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『ノケモノたちの夜』（ノケモノたちのよる）は、星野真による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』（小学館）にて、2019年36・37合併号から2021年20号まで連載された[1][2]。19世紀末のロンドンを舞台に、孤児の少女と悪魔を中心に描いた作品[1]。
2022年6月にはテレビアニメ化が発表された[3]。これに伴い、最速放送日の2023年1月8日より『ノケモノたちの夜 フレイムナイト』が「サンデーうぇぶり」（同）にて連載されている[4]。
あらすじ[編集]
登場人物[編集]
声の項はテレビアニメの声優。
主要人物[編集]
- ウィステリア・ラングレイ
- 声 - 竹達彩奈[5]
- 本作のヒロイン[6]。生まれつき悪魔が見える[7]。
- 幼い頃に両親を亡くし、兄と生き別れた後、人買をしている教会の神父に拾われ、物乞いをしながら、教会の屋根裏で孤独に生きてきた[8]。物乞いをしている時にマルバスと出会い、その日の夜からマルバスの話を聞くことを生きがいとしていた[8]。
- ある日、地主貴族に売られることになった際、マルバスに視力を対価として助けを求めたため、盲目となった[8]。その後、マルバスと世界の色々なものを見る旅に出る[8]。
- 竹達彩奈によると、「優しくて、真っ直ぐで、一生懸命」な性格の女の子である[5]。
- マルバス
- 声 - 小西克幸[5]
- 退屈な生活を送っていた不老不死の悪魔[7][1]。崩国の十三災の一人[8]。
- 自分の姿が見える人物を探しにロンドンを訪れ、物乞いをしていたウィステリアに出会う[8]。久しぶりに自分が見える人物に会えたため、退屈凌ぎになると思い、その日から夜な夜なウィステリアの元に通って、話し相手になった[8]。ウィステリアが売られることになった際は、当初は対価なしで助けようとするも、拒否反応として左腕が崩れかけた[8]。それを見たウィステリアが対価として視力を差し出したため契約が成立し、共に生きていくことになる[8]。
- 小西克幸によると、「普段はクールでカッコいい」キャラクターである[4]。逢坂良太によると、「人から忌み嫌われる悪魔」だが、「どこか人間臭い」キャラクターとして描かれている[5]。
- スノウ・ラングレイ
- 声 - 逢坂良太[5]
- 剣十字騎士団に所属する少年[5]。ウィステリアの兄[8]。
- 逢坂良太によると、中性的な外見で、口が悪いが「ウィステリアを大切に思っている気持ちはおそらく誰にも負けない」青年[5][4]。
- レディー・ダイアナ・ブラックベル
- 声 - 今柳りさ[9]
- 代々悪魔が見えるというブラックベル家のお嬢様[9]。大悪魔のナベリウスと契約している[9]。
- 今柳りさによると、「凛としているけどとても気さく」な印象をもつキャラクターである[9]。
- ナベリウス
- 声 - 諏訪部順一[9]
- ダイアナと契約する大悪魔[9]。崩国の十三災の一人[10]。
- マルバスとは腐れ縁の関係[9]。
- 諏訪部順一によると、「悪魔だからこそのシンプルな思考が、一周回って優しさのようになっている」ようなキャラクター[4]。
崩国の十三災[編集]
- マルバス
- ナベリウス
- 主要人物項を参照。
- アスタロト
- 声 - 小林ゆう[9]
- 大悪魔[9]。悪魔の時には鳥のような姿をしており、人間に化ける時にはスタイルのよい女性の姿をしている[9]。
- 小林ゆうによると粗暴だが、そこがアスタロトの魅力のひとつであるという[9]。
- ダンタリオン
- 声 - 武内駿輔[11]
- シトリ
- 声 - 松岡禎丞[11]
剣十字騎士団[編集]
- 団長
- 声 - 置鮎龍太郎[9]
- 剣十字騎士団の団長[9]。常に鎧を身に纏っている。
- マルバスやナベリウスの攻撃を受けても死なないことから人間ではないとされ、本名・年齢・性別を含め、正体は謎に包まれている[12]。
- イベルタ
- 声 - 高島雅羅[13]
- 剣十字騎士団の副団長。
- 武波 一隆（たけなみ かずたか）[12]
- 声 - 熊谷健太郎[9]
- 剣十字騎士団に所属する日本人[9]。タケナミ隊の隊長。日本刀を扱う[9]。
- スノウの上司兼相棒[10]。
- 熊谷健太郎によると、「武士然とした雰囲気を持ちつつ茶目っ気もあり、スノウに振り回されながらもすごく良い関係を築けているかっこいい上司」として描かれているキャラクターである[9]。
- ルーサー
- 声 - 小野友樹[11]
- 小野友樹によると、「純粋」である[4]。
- オスカー・スタンリー
- 声 - 高橋英則[13]
- スタンリー隊の隊長。大貴族の嫡男[12]。
- ビビアン・ケリー
- 声 - 佐伯伊織[13]
- スタンリー隊の隊員。
- ルシア・ハミルトン
- 声 - 伊藤静[13]
- スタンリー隊の隊員。
- シュラ
- 声 - 西山宏太朗[13]
- スタンリー隊の隊員。生まれつき悪魔が見える。
- 父親が悪魔契約者に嵌められて、連続少女暴行犯の犯人に仕立て上げられた末に自殺したことで、悪魔を憎んでいる[12]。この一件で家名を名乗れなくなったため、「シュラ」という偽名を使っている[12]。
その他[編集]
- モリー
- 声 - 森永千才[9]
- ハリエットと契約をしている最下級悪魔[9]。
- ハリエット
- 声 - 小田果林[9]
- ウィステリアと境遇が似ている少女[9]。モリーと契約をしている[9]。
- シャーロック・ホームズ
- 声 - 古川慎[13]
- ジョン・H・ワトソン
- 声 - 阿部敦[13]
- 悪魔
- かつては人々に畏れられていた種族[8]。しかし、世の中への影響力が弱まってしまったため、悪魔が見える人は激減した[8]。
- 対価なしでは人を助けることはなく、もし対価を得ずに人を助けると、体が崩れ落ちる[8]。
- 高尚な悪魔なら、短時間ではあるが人間に化けることも可能[8]。長時間化けると体力を激しく消耗し、翌日は動けなくなることもある[8]。
- 剣十字騎士団
- 大英帝国唯一の悪魔討伐実践部隊[8]。
- 悪魔をこの世から殲滅することを目的としている[8]。
テレビアニメの監督を務める山本靖貴によると、漫画の表紙からはウィステリアとマルバスの「関係性がどんどん深まってくほんわかしたストーリー」を連想したが、本作では「強敵とのバトル、仲間との出会い、パートナーとの絆に感動させられる少年マンガの熱い展開」が描かれている[5]。テレビアニメでキャラクターデザインを担当する大沢美奈によると、「悲しみや辛さやを抱えている人間たちが、悪魔と出会って前を向いていく姿」が力強く描かれており、登場人物が個性的な作品である[5]。
ダイアナ役を演じた今柳りさによると、本作は「人間と悪魔の絆、各々の想いの強さがとても印象」に描かれており、「様々な形でノケモノにされてしまった者たちが紡いでいく物語」となっている[9]。ハリエット役を演じた小田果林によると、「人間と悪魔のいろいろな形の絆が描かれて」おり、「種族の違う二人が様々な土地を旅をすることでより絆が深まっていく」作品である。
書誌情報[編集]
テレビアニメ[編集]
2023年1月よりTOKYO MXほかにて放送中[11]。
スタッフ[編集]
主題歌[編集]
- 「明日のカタチ」[23]
- 竹達彩奈によるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲は毛蟹。
- 「Rewrite」[23]
- Hakubiによるエンディングテーマ。作詞は片桐、作曲はHakubi、編曲は内澤崇仁とHakubi。
各話リスト[編集]
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
|---|
| 第一夜 | Let's be alone together
| 山下憲一 | 山本靖貴 | | 大沢美奈 | 2023年
1月8日 |
| 第二夜 | 邂逅
| 白田小介 | 陳暁燦 | - 髙阪花世
- 山本里織
- 永田有香
- 竹内花純
- 大塚多恵子
- Big Owl
| 鈴木光 | 1月15日 |
| 第三夜 | リバーサイド・マーダー
| 山本靖貴 | 山本里織 | 白石道太 | | 大沢美奈 | 1月22日 |
| 第四夜 | 雪下の館
| ハラダサヤカ | 畑博之 | 辻紗耶佳 | jumondou seoul | 鈴木光 | 1月29日 |
| 第五夜 | 厄災解臨
| 山本靖貴 | 白田小介 | 陳暁燦 | | 大沢美奈 | 2月5日 |
放送局[編集]
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[24]
| 配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
| 2023年1月8日 |
日曜 23:00 |
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BD / DVD[編集]
| 巻 |
発売日[26] |
収録話 |
規格品番
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| BD |
DVD
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| BOX |
2023年5月26日予定 |
第1話 - 第13話 |
KWXA-2872 |
KWBA-2873
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外部リンク[編集]
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| テレビアニメ |
| 1970年代 | |
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| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
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| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
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| 劇場アニメ | |
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| OVA | |
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| 実写番組 | |
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| 関連人物 | |
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