新穂高ロープウェイ
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新穂高ロープウェイ(しんほたかロープウェイ)は、岐阜県高山市の北アルプス穂高岳の千石尾根に敷設されている索道(ロープウェイ)である。中部山岳国立公園内にある。
概要[編集]
奥飛観光開発(名鉄グループ傘下)[1]が運営する索道で[2][3]、新穂高温泉から西穂高岳への岐阜県側からのアクセスを担う。第1ロープウェイと第2ロープウェイがあり[2]、第2ロープウェイは日本初で唯一の2階建て構造のゴンドラを採用している[4][5][6]。冬季に営業していた併設の新穂高ロープウェイスキー場は2003年3月30日をもって閉鎖した[要出典]。西穂高口駅は西穂高岳の登山口であり、上部の稜線上にある西穂山荘への登山道が通じている。
2020年7月の開業50周年に合わせゴンドラ(第2ロープウェイ)をリニューアルした[5][6]。運行していたゴンドラ(定員121人)は、2階建で国内唯一のもので、1998年に導入された。新車両の定員は105人となり、窓ガラスの面積が現在の車両の約1.5倍となり、オーストリアのメーカー製のものになった。リニューアルに伴い、2020年5月27日から7月14日まで、ロープウェイは運休し、関連施設も休業[7][8]。当初は7月15日に予定していたが[4][5]、7月22日に再開となった[6]。
路線データ・駅一覧[編集]

黄色のラインで示した新穂高ロープウェイ付近の空中写真。左上の短い区間が第1区線、右下(南南東)方向へ続く長い区間が第2区線。1977年撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
第1区線(第1ロープウェイ)[編集]
新穂高温泉駅 - 鍋平高原駅
第2区線(第2ロープウェイ)[編集]
しらかば平駅 - 西穂高口駅
歴史[編集]
- 1970年(昭和45年)7月15日 - 第1区線の新穂高温泉駅 - 鍋平高原駅間が開業[3][6]。
- 1998年(平成10年)7月3日 - 第2区線のしらかば平駅 - 西穂高口駅間が開業[3]。同時に2階建てゴンドラを導入[4][9]。
- 2003年(平成15年)3月 - 新穂高ロープウェイスキー場閉場[要出典]。
- 2003年(平成15年) - 第1区線のゴンドラをリニューアル[2]。
- 2015年(平成27年)1月19日 - 第1区線の運行中、ゴンドラが支柱と接触する事故が発生[10]。第2ロープウェイは1月31日に再開[11]、第1ロープウェイは3月20日に再開した[12]。
- 2020年(令和2年)
運行ダイヤ[編集]
新穂高ロープウェイでは通年運行を実施しており、ダイヤは以下のとおりとなっている。なお、2022年2月14日より新型コロナウイルス感染症での利用者数減少に伴い、平日は運休となっている(運行再開は未定)[13][14]。
- 運行ダイヤ
- 第1ロープウェイ(新穂高温泉駅 - 鍋平高原駅間):毎時0分・30分発
- 第2ロープウェイ(しらかば平駅 - 西穂高口駅間):毎時15分・45分発
- 始発・最終
- 始発
- 新穂高温泉駅発:8時30分(4月 - 11月)、8時(8月・10月の土日祝日)、9時(12月 - 3月)
- 西穂高口駅発:8時45分(4月 - 11月)、8時15分(8月・10月の土日祝日)、9時15分(12月 - 3月)
- 最終
- 新穂高温泉駅発:16時(4月 - 11月)、15時30分(12月 - 3月)
- 西穂高口駅発:16時45分(4月 - 11月)、16時15分(12月 - 3月)
接続交通機関[編集]
新穂高温泉駅では、濃飛バスの「新穂高ロープウェイ」バス停(HO65のナンバリングを付与)で連絡している。
- 平湯温泉経由高山濃飛バスセンター行き
- 平湯温泉経由松本バスターミナル行き(アルピコ交通と共同運行) ※季節運行
関連画像[編集]
周辺施設[編集]
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西穂高口駅展望台から望む西穂高岳
- 西穂高口駅展望台 - 西穂高口駅屋上にある展望スペース。標高2,156 mにあり、北アルプスの山並(槍ヶ岳、西穂高岳など)が、ほぼ360度の視界で見渡せる。仏ミシュラン社発行のガイドブック(ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009)において、西穂高口展望台として二つ星の評価で紹介された[要出典]。
- 山びこポスト - 西穂高口駅展望台に2007年9月に設置された1959年製のポスト。通年集配型としては国内最高所のポスト(標高2,156 m)である。(富士山のポストは冬季に閉鎖される)[要出典]
- 新穂高ビジターセンター「山楽館(さんがくかん)」 - 鍋平高原駅およびしらかば平駅を降りたところに在る温泉浴場を備えたビジターセンター。地下1階では山岳写真家・小池潜の写真展を常時開催[17]。売店、喫茶店、露天風呂「神宝乃湯」などがある[18]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “飛騨・高山エリアでは新穂高ロープウェイ等…名鉄グループが地元の観光地を楽しむ旅行プラン『ジモ旅』PR”. ニュースOne (2021年10月27日). 2021年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 中島信『絶景!日本全国ロープウェイ・ゴンドラ コンプリートガイド』扶桑社、2017年9月10日、116-117頁。ISBN 978-4-594-07781-5。
- ^ a b c d e 国土交通省鉄道局 (監修)『令和三年度鉄道要覧』電気車研究会、2021年10月1日、375頁。ISBN 978-4-88548-134-5。
- ^ a b c d e “国内唯一の2階建てロープウェー引退 地球11周分運行”. 朝日新聞デジタル. (2020年5月27日). オリジナルの2020年5月27日時点におけるアーカイブ。 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e “新2階建てゴンドラ取り付け 新穂高ロープウェイ”. 中日新聞Web. (2020年6月26日). オリジナルの2020年9月16日時点におけるアーカイブ。 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g “日本唯一の「2階建て」ゴンドラがリニューアル 新穂高ロープウェイ開業50周年で”. 乗りものニュース (2020年7月21日). 2022年3月5日閲覧。
- ^ 「2階建てゴンドラ刷新」『中日新聞朝刊』中日新聞社、2019年7月13日、[要ページ番号]。
- ^ a b “新穂高の「2階建てゴンドラ」 観光客なき引退式”. 岐阜新聞Web (2020年5月27日). 2020年6月6日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年3月5日閲覧。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第32巻第10号、鉄道ジャーナル社、1998年10月、 87頁。
- ^ “運行中ゴンドラ破損 新穂高ロープウェイ、支柱と接触”. 岐阜新聞Web (2015年1月21日). 2015年1月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年3月5日閲覧。
- ^ “第2ロープウェイ、31日再開へ 事故で運休の新穂高”. 朝日新聞デジタル (2015年1月27日). 2015年1月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年3月5日閲覧。
- ^ “新穂高第1ロープウェイ、20日再開へ 1月に衝突事故”. 朝日新聞デジタル (2015年3月17日). 2015年3月18日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年3月5日閲覧。
- ^ “ライトアップ中止、酒蔵巡り延期 コロナ第6波で飛騨の観光関係者は落胆”. 中日新聞Web. (2022年2月12日). オリジナルの2022年2月12日時点におけるアーカイブ。 2022年3月5日閲覧。
- ^ “白銀の壁「雪の回廊」がお出迎え 新穂高ロープウェイ駅に登場”. 岐阜新聞Web. (2022年2月13日). オリジナルの2022年2月13日時点におけるアーカイブ。 2022年3月5日閲覧。
- ^ “4/1ダイヤ改正と、一部路線の廃止について” (PDF) (プレスリリース), 濃飛乗合自動車, (2021年3月4日) 2022年3月5日閲覧。
- ^ “令和3年4月1日(木)乗合バスダイヤ改正【3/23追記】” (プレスリリース), 富山地方鉄道, (2021年3月23日) 2022年3月5日閲覧。
- ^ “新穂高ロープウェイ施設のご案内”. 奥飛観光開発株式会社. 2017年5月3日閲覧。
- ^ “新穂高ロープウェイ”. ライブリー信州 2011年. 2020年6月16日閲覧。[リンク切れ]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 【公式サイト】新穂高ロープウェイ
- 新穂高ロープウェイ (@rwsoumu) - Twitter
- 新穂高ロープウェイ (@shinhotaka.ropeway) - Facebook
- 新穂高ロープウェイ shinhotakaropeway (@shinhotaka.ropeway) - Instagram
- 新穂高ロープウェイ - YouTubeチャンネル