北陸鉄道

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北陸鉄道株式会社
Hokuriku Railroad Co.,Ltd.
Hokutetsu logomark.svg
本社
本社
種類 株式会社
略称 北鉄
本社所在地 日本の旗 日本
920-8508
石川県金沢市割出町556番地
北緯36度36分8.8秒 東経136度38分17.5秒 / 北緯36.602444度 東経136.638194度 / 36.602444; 136.638194座標: 北緯36度36分8.8秒 東経136度38分17.5秒 / 北緯36.602444度 東経136.638194度 / 36.602444; 136.638194
設立 1943年(昭和18年)10月13日
業種 陸運業
法人番号 1220001006411 ウィキデータを編集
事業内容 鉄道事業乗合バス・貸切バス事業・旅行業・不動産事業・レジャー事業
代表者 代表取締役社長 加藤 敏彦
代表取締役専務 宮岸 武司[1]
資本金 18億1485万5000円
(2019年3月31日現在[2]
発行済株式総数 362万9711株
(2019年3月31日現在[2]
売上高 連結: 135億7584万2000円
単独: 53億3920万1000円
(2019年3月期[2]
営業利益 連結: 2億4221万3000円
単独: 5億4091万6000円
(2019年3月期[2]
純利益 連結: 4億9553万8000円
単独: 3億5492万5000円
(2019年3月期[2]
純資産 連結: 71億5141万4000円
単独: 42億7492万3000円
(2019年3月31日現在[2]
総資産 連結: 187億1015万4000円
単独: 113億3238万円
(2019年3月31日現在[2]
従業員数 連結: 1026人 単独: 325人
(2019年3月31日現在[2]
決算期 3月31日
主要株主 名古屋鉄道 13.97%
北國銀行 3.40%
MKツアーランド 0.72%
石川日野自動車 0.70%
京阪ホールディングス 0.65%
北陸電力 0.65%
北陸銀行 0.56%
富山地方鉄道 0.54%
損害保険ジャパン日本興亜 0.52%
(2019年3月31日現在[2]
主要子会社主要関係会社」の節参照
関係する人物 林屋亀次郎
井村徳二
柴野和喜夫
外部リンク http://www.hokutetsu.co.jp/
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北陸鉄道株式会社(ほくりくてつどう)は、石川県金沢市に本社を置き、石川県を中心として鉄道バスを経営する中小私鉄である。鉄道を中心にした経営ではなく、主力は路線バス高速バス定期観光バスを含む)・貸切バス事業となっている。北鉄(ほくてつ)と略される。

概要[編集]

筆頭株主名古屋鉄道。また、主要な連結子会社として、議決権の80.5%を有する小松バスのほか、事業所を分社化した北鉄金沢バスほくてつバス北鉄金沢中央バスなどが2012年に合併)などがある。

2004年平成16年)12月1日から乗車カードとしてICカードICa(アイカ)」が導入された。当初はバスのみで利用可能なプリペイドタイプのみの運用だったが、2005年(平成17年)3月1日使用開始分からは、定期券の機能をもつ「ICa定期券」を導入し、発売開始した。この「ICa定期券」は、バスだけでなく、鉄道線の一部駅間でも利用可能となっている。2015年(平成27年)に北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間が開業して東京 - 金沢間が結ばれ、観光客が増加したことにより、北鉄バスを利用しようとした観光客から、「(Suicaなどの)交通系ICカードが使えなくて困る」という声が上がり、ICaのみしか使えないという問題点が明白になったが、未だ北陸鉄道は方針を変えようとしていない。但し、金沢駅東口の北鉄サービスセンターではmanaca端末を備えて、交通系ICカードで北鉄バス1日フリー乗車券が買えるようになっている。

全日空金沢地区総代理店業務も受託、子会社の北鉄航空でハンドリングを行っている。

歴史[編集]

1943年昭和18年)に、陸運統制令に基づき鉱山鉄道であった尾小屋鉄道を除く石川県下の鉄道およびバス会社をすべて統合して発足した。

だが社風が異なる会社を強引に合併したことから、発足後しばらく混乱を生じたり、また路線が各地に点在するなどしていたため、合理化も進まなかった。さらに合併の弊害として、1959年(昭和34年) - 1960年(昭和35年)に労使紛争が起こると、ストライキなどが頻発して、鉄道・バスが多く運休となり、観光を中心とした県下の経済に悪影響を与えた。また一時は、社長をはじめとする役員がすべて辞任するという、指導者不在の事態に陥ったりもした。運輸省では事態の収拾を図るため、名古屋鉄道(名鉄)に命じて同社を子会社化し、支援を行わせることにした。

だが、石川県にはこの北陸鉄道の混乱に乗じて、近畿日本鉄道北日本観光自動車(かつて金沢 - 粟津山中間に路線を有した)というバス会社を傘下におさめ、北陸鉄道1社に県下の交通が独占されているのを解消しようと競合バス路線の開設を目論むなど、交通業界は無秩序の状態に陥った。

この混乱が終息するのは、1969年(昭和44年)に北日本観光自動車のバス路線拡大申請が運輸審議会で却下された辺りからで、北陸鉄道では以後、名鉄が同時期に行っていたように、鉄道・バス路線の整理を推し進めることになった。

なお、1968年(昭和43年)に全鉄道路線の廃止の意向を表明したことがあったが、地元住民や自治体の反対に遭い、浅野川線・石川総線(石川線金名線能美線の総称)は合理化努力により残すことになった(後に能美線は利用低迷で、金名線は路盤劣化により廃止)。

年表[編集]

歴代社長[編集]

歴代社長[11]
氏名 在任期間
1 林屋 亀次郎
清水 幸次
井村 徳二
4 沢野 外茂次
吉田 圭蔵
野根 長太郎
井村 重雄
柴野 和喜夫
竹内 外茂
10 山口 元二
織田 廣
水野 卓哉
德舛 周斌
魚住 隆彰
加藤 敏彦

コーポレートカラー[編集]

コーポレートカラーは以下のように定められている。

  オレンジ グループ全体・鉄道(石川線・浅野川線)
  バス(路線バス・高速バス)

鉄道事業[編集]

路線図

かつては「国鉄各駅毎に接続」と云われるほどに石川県加賀地方のほぼ全域と能登地方の一部に路線を持っていたが、次々にモータリゼーションの影響で廃止され、現在は2路線20.6km[12]を有するのみとなっている。

現有路線[編集]

廃止路線[編集]

現有路線の部分廃止区間含む。

  • 石川総線
    • 石川線金沢市・野町駅 - 白菊町駅、白山市・鶴来駅 - 加賀一の宮駅)
      鶴来駅 - 加賀一の宮駅間は金名鉄道の手で1927年(昭和2年)12月に開通し金沢電気軌道の石川線と接続された。その後、経営不振により1929年(昭和4年)に金沢電気軌道に譲渡された(金名鉄道・金沢電気軌道とも北陸鉄道の前身)。
    • 金名線(白山市・加賀一の宮駅 - 鳥越村(現・白山市)・白山下駅)
    • 能美線(根上町(現・能美市)・新寺井駅 - 白山市・鶴来駅)
  • 浅野川線(内灘町・内灘駅 - 粟ヶ崎海岸駅)
  • 金石線(金沢市・中橋駅 - 大野港駅)
  • 金沢市内線
  • 松金線(松任市(現・白山市)・松任駅 - 金沢市・野町駅)
  • 小松線小松市・小松駅 - 鵜川遊泉寺駅)
  • 加南線
    • 山中線(山中町(現・加賀市)・山中駅 - 加賀市・大聖寺駅)
    • 動橋線(加賀市・宇和野駅 - 新動橋駅)
      連絡線一部廃止後同線と統合され山代線に。
    • 連絡線(加賀市・河南駅 - 小松市・粟津温泉駅)
      一部廃止後動橋線と統合され山代線に。
    • 粟津線(小松市・粟津温泉駅 - 新粟津駅)
    • 片山津線(加賀市・動橋駅 - 片山津駅)
  • 能登線羽咋市・羽咋駅 - 富来町(現・志賀町)・三明駅)

駅ナンバリング[編集]

2019年4月1日に、石川線および浅野川線において駅ナンバリングを導入した[10]。石川線はIIshikawa)で緑色の丸、浅野川線はAAsanogawa)で水色の丸で表記される。番号の割り振りは以下のとおりとなる。

  • 石川線: 野町駅 (I01) - 鶴来駅 (I17)
  • 浅野川線: 北鉄金沢駅 (A01) - 内灘駅 (A12)

企画乗車券[編集]

鉄道線全線1日フリー乗車券
販売価格は1,000円(大人)。通年販売で石川線・浅野川線が1日乗り放題になる。この乗車券は金箔を施した仕様となっている。
土日祝限定1日フリーエコきっぷ
石川線または浅野川線の限定きっぷで、販売価格が利用路線によって異なる。土曜日日曜日祝日の1日が乗り放題になるが、石川線に限り年末年始1月1日 - 1月3日)には利用できない制限が付けられている。
まち歩きクーポン
石川線と浅野川線の2種類があり、いずれも1日フリー乗車券とお土産引換券がセットになっている。浅野川線のまち歩きクーポンではバス乗車券あるいはレンタサイクル利用(制限あり)が引き換えできるクーポンもセットになっているが、いずれも年末年始は利用できない。
恋のしらやまさん[13]
白山比め神社と白山市の鶴来地域の観光を目的とした企画乗車券。石川線1日フリー乗車券と金沢駅と野町駅のバス乗車券2枚、和菓子辻占の引換券がセットになっている。

車両[編集]

浅野川線の8800系電車

現在の営業運転用の車両はすべて大手私鉄から譲受したオールステンレス電車で、2車種4形式に整理されている。2021年度にかけて、浅野川線で車両の更新が予定されている[14]

路線廃止が進行する以前には、合併会社各社からの継承車と、合併後に車体更新・新製された車両、他社から譲受した中古車両などが入り乱れ、概して低規格な路線が多かった事情もあって低出力な小型電車中心の複雑な車両構成をきたしており、また軌道線や非電化路線があったことから路面電車気動車も保有していた。

戦後のデザイン傾向としては、1950年代から1960年代にかけての鉄道線車体更新車・新造車で、左右の尾灯を車体裾のごく低い位置に「寄り目」気味に配置するスタイルを共通して多用した時期がある(この間にアンチクライマーを配置した例も多かった。合併各社から引き継いだ車両にも同様な尾灯位置改造を施した事例が見られた)。

詳細は以下の各路線の記事を参照。

バス事業[編集]

その他の事業[編集]

旅行業[編集]

レジャー事業[編集]

現在
  • 千里浜レストハウス - 子会社の千里浜観光開発が運営している。
過去

主要関係会社[編集]

2018年時点で、前述のバスグループ5社と以下の10社が連結子会社関連会社)となっている[15]

  • 運輸業(前項のバスグループの企業を除く)
  • サービス業
    • 北鉄航空
    • 北陸自動車興業 - 北鉄自動車学校の運営
    • 千里浜観光開発
    • 北陸商事
    • 北陸ビルサービス
    • ホクリクコム
  • 建設業
    • 北陸道路施設
    • 北陸電設

脚注[編集]

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  1. ^ 第107回定時株主総会決議通知 (PDF) - 北陸鉄道、2019年6月28日
  2. ^ a b c d e f g h i 第107期有価証券報告書
  3. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』『日本全国諸会社役員録. 第25回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  4. ^ a b 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』JTBパブリッシング、2008年、p.38
  5. ^ 北陸鉄道50年史. 北陸鉄道株式会社. (1993年12月). 
  6. ^ 2008年に名鉄グループから離脱している。
  7. ^ ジェック経営コンサルタント 沿革
  8. ^ 金沢・富山 - 仙台 - 宮城交通
  9. ^ “北陸鉄道グループ ダイヤ改正を実施します(4/1)” (日本語) (プレスリリース), 北陸鉄道, (2019年3月12日), オリジナルの2019年3月12日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20190312101443/http://www.hokutetsu.co.jp/archives/29266 2019年3月16日閲覧。 
  10. ^ a b 北陸鉄道 鉄道駅ナンバリング導入”. 鉄道コム (2019年3月12日). 2019年3月21日閲覧。
  11. ^ バス協会について”. 石川県バス協会. 2019年10月22日閲覧。
  12. ^ 会社概要 - 北陸鉄道
  13. ^ 恋のしらやまさんとは - 恋のしらやまさん公式サイト
  14. ^ 石川県の北陸鉄道が平均約13%の運賃値上げへ…普通運賃は最大50円アップ 10月1日予定 - イード、2019年5月30日
  15. ^ マイナビ2019 北陸鉄道(株)の新卒採用・会社概要”. マイナビ. 2019年2月26日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『北陸鉄道50年史』 - 北陸鉄道社史編さん委員会(1993年)
  • 『バスジャパン ニューハンドブックス No.26 北陸鉄道』 - 星雲社(1998年)
  • 『別冊ベストカー 全国路線バスspecial』 - 講談社ビーシー講談社(2009年)

外部リンク[編集]