りゅうおうのおしごと!

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りゅうおうのおしごと!
ジャンル ライトノベル
小説
著者 白鳥士郎
イラスト しらび
出版社 SBクリエイティブ
レーベル GA文庫
刊行期間 2015年 -
巻数 既刊5巻(2017年2月現在)
漫画
原作・原案など 白鳥士郎(原作)
カズキ(構成)
作画 こげたおこげ
出版社 日本の旗 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2015年20号 -
発表期間 2015年10月2日 -
巻数 既刊4巻(2017年2月現在)
テンプレート - ノート

りゅうおうのおしごと!』は、白鳥士郎による日本ライトノベル

概要[編集]

GA文庫SBクリエイティブ)10周年記念プロジェクト第6弾[1]。当初よりメディアミックスを想定したプロジェクトとして企画されており、ライトノベルの発売開始と同時に漫画の連載、ドラマCD化が並行で進められている。

作者によれば、題材に将棋を選んだのは「高校時代の同級生である加藤幸男[注 1]の影響」だという[2]。また主人公を竜王に設定したのは「名人と違って、制度上1年で獲得できる」ことが大きいとのこと[3]

このライトノベルがすごい!』では、2016年版で総合26位(新作部門8位)にランクインし、2017年版では文庫部門1位を獲得した。2016年7月には第28回将棋ペンクラブ大賞で文芸部門優秀賞を受賞した[4]

現実との類似点[編集]

本作では西遊棋日本将棋連盟関西支部の若手棋士によるプロジェクト)の監修、『将棋世界』誌の協力[2]などを受けており、作中に登場する 将棋界のエピソードについても、その多くが実際に起こったもの(あるいはその未遂)をモチーフにしている。主だったものだけでも以下のものがある。

なお作中では竜王戦やマイナビ女子オープンなど一部の棋戦が実名で登場するが、大半の棋戦は架空の名称が用いられている。

あらすじ[編集]

16歳の若さで、棋界の二大タイトルの一つである「竜王」を奪取したものの、その後大スランプに陥っていた主人公の九頭竜八一。そんな彼が3月のある日自宅に帰ると、なぜか女子小学生の出迎えを受ける。

その小学生・雛鶴あいは内弟子としての弟子入りを希望していた。「まあ一度対局してあげれば帰るだろう」と思い気楽に対局してみたところ、あいの将棋の才能が非常に高いことに気づき、弟子として彼女を育てようということになるのだが、周囲からはロリコン扱いされるわ、当然ながら両親があいを連れ戻しにやってくるわといったドタバタが続き、八一はその騒動に翻弄されることになる…。

主な登場人物[編集]

※声優はドラマCDのもの。

清滝一門[編集]

九頭竜八一(くずりゅう やいち)
声 - 内田雄馬
主人公。福井県大野市出身。第1巻時点では16歳。段位は八段(竜王就位による)、順位戦はC級2組。
6歳で清滝九段の内弟子として修行を開始し、史上4人目の中学生棋士としてプロ入り。16歳でフルセットにまでもつれ込みながら竜王位を奪取。他にも帝位戦[注 2]リーグ入りを果たすなど順調にキャリアを積み上げてきたが、竜王奪取後からそのプレッシャーにより大スランプに陥り、公式戦11連敗を喫する。その矢先にあいと出会い、紆余曲折を経てあいを内弟子として育てることになる。
中学在学中にプロ入りしたこともあり、高校には進学せず、関西将棋会館近くのアパート(2DK)に住んでいる(当初は一人暮らしだったが、あいが同居してからは二人暮らし)。研究仲間が頻繁に立ち寄ることに加え「盗まれて困るようなものがない」ため、部屋に鍵はかけておらず、そのため突然知り合い(主に銀子)が家に踏み込んでくることも多い。
元々は居飛車党で相掛かり後手番一手損角換わりなど、力戦調の棋風を得意とするが、「このままでは竜王防衛は危うい」との判断から、第3巻では生石の指導を仰ぎゴキゲン中飛車など振り飛車系の戦型にも挑戦しており、オールラウンダーへの棋風改造を図っている。
女心に疎い一面があり、しばしば致命的とも言える失言をしてしまう。シャルロットに対する「師匠にはなれないけどお嫁さんにしてあげる」発言(第2巻)などが代表例。自らに好意を寄せるあいや銀子に対してもあくまで将棋仲間としての意識しか持っておらず、そのせいで騒動に巻き込まれることも多い。
雛鶴あい(ひなづる あい)
声 - 日高里菜
ヒロイン。第1巻時点では9歳(小学3年生)。
石川県七尾市にある和倉温泉の旅館を経営する夫妻の一人娘。前年にその旅館で行われた竜王戦第7局で、勝利への重圧から廊下に倒れていた八一に水を差し出したことで八一と知り合う。
元々祖父が将棋好きで、家には将棋盤や棋書などが一通り揃っていたこともあり、それを機に将棋の勉強を始めたところ、わずか3ヶ月で『将棋図巧』の詰将棋を全問解くほどの棋力を身につける。しかし両親(特に母親)は将棋が好きではなく、将棋を続けることを反対されたため、学校が春休みに入ったのを機に大阪に向かい、面識のある八一の家に押しかけた。紆余曲折はあったものの、最終的に内弟子としての弟子入りが認められたため、春休みが終わると同時に正式に八一の家に引っ越し、学校も大阪の小学校に転校している。後に研修会D1(第3巻)→C1(第5巻)に昇級、さらにマイナビ女子オープン本戦入りも果たし、女流棋士としての申請を行うに至っている。
元々将来的に温泉旅館を継ぐ前提で両親からの教育を受けており、9歳ながら家事は一通りこなせる。特に料理は「佃煮を海苔から自作する」「あいの作った金沢カレーを食べた八一が、あまりの旨さに意識を飛ばす」などかなりの腕前。
八一が隠し事をしている時は自白剤を本気で購入しようと考えたり、嘘をついていた八一から「どうしたら信じてくれるの?」と聞かれた際に「拷問します」と返答するなど、ヤンデレの気質が有る。感情が昂ると金沢弁が出る癖があり、特に八一が他の女性に対して好意を示した際に出る「ししょーのだら![注 3]」はもはやお約束。
空銀子(そら ぎんこ)
声 - 金元寿子
八一の姉弟子(ただし弟子入りの時期は2週間しか違わない)。大阪府出身。第1巻時点では14歳(中学2年生)。新進棋士奨励会二段、女流二冠(女王、女流玉座[注 2])。
2歳で将棋の駒の動かし方を覚え、4歳で清滝九段の内弟子に。11歳で奨励会在籍のまま女流二冠となる。女流棋士との対局では公式戦50戦無敗(第2巻時点)という圧倒的な強さを誇る(後述の「白雪姫」も、実は「黒星がついたことがない」ことに由来している)。13歳のときにテレビの取材を受けた際に付けられた『浪速の白雪姫』というキャッチフレーズが一般にも定着しており、街を歩いているとサインを求められることも多い。
髪にはいつも、八一から贈られた雪の結晶デザインの髪飾りをつけている(『白雪姫』=『雪』という単純な連想から)。タイトル戦で和装する際にも外さないほどで、本人もまんざらではないようだが、八一は「髪飾りをつけているのは自分への嫌がらせ」と本気で思い込んでいる[8]。将棋界では多くの人間から「八一の(将来の)嫁」として認識されているものの、八一と面と向かう際には基本その好意を表に出さないこと(いわゆるクーデレ)、さらに八一が女心に疎いことから、八一からは「単なる姉弟子」として扱われている。
性格はかなり頑固。また料理が大の苦手。食事の際はソースを大量に使う癖があり、お好み焼きを食べる際も表面を真っ黒にするほど。また、14歳という年齢ながらも、あい曰く「つるつる」らしい[9]
あいに対しては悪感情をあからさまにしており、あいを弟子に取ることについても一門の中で最後まで反対していた。
趣味はサッカー観戦。特に監督の指示やゴールキーパーのコーチング、サポーターの応援が選手(特にメンタル面)に与える影響などに注目して観戦することが多い[10]
清滝鋼介(きよたき こうすけ)
八一・銀子の師匠。第1巻時点では50歳。段位は九段で、順位戦はB級2組、竜王戦は2組。タイトル獲得経験はないが、名人への挑戦が2回ある。
普段は割と常識人なのだが、将棋に関しては「八一との対局に負けた腹いせで、関西将棋会館の窓から放尿」「八一の竜王奪取記念で、旅館のロビーで裸踊り」など、なぜか変人的な行動が目立つ人。あいのことは孫のように可愛がっている。ソーシャルゲームにはまり課金を重ねる一面もある[11]
坂井十三九段を師に持つ。
清滝桂香(きよたき けいか)
声 - 茅野愛衣
清滝九段の一人娘。大阪府出身。第1巻時点では25歳。研修会C2クラスに在籍。
師匠の娘という立場もあって、八一・銀子が普段から何かと世話になっており、銀子が唯一心を開く人物(銀子曰く「銀は桂と香のとなりにいるから」[12])。八一曰く「隠れ巨乳」(スリーサイズは上から95・62・92)で、八一は何度となく男女の仲を目指してアプローチしているが、桂香からは弟扱いでまるで相手してもらえていない。なお、将棋を本格的に始めたのが高校3年生からのため、弟子としては八一・銀子の妹弟子となる。
自らも女流棋士を目指しているが、女流3級の資格を得られるC1クラスへの昇級がなかなか実現できず、そうこうしているうちに研修会の年齢制限が近づいてきていることに焦りを感じていた。第5巻ではマイナビ女子オープン本戦1回戦で釈迦堂里奈と戦い勝利、ベスト8入りにより女流3級の申請資格を得た。
作者自ら「私の全てを背負ってもらいました」と語るほど[13]思い入れの深いキャラ。
夜叉神天衣(やしゃじん あい)
声 - 佐倉綾音
第2巻より登場する「もう一人のあい」。初登場時点では9歳。神戸市の豪邸に祖父(元博徒で現在は実業家)と暮らしている。
父親は元アマチュア名人、母親も大学時代将棋部に在籍しており、将棋が縁で結婚したという家庭のため、幼少時から将棋に親しんできた。その両親が事故で亡くなり祖父の元に引き取られたが、祖父に甘やかされて育ったため、典型的な「高飛車なお嬢様」キャラとなってしまった。
元々は月光の門下だったが、当の月光から「研修会に入会するまで」という条件で八一に預けられ、最終的に八一自ら弟子に取ることを決意する。実は元々八一とも浅からぬ縁があったことが後に判明する。棋風は徹底的な受け将棋。
マイナビ女子オープンでは本戦ベスト8に進出、桂香と共に女流3級の申請資格を得ているが、申請用紙は未提出。
普段の言動はお嬢様そのものだが、八一や清滝一門への思いやりがこもった言動・行動も多い。(しかし、それを指摘されると恥ずかしがって否定する)

JS研[編集]

八一のアパートに集まる女子小学生たちによる研究会。第2巻特装版のドラマCDでは、「JS将棋アイドルユニット」の結成を将棋連盟の上層部から命じられ、「なにわ筋将棋通り」のグループ名でイベント等に登場している。

雛鶴あい(ひなづる あい)
#雛鶴あい参照。
水越澪(みずこし みお)
声 - 久保ユリカ
あいが初めて棋友となった、元気いっぱいでショートヘアの女の子。あいが大阪に転校してきてからは小学校も同じクラスとなった。JS研ではリーダー格。親が薬品関係の仕事をしているもよう。
研修会E1クラス在籍。暮坂七段の門下生であり、戦型は居飛車、振り飛車ともにこなすオールラウンダー[14]
やや舌足らずな所があり、自分の名前を「みじゅこし」や、九頭竜八一を「くじゅりゅー」と発音してしまう。夏休みに自転車で琵琶湖を一周したことが自慢。
貞任綾乃(さだとう あやの)
声 - 橋本ちなみ
京都府京都市出身のお嬢様風のキャラでJS研では参謀格。シャルロットの保護者役。
研修会F1クラス在籍。加悦奥七段の門下生であり、供御飯万智の妹弟子にあたる。
あいの研修会入会試験で一番手に平手で戦い、34手という短手数で詰まされる。
シャルロット・イゾアール
声 - 小倉唯
第1巻時点では6歳。京都のフランス人学校に通っている。漫画『NARUTO』を読んで将棋に興味を持ち、京都市内で加悦奥七段が開く将棋教室に通うようになった。朝食は納豆派。
まだ幼いせいか舌足らずで、八一のことを「ちちょ(師匠)」と呼ぶほか、自分の名前も「しゃうおっとぃずぁーう」としか発音できない。八一への弟子入りを希望しているが、八一は「棋力不足」と判断しており弟子入りを認めていない。

棋士[編集]

神鍋歩夢(かんなべ あゆむ)
関東所属の将棋棋士。第1巻時点では18歳。段位は六段。
八一とは幼少時からのライバル関係で、初登場時は「帝位戦リーグ入り、年度の連勝賞と勝率一位賞が既に確定」など、八一とは対照的に好調を維持したまま、関西での八一との対局に乗り込んできた。
中二病気質があり、自らを「ゴッドコルドレン」、昼食によく注文する親子丼を「不死鳥フェニックス聖卵イースターエッグ混沌ケイオス」など、独特の用語で呼ぶ。対局中もその調子で喋りまくる。実家が葛飾区の豆腐屋で、かつつい最近まで高校生だったこともあり、夜になると眠くなりやすいため長時間の対局に弱い。
師匠は釈迦堂里奈女流名跡[注 2]。男性のプロ棋士が女流棋士を師匠に持つ珍しいパターンで、本人も「(師匠が)理想の女性」と公言している[15]
久留野義経(くるの よしつね)
研修会幹事のプロ棋士で、段位は七段。久留野ワールドという独特の感性を持ち、他の棋士から怖れられる。本気の際はマイナスイオン発生装置など「対局七つ道具」と呼ばれる道具を用いる。
あいの研修会入会試験で二番手として二枚落ちで指し、「この子の才能は研修会のレベルではない」と実力を認め投了。
月光聖市(つきみつ せいいち)
日本将棋連盟会長で、段位は九段。第2巻時点で50歳。史上2人目の中学生棋士。兵庫県神戸市出身。
十七世名人の有資格者、竜王戦1組以上22期、順位戦A級以上32期(第2巻現在も在籍中)、タイトル獲得計27期、一般棋戦優勝22回、という超一流棋士。20代で大病を患い失明したにも関わらず、50歳という年齢まで順位戦A級の地位などを維持している。将棋盤に駒を並べることが困難なため、対局の際は秘書がサポートにつく。
坂井十三九段を師に持つ。
生石充(おいし みつる)
段位は九段。現役のタイトルホルダー(玉将[注 2])で、順位戦A級在籍12期(在籍中)、竜王戦1組、タイトル獲得計6期というトップ棋士の一人。大の振り飛車党で、将棋界では『振り飛車党総裁』『捌きの巨匠マエストロ』の異名で知られる。
大阪・京橋で将棋道場を併設した銭湯『ゴキゲンの湯』を経営しているが、店を空けて護摩行などに出かけることが多く、店の運営は基本的に一人娘の飛鳥(あすか)に任せっ切り。
関西将棋会館に対局以外で顔を出さない一匹狼として知られていたが、銀子を高く評価しており共に研究会を行っている。
山刀伐仁(なたぎり じん)
段位は八段。山形県出身。順位戦はA級、竜王戦は1組。八一のデビュー戦の相手でもある(結果は八一の負け)。
棋風はオールラウンダーで、異名は『両刀使い』。生石とは同世代で、生石曰く「俺達の世代じゃめちゃめちゃ弱かった」「あんな才能の無い奴」という遅咲きの棋士だが、徹底的な研究で現名人の研究パートナーとなり、トップ棋士の一人に上り詰めた。
対局中、急にオネエ口調になることがあるため、八一からは「そっちの意味でも『両刀使い』なのでは」と性癖を疑われている。家事全般が得意。
鹿路庭とは兄弟弟子関係にあり、マンションの隣同士の部屋に住んでいる(元々山刀伐が研究用に借りていた部屋に鹿路庭が住み着いた形)。鹿路庭からは「ジンジン」と呼ばれている。
篠窪大志(しのくぼ たいし)
段位は七段。初登場時点で23歳。
慶應大学を首席で卒業、テレビのニュース番組でもコメンテーターを務め、ファンの間では「王太子」の愛称で呼ばれるイケメンエリート。22歳で初タイトルとなる棋帝[注 2]を奪取するが、翌年の棋帝戦で名人に3連敗し奪われた。
名人
タイトル獲得99期・永世六冠(共に第4巻時点)を誇り、棋士から「神」と呼ばれるほどの最強棋士。山刀伐を研究パートナーとしている。名人・玉座[注 2]・盤王[注 2]の3タイトルに加え、第4巻で棋帝を奪取し四冠を保持中。さらに竜王戦挑戦者決定三番勝負で歩夢を下し、タイトル100期・永世七冠を賭けて八一とのタイトル戦に駒を進めてきた。その竜王戦では当初3連勝と八一を圧倒するが、第4局の千日手指し直し局で敗北したのを期に4連敗を喫し、タイトル奪取に失敗している。
第5巻時点で未だ氏名が明らかにされていないが、「白髪交じりの中年男」「八王子の新興住宅地育ち」「娘が二人いる」[16]などの描写がある。

女流棋士[編集]

月夜見坂燎(つきよみざか りょう)
女流玉将[注 2]。防御不要の速攻を得意とし、通称「攻める大天使」。しゃべり方はヤンキー口調で、実際「単車は高校時代から乗っていた」が、当時運転免許を持っていなかった疑惑がある(少なくとも「今は持っている」とのこと)。なお四輪の免許は持っていないと明言している。尾崎豊が好きで、自らの得意戦法の横歩取りを尾崎の歌に例えたりもしている[17]
第2巻ではマイナビ女子オープンにて銀子に挑戦するが、3連敗で挑戦に失敗し、その結果八一に八つ当たりする。
関東所属だが、用もないのに関西将棋会館の棋士室にいることが多く、単行本のエピローグは八一と月夜見坂・供御飯の3人の絡みとなるのが恒例。
供御飯万智(くぐい まち)
山城桜花[注 2]のタイトルを持つ。戦型は穴熊囲いなどを得意とし、通称「嬲り殺しの万智」と呼ばれる。実家が京都の公家というお嬢様で、普段から京都弁丸出しのおっとりとした口調だが、一方で第2巻では「将棋盤の星の有無」を巡る口喧嘩で購入したばかりの新車を賭けるなど、勝負師としての大胆さを持ち合わせる。月夜見坂と仲が良い。
漫画版ではかなりの巨乳として描かれている。
鵠(くぐい)
供御飯が将棋の観戦記者を務める際のペンネーム。本格的に作中に登場するのは第4巻からだが、実は第1巻で既に登場している(八一対歩夢の帝位戦の観戦記)。関西では「鵠=供御飯」であることが知られているが、関東ではあまり浸透しておらず、 月夜見坂もそれを知った際に驚いていた[18]
マイナビ女子オープンのチャレンジマッチでは「指し手の解説は自分でできるので」として、八一のコメントを捏造していた。観戦記者モードの際は普段の京都弁は鳴りを潜め、標準語で会話をすることが多い。
釈迦堂里奈(しゃかんど りな)
女流六段でタイトル獲得51期を誇る。神鍋歩夢の師匠。神奈川県鎌倉市出身。
約20年間、女流名跡[注 2]のタイトルを保持している。女流四タイトルの永世位を獲得し、一時は全冠独占も達成したことから「永遠の女王“エターナルクイーン”」と呼ばれている。
一方で「シュネーヴィットヒェン(ドイツ語で『白雪姫』)」という独自のファッションブランドを率いており、原宿の通称『ブラームスの小径』沿いに、結婚式場やスタジオとしても使えるブティックを構える。生まれつき片足が不自由。
祭神雷(さいのかみ いか)
女流帝位[注 2]のタイトルを持つ。岩手県奥州市出身の17歳。通称「捌きのイカヅチ」。
自らの求めるもののためなら手段を選ばないエゴイストで、釈迦堂からは「魔物」と呼ばれその存在を疎まれている。
鹿路庭珠代(ろくろば たまよ)
関東所属の女流二段。静岡県沼津市出身の20歳。通称は「たまよん」。
現役の女子大生でルックスもよく、かつ巨乳であることから、ニコニコ生放送では「彼女が聞き手を務めると視聴者数が10万人増える」と言われるほどで、現役の女流棋士では銀子に次ぐ人気を誇る。一方で彼女が参加した研究会が長続きしないことから、棋士の間では「研究会クラッシャー」と呼ばれている。前述の通り山刀伐と隣同士の部屋に住んでおり、家事はほぼ山刀伐に任せっきり。
マイナビ女子オープンの予選決勝で天衣と対局する。
焙烙和美(ほうらく かずみ)
女流三段。群馬県出身。将棋は荒く、勝つときはすごい勢いで勝つが、負けるときはすごい勢いで自爆することから「群馬の爆弾」「自爆女」と呼ばれている。A級八段のプロ棋士にも勝利したことがある。マイナビ女子オープンチャレンジマッチ一回戦で桂香と対局する。
杓子巴(しゃくし ともえ)
女流二段。高知県出身。三十代。マイナビ女子オープンチャレンジマッチ一回戦であいと対局する。
左右口翠(うばぐち みどり)
女流三段。山梨県出身。34歳。居飛車党である。マイナビ女子オープン一回戦で天衣と対局する。
粥新田麗(かゆにた れい)
女流三段。タイトル挑戦経験もある。マイナビ女子オープンチャレンジマッチ四回戦で天衣と、敗者復活最終戦では桂香と対局する。
旗立朝日(はたたち あさひ)
女流1級。現役東大生で将棋を始めたのは高校からと晩学派である。マイナビ女子オープン予選一回戦であいと対局する。
鞨鼓林すゞ(かっこばやし すず)
女流五段。67歳。マイナビ女子オープン出場者では最年長。予選一回戦で天衣と対局する。
香酔千(こうずい せん)
女流3級。奈良県出身で27歳。桂香のかつての修行仲間であるが、女流3級になると同時に関東に移籍した。しかし移籍後は敗戦続きで、女流2級への昇級が果たせないまま2年間の期限が切れようとしている。
マイナビ女子オープン予選決勝で桂香と対局する。

その他[編集]

雛鶴亜希奈(ひなづる あきな)
あいの母親で、温泉旅館『ひな鶴』の女将。あいを八一の内弟子とすることに猛反対し、あいが将棋の修業を続ける条件として「研修会の入会試験で、対局に3連勝する」という厳しい条件を突きつけた。最終的に弟子入りを認めた後も、あいが中学卒業までに女流タイトルを取れなかったら「あいが女流棋士になっていても引退させ、女将としての教育を再開」+「八一が『ひな鶴』に婿入りして旅館の経営を学ぶ」という条件を出すなど、とにかく『ひな鶴』の経営が第一という姿勢を崩さない強気な人。
第5巻では、あいと八一を確実にくっつける目的で八一の父親や兄を『ひな鶴』で雇い入れていることが判明するなど、搦手からの策も立案・実行する策士の一面が明らかになった。
雛鶴隆(ひなづる たかし)
あいの父親。『ひな鶴』では板前を務めている。婿養子のため、嫁の亜希奈には頭が上がらない。八一にあいを預ける際には「棋士になれなくてもいい。将棋を学んで人生の名人になりなさい」とあいを諭すなど、性格は温和な常識人。
男鹿ささり(おが ささり)
元女流棋士(女流初段)で、現在は月光の秘書。第5巻時点で23歳。盲目の月光を補助すべく、連盟会長として処理すべき書類を代わりに処理しているため、将棋界のあらゆる事情に精通しており、付いたあだ名が『裏番長』。月光に恋愛感情を抱いており、月光が盲目なのをいいことにハワイではペアルックを着せたこともあるが、当の月光は「良い相手を探してあげなければなりませんね」と語るなど恋愛相手としては見ていない。
池田晶(いけだ あきら)
天衣のお付の女性。20歳。基本的にいつも黒スーツ姿で、天衣の外出時にはほぼ必ず同行する。
登場当初は将棋の駒の動かし方を覚えられなかった。特に銀の動きが覚えられず、作中でも幼稚園児相手に銀を真後ろに動かして反則負けを喫している。
生石飛鳥(おいし あすか)
生石充の娘で家業の銭湯を手伝っている。第3巻時点で17歳。
引っ込み思案な性格なのか無口だが、男女混浴の年齢基準に話が及ぶと饒舌になるという一面もある。
銭湯で入浴中の八一に将棋の教えを乞うたときには背中を流すという大胆な行動に出る。

漫画[編集]

ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス2015年20号より、漫画版の連載が開始されている。構成:カズキ、作画:こげたおこげ。 同誌の『ガンガンONLINE』でも第1話と最新話が閲覧可能。

書誌情報[編集]

小説[編集]

  1. 『りゅうおうのおしごと! 1』 2015年9月12日発売、ISBN 978-4-7973-8484-0
  2. 『りゅうおうのおしごと! 2』 2016年1月15日発売、ISBN 978-4-7973-8676-9
    • 『りゅうおうのおしごと! 2 ドラマCD付き特装版』 2016年1月15日発売、ISBN 978-4-7973-8490-1
  3. 『りゅうおうのおしごと! 3』 2016年5月14日発売、ISBN 978-4-7973-8817-6
  4. 『りゅうおうのおしごと! 4』 2016年9月15日発売、ISBN 978-4-7973-8676-9
    • 『りゅうおうのおしごと! 4 ドラマCD付き特装版』 2016年9月15日発売、ISBN 978-4-7973-8819-0
  5. 『りゅうおうのおしごと! 5』 2017年2月13日発売、ISBN 978-4-7973-9009-4
    • 『りゅうおうのおしごと! 5 小冊子付き特装版』 2017年2月13日発売、ISBN 978-4-7973-9010-0

漫画[編集]

  1. 2016年1月13日発売、ISBN 978-4-7575-4856-5
  2. 2016年5月12日発売、ISBN 978-4-7575-4992-0
  3. 2016年9月13日発売、ISBN 978-4-7575-5071-1
  4. 2017年2月13日発売、ISBN 978-4-7575-5243-2

イメージソングCD[編集]

  • りゅうおうのおしごと~音盤戦五番勝負~(制作:MOSAIC.WAV、2017年2月15日発売)
    • 収録内容
      • Over The Top(楽曲制作:yksb・Iygo(VerAll)・大川みずき・MOSAIC.WAV、ボーカル:み~こ
      • あいさえあれば☆盤上没我(楽曲制作:yksb・MOSAIC.WAV、ボーカル:み~こ)
      • 天衣無縫 GROWING UP(楽曲制作:yksb・まふまふ・MOSAIC.WAV、ボーカル:み~こ)
      • Shirayuki(楽曲制作:yksb・MOSAIC.WAV、ボーカル:み~こ)
      • かしまし?うるわし!JS研☆(楽曲制作:狐夢想(COOL&CREATE)・ARM(IOSYS)、ボーカル:み~こ)

謎解きイベント[編集]

  • りゅうおうのおしごと!~秋葉原謎人戦!~(謎制作:よだかのレコード、2017年2月10日~2月19日開催)

脚注・出典[編集]

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  1. ^ 後の第17回アマチュア竜王、第29期・第30期朝日アマ名人。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 架空のタイトル
  3. ^ 「だら」は金沢弁で「馬鹿」「阿呆」に相当する罵倒表現。

出典[編集]

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  1. ^ 白鳥士郎新作「りゅうおうのおしごと!」9月に発売です!! - GA文庫ブログ・2015年7月31日
  2. ^ a b 第1巻あとがき。
  3. ^ 【コラム】GA文庫新作「アームドウェイカー」&白鳥士郎先生“将棋”インタビュー! - アキバBlog・2015年9月8日
  4. ^ 第28回将棋ペンクラブ大賞 - 将棋ペンクラブログ・2016年7月19日
  5. ^ 1990年王将戦第7局の打ち上げ - 将棋ペンクラブログ・2011年8月13日
  6. ^ 第8回朝日杯将棋オープン戦 村山慈明七段 - 窪田義行六段
  7. ^ 点のある・ない論争 - 将棋ペンクラブログ・2011年1月31日
  8. ^ 漫画版単行本第1巻・付録のインタビュー
  9. ^ 第3巻 pp.26 - 29
  10. ^ 漫画版単行本第3巻・pp.158 - 163
  11. ^ 第5巻 pp.22 - 23
  12. ^ 第3巻 p.140
  13. ^ 第3巻あとがき
  14. ^ 第2巻特装版ドラマCDより
  15. ^ 漫画版単行本第2巻・巻末付録「棋士に聞く本音対談」
  16. ^ 第5巻 pp.301 - 302
  17. ^ 第5巻 p.354
  18. ^ 第5巻 pp.356 - 357

外部リンク[編集]