損害保険ジャパン
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損保ジャパン本社ビル | |
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 略称 | 損保ジャパン |
| 本社所在地 |
〒160-8338 東京都新宿区西新宿一丁目26番1号 損保ジャパン本社ビル |
| 設立 | 創業:1888年(明治21年)10月 |
| 業種 | 保険業 |
| 法人番号 | 4011101023372 |
| 事業内容 | 損害保険事業、生命保険事業 |
| 代表者 | |
| 資本金 |
850億円 (2025年3月31日) |
| 発行済株式総数 |
994,055,000株 (2025年3月31日) |
| 売上高 |
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| 経常利益 |
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| 純利益 |
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| 純資産 |
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| 総資産 |
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| 従業員数 |
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| 支店舗数 |
国内:支店123・営業所488・サービス拠点263、海外:28か国・地域 (2024年4月1日現在) |
| 決算期 | 3月31日 |
| 会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
| 主要株主 | SOMPOホールディングス 100.0% |
| 主要子会社 | 関連会社の項目を参照 |
| 外部リンク | https://www.sompo-japan.co.jp/ |
損害保険ジャパン株式会社(そんがいほけんジャパン、英: Sompo Japan Insurance Inc.)は、 東京都新宿区西新宿に本社を置く、日本の大手損害保険会社。SOMPOホールディングスの中枢を担う企業である。主に安田財閥を中心として形成された芙蓉グループに属する。
略称は「損保ジャパン」(そんぽジャパン)。ブランドスローガンは「Innovation for Wellbeing」。
1888年創業の日本初の火災保険会社「東京火災」を起源とする。
概要
[編集]2001年に日本火災海上と興亜火災海上が合併し日本興亜損保へ、翌2002年に安田火災海上と日産火災海上が合併し損害保険ジャパンとなった。2014年に上記2社が合併して損保ジャパン日本興亜が発足した。
のち2020年4月、損害保険ジャパンへ商号変更。
沿革
[編集]- 1887年(明治20年)7月23日 - 有限責任東京火災保険会社設立(社長唯武連)[1]。
- 1888年(明治21年)10月1日 - 営業開始[2]。
- 1893年(明治26年)
- 1896年(明治29年) - 3月、日本海上保険設立(社長広海二三郎)[注釈 1]。
- 1908年(明治41年)- 8月、第一機関汽罐保険株式会社設立。
- 1911年(明治44年)- 5月、日本傷害保険株式会社設立[注釈 2]。
- 1919年(大正8年)- 3月、太平洋海上火災保険が設立(社長柳沢保承)[注釈 2][注釈 3]。
- 1920年(大正9年)- 4月、大成火災海上保険株式会社設立。
- 1941年(昭和16年)- 7月、日本損害保険協会設立。
- 1943年(昭和18年)- 2月、東京火災海上保険株式会社が、東洋火災保険株式会社を、帝国海上火災保険株式会社が、第一火災海上保険株式会社をそれぞれ合併。
- 1944年(昭和19年)2月 - 東京火災海上保険株式会社・帝国海上火災保険株式会社・第一機罐保険株式会社の3社が合併し、安田火災海上保険株式会社が発足。4月、日産海上火災保険が太平洋海上火災保険を吸収合併。
- 2002年(平成14年)
- 4月 - 安田火災海上保険株式会社が第一生命保険相互会社の子会社・第一ライフ損害保険株式会社を合併。
- 損害保険ジャパン発足
- 2002年(平成14年) 7月 - 安田火災海上保険株式会社と日産火災海上保険株式会社が合併して株式会社損害保険ジャパン(初代)が発足。12月 、損害保険ジャパンが大成火災海上保険株式会社を合併。
- 2003年(平成15年)4月 - 株式会社クレディセゾンの子会社であるセゾン自動車火災保険株式会社の株式の一部を取得。
- 2004年(平成16年)4月 - 日立キャピタル損害保険株式会社(現・キャピタル損害保険株式会社)の株式の一部を取得し、関連会社化。
- 2009年(平成21年)7月 - セゾン自動車火災保険株式会社の株式を追加取得し、同社を子会社化する。
損保ジャパン日本興亜発足
- 損害保険ジャパン発足(商号変更)
- 2020年(令和2年)
- 4月1日 - 「損害保険ジャパン株式会社」へ商号変更[5]。
- 8月 - SOMPOインターナショナルホールディングスが英国ロイズのシンジケートから脱退し、再保険会社を英国のエンデュランス・ワールドワイド・インシュランスとしてその傘下に入る[6][7]。
- 2020年(令和2年)
- 2023年(令和5年)10月2日 - セゾン自動車火災保険株式会社を子会社化(2024年10月1日SOMPOダイレクト損害保険株式会社へ商号変更)[9]。
起源
[編集]- 安田火災海上保険
- 安田財閥に属した損害保険会社。1887年(明治20)に東京火災保険会社を設立、翌1888年日本初の火災保険会社として営業を開始した。その後大火続発で業績が悪化、1893年に安田善次郎が再建を図り、株式会社となった。他方、同年安田善次郎らにより帝国海上保険株式会社が設立、海上保険中心に経営基盤を築いた。1944年(昭和19)東京火災保険、帝国火災海上保険、第一汽罐保険の3社が合併、安田火災海上保険が発足。
- 第一ライフ損害保険
- 第一生命保険と相互補完を目的に提携かつ、同社損保子会社であった第一ライフ損害保険を合併。
- 日産火災海上保険
- 日産コンツェルンに属した損害保険会社。日産春光グループ(日立・日産グループ)。勧銀十五社会に所属。
- 大成火災海上保険
- 古河財閥に属した損害保険会社。1920年に日本統治下の台湾で創業したが、敗戦により実質解散となり、1950年に東京で第一銀行・朝日生命保険らの出資により新たに設立。
- 2001年9月 11日に発生したアメリカ同時テロに伴う巨額の再保険金支払い発生で経営破綻、2002年12月に損保ジャパンに吸収された。
企業グループ
[編集]商品
[編集]- 個人
- 法人
本社ビル
[編集]損保ジャパン本社ビル。旧安田火災本社の地上43階建て高層ビルで、末広がりの外観から「パンタロンビル」とも呼ばれる。主な設計者は内田 祥三、施工者は大成建設・清水建設・鴻池組である。開業時より、旧安田火災と縁が深かった東郷青児の美術作品コレクションを展示する東郷青児美術館が設立された。また、ゴッホの「ひまわり」が展示されている。
行政処分等
[編集]- 2005年2月に行われた金融庁による富士火災海上保険の検査にて自動車保険の特約で不適切な不払いが見つかったことが発端となり、以降、生保損保各社で保険金の不当不払い事案が複数発覚した。当該問題に関し、2007年3月までに保険金の支払いに関する金融庁の行政処分は、生損保合わせて7回・28社にわたり発出された。(保険金不払い事件)
- 2023年6月20日、三井住友海上火災保険株式会社、損害保険ジャパン株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、東京海上日動火災保険株式会社の4社に対し、東急向けの火災保険料を事前に調整したとして、金融庁が報告徴収命令を出していた事が分かった[12]。同年12月26日、業務改善命令を受ける[13]。
- 2023年12月19日、公正取引委員会は企業向け保険でカルテルを結んだとして、三井住友海上火災保険株式会社、損害保険ジャパン株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、東京海上日動火災保険株式の4社に私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)違反容疑で立ち入り検査した。対象となった契約は京成電鉄、コスモエネルギーホールディングス、シャープ、JERA、東京都、エネルギー・金属鉱物資源機構との損害保険契約[14]。2024年10月31日、公正取引委員会は上記6法人に先述の東急と警視庁、仙台国際空港を加えた9法人の保険契約においてカルテルおよび談合があったと認定し、損保4社および一部案件での仲介役とされる保険代理店の共立に対し排除措置命令を出すと共に、損保4社には合計20億7164万円(うち損保ジャパンは6億4798万円)の課徴金納付命令を出した[15]。2024年11月7日、経済産業省は上記の処分を受けるかたちで、損保4社および共立に対し同日より一定期間の補助金交付等の停止および契約に係る指名停止等措置を執った。
- 2023年7月、ビッグモーターの保険金不正請求に絡み損害保険業7社に金融庁から報告徴求命令[16]、同年9月には立ち入り検査を受ける[17]。(ビッグモーター#修理費水増しによる保険金不正請求)損保ジャパンは2011年以降ビッグモーターへ計37人の出向者を派遣しており、また過去にビッグモーターの株式を保有していたこと[18]が報道された。一方で、同業他社の東京海上日動火災保険株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損保株式会社も出向者を多数派遣しており、取引代理店に対し出向者を派遣し営業推進を行うことが業界として通例となっていた。損保ジャパンは当初「不正を認識していた出向者はいない」と説明していたが[19][20]、7月25日に、報道以前から出向者からの報告があったことを認めた[21]。2024年1月、金融庁による損保ジャパンと親会社のSOMPOホールディングス(前年11月から調査開始)への調査が終了[22]。同月25日、両社に対し業務改善命令の行政処分が下された。
主な子会社
[編集]- SOMPO企業保険金サポート
- SOMPOコミュニケーションズ
- SOMPOビジネスソリューションズ
- SOMPOビジネスサービス
- SOMPOシステムズ - システム開発
- SOMPOシステムイノベーションズ
- 損保ジャパンキャリアビューロー
- SOMPO未来研究所
- 損保ジャパンパートナーズ
関連財団
[編集]- 公益財団法人SOMPO環境財団(環境)
- 公益財団法人SOMPO美術財団(美術、SOMPO美術館の運営)
- 公益財団法人SOMPO福祉財団(福祉)
- 一般財団法人SOMPOスマイルキッズ(次世代育成、認定保育園の運営)
社会的事業
[編集]美術館
[編集]1987年3月30日安田火災が、クリスティーズのオークションでゴッホの「ひまわり」を約53億円で落札した。現存するゴッホの「ひまわり」6点のうちの1つ[注釈 4]。
社会貢献活動
[編集]- 黄色いワッペン贈呈事業(1966年 - )
- 1965年にみずほフィナンシャルグループの前身である旧富士銀行によって開始した交通安全事業。現在はみずほフィナンシャルグループ、損害保険ジャパン、明治安田生命、第一生命保険の4社にて実施している[23]。
- 2022年、SOMPO美術館で英国王立キュー・ガーデンと提携したエキジビジョンを開催するとともに[24]、ロシアのウクライナ侵攻に関連してSOMPOホールディングスや公益財団法人SOMPO美術財団と連名で国連機関や日本赤十字などに人道支援目的の寄付[25]。
イメージキャラクター
[編集]過去のイメージキャラクター
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 京橋図書館『中央区年表』明治文化篇、92ページ、1966年
- ^ 東京火災保険『東京火災保険株式会社五十年誌』1938年11月 - 渋沢社史データベース
- ^ 『「NKSJホールディングス」設立のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)NKSJホールディングス株式会社、2010年4月1日。2014年9月4日閲覧。
- ^ 「損保ジャパン日本興亜」の誕生 (PDF) - 損保ジャパン日本興亜ホールディングス・損害保険ジャパン日本興亜・損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険 3社連名によるリリース(配信元:損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社) 2014年9月1日(2014年9月4日閲覧)
- ^ 『当社子会社の商号変更に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)SOMPOホールディングス株式会社、2019年4月1日。2019年4月2日閲覧。
- ^ 損保インターナショナル「SOMPOインターナショナルによるロイズ事業の売却 」。2020年8月31日。
- ^ 英国法人検索サービス「法人番号04413524」。
- ^ NTTデータ・三菱商事・東京海上日動・三菱UFJ銀行など
- ^ 『商号変更に関するお知らせ』(プレスリリース)セゾン自動車火災保険株式会社、2024年4月24日。2024年11月22日閲覧。
- ^ “メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月10日閲覧。
- ^ “メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2025年10月10日閲覧。
- ^ “東急向けの保険でカルテルの疑い 金融庁、東京海上などに報告命令”. 朝日新聞デジタル. (2023年6月20日) 2023年6月20日閲覧。
- ^ “損保の価格調整問題、4社に業務改善命令 金融庁”. 日本経済新聞 (2023年12月26日). 2023年12月26日閲覧。
- ^ “公取委が損保のカルテル問題で立ち入り検査”. 東洋経済ONLINE (株式会社東洋経済新報社). (2023年12月19日) 2024年11月15日閲覧。
- ^ “損保カルテル、4社に排除命令 課徴金計20億円も―公取委”. JIJI.COM (株式会社時事通信社). (2024年10月31日) 2024年11月15日閲覧。
- ^ “金融庁、ビッグモーターと損保7社に報告徴求命令…保険金不正請求問題”. 読売新聞オンライン (2023年7月31日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “ビックモーターと損保ジャパンへ立ち入り検査始まる…金融庁「異例の公表」数カ月かけ”. テレ朝news. テレビ朝日 (2023年9月20日). 2023年9月22日閲覧。
- ^ “非上場の親会社等の決算に関するお知らせ” (PDF). 株式会社ハナテン. (2015年12月25日) 2023年8月15日閲覧。
- ^ “損保ジャパン、ビッグモーター出向37人 不正認識検証へ”. 日本経済新聞 電子版. 日本経済新聞社 (2023年7月24日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “ビッグモーターに37人出向の損保ジャパン「不正を認識していた出向者はいない」”. 読売新聞オンライン (2023年7月25日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “損保ジャパン社長「不正見抜けなかった」 ビッグモーター“不正請求問題””. TBS NEWS DIG. TBS・JNN NEWS DIG合同会社 (2023年7月25日). 2023年7月31日閲覧。
- ^ “金融庁、SOMPO HDと損保ジャパンへの立入検査が終了 1月中にも行政処分”. 日刊自動車新聞 電子版. 日刊自動車新聞社 (2024年1月24日). 2024年6月27日閲覧。
- ^ 『今年も全国107万人の新小学一年生へ「黄色いワッペン」を贈呈』(PDF)(プレスリリース)損害保険ジャパン、みずほフィナンシャルグループ、明治安田生命保険、第一生命保険(4社連名)、2021年4月5日。2021年4月10日閲覧。
- ^ SOMPO美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート」(2022年11月5日~2013年1月15日)。
- ^ SPMPOグループによるゴッホの《ひまわり》等を通じたウクライナおよび近隣国における人道支援活動に向けた寄付の実施。2022年7月8日。
- ^ 『「自動車保険は損保ジャパン!」 高橋一生さんを起用したテレビCM『事故対応のプロ』篇の放映開始』(PDF)(プレスリリース)損害保険ジャパン株式会社、2021年10月1日。2021年12月17日閲覧。
- ^ 『スマホ世代の医療保険「入院パスポート」藤田ニコルさんを起用したプロモーションを開始』(PDF)(プレスリリース)損害保険ジャパン株式会社、2022年6月16日。2022年9月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 高杉良『広報室沈黙す』(1987年、講談社) ISBN 4061841254
- 旧安田火災をモデルとした経済小説
関連項目
[編集]- システィーナ礼拝堂(壁画修復事業に賛同)
- 金融機関
- ファイアマン賞(プロ野球)
- SOMPO美術館
- SOMPOレッズ
- ひまわり (絵画)
- 保険
- ネオファースト生命保険
- 国連環境計画(金融イニシアティブ)
外部リンク
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