザ号の面々と和解する。
5巻 - 6巻
ブルノたちと別れ、世界有数の大都市ハーレに到着したミカたちは、かつてミカとともに龍捕りを行っていた老人クジョー・ランダウと図らずも再開を果たす。クジョーは、ミカとコンビを解消後に自分の片足を奪った「銛付き」と呼ばれる龍を仕留め損ねており、娘のノラや周囲の反対を押し切ってけじめをつけようとしていた。その思いを汲んだミカはクジョーとともにかつて乗船した突撃艇ノラゴス号に乗り込み、クジョーが瀕死になりながらも銛付きを倒す様を見届ける。

登場人物[編集]

声の項はテレビアニメ版の声優

クィン・ザザ号[編集]

ミカ
声 - 前野智昭[5]
本作の主人公[6]。普段は無気力かつ不真面目な態度を取ることが多いが、大好物の龍を食すことになると途端に活気づき、豊富な知識と経験を活かし一撃で致命傷を与える武器を使用した狩りを行う。龍を一番食べることができる龍捕りとしての生活を好む一方で、龍を一方的に狩猟されるだけの存在ではないとも認識しており、龍捕りが生半可な覚悟では行えないとも理解している。
本編の10年前は突撃艇の雑用をしていた過去をもち、ともに乗船していたクジョーが仲間と決別した際、毒を使わなければ龍を喰えるという理由からクジョーについていき、彼の下で狩りの技術を身に着けた。
タキタ
声 - 雨宮天[5]
龍捕りになって日の浅い女性隊員。明るく闊達な性格で、ヴァナベルを姉のように慕っている。ミカやジローを始めとする先輩船員たちから教えを請いながら、龍捕りとして成長していく。
ジロー・アスタ
声 - 斉藤壮馬[5]
若い青年の龍捕り。しっかりした性格で、だらしないミカや新人のタキタを叱責する場面が多い。船員のなかで最も眼が良く、天測航法や天候予測に優れる。龍捕りの父が航行中に出会ったという光る龍を見るために龍捕りになった経緯がある。船員の中で唯一名字が判明している。
ヴァナベル
声 - 花澤香菜[5]
ミカに並ぶ捕龍技術をもつ女性の龍捕り。ミカ以外の船員からは「ヴァニー」の愛称で呼ばれる。クールな性格で、男顔負けの酒豪。独裁政権が倒されたアレーナ市から逃れてきた密航者だった過去をもつ。
ギブス
声 - 諏訪部順一[5]
クィン・ザザ号の甲板長である古参隊員。現場指揮や停泊した街との交渉役などを担当する。
クロッコ
声 - 関智一[5]
クィン・ザザ号の船長代理を務める航海士。船員の中でも特にクィン・ザザ号への愛着が強い。
ニコ
声 - 櫻井孝宏[5]
黒い帽子を被った男性隊員。粗野な言動が特徴でジローをからかうことも多いが、彼を弟分と称するなど根は良い。
ガガ
声 - 熊谷健太郎[5]
坊主頭が特徴の大柄の隊員。船員や旅を通して出会った龍を絵にして記録する趣味をもつ。
フェイ
声 - 古川慎[5]
金髪が特徴の男性隊員。ソラヤとは古くから友人関係にあり、彼とともに龍捕りになった過去をもつ。
ソラヤ
声 - 上村祐翔[5]
黒髪が特徴の男性隊員。軽い性格で、揉め事があっても傍観を決め込む日和見主義的な部分がある。
オーケン
声 - 武内駿輔[5]
ニコと同年代の男性隊員。血の気が多く喧嘩っ早い性格の持ち主。
カペラ
声 - 釘宮理恵[5]
クィン・ザザ号の操舵士を務める女性隊員。眼鏡姿の高身長が特徴。
メイン
声 - 赤﨑千夏[5]
クィン・ザザ号の女性機械技師。小柄ながら負けん気が強く、ヒーロらと船の整備を担当する。
ヒーロ
声 - 榎木淳弥[5]
クィン・ザザ号の整備士見習い。船員のなかで最も影が薄く、物静かな性格をしている。
ダグ
クィン・ザザ号の機関室長。最年長の乗組員で、同僚たちから「おやっさん」と呼ばれている。
ヨシ
声 - 井上和彦[5]
クィン・ザザ号の司厨長。乗組員たちの体調管理を一手に担う。
リー
声 - 佐々木啓夫[5]
クィン・ザザ号の事務長兼会計士。報酬計算方式「レイ・システム」で、船員の報酬や捕龍船の維持費などを計算する。
バーコ、バダキン
声 - 鳥海浩輔(バーコ)[5]松山鷹志(バダキン)[5]
クィン・ザザ号でもダグに次ぐ古参の隊員たち。

その他[編集]

ウラ爺(ウラじい)
クオーン市に住む千剖士の族長。
カーチャ
クオーン市の酒場で働く少女。偶然出会ったジローと仲を深める。
アスケラ
タキタが墜落した谷にある村でマタギをしている女性。ミカに似た雰囲気をもつ。
ブルノ・マッシンガ
東ノアチス貿易会社を経営するマッシンガ家の跡取り息子。私設の探査船「オボロスカ号」を作り上げて生態調査や写真撮影に熱を上げており、その情熱ぶりはヴァナベルたちにも影響を与えている。当初は龍捕りを賊とみなし、クィン・ザザ号の面々とまともに取り合わなかったが、船喰い討伐の折にヴァナベルが捕食されたことに罪の意識を感じたのをきっかけにミカたちに謝罪し、和解する。
リリオペ・ララージュ
造船王ララージュ社の創設者である祖父から社長の座を譲り受けたばかりの女社長。見分を広めるためにブルノの後援者をしている。
クジョー・ランダウ
かつてミカに龍捕りのいろはを叩き込んだ老人。右足を銛付きと呼ばれる龍に奪われたことで義足となっている。「自分は誰よりも龍に近い」ことを自負していたが、伝説級の超大型龍「クラーケン」と対峙した際もミカが恐れを抱かなかったことから彼が自分と本質的に違うことを突き付けられ、喧嘩別れに近いかたちでコンビを解消。片足を失ってからは酒浸りの生活をしていたが、再開したミカの協力を得て銛付きを討伐。その後は新人水先人の教育係となる。
ノラ・ランダウ
クジョーの娘。空挺が事故を起こさずハーレに着くように先導する「水先人」を務める。家庭を顧みず龍捕りに全力を注いできた父に良い感情を抱いていなかったが、命を懸けて銛付きを倒そうとする姿を見て考えを改める。

用語[編集]

本作に登場する龍は、「震臓」と呼ばれる特殊な器官によって空を泳ぐように飛ぶことが出来る生物を指す。種類は多種多様で、飛行船以上の大きさを持つものから小さなものまで存在し、いまだ確認されていない種も存在する。
「龍一頭で七市賑わう」と呼ばれるほど食肉加工や搾油、薬のような日用品から伝統工芸品に利用することが可能。
龍捕り(おろちとり)
捕龍戦に乗って龍を狩ることおよびそれを生業とする人々。死者も出る危険な職種であり、かつては囚人や無頼漢が強制的に駆り出され、現在も堅気でない者が多い。
捕龍船(ほりゅうせん)
龍捕りが搭乗する飛行船。本編の時代ではその数を減らしている。莫大な管理費がかかるため、龍が捕獲できないと赤字となる。

書誌情報[編集]

テレビアニメ[編集]

2020年1月よりフジテレビ+Ultra」枠にて放送予定[4]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 桑原太矩[15]
  • 監督 - 吉平"Tady"直弘[15]
  • シリーズ構成・脚本 - 上江洲誠[15]
  • プロダクションデザイン - 田中直哉、森山佑樹[15]
  • アニメーションキャラクターデザイン - 小谷杏子[15]
  • CGスーパーバイザー - 坂間健太[15]
  • 美術監督 - 尾身千寛[15]
  • 色彩設計 - 野地弘納[15]
  • モデリングスーパーバイザー - 大橋永志、綿引健[15]
  • エンバイロメントスーパーバイザー - 新津仁志[15]
  • リギングスーパーバイザー - Fernando Martin Perucki[15]
  • ルックデベロップメントスーパーバイザー - 工藤正寛、瓜生大介[15]
  • レイアウト・アニメーションスーパーバイザー - 井澤一勝、菊池宣裕[15]
  • BGセットアップ スーパーバイザー - 池上裕貴[15]
  • エフェクトスーパーバイザー - 須藤太一[15]
  • ライティング&コンポジットスーパーバイザー - 松島広幸、Warner Wan De Ming[15]
  • プロダクションエディター - 鹿島英明[15]
  • 音響監督 - 岩浪美和[15]
  • 音楽 - 横山克[15]
  • アニメーション制作 - ポリゴン・ピクチュアズ[15]
  • 制作 - 空挺ドラゴンズ製作委員会[15]

主題歌[編集]

エンディングテーマ「絶対零度」[15]
歌 - 赤い公園

放送局[編集]

フジテレビ系列 / 放送期間および放送時間[4]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [16] 備考
2020年1月 - 未定 フジテレビ 関東広域圏 製作参加 / 『+Ultra』枠
関西テレビ 近畿広域圏
東海テレビ 中京広域圏
テレビ西日本 福岡県
北海道文化放送 北海道
BSフジ 日本全域 BS/BS4K放送

インターネットではNetflixにて独占配信予定[4]

フジテレビ +Ultra
前番組 番組名 次番組
空挺ドラゴンズ
-

出典[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ “龍食いてえ!「とっかぶ」の桑原太矩、新作は空飛ぶ捕龍船描くグルメ紀行”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年6月7日). https://natalie.mu/comic/news/189964 2019年10月10日閲覧。 
  2. ^ 【インタビュー|前編】『空挺ドラゴンズ』桑原太矩 「冒険ではなく、日常ものとして描く」”. コミスペ! (2018年5月7日). 2019年10月10日閲覧。
  3. ^ 『ダ・ヴィンチ』2019年6月号【目次】”. ダ・ヴィンチニュース. 2019年10月10日閲覧。
  4. ^ a b c d “アニメ「空挺ドラゴンズ」ビジュ・PV・キャスト18人など一挙解禁!ミカは前野智昭”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年10月9日). https://natalie.mu/comic/news/350898 2019年10月10日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Cast”. アニメ「空挺ドラゴンズ」公式サイト. 2019年10月10日閲覧。
  6. ^ “空挺ドラゴンズ:テレビアニメの主人公ミカの声優に前野智昭 雨宮天、斉藤壮馬、花澤香菜、諏訪部順一らキャスト18人一挙公開”. MANTANWEB. (2019年10月9日). https://mantan-web.jp/article/20191009dog00m200034000c.html 2019年10月10日閲覧。 
  7. ^ 『空挺ドラゴンズ (1)』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  8. ^ 『空挺ドラゴンズ (2)』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  9. ^ 『空挺ドラゴンズ (3)』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  10. ^ 『空挺ドラゴンズ (4)』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  11. ^ 『空挺ドラゴンズ (4)特装版』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  12. ^ 『空挺ドラゴンズ (5)』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  13. ^ 『空挺ドラゴンズ (6)』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  14. ^ 『空挺ドラゴンズ (6)特装版』(濱田浩輔)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月10日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v Staff”. アニメ「空挺ドラゴンズ」公式サイト. 2019年10月10日閲覧。
  16. ^ テレビ放送対象地域の出典:

外部リンク[編集]