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遠州西ヶ崎駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠州西ヶ崎駅
駅舎と鉄道営業所(2008年8月)
えんしゅうにしがさき
Enshu Nishigasaki
ET10 積志 (1.4 km)
(1.0 km) 遠州小松 ET12
地図
所在地 浜松市中央区西ケ崎町686-1
北緯34度46分36.22秒 東経137度46分25.84秒 / 北緯34.7767278度 東経137.7738444度 / 34.7767278; 137.7738444座標: 北緯34度46分36.22秒 東経137度46分25.84秒 / 北緯34.7767278度 東経137.7738444度 / 34.7767278; 137.7738444
駅番号  ET11 
所属事業者 遠州鉄道
所属路線 ■ET 鉄道線
キロ程 9.2 km(新浜松駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
919人/日(降車客含まず)
-2023年[静岡県 1][注釈 1]-
乗降人員
-統計年度-
1,836人/日
-2023年[静岡県 1][注釈 1]-
開業年月日 1909年明治42年)12月6日
備考 * 1909年西ヶ崎駅→1923年遠州西ヶ崎駅
** 1日当たりの乗車人員は、年間の乗車人員を日数で除することにより算出した。
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遠州西ヶ崎駅(えんしゅうにしがさきえき)は、静岡県浜松市中央区西ケ崎町にある遠州鉄道鉄道線。駅番号はET11

歴史

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1944年(昭和19年)までは、浜松電気鉄道笠井線が接続していた[1][2]

駅名の由来

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開業当時の地名(浜名郡積志村大字西ヶ崎)が由来。

「西ヶ崎」の由来は諸説あるが、この地域が三方原の東端に位置しており「反対から見ると西の先にあたる」と言う意味の「西ヶ先」が転化したものといわれる。開業時は西ヶ崎駅が正式名称だった[3]

年表

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駅構造

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島式ホーム1面2線の地上駅。駅舎はあるが、終日無人駅である。通常は1番線(西側)を使用する。正式名称には「遠州」とつくが、車内放送では省略され「西ヶ崎駅」と案内されている[6]

駐輪場(収容346台)は駅の東西両側にそれぞれ存在する。

駅北東に側線があり、電気機関車ED282と、ホキ800形貨車3両が留置されている[7]。バラスト等工事資材の積み込みもここで行われるが、敷地が手狭なため短くせざるを得なかった側線の有効長の関係から、通常貨車は分割して留置されている。廃車となった車両の解体作業も同所で行われるため、解体作業時にはこれらの機関車と貨車は西鹿島駅に移動する。かつてはここに車両工場が存在したが、1977年(昭和52年)に工場が西鹿島駅に移転した[5]ため、現在は前述の通りの留置線と保線基地としての機能のみが残されている。

鉄道営業所 

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駅西側に鉄道営業所があり、鉄道の運行に関する業務全般や定期券・ナイスパスの販売など窓口営業が行われている[8]。中には運転司令室があり、全線の運転状況の確認や遠隔操作を行うCTC装置がある[9]。東側には工務所もある。

のりば

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のりば番号 ホーム 路線 方向 行先
1 西側 遠州鉄道鉄道線 上り 曳馬新浜松方面
下り 浜北西鹿島方面
2 東側 ※定期列車の設定なし

利用状況

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2023年度(令和5年度)の乗車人員は335,526人、降車人員は334,734人である[静岡県 1]。主として通学・通勤用に利用される。

1980年度(昭和55年度)以降の乗車人員および降車人員は次の表のとおりである。

年間の乗車人員・降車人員の推移
年度 遠州鉄道 出典・備考
乗車人員 降車人員
1980年度(昭和55年度) 334,680 人 334,663 人 [静岡県 2]
1981年度(昭和56年度) 321,213 人 332,608 人 [静岡県 3]
1982年度(昭和57年度) 305,571 人 320,910 人 [静岡県 4]
1983年度(昭和58年度) 275,590 人 293,151 人 [静岡県 5]
1984年度(昭和59年度) 261,620 人 279,088 人 [静岡県 6]
1985年度(昭和60年度) 261,497 人 281,575 人 [静岡県 7]
1986年度(昭和61年度) 262,995 人 283,806 人 [静岡県 8]
1987年度(昭和62年度) 264,850 人 288,297 人 [静岡県 9]
1988年度(昭和63年度) 280,334 人 303,053 人 [静岡県 10]
1989年度(平成元年度) 289,305 人 301,101 人 [静岡県 11]
1990年度(平成2年度) 320,295 人 326,438 人 [静岡県 12]
1991年度(平成3年度) 293,024 人 300,682 人 [静岡県 13]
1992年度(平成4年度) 276,680 人 282,618 人 [静岡県 14]
1993年度(平成5年度) 269,985 人 273,202 人 [静岡県 15]
1994年度(平成6年度) 276,574 人 282,392 人 [静岡県 16]
1995年度(平成7年度) 281,863 人 288,708 人 [静岡県 17]
1996年度(平成8年度) 273,922 人 280,108 人 [静岡県 18]
1997年度(平成9年度) 320,515 人 327,345 人 [静岡県 19]
1998年度(平成10年度) 296,452 人 301,451 人 [静岡県 20]
1999年度(平成11年度) 289,092 人 297,361 人 [静岡県 21]
2000年度(平成12年度) 290,987 人 297,907 人 [静岡県 22]
2001年度(平成13年度) 293,568 人 300,138 人 [静岡県 23]
2002年度(平成14年度) 283,083 人 288,160 人 [静岡県 24]
2003年度(平成15年度) 291,554 人 295,084 人 [静岡県 25]
2004年度(平成16年度) 281,413 人 290,220 人 [静岡県 26]
2005年度(平成17年度) 282,412 人 285,445 人 [静岡県 27]
2006年度(平成18年度) 281,616 人 284,826 人 [静岡県 28]
2007年度(平成19年度) 294,752 人 295,726 人 [静岡県 29]
2008年度(平成20年度) 282,995 人 284,405 人 [静岡県 30]
2009年度(平成21年度) 270,278 人 271,972 人 [静岡県 31]
2010年度(平成22年度) 262,360 人 263,273 人 [静岡県 32]
2011年度(平成23年度) 261,145 人 264,228 人 [静岡県 33]
2012年度(平成24年度) 269,419 人 271,229 人 [静岡県 34]
2013年度(平成25年度) 268,398 人 268,792 人 [静岡県 35]
2014年度(平成26年度) 270,504 人 271,048 人 [静岡県 36]
2015年度(平成27年度) 278,277 人 277,574 人 [静岡県 37]
2016年度(平成28年度) 289,152 人 289,350 人 [静岡県 38]
2017年度(平成29年度) 313,400 人 312,607 人 [静岡県 39]
2018年度(平成30年度) 324,074 人 323,017 人 [静岡県 40]
2019年度(令和元年度) 328,228 人 326,923 人 [静岡県 41]
2020年度(令和2年度) 243,765 人 245,892 人 [静岡県 1]
2021年度(令和3年度) 261,511 人 263,781 人
2022年度(令和4年度) 296,070 人 295,913 人
2023年度(令和5年度) 335,526 人 334,734 人

駅周辺

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隣の駅

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遠州鉄道
鉄道線
積志駅(ET10) - 遠州西ヶ崎駅(ET11) - 遠州小松駅(ET12)

脚注

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注釈

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  1. ^ 乗車人員と乗降人員は、静岡県統計年鑑の1年間の数値[静岡県 1]を1年の日数(365)で割ったもの。

出典

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  1. ^ a b 山田亮『静岡県の私鉄 昭和〜平成の記録』アルファベータブックス、2024年、104-114頁。ISBN 9784865989045 
  2. ^ 浜松市史 三 p.496”. 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ. 浜松市立中央図書館. 2025年6月12日閲覧。
  3. ^ 赤電ライブラリー”. 遠鉄電車(赤電)公式サイト. 2025年5月6日閲覧。
  4. ^ 昭文社 地図編集部『レールウェイマップル全国鉄道地図帳』昭文社、2023年、11頁。ISBN 9784398653123 
  5. ^ a b 年表|遠州鉄道80周年記念サイト”. 遠州鉄道. 2025年6月12日閲覧。
  6. ^ 川島令三『東海道ライン全線・全駅・全配線』 第3巻 熱海駅-豊橋エリア、講談社、2009年、76頁。ISBN 978-4062700139 
  7. ^ 稀少な英国製電気機関車ED282 の写真撮影会を特別開催” (pdf). 遠州鉄道株式会社 (2014年2月10日). 2025年6月12日閲覧。
  8. ^ a b 各駅窓口|ご利用案内|遠鉄電車(赤電)公式サイト”. 遠州鉄道. 2025年6月12日閲覧。
  9. ^ “安全報告書2023” (pdf) (Press release). 遠州鉄道. July 2024. 2025年6月12日閲覧.

利用状況に関する資料

静岡県統計年鑑
  1. ^ a b c d 『静岡県統計年鑑 令和5年』長期時系列【統計年鑑編】運輸・通信鉄道運輸状況(岳南鉄道、静岡鉄道、大井川鐵道、天竜浜名湖、遠州鉄道)
  2. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和55年』 全国書誌番号:82024736 pp. 287-289
  3. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和56年』 全国書誌番号:83020918 pp. 287-289
  4. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和57年』 全国書誌番号:84021214 pp. 279-281
  5. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和58年』 全国書誌番号:85042552 pp. 279-281
  6. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和59年』 書誌情報 pp. 279-281
  7. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和60年』 運輸・通信 私鉄運輸状況
  8. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和61年』 運輸・通信 私鉄運輸状況
  9. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和62年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  10. ^ 『静岡県統計年鑑 昭和63年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  11. ^ 『静岡県統計年鑑 平成元年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  12. ^ 『静岡県統計年鑑 平成2年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  13. ^ 『静岡県統計年鑑 平成3年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  14. ^ 『静岡県統計年鑑 平成4年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  15. ^ 『静岡県統計年鑑 平成5年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  16. ^ 『静岡県統計年鑑 平成6年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  17. ^ 『静岡県統計年鑑 平成7年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  18. ^ 『静岡県統計年鑑 平成8年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  19. ^ 『静岡県統計年鑑 平成9年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  20. ^ 『静岡県統計年鑑 平成10年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  21. ^ 『静岡県統計年鑑 平成11年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  22. ^ 『静岡県統計年鑑 平成12年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  23. ^ 『静岡県統計年鑑 平成13年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  24. ^ 『静岡県統計年鑑 平成14年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  25. ^ 『静岡県統計年鑑 平成15年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  26. ^ 『静岡県統計年鑑 平成16年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  27. ^ 『静岡県統計年鑑 平成17年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  28. ^ 『静岡県統計年鑑 平成18年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  29. ^ 『静岡県統計年鑑 平成19年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  30. ^ 『静岡県統計年鑑 平成20年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  31. ^ 『静岡県統計年鑑 平成21年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  32. ^ 『静岡県統計年鑑 平成22年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  33. ^ 『静岡県統計年鑑 平成23年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  34. ^ 『静岡県統計年鑑 平成24年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  35. ^ 『静岡県統計年鑑 平成25年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  36. ^ 『静岡県統計年鑑 平成26年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  37. ^ 『静岡県統計年鑑 平成27年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  38. ^ 『静岡県統計年鑑 平成28年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  39. ^ 『静岡県統計年鑑 平成29年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  40. ^ 『静岡県統計年鑑 平成30年』 運輸・通信 鉄道運輸状況
  41. ^ 『静岡県統計年鑑 令和元年』 運輸・通信 鉄道運輸状況

関連項目

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外部リンク

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