加賀屋
加賀屋 | |
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加賀屋 | |
ホテル概要 | |
正式名称 | 和倉温泉 加賀屋 |
階数 | 1 - 20階 |
部屋数 | 232室 |
最寄駅 | 和倉温泉駅 |
所在地 |
〒926-0175 石川県七尾市和倉町ヨ部80番地 |
位置 | 北緯37度5分24秒 東経136度54分52秒 / 北緯37.09000度 東経136.91444度 |
公式サイト | 公式サイト |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | 加賀屋 |
本社所在地 |
日本 〒926-0192 石川県七尾市和倉町ヨ部80番地 北緯37度5分24秒 東経136度54分52秒 / 北緯37.09000度 東経136.91444度座標: 北緯37度5分24秒 東経136度54分52秒 / 北緯37.09000度 東経136.91444度 |
設立 | 1958年(昭和33年)4月25日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 5220001015292 |
事業内容 | 旅館業 |
代表者 | 小田 與之彦(代表取締役社長)[1] |
資本金 | 5,000万円(2016年(平成28年)3月31日時点) |
売上高 |
84億円 (2019年(平成31年)3月期) |
従業員数 |
274名 (2021年(令和3年)3月31日時点) |
決算期 | 3月末日 |
主要子会社 | 加賀屋レストランシステムなど |
関係する人物 |
小田與吉郎(創業者) 小田禎彦(代表取締役相談役・前社長) 小田真弓(女将) |
外部リンク | https://www.kagaya.co.jp/company/ |
特記事項:ISO 9001取得(日本の旅館・ホテル業で初)。 |
株式会社加賀屋(かがや)は、石川県七尾市の和倉温泉に本社を置く、旅館業を営む日本の企業。および同社が運営する温泉旅館の名称。宿泊施設としては「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で1位に度々選ばれている[1]。企業としての加賀屋は和倉温泉で4館、飲食店などを全国に8軒運営しているほか、台湾の北投温泉に屋号を使った日勝生加賀屋がある[2]。
概要
[編集]屋号は、創業者の小田與吉郎が加賀国津幡(現在の石川県河北郡津幡町)の出身であることに由来する。和倉温泉の筆頭旅館の地位を占め、地上20階、約1,450人の収容人員を持つ全国最大級の旅館。
1977年(昭和52年)1月より、旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(全国の旅館業者の中から選定)の総合部門1位として認定・表彰されている。この年以降「36年連続」で加賀屋が総合「1位」を受賞[3]。2017年には総合3位となり連続記録は途絶えた[4] ものの、2018年には再び総合1位に返り咲いている[5][6]。
ビッグローブ社が運営する「みんなで選ぶ温泉大賞」においても、初回から第4回まで連続して総合1位を獲得している。
また、姉妹旅館として「茶寮の宿 あえの風」(和倉温泉)を有するほか、東京都などに料亭を8店舗展開。東京銀座加賀屋の設計プロデュースは陶芸家の大樋年雄である。
台湾のディベロッパー「日勝生活科技」との合弁で2010年12月18日、台北市北投区の北投温泉に地上14階・地下3階の「日勝生加賀屋」が開業した[7]。
2024年1月1日に発生した能登半島地震により、施設の損傷などの被害を受け、周辺のインフラにも深刻な被害が発生した[8]。2月以降も営業再開の見込みが立たないことから、周辺のグループ旅館「あえの風」「松乃碧」「虹と海」とともに、当面の間休業することを1月9日に発表した[9]。従業員のうち約100人を、全国各地の宿泊施設や飲食店に出向させている[10]。
沿革
[編集]- 1906年(明治39年)9月10日 - 「加賀屋」創業。
- 1976年(昭和51年)5月:「サンかがや」営業開始。
- 1980年(昭和55年)1月:プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で総合1位を初受賞(以後32年連続受賞)。
- 1989年(平成元年)9月:本館「雪月花」営業開始。
- 1997年(平成 9年)11月:「サンかがや」改装に伴い、「茶寮の宿 あえの風」に改称。
- 1998年(平成10年)2月6日 - ISO 9001取得。
- 2006年(平成18年)9月10日 - 創業100周年記念式典。
- 2008年(平成20年)11月:石川県金沢市に「料理旅館金沢茶屋・割烹つづみ」開業。
- 2010年(平成22年)4月:和倉温泉にグループ旅館「虹と海」開業。
- 2010年(平成22年)12月18日:台湾北投温泉に「日勝生加賀屋」開業。
- 2015年(平成27年)10月1日:和倉温泉にグループ旅館「加賀屋別邸 松乃碧」開業。
- 2017年(平成29年)3月:石川県の県庁所在地金沢市に「料理旅館金沢茶屋別館」営業開始。
- 2018年(平成30年)11月:厚生労働省の現代の名工に女将の小田真弓が「飲食物給仕人」として選ばれる[11][12]。
- 2022年(令和4年)5月:福井県芦原温泉のつるや(1884年創業)を加賀屋グループが事業承継(初の石川県外のグループ旅館)[13]。
- 2024年(令和6年)1月1日: 能登半島地震に被災。周辺のグループ旅館「あえの風」「松乃碧」「虹と海」とともに、当面の間休業[9]。
交通アクセス
[編集]グループ企業・施設
[編集]2021年時点。詳細は、加賀屋グループ公式サイト あるいは 加賀屋グループ企業サイト 会社概要 を参照。
旅館
[編集]- 株式会社加賀屋運営
- 加賀屋:石川県七尾市和倉町ヨ部80番地
- 加賀屋別邸 松乃碧:石川県七尾市和倉町ワ部34番地
- 茶寮の宿 あえの風:石川県七尾市和倉町和歌崎8番地1
- 日勝生加賀屋(合弁事業):台灣台北市北投區光明路236號
- 株式会社ホテルたなか運営
- 虹と海:石川県七尾市和倉町ヨ部96番地
- 株式会社茶屋旅館運営
- 料理旅館 金沢茶屋:石川県金沢市本町二丁目17番21号
飲食店等
[編集]- 株式会社加賀屋レストランシステム
旅館と同じ名称の「加賀屋」の料亭を運営している。
- 本社所在地:加賀屋と同じ
- 運営店舗
- 株式会社能登風土
2021年1月1日、北陸鉄道(北鉄)が所有していた千里浜なぎさドライブウェイ沿いの「千里浜レストハウス」(石川県羽咋市千里浜町)を雅総合研究所が北鉄から取得し[14]、同施設の運営を委託[15]。同年2月11日に「能登千里浜レストハウス」として開業した[16]。
洋菓子・和菓子の製造等
[編集]- 株式会社レグレット
七尾市出身のパティシエ辻口博啓がプロデュースする洋菓子「YUKIZURI」(ユキズリ、兼六園の雪吊が名前の由来)の製造元。また、辻口がプロデュースする洋菓子店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」(カフェ併設店舗あり)を運営している。
- 本社所在地:石川県七尾市和倉町ヲ部1番地2
- 事業所
その他
[編集]- 株式会社雅総合研究所(コンサルティング)
- 株式会社加賀屋ゼネラルフーヅ(商品・メニュー開発)
- 株式会社タイコ食産(生鮮食料品の仕入れ販売、旅行券)
- 株式会社加賀屋サービス(接客業務の請負業)
- 株式会社K.R.E(不動産管理)
- 有限会社山加興産(資産管理運営・損害保険)
- 有限会社タイコ整美(清掃等)
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル ガイアの夜明け よみがえれ!温泉街 ~老舗の熱海・地震が襲った能登~(2007年5月29日、テレビ東京)[19]。- 和倉温泉、女将と若い仲居たちの闘いを取材。
- 日経スペシャル カンブリア宮殿 "奇跡の集客"シリーズ第2弾! 世界を掴む"加賀屋流おもてなし"の秘密 33年連続日本一の旅館...その裏側(2013年7月18日、テレビ東京)[20]
書籍
[編集]関連書籍
[編集]- 『加賀屋の流儀 極上のおもてなしとは』(著者:細井勝)(2006年8月28日、PHP研究所)ISBN 9784569654546
- 『加賀屋の流儀 極上のおもてなしとは』(著者:細井勝)(2015年10月5日、PHP研究所 PHP文庫)ISBN 9784569763675
- 『加賀屋のこころ 人間大事の経営とは』(著者:細井勝)(2010年2月9日、PHP研究所)ISBN 9784569773599
- 『加賀屋さんに教わったおもてなし脳』(著者:茂木健一郎)(2014年11月1日、PHP研究所)ISBN 9784569820347
- 『加賀屋 笑顔で気働き 女将が育んだ「おもてなし」の真髄』(著者:小田真弓)(2015年9月1日、日本経済新聞出版社)ISBN 9784532320317
脚注
[編集]- ^ a b 加賀屋、オードブル受注販売へ「日本一」の接客で旅館運営受託も/「中小規模が主流になる」『日経MJ』2021年7月5日ライフスタイル面
- ^ 日勝生加賀屋(2021年7月17日閲覧)
- ^ “小田 絵里香(旅館若女将)”. 情熱大陸 (2017年12月24日). 2019年8月25日閲覧。
- ^ “加賀屋、37年連続1位ならず「日本のホテル・旅館100選」”. 日本経済新聞. (2016年12月14日) 2018年2月23日閲覧。
- ^ おかげさまで、第43回『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』において、総合第一位に選ばれました。 加賀屋(2018年2月23日閲覧)
- ^ “情熱大陸:創業111年目の老舗旅館を取り仕切る若女将に密着!「日本一のおもてなし」の極意とは”. 毎日新聞. (2017年12月21日) 2019年8月25日閲覧。
- ^ “日本の旅館は、なぜ台湾でウケるのか? 成功する「日本式」の輸出、石川・加賀屋の台湾進出”. 東洋経済オンライン (2013年11月21日). 2021年4月4日閲覧。
- ^ “石川の「加賀屋」休業 老舗旅館、地震で被害(共同通信)”. Yahoo!ニュース/共同通信. 2024年1月15日閲覧。
- ^ a b “和倉温泉 加賀屋 | 令和6年能登半島地震による休業のお知らせ”. www.kagaya.co.jp. 2024年1月15日閲覧。
- ^ 加賀屋 おもてなし出向中/地震で休業「ホテルの接客 吸収してきて」■受け入れ側「日本一のサービス 学ぶ機会」『朝日新聞』夕刊2024年5月16日1面(2024年6月1日閲覧)
- ^ “平成30年度卓越した技能者の表彰 被表彰者名簿” (PDF). 厚生労働省. p. 32 (2018年11月11日). 2019年3月24日閲覧。
- ^ “石川)「現代の名工」に加賀屋女将の小田真弓さん”. 朝日新聞デジタル. (2018年11月15日). オリジナルの2019年8月25日時点におけるアーカイブ。 2021年4月4日閲覧。
- ^ “老舗旅館「つるや」が加賀屋グループに事業譲渡…福井県のあわら温泉 事業承継打診し合意、屋号変えず雇用継続”. 福井新聞 (2022年5月13日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “石川の「千里浜レストハウス」 北陸鉄道が事業譲渡”. 日本経済新聞. (2020年11月2日) 2021年4月4日閲覧。
- ^ “能登風土に経営委託 千里浜レストハウス”. 北國新聞 (2020年11月11日). 2020年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月4日閲覧。
- ^ “能登の玄関口 里海味わって 千里浜レストハウス きょう新装”. 中日新聞Web. (2021年2月11日). オリジナルの2020年2月22日時点におけるアーカイブ。 2021年4月4日閲覧。
- ^ “株式会社レグレット津幡アトリエ”. 津幡町. 2019年3月24日閲覧。
- ^ “【石川】津幡に菓子工場完成 辻口さん監修、見学OK”. 中日旅行ナビぶらっ人(中日新聞). (2015年3月11日) 2019年3月24日閲覧。
- ^ よみがえれ!温泉街 ~老舗の熱海・地震が襲った能登~ - テレビ東京 2007年5月29日
- ^ "奇跡の集客"シリーズ第2弾! 世界を掴む"加賀屋流おもてなし"の秘密 33年連続日本一の旅館...その裏側 - テレビ東京 2013年7月18日
関連項目
[編集]- プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選(36年連続1位)
- 花嫁のれん:西日本旅客鉄道(JR西日本)の観光列車。車内サービスや乗務員研修などを監修。
外部リンク
[編集]- 和倉温泉 加賀屋 - 公式サイト
- 和倉温泉 加賀屋グループブログ - Ameba Blog - 現行ブログ
- 加賀屋ブログ - 旧ブログ
- 加賀屋(和倉温泉 旅館) (@wakura_kagaya) - X(旧Twitter)
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