西鹿島駅

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西鹿島駅
駅舎(2017年2月)
にしかじま
NISHIKAJIMA
地図
所在地 静岡県浜松市天竜区二俣町南鹿島
北緯34度50分48.12秒 東経137度48分28.70秒 / 北緯34.8467000度 東経137.8079722度 / 34.8467000; 137.8079722座標: 北緯34度50分48.12秒 東経137度48分28.70秒 / 北緯34.8467000度 東経137.8079722度 / 34.8467000; 137.8079722
所属事業者 遠州鉄道
天竜浜名湖鉄道
電報略号 ニシ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(天竜浜名湖鉄道)
2面2線(遠州鉄道)
乗降人員
-統計年度-
天竜浜名湖鉄道:544人/日
遠州鉄道:2,872人/日
-2019年-
開業年月日 1940年昭和15年)6月1日(天竜浜名湖鉄道)
1909年明治42年)12月6日(遠州鉄道)
乗入路線 2 路線
所属路線 ■ET 遠州鉄道鉄道線
駅番号  ET18 
キロ程 17.8 km(新浜松起点)
ET17 遠州岩水寺 (1.5 km)
所属路線 天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線
キロ程 28.5 km(掛川起点)
二俣本町 (1.7 km)
(1.8 km) 岩水寺
備考 共同使用駅(遠州鉄道の管轄駅)
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西鹿島駅(にしかじまえき)は、静岡県浜松市天竜区二俣町南鹿島にある、遠州鉄道(遠鉄)・天竜浜名湖鉄道である。

遠州鉄道鉄道線天竜浜名湖線(天浜線)の2路線が乗り入れている。そのうち遠鉄鉄道線は当駅が終点となっている。遠鉄にはET18駅番号が設定されている。

歴史[編集]

駅名の由来[編集]

最初の鹿島駅は開業時に磐田郡二俣町大字鹿島に設置されたのが由来。その後、二俣町の中心駅として遠州二俣駅と改称されるが、国鉄二俣線が建設されることになったために現在の場所に移転した。この際、二俣線が二俣町の中心部に遠江二俣駅(現:天竜二俣駅)を設置することになったため、鹿島地区の西側に当たる場所に移転したことにより遠州二俣駅から現在の西鹿島駅に改称された。鹿島地区は元々大きな集落だったが、その後鹿島・南鹿島・上島などと地区が細かく割り振られたため、駅所在地は南鹿島になっている。

「鹿島」の地名は鹿天竜川の中洲に向かって渡っていったと言う伝説に由来する。

年表[編集]

駅構造[編集]

遠鉄は相対式ホーム2面2線(2番線は短く、車両2両分の長さしかない)、天竜浜名湖鉄道は単式ホーム1面1線をそれぞれ有する地上駅

遠鉄と天竜浜名湖鉄道の共同使用駅である。駅構内の東側に駅舎、北寄りに遠鉄の車両基地(西鹿島工場・車庫)がある。遠鉄は直営駅であり、列車別改札である。天竜浜名湖鉄道は無人駅(事実上の遠鉄への簡易委託駅)扱いである。遠鉄の窓口で天竜浜名湖鉄道の乗車券も購入することが可能で、自動券売機も各社ごとに設置されているが、改札や集札は遠鉄線の列車のみであるため天竜浜名湖鉄道の列車は車内精算となる。

売店(キヨスク)があったが2009年3月30日をもって閉店した。

のりば[編集]

ホーム 事業者・路線 方向 行先
1・2 遠州鉄道
■ET 鉄道線
上り 浜北新浜松方面
3 天竜浜名湖鉄道
天竜浜名湖線
上り 天竜二俣遠州森掛川方面
下り 金指三ヶ日新所原方面
  • 各ホームは地下道で結ばれている。
  • 地下道には天竜浜名湖線乗り換え客用に遠鉄線入出場用のナイスパス簡易改札機が設置されている。
  • 遠州鉄道の車両工場が遠州西ヶ崎駅から移転する以前は、国鉄二俣線のホームは島式2面ホームだった(移転後は一面に改められ、使用されなくなった片面はフェンスで仕切られている)。

利用状況[編集]

遠州鉄道西鹿島駅の2019年度(令和元年度)の乗車人員は522,401人(全18駅中5位)、降車人員は528,861人(同5位)である[* 1]

天竜浜名湖鉄道西鹿島駅の2019年度の乗車人員は97,438人(全38駅中5位)、降車人員は101,711人(同5位)である[* 1]

1980年度(昭和55年度)以降の乗車人員および降車人員は次の表のとおりである。

年間の乗車人員・降車人員の推移
年度 遠州鉄道 日本国有鉄道 出典
乗車人員 降車人員 乗車人員 降車人員
1980年度(昭和55年度) 575,212 572,421 643 千人 ―― [* 2]
1981年度(昭和56年度) 556,687 564,640 619 千人 ―― [* 3]
1982年度(昭和57年度) 529,181 539,246 60 千人 ―― [* 4]
1983年度(昭和58年度) 520,214 569,080 59 千人 ―― [* 5]
1984年度(昭和59年度) 509,116 523,133 68 千人 ―― [* 6]
1985年度(昭和60年度) 511,965 522,968 584 千人 ―― [* 7]
1986年度(昭和61年度) 515,792 532,896 535 千人 ―― [* 8]
年度 遠州鉄道 天竜浜名湖鉄道 出典
乗車人員 降車人員 乗車人員 降車人員
1987年度(昭和62年度) 525,760 538,697 73,765 68,840 [* 9]
1988年度(昭和63年度) 538,935 550,033 76,261 76,211 [* 10]
1989年度(平成元年度) 514,587 531,160 85,973 86,253 [* 11]
1990年度(平成02年度) 556,104 579,367 88,466 87,626 [* 12]
1991年度(平成03年度) 575,540 597,641 86,313 82,428 [* 13]
1992年度(平成04年度) 578,671 592,957 84,749 85,823 [* 14]
1993年度(平成05年度) 583,888 601,276 86,693 90,442 [* 15]
1994年度(平成06年度) 586,499 604,788 87,482 93,261 [* 16]
1995年度(平成07年度) 548,498 564,432 83,053 91,715 [* 17]
1996年度(平成08年度) 597,310 614,218 91,919 89,509 [* 18]
1997年度(平成09年度) 564,590 577,871 85,478 85,809 [* 19]
1998年度(平成10年度) 604,181 597,391 79,018 78,870 [* 20]
1999年度(平成11年度) 566,984 577,089 77,806 67,793 [* 21]
2000年度(平成12年度) 573,676 583,816 75,389 65,019 [* 22]
2001年度(平成13年度) 594,546 601,157 77,535 64,024 [* 23]
2002年度(平成14年度) 581,075 591,762 77,844 64,197 [* 24]
2003年度(平成15年度) 530,562 543,019 71,879 63,701 [* 25]
2004年度(平成16年度) 550,394 551,270 69,744 62,924 [* 26]
2005年度(平成17年度) 530,207 544,707 75,829 68,541 [* 27]
2006年度(平成18年度) 548,440 563,728 74,808 73,217 [* 28]
2007年度(平成19年度) 578,816 592,264 71,523 70,075 [* 29]
2008年度(平成20年度) 560,487 575,383 76,229 77,869 [* 30]
2009年度(平成21年度) 533,466 546,641 74,767 75,731 [* 31]
2010年度(平成22年度) 523,736 534,543 78,356 79,280 [* 32]
2011年度(平成23年度) 517,946 524,353 79,883 81,916 [* 33]
2012年度(平成24年度) 510,225 521,203 75,745 77,060 [* 34]
2013年度(平成25年度) 516,244 527,561 78,878 83,349 [* 35]
2014年度(平成26年度) 526,714 538,249 76,763 82,871 [* 36]
2015年度(平成27年度) 530,558 543,852 87,599 87,821 [* 37]
2016年度(平成28年度) 533,027 543,455 87,352 88,722 [* 38]
2017年度(平成29年度) 538,481 549,390 99,057 105,003 [* 39]
2018年度(平成30年度) 527,043 536,496 99,153 103,354 [* 40]
2019年度(令和元年度) 522,401 528,861 97,438 101,711 [* 1]
2020年度(令和02年度) 366,654 368,639 62,181 68,405 [* 41]
2021年度(令和03年度) 399,711 399,436 74,773 75,498 [* 42]

駅周辺[編集]

住宅や商店が多く、タクシー乗り場がある。天竜区の他浜北区からの利用客も多い。

バス路線[編集]

当駅前はバスターミナルとなっている。停留所名は西鹿島駅

バス種別 路線名 系統 主要経由地 主な行先 運行事業者 備考
遠鉄バス 鹿島線 二俣仲町・天竜区役所 山東 遠州鉄道 基本系統
秋葉線 二俣仲町・天竜区役所・山東・いっぷく処横川秋葉神社[注釈 1]・天竜高校春野校舎・春野車庫 春野協働センター 一部便は春野車庫止
二俣仲町・天竜区役所・山東・いっぷく処横川・天竜高校春野校舎・春野車庫
秋葉線・鹿島線 天竜病院坂下・天竜病院 厚生会
(季節運行) 二俣仲町・天竜区役所・山東 秋葉神社上社 山東から直通運転
浜松市自主運行バス 天竜ふれあいバス 阿多古線 天竜病院坂下・石神の里・西橋 くんま水車の里 遠鉄タクシー デマンド運行、平日運行(祝日・年末年始を除く)
天竜病院坂下・緑恵台・石神の里・西橋
小堀谷線 天竜病院坂下・緑恵台・米沢上・薬師堂公園・長石西 小堀谷下 デマンド運行、月・水運行(祝日・年末年始を除く)
清水線 天竜病院坂下・緑恵台・米沢上・薬師堂公園・深田戸・上石神集会所 清水老人憩いの家 デマンド運行、火・木運行(祝日・年末年始を除く)
阿多古線・小堀谷線・清水線 杏林堂西鹿島駅前店 デマンド運行、平日運行(祝日・年末年始を除く)
北遠本線 二俣仲町・天竜区役所・山東・横山車庫・西川・瀬尻・西渡・相月駅前・城西駅前・水窪駅入口 水窪町 水窪タクシー 年末年始は運休
浜北コミュニティバス 赤佐中瀬線 岩水寺・泉・ピアゴ於呂店・芝本駅・北斗わかば病院・遠江病院・小林駅入口・日赤病院 浜北駅 浜松バス 水・土運行、年末年始は運休
上島 上島区民センター
  • 冬季間の特定日に定期的に運行される秋葉神社上社ゆき以外の、たこ直をはじめとする各種臨時バスは割愛。
  • 西鹿島駅に発着する遠鉄バスは、西鹿島駅を始終点とするものとしないものがある。特に多くの路線が鹿島線に直通するような形で運行されていることが特筆できる。

隣の駅[編集]

遠州鉄道
■ET 鉄道線
遠州岩水寺駅(ET17) - 西鹿島駅(ET18)
天竜浜名湖鉄道
天竜浜名湖線
二俣本町駅 - 西鹿島駅 - 岩水寺駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ (同神社の)「下社」を指す。

出典[編集]

  1. ^ 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、152頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  2. ^ a b 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、153頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  3. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、95頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ a b 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、154頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  5. ^ 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、155頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  6. ^ 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、156頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  7. ^ a b 遠州鉄道40年史』遠州鉄道、1983年12月、240頁。doi:10.11501/11952542https://dl.ndl.go.jp/pid/11952542/1/136 
  8. ^ 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、157頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  9. ^ a b 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、158頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  10. ^ 遠州鉄道40年史』遠州鉄道、1983年12月、285-286頁。doi:10.11501/11952542https://dl.ndl.go.jp/pid/11952542/1/159 
  11. ^ 遠州鉄道 創立70周年記念誌遠鉄グループ 最近10年史』(pdf)遠州鉄道、163頁https://www.entetsu.co.jp/company/history/dat/kinenshi70th_part4.pdf 
  12. ^ 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』×遠州鉄道・天竜浜名湖鉄道 コラボ企画”. 遠州鉄道株式会社 鉄道営業所. 2021年11月9日閲覧。
静岡県統計年鑑
  1. ^ a b c 『静岡県統計年鑑 令和元年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  2. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和55年』 全国書誌番号:82024736 pp. 285-289
  3. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和56年』 全国書誌番号:83020918 pp. 285-289
  4. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和57年』 全国書誌番号:84021214 pp. 277-281
  5. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和58年』 全国書誌番号:85042552 pp. 277-281
  6. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和59年』 書誌情報 pp. 277-281
  7. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和60年』 運輸・通信 私鉄運輸状況
  8. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和61年』 運輸・通信 私鉄運輸状況
  9. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和62年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  10. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和63年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  11. ^ 『静岡県統計年鑑 平成元年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  12. ^ 『静岡県統計年鑑 平成2年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  13. ^ 『静岡県統計年鑑 平成3年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  14. ^ 『静岡県統計年鑑 平成4年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  15. ^ 『静岡県統計年鑑 平成5年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  16. ^ 『静岡県統計年鑑 平成6年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  17. ^ 『静岡県統計年鑑 平成7年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
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  41. ^ 静岡県統計年鑑2020(令和2年) 11.運輸・通信 6.鉄道運輸状況』(pdf)静岡県https://toukei.pref.shizuoka.jp/toukeikikakuhan/page/nenkan/documents/r02_11_06.pdf 
  42. ^ 長期時系列【統計年鑑編】 11.運輸・通信 8.鉄道運輸状況” (xls). 静岡県. 2023年10月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]