岐阜駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
岐阜駅*
北口(2008年4月)
北口(2008年4月)
ぎふ
Gifu
所在地 岐阜県岐阜市橋本町一丁目10
所属事業者 JR logo (central).svg東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号 キフ
駅構造 高架駅
ホーム 3面6線
乗車人員
-統計年度-
31,868人/日(降車客含まず)
-2016年-
開業年月日 1887年明治20年)1月21日
乗入路線 2 路線
所属路線 東海道本線
キロ程 396.3km(東京起点)
木曽川 (7.7km)
(3.2km) 西岐阜
所属路線 高山本線
キロ程 0.0km(岐阜起点)
(4.2km) 長森
乗換 名鉄岐阜駅
名鉄名古屋本線各務原線
備考 駅長配置駅管理駅
みどりの窓口
* 1888年に加納駅から改称。
テンプレートを表示

岐阜駅(ぎふえき)は、岐阜県岐阜市橋本町一丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)のである。

概要[編集]

岐阜県の県庁所在地である岐阜市の中心駅であり、運輸省中部運輸局が認定する「中部の駅百選」の第二回選定駅となった。当駅の所属線である東海道本線[1]と、当駅を起点とする高山本線が乗り入れ、分岐駅となっている。現在、日中の東海道本線の普通(各駅停車)は名古屋方面から当駅で折り返し、特別快速・新快速・快速・区間快速が米原方面の各駅に停車する。

当駅周辺では、高山本線が比較的まっすぐ東進する一方、東海道本線上り側には半径600mのカーブが存在する。当初、東西両京を結ぶ鉄道幹線ルートは岐阜から東も、山側の中山道経由で建設される計画で、岐阜 - 大府は太平洋に面し港のある武豊から建設資材を運ぶための支線として計画された。結局、岐阜 - 東京間は中山道ルートの建設は困難と判断され美濃路東海道経由で建設されることになった。ただし大府駅における武豊線と東海道本線の関係のように、高山本線が先に開通したわけではない。

東海道本線のうち、当駅を含む名古屋駅 - 米原駅間は東海道新幹線と別線区間となっており、この区間の選択乗車において当駅は東海道新幹線の岐阜羽島駅と対応している。したがって、名古屋以東または米原以西発着の普通乗車券普通回数乗車券であれば、岐阜羽島駅発着のものであっても当駅を利用でき、逆に当駅発着のものであっても岐阜羽島駅を利用できる。ただし、区間の片端が岐阜駅または岐阜羽島駅、もう片端が名古屋駅・尾頭橋駅金山駅のいずれか、という乗車券については適用されない(旅客営業規則第157条第1項第30号[2])。

当駅の北東約300mには名古屋鉄道(名鉄)の名鉄岐阜駅がある。またかつては、駅前に名鉄岐阜市内線岐阜駅前駅があったが、2003年12月1日に休止、2005年4月1日に廃止されている。

歴史[編集]

大正8年頃の岐阜駅
岐阜駅周辺の線路変遷

周辺の駅設置運動[編集]

1980年から1990年代、JR岐阜駅 - JR木曽川駅間に、地元(岐南町笠松町)を中心に岐阜南駅の設置の運動が盛んであった。しかし、推定で2,000 - 3,000人と乗客数の見込みが少なく、費用の負担でJRや県と折り合いがつかず、運動は衰退した。ちなみに、両町には名鉄名古屋本線も通過し、岐南駅笠松駅がある。かつて東海道本線が建設される際、笠松町の中心付近を通し、駅を設置する計画があったものの、当時の笠松では木曽川を利用した舟運等が盛んで、鉄道により利用者減少の恐れや保守的な考えも影響し反対をした(鉄道忌避運動)。このため、東海道線は笠松の中心を外れ、駅も設置されなかったという。今なお東南隣の木曽川駅(愛知県一宮市)までは7.7km離れており、この周辺のほかの各駅間よりも距離が開いている。

駅構造[編集]

岐阜シティ・タワー43から望むJR岐阜駅、左端が1番線、右端が6番線、東海道本線の1・2・5・6番線、高山本線の3・4番線、左が北口、右が南口
ホーム

島式ホーム3面6線を有する高架駅。駅舎外壁には透明の板が張られている。1・6番線が東海道本線の本線、2・5番線が東海道本線の副本線、3番線が高山本線の副本線、4番線が高山本線の本線である。

構内の大垣駅寄りには、折り返し用の留置線が設けられている。1999年12月4日のダイヤ改正で日中の対名古屋方面の普通列車が大垣駅始発終着から当駅始発・終着となったが、留置線の長さが短いことや配線構造などの関係ですべての折り返し列車を引き上げることが困難となった。このため、4・5番線での直接折り返しが多くなった(一部は大垣駅・岐阜貨物ターミナル駅への回送)。その結果、快速系統の列車と普通列車の同一ホームでの乗り換えが不可能になっているケースも多い。冬期の折り返し時(或いは特急通過待ちなどで暫く停車する列車)には車内保温のため車両中央のドアのみを開放するドアカットが行われる場合もある。

ホームの高さは東海道本線の1・2・5・6番線が110cmであるが、高山本線の3・4番線はデッキのステップが低い気動車を運用することからそれより一段低い92cmである。この3・4番線には東海道本線の一部の列車(電車)も入り、ステップのないキハ75形気動車や電車が発着すると段差が生じるので車掌が到着時にアナウンスでそのことに対して注意を呼びかける場合がある。

1992年に東海道本線下り線が高架化され、高架ホームのうち4 - 6番線の使用を開始したが、地上ホームの4番線は上り線高架化まで継続使用されることになり、暫定的に10番線と改称された。この間高山本線は高架ホーム・地上ホームのどちらにも入線可能な構造になっていたが、高架ホームの使用は東海道本線下り線と直通する特急・急行列車に限られた。

高架化で名鉄名古屋本線のガードを越えるため3階建て高架に匹敵する位置に駅が造られているが、これは1978年(昭和53年)の岐阜県都市計画審議会で「国鉄3階・名鉄現線2階」案が答申された計画をそのまま施工したためでもある。この「国鉄3階・名鉄現線2階」案には名古屋鉄道側は高架事業に参入せず、旧国鉄側との事業化に向けた都市計画及び工事締結を行い答申案の計画のまま現在の高架化となる。このため、高架2階部にあたるJR改札コンコース前の吹き抜け部にある短いエスカレーターと階段の向こう側(現在のアスティ岐阜やハートフルスクエア岐阜に相当する部分)に名鉄線の駅とホームが建設される計画があったとも言われている。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、東海道本線の西岐阜駅穂積駅および高山本線の長森駅 - 鵜沼駅間の各駅を管理している。高架下の駅舎内部にはみどりの窓口(JR全線きっぷうりば)や自動改札機自動券売機などが置かれている。自動券売機では、高山浜松だけでなく、京都大阪、さらには、大阪市内天王寺神戸市内三ノ宮等の運賃表には記載されていない主要駅の切符も購入することが出来る。改札口は2か所ある。JR東海のTOICAおよび相互利用可能な各ICカードが利用可能となっている。

なお、ホームとコンコースを結ぶエレベーターは駅係員の操作を必要とする(エレベーターのコンコース出入り口が改札外にあるため、駅係員が切符の確認・精算を行う)。

高架下にはレストランや岐阜の特産品を扱う施設である「アクティブG」、商業施設である「アスティ岐阜」、図書館(市立)や運動施設など生涯学習拠点の「ハートフルスクエアG」がある。アクティブGには2012年7月まではシティエフエムぎふ(FMわっち)が入居していたが、岐阜駅より北(かつての名鉄岐阜市内線金宝町駅徹明町駅との中間あたり)に移転した。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先[5] 備考
1・2 東海道本線 上り 名古屋岡崎方面 特急「しらさぎ」は1番線
一部列車は3・4・5番線から発車
3・4 高山本線 - 美濃太田下呂高山方面 特急「ひだ」は4番線
5・6 東海道本線 下り 大垣米原方面 一部列車は4番線から発車
  • 大阪発の特急「ひだ」25号は3番線に到着し、一旦待避線に入った後、4番線で「ひだ」5号と連結する。
  • 大阪行きの特急「ひだ」36号と名古屋行きの特急「ひだ」16号の解放は4番線で行う。これ以外の名古屋行きの「ひだ」は2番線から発車となる。
  • 前述のように、当駅のホームで折り返す東海道本線上り列車は5番線(一部は4番線)から発車する。
  • 高山本線の列車との接続時分の都合上、3番線に入る東海道本線上り列車、4番線に入る東海道本線上り・下り列車も僅かながら存在する(2017年3月改正時点のダイヤ)。

配線図[編集]

東海旅客鉄道 岐阜駅 構内配線略図
東海道本線
名古屋豊橋浜松方面

高山本線
美濃太田高山
富山方面
東海旅客鉄道 岐阜駅 構内配線略図
東海道本線
大垣米原
大阪方面
凡例
出典:[6][7][8]
画像左側、名古屋・高山側で名鉄名古屋本線がアンダークロスしているが、本図では省略している。


駅弁[編集]

主な駅弁は下記の通り[9]。2017年現在では、名古屋駅と同じ業者の弁当が販売されている[10]

  • 復刻弁当
  • 花ことば
  • みそカツ丼
  • 松阪牛めし
  • ひつまぶし

利用状況[編集]

「岐阜県統計書」によると、2015年(平成27年)度の1日平均乗車人員31,656人である。

当駅の1日平均乗車人員は以下の通り推移している。

年度 1日平均
乗車人員
2000年 27,822
2001年 27,577
2002年 27,616
2003年 27,867
2004年 27,617
2005年 28,482
2006年 28,679
2007年 29,369
2008年 29,649
2009年 29,480
2010年 30,101
2011年 30,333
2012年 30,856
2013年 31,539
2014年 31,175
2015年 31,656

駅周辺[編集]

ハートフルスクエアーG
北口の黄金の信長像

高架化により現駅舎の北側にあった旧駅舎が最近取り壊されたことや、周辺ビルの老朽化が著しいことから、現在「岐阜駅北口駅前広場整備計画」に基づいて、北口(長良口)では大規模な駅前再開発が行われている。また、岐阜駅北約21ha及び柳ヶ瀬通周辺約9haの地域は、「都市再生緊急整備地域」に指定され現在再開発が進んでいる。

JR岐阜駅バスターミナル名鉄岐阜駅、名鉄岐阜駅に隣接するバス停(岐阜バスターミナル名鉄岐阜のりば)までは駅の改札口のある2階部分からペデストリアンデッキで接続され、駅とバス停との一体化を図っている。夜間はデッキの一部が青く光る。

南口(加納口)は高架化に伴って、マンションの建設や道路の拡張、付近公園の整備などが行われた。

高架下

北口

南口

バス乗り場[編集]

北口

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道
東海道本線
特別快速・新快速・快速・区間快速(以上は当駅から西岐阜寄りの各駅に停車)
尾張一宮駅 - 岐阜駅 - 西岐阜駅
普通
木曽川駅 - 岐阜駅 - 西岐阜駅
高山本線
  • 特急「ひだ」停車駅
普通
岐阜駅 - 長森駅

脚注[編集]

  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ 旅客営業規則
  3. ^ 「通運:停車場改稱」『官報』1888年11月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 鉄道ピクトリアル』第49巻第3号、電気車研究会1999年3月、 84頁。
  5. ^ 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2015年1月現在)。
  6. ^ 「JR東海 東海道本線 名古屋-大垣・美濃赤坂間主要駅 線路配線略図」、「特集 東海道本線2」、『鉄道ファン』 第48巻1号(通巻第561号) 2008年1月号、折込、交友社、2008年
  7. ^ 祖田圭介、「特集 スイッチバック」、『鉄道ファン』 第43巻8号(通巻第508号) 2003年8月号、18頁、交友社、2003年
  8. ^ JR東海公式ホームページ - 主な駅のご案内 - 岐阜駅
  9. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社2017年、 178頁。
  10. ^ 例えば松浦商店・店舗案内、株式会社松浦商店、2017年7月9日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]