竜王戦

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竜王戦
棋戦の分類 タイトル戦
旧イベント名 九段戦・十段戦(前身)
開催概要
開催時期 予選:12月 - 翌年9月
タイトル戦:10月 - 12月
初回開催 1988年度(第1期)
持ち時間 残留決定戦:3時間
予選:5時間
タイトル戦:8時間(2日制)
番勝負 七番勝負
優勝賞金 4,400万円[1]
主催 読売新聞社
公式サイト 竜王戦:日本将棋連盟
記録
現竜王 豊島将之(第32期)
永世資格者 渡辺明(永世竜王資格)
羽生善治(永世竜王資格)
最多優勝 渡辺明(11期)
最長連覇 渡辺明(9連覇)
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竜王戦(りゅうおうせん)は、読売新聞社主催の将棋棋戦で、タイトル戦のひとつ。第1期は1987年であるが、前身の十段戦、さらにその前身の九段戦(第1期は1950年)から数えると、タイトル戦の中で名人戦(第1期は1935 - 1937年)に次いで2番目に長い歴史を有している。七番勝負の勝者は竜王のタイトル称号を得る。 竜王位は名人位とともに、別格のタイトルとされている。

概要[編集]

沿革[編集]

読売新聞社が主催していた「十段戦」が発展的に解消され、1988年に発足した。

名人戦を超える格を有する棋戦の創設について、歴代名人の了承を取る必要があった。中原誠(当時名人位に在位、十六世名人資格保持者)が連盟に一任したのに対して、大山康晴(十五世名人、当時連盟会長)と升田幸三(実力制第四代名人)は反対した。折衝の末、賞金額1位を公表してもよいが(棋戦の序列は上)、タイトルホルダーとしての序列は名人と同格ということで話がまとまった。

棋戦名[編集]

「竜王戦」という棋戦名は、竜は古来中国で皇帝の権威の象徴として神格化されていた最強者のシンボルであること、将棋の駒の「竜王」(「飛車」の成り駒)は将棋で最強の駒であることの2点を理由として命名された。

田丸昇[2]によると、新棋戦名候補として、他に「棋神戦」「最高峰戦」「巨人戦」「巨星戦」「棋宝戦」「達人戦」「将棋所」などがあったという。しかし、「棋神戦」は宗教絡みの問題が心配、「巨人」は同じく読売新聞傘下のプロ野球読売ジャイアンツ(通称巨人)と紛らわしいなどそれぞれに問題があった。当時読売新聞社で竜王戦の創設に携わった観戦記者の山田史生[3]によると、「竜王戦」という候補に対しても、読売ジャイアンツのライバルであったプロ野球中日ドラゴンズを連想するからよくないという意見があったという。また、竜王は最も強い駒ではあるが、最も価値の高い駒は取られたら負けとなる王将であるから、王将戦の上に竜王戦を設けるのは「ヘボ将棋 王より飛車を 可愛がり」という著名な格言(川柳)の教えに反するとの指摘もある。最終的には候補を一つずつ消していき、最後まで残った「竜王戦」が棋戦名に決まった。

山田史生によれば、「王戦」と「王戦」のどちらを正式な棋戦名とするかでも議論となった。一般的な将棋の駒には「龍王」と記されているが、読売新聞社では常用漢字外の「龍」を原則使用しないとしていたためである。元々、竜と龍は異字体であるが、竜は龍の略字であり新字であると同時に古字でもあるという関係にある。そこで、略字扱いされていた竜こそが正統な字であるという根拠によって「竜王戦」を正式な棋戦名とした。これ以降、日本将棋連盟は駒の正式な名前は「竜王」であり、実在の駒に「龍王」と記されているのは書体の都合であるという立場をとっている。

開催方式[編集]

竜王就位式で渡される竜王杯は秩父宮雍仁親王寄贈で、九段戦、十段戦から引き継ぎ使用されている。

竜王戦となってからタイトル戦の中で最も高い賞金を誇るようになり、第30期の優勝賞金は4320万円、準優勝賞金は1620万円であり、挑戦者決定三番勝負の対局料は460万円である[4]。なお、賞金や対局料は何度も変更されている[注 1][5][6]

第30期(2017年)からは七番勝負第1局に東急グループの協賛がつき[7]、同グループが保有しているセルリアンタワー地下の能楽堂での部分公開対局が行われるようになったほか、就位式の会場提供も行っている。同グループはそのまま第31期(2018年)から竜王戦全体の協賛に加わった。さらに同じ第31期からは野村ホールディングスが特別協賛として加わったほか[8]明治も「明治ヨーグルトR-1」名義で協賛している[9]

1組から6組に分かれたトーナメント(竜王ランキング戦[注 2])、本戦トーナメント、および、竜王戦七番勝負からなる。毎年11月頃から竜王ランキング戦が始まり、翌年夏に本戦トーナメントが行われて8-9月頃に挑戦者が決まり、竜王戦七番勝負は10月から12月頃にかけて行われる。

html5将棋盤[10]を使用したシリーズは叡王戦に続いて二例目だが、公式はflash将棋盤である。

「前竜王」の称号[編集]

前期竜王戦の勝者の棋士が今期竜王戦に敗れると前竜王となり、他にタイトルを持っていない場合に、次期竜王戦終了まではタイトルに準ずる称号として「前竜王」と名乗ることが出来た。棋士の序列としては「前名人」と同様の位置づけだった。なお「前竜王」の称号は、本人の意向により辞退することもできる。第1期竜王の島朗、第2期竜王の羽生善治、第6期竜王の佐藤康光の3人が竜王失冠後に前竜王を称したが、第10期竜王の谷川浩司が第11期にて失冠後に「九段」を称して以降は辞退が続き、「前名人」ともども20年以上名乗った者がいない実情を踏まえ、2020年2月に日本将棋連盟は「前竜王」の称号を「前名人」ともども廃止すると発表した[11]

「永世竜王」の称号[編集]

永世称号である永世竜王は、竜王位を連続5期もしくは通算7期以上保持した棋士に与えられる。2019年12月現在、永世竜王の資格を持つ棋士は、渡辺明羽生善治の2名である。

竜王と名人[編集]

竜王と名人は、他のタイトルとは別格の扱いを受ける。

方式[編集]

独自のランキング戦と本戦によって挑戦者(本戦優勝者)を決定し、竜王と挑戦者は七番勝負を行う。組が上位であるほど、また、1組、2組では組の中での成績順位が上位であるほど、竜王在位者への挑戦権を得やすいシステムとなっている。

なお、2005年に制度が見直され、第18期(2005年)以前と第19期(2006年)以後で異なる部分がある。また、第1期竜王戦については後述する。

ランキング戦[編集]

竜王戦の予選は、1組から6組までに分かれたトーナメント戦で始まり、これを「竜王ランキング戦」と呼ぶ。1組の上位5名、2組の上位2名、3組から6組までの優勝者各1名の合計11名が本戦に出場する。

第18期までの本戦出場は、1組から4名、2組・3組から各2名、4組から6組までから各1名であったが、第19期から、1組から5名、3組から1名に変更された。同時に、各組の昇級枠・降級枠の人数も変更された(例:第18期までは1組からの降級者と2組からの昇級枠は各々3名であったが、第19期からは各々4名となった)。

現役棋士が在籍する組の一覧は、将棋棋士の在籍クラス を参照。

クラス 定員 本戦出場
(決勝トーナメント)
昇級 降級 賞金(万円) 備考
第30期以降[12] 第24期~
第29期
[13]
(参考)
第23期まで
[4]
1組 16名 5名
(優勝者、準優勝者、
3位、4位、5位)
4名【0勝2敗】
(5位決定戦1回戦 敗退者)
優勝460
準優勝115
優勝450
準優勝110
優勝360
準優勝90
2組 16名 2名
(優勝者、準優勝者)
4名
(決勝進出者 2名、
及び 3位 2名)
4名【0勝2敗】
(昇級者決定戦1回戦 敗退者)
優勝360
準優勝93
優勝350
準優勝90
優勝280
準優勝70
3組 16名 1名
(優勝者)
4名
(同上)
4名【0勝2敗】
(同上)
優勝260
準優勝62
優勝250
準優勝60
優勝200
準優勝50
4組 32名 1名
(優勝者)
4名
(同上)
4名【0勝3敗】
(残留決定戦 敗者)
優勝205
準優勝52
優勝200
準優勝50
優勝160
準優勝40
5組 32名 1名
(優勝者)
4名
(同上)
4名【0勝3敗】
(同上)
優勝155
準優勝41
優勝150
準優勝40
優勝120
準優勝30
6組 1~5組以外の
現役棋士
1名
(優勝者)
4名
(同上)
優勝93
準優勝20
優勝90
準優勝20
優勝70
準優勝17
女流枠4名[注 3]
アマチュア枠5名
奨励会員枠1名

各組において、準決勝までに敗れた棋士は、敗者復活昇級者決定戦(1組は本戦出場者決定戦)に回り、その中で3位の昇級者(1組は本戦出場する3位-5位)や降級者が決まる。

昇級は1つ上の組に上がり、降級は1つ下の組に下がるのが原則である。ただし、3組以下から挑戦者が出た場合、挑戦者は、たとえ七番勝負で敗れても一気に1組へ昇級する。この場合、次期の1組は17名、挑戦者が本来昇級して属するはずだった組は本来の定員マイナス1名で戦われ、1組からの降級者は5名に増える。

竜王ランキング戦
  • 1組・2組の決勝進出者各組2名は本戦に出場する。2組の決勝進出者2名は昇級もする。決勝戦の勝者が各組の優勝、敗者が2位となる。
  • 3組以下の優勝者各組1名は本戦に出場し、昇級もする。決勝戦敗者は本戦には出場しないが、昇級はする。
  • 1組の準決勝までに敗れた棋士達は、本戦出場者決定戦に回る。
  • 2組以下の準決勝までに敗れた棋士達は、昇級者決定戦に回る。
本戦出場者決定戦(1組のみ)
  • 1組の3位決定戦は、ランキング戦準決勝の敗者2名で行い、勝者が1組3位となる。
  • 1組の4位決定戦は、ランキング戦2回戦敗者4名によるトーナメントで、勝ち抜いた1名が1組4位となる。
  • 1組の5位決定戦は、ランキング戦1回戦敗者8名によるトーナメントで、勝ち抜いた1名が1組5位となる。
  • 5位決定戦1回戦敗退者4名は、2組へ降級する。
昇級者決定戦(2組以下)
  • 昇級者決定戦を勝ち抜いた各組2名は、昇級する。なお、昇級者決定戦はランキング戦でより上位で敗退した棋士ほど有利なトーナメントとなっており、1回戦を戦うのはランキング戦1回戦で敗れた棋士のみであり、準決勝で敗れた各組2名は1勝するだけで昇級が決定する。
  • 昇級相当の成績を挙げても次期竜王戦に出場できない棋士であっても昇級者決定戦は出場可能である。そのため、そのような棋士が昇級者決定戦を勝ち抜くと他に出場可能な棋戦がなければ現役最終局を白星で飾って引退することとなるが該当者はまだいない。これに最も近づいたのは田丸昇である(準決勝敗退)。
  • 2組・3組の昇級者決定戦の1回戦で敗れた各組4名は、降級する。
  • 4組・5組の昇級者決定戦の1回戦で敗れた各組8名は、残留決定戦に回る。
残留決定戦(4組・5組)
  • 1対1の形で行われ、その敗者各組4名が降級する。
  • 降級者を決めるだけの戦いなので、勝敗に関わらず次の対局はない。また、すでにフリークラスの年限を満了しての引退が確定している棋士(結果がどうであれ次期の竜王戦には出場しない)であっても、残留決定戦まで出場が可能であるため、引退が確定している棋士がこの残留決定戦で勝つと、他に出場可能な棋戦がなければ現役最終局を白星で飾って引退することとなる。大内延介淡路仁茂は実際に現役最終局となった残留決定戦を白星で飾って引退した。
棋士以外の出場枠
6組には女流棋士[注 3](第7期に2名枠で新設、第22期より4名)とアマチュア枠(アマチュア竜王戦ベスト4および支部名人[注 4]の計5名)、奨励会員枠(第25期より、年度前期三段リーグ次点者[注 5]1名)がある。6組のドローは、女流棋士とアマチュアのうち3名が準決勝まで当たらないように、アマチュアの残り2名が準々決勝まで当たらないように組まれる。なお28期までアマチュアの1回戦は初参加の新四段と対局していた(場合によっては1名はそれ以外の棋士との対局になる)が、29期よりその制約はなくなった。
女流・アマチュア・奨励会員が昇級の条件を満たした場合でも5組に昇級することができる。ただし、昇級者決定戦には参加できないため、決勝進出が要件となる。現在のところ、5組昇級に手が届いた女流・奨励会員・アマはいないが、最高成績としては、第4期の天野高志アマ[注 6]と第33期の西山朋佳女流三冠[注 7]の準決勝進出がある。
またプロ3人抜きを果たしたアマは、第30期までで天野、後にプロ入りした今泉健司など8人[注 8]が9回達成している(今泉が第16期と第26期で2度達成)。女流は第19期の清水市代の2人抜き、奨励会員は第33期の西山朋佳[注 9]の4人抜きが最高記録である。
前例が無いため明文の規定は無いが、棋士以外が5組に昇級した場合、特別枠として扱われる予定。たとえばアマチュアが5組に昇級すると、次期の6組には従来通り5人のアマチュアが出場し、5組はアマチュア昇級者を加えて、定員より1人多くなる。棋士以外は5組以上で1勝以上しても残留はできず、昇級以外の中途敗退は、次期の出場枠自体を失う。ただし、5組で敗退した場合は、次期は6組での出場を推薦される可能性が高いとしている[14]
第24期では女流棋士が絡む6組1回戦の4カードが、王座戦同様の同日一斉対局として行われた。
持ち時間
持ち時間は、ランキング戦、昇級者決定戦、1組の本戦出場者決定戦は各5時間、残留決定戦は各3時間(チェスクロック使用)で行われる。
定員過不足の調整
七番勝負の敗者は、在籍していたクラスの上下によらず次期は1組在籍となる。このため、3組以下の棋士が挑戦者になった場合、そのままではその棋士が在籍していた組の1つ上の組では定員割れになり、一方1組では定員を超過してしまう。それを避けるため、残留決定戦が追加で組まれる。1組では、5位決定戦の2回戦で敗れた棋士2人が一対一の残留決定戦を行い、敗れた方が5人目の2組降級者となる。このケースでは2組以下も順次必要な組まで降級者が追加される[注 10]
第20期(2007年)から、棋士の休場や引退などの理由で、5組以上の各組で定員割れや定員超過が起きた場合は、昇級者決定戦・残留決定戦を追加で行うことが規約に盛り込まれた。この場合、5人目の昇級者は、3位決定戦で敗れた2名による一対一の勝負で決まる。ただし、欠員が2名以上発生しても補充枠は1期につき各組1つずつしか増えない[注 11]。第28期では5組在籍のまま引退した淡路仁茂九段の欠員補充として、佐藤慎一五段が5位決定戦無しで昇級した。
フリークラス在籍期限を満了した棋士の特例参加
フリークラス規定の在籍期限を満了した棋士[注 12]は、原則として在籍期限に達した時点で参加している全公式戦の対局終了後に引退となるが、竜王戦については、フリークラス宣言により転出した以外のフリークラス棋士[注 13]は、在籍期限を経過しても、以下の要件に該当する場合は当棋戦への継続参加が出来る[注 14]
  • 4組以上の在籍者、もしくは5組から4組への昇級者は5組へ降級しない限り永久に竜王戦への継続参加が出来る。5組へ降級しても即座に引退とはならず、5組在籍者と同じ条件となる。
  • 5組在籍者、もしくは4組から5組への降級者は6組へ降級しない限り2年間の継続参加が出来る。6組へ降級したら即引退となる。期間内に4組に昇級出来なくても引退となる。
  • フリークラス在籍期限満了時点で6組在籍の棋士は、ランキング戦決勝進出や昇級者決定戦で5組昇級に相当する成績を挙げた場合でも、次期竜王戦には参加出来ず引退となる。ランキング戦優勝して本戦も勝ち抜いて挑戦者になった場合に次期参加できるかは不明。
2010年に制定された規定[注 15]が初めて適用され、竜王戦に限定して公式戦の継続参加が認められた棋士は、第33期で5組在籍を維持した藤倉勇樹桐山清澄がいる。
対局料
ランキング戦等の対局料について具体的な金額は非公開だが、システムの概要については過去に田丸昇が自身のブログで明らかにしている[15]
ランキング戦の対局料は、原則として1組を基準として以下組が下がる毎に「1つ上の組の75%」で算出される。ただ実際の対局料は対局者の段位にも影響され、同じ組でも段位が高いと対局料は高くなる(実際田丸は(八段から九段に)昇段して「2割ほど対局料が増えた」という[15])。また昇級者決定戦の対局料はランキング戦の80%、残留決定戦は同30%となる。なお女流棋士は一律6組の通常の対局料の75%、奨励会三段は女流棋士の75%(≒6組の通常の対局料の約56%)に減額される。アマチュア選手は持ち時間(竜王戦の場合は5時間)に応じた商品券が支給される。ただし、アマチュアでも勝ち進んで本戦や決勝に進出した場合、棋士と同じ基準で現金が支給されるようである[15]
また古田靖氏の著書によれば2005年12月2日に行われた第19期竜王戦予選6組1回戦におけるプロアマ双方の対局料、および記録係の手当はそれぞれ瀬川晶司新四段(当時)の対局料が10万円、清水上徹アマ竜王の対局料が商品券5万円、記録係の手当が2万円であった。なお瀬川は同年11月の戦後初のプロ編入試験の合格によりプロ入りし、本局がプロとしての公式戦初戦だった。よって竜王戦は6組所属、フリークラス所属のため順位戦は未参加のため、『最も弱い(対局経験の少ない)四段の竜王戦予選1回戦の対局料が10万円(2005年当時)』となる[16]

本戦[編集]

本戦トーナメント(第2期 - 第18期)
本戦トーナメント(第19期以後)

「決勝トーナメント」とも呼ぶ。

ランキング戦の組と順位により、右図のように位置があらかじめ定められたトーナメントを行う。本戦シードは(第1期以外)一切存在せず、他のタイトルホルダーであろうが前期の番勝負敗者であろうが、ランキング戦を勝ち抜かなければ本戦に出場できない。

最初の制度では組ごとに挑戦者決定戦進出に必要な勝ち数が決まっており、1組と2組からは順位に関係なく2勝、3組と4組からは3勝、5組と6組からは4勝が必要だった。

現行の制度では同じ組でも順位が高いほど、また、同じ順位でも上の組ほど挑戦者決定戦進出に必要な勝数が少なくなる。1組の優勝者は1勝すれば挑戦者決定戦へ進出できるが、同じ1組でも2位~4位では2勝、5位では3勝しなければ挑戦者決定戦に進出できない。また、2組2位は挑戦者決定戦に3勝必要で、2組優勝・1組2位より1回多い。また、6組以外の優勝者の挑戦者決定戦進出に必要な勝数は組番号と同じであり、5組と6組の優勝者は5勝しなければ挑戦者決定戦に進出できない。

挑戦者決定戦(本戦決勝)のみ三番勝負で行い、先に2勝したものが挑戦者となる。持ち時間は各5時間。なお、前述の通り、挑戦者となった者は3組以下であっても1組に昇級する。

現行の制度では1組の2位と3位は1組優勝者とは挑戦者決定戦まで当たらないようになっているが、4位と5位は1組優勝者に勝たないと挑戦者決定戦に進出できない。これは、1組竜王ランキング戦は早く負けるほど本戦出場者決定戦で当たる相手が弱くなり有利になる側面があるため、わざと早く負けて低位通過を狙う棋士が出てくるのを防ぐためである。1組優勝者と挑戦者決定戦まで当たらない3位以上で通過するためには準決勝まで進出しなければならないが、その準決勝で勝てば2位以上が確定するため、わざと負けるのは意味がないことになる。

竜王戦七番勝負[編集]

竜王と本戦を勝ち抜いた棋士が七番勝負を戦う。先に4勝したほうが新たな竜王となる。七番勝負は全国各地の旅館やホテルなどで開催される。第29期以前における第1局は日本国外での対局が行われたことがある(下記)。第30期以降の第1局は前述のとおり、セルリアンタワー能楽堂での部分公開対局が恒例となっている。

持ち時間は各8時間で、1局を2日かけて実施する。1日目の終わりには封じ手を行い、2日目の開始まで次の手を考えて有利になることがないようにする。

日本国外での対局

竜王戦の規定による昇段[編集]

竜王戦の実績に基づく昇段は、次の通り定められている。

  1. 六段以下の棋士が2期連続で昇級した場合、1つ昇段する[注 16]
  2. 六段以下の棋士がランキング戦を3回優勝した場合、1つ昇段する。
  3. 五段以下の棋士が2組に昇級した場合、六段に昇段する[注 17]
  4. 六段の棋士が1組に昇級した場合、七段に昇段する[注 18]
  5. 六段以下の棋士が竜王挑戦を決めた場合、七段に昇段する[注 19]
  6. 七段の棋士が竜王位を獲得した場合は八段に昇段する[注 20]
  7. 八段の棋士が通算2期目の竜王位を獲得した場合は九段に昇段する[注 21]

歴代七番勝負および本戦出場者[編集]

  • ○●等の表記は勝敗等を表す(○=勝ち、●=負け、千”=千日手、“持”=持将棋)。
  • 勝敗は左側の棋士(竜王側、挑戦者決定戦勝者側)から見た勝敗。
  • “ * ”=挑戦権獲得者(挑戦者決定三番勝負の勝者)、“ 3 ”=挑戦者決定三番勝負の敗者
  • 棋士名背景色は、新竜王位 獲得者永世資格 獲得者七番勝負 敗退挑戦者を表す。
竜王戦七番勝負 準決勝 決勝トーナメント
年度 決勝進出者 勝敗 決勝進出者 勝敗 準決勝敗者 第1期本戦準決勝シード 第1期本戦シード
1 1988 島朗 ○○○○ 米長邦雄 米長○●○ 高橋道雄 3 高橋道雄 3 中原誠 大山康晴
勝敗 準決勝敗者 1組優勝 1組2位 1組3位 2組優勝 2組2位 3組優勝 3組2位 4組優勝 5組優勝 6組優勝
島●○○ 中原誠 桐山 *米長 中村修 大内 小野修 * 羽生 飯野 先崎
竜王戦七番勝負 挑戦者決定戦 決勝トーナメント
年度 竜王 勝敗 挑戦者 勝敗 挑決敗者 1組優勝 1組2位 1組3位 2組優勝 2組2位 3組優勝 3組2位 4組優勝 5組優勝 6組優勝
2 1989 島朗 ○持○●●●○● 羽生善治 ○○ 森下卓 中原 内藤 大山 勝浦 田中寅 *羽生 佐伯 3森下 小林宏 長沼
3 1990 羽生善治 ●●●○● 谷川浩司 ○○ 石田和雄 青野 中原 *谷川 福崎 塚田泰 3石田和 西川慶 佐藤康 有森 畠山成
4 1991 谷川浩司 持○●●○○○ 森下卓 ○○ 小林宏 福崎 塚田泰 勝浦 児玉 石田和 *森下 日浦 3小林宏 畠山鎮 丸山
5 1992 谷川浩司 ○千○●●●○● 羽生善治 ●○○ 佐藤康光 米長 高橋 中原 *羽生 3佐藤康 村山聖 神谷 藤原 深浦
6 1993 羽生善治 ○●○●●● 佐藤康光 ○○ 森内俊之 *佐藤康 谷川 塚田泰 勝浦 大内 内藤 3森内 井上慶 真田
7 1994 佐藤康光 ●●●○○● 羽生善治 ○○ 行方尚史 高橋 *羽生 米長 村山聖 中村修 森内 屋敷 中田宏 深浦 3行方
8 1995 羽生善治 ●○○○●○ 佐藤康光 千○●○ 先崎学 中原 森下 *佐藤康 谷川 3先崎 小野修 日浦 西村 阿部隆 行方 鈴木大
9 1996 羽生善治 ○●●●● 谷川浩司 ○○ 佐藤康光 高橋 *谷川 3佐藤康 森内 日浦 丸山 浦野 井上慶 飯塚 川上
10 1997 谷川浩司 ○○○○ 真田圭一 ○○ 屋敷伸之 塚田泰 佐藤康 森内 3屋敷 先崎 行方 阿部隆 *真田 松本 近藤正
11 1998 谷川浩司 ●●●● 藤井猛 ●○○ 羽生善治 3羽生 屋敷 高橋 丸山 森雞 郷田 鈴木大 *藤井猛 大野八 北島
12 1999 藤井猛 ○○○●○ 鈴木大介 千○●○ 丸山忠久 森内 佐藤康 3丸山 谷川 郷田 *鈴木大 井上慶 畠山鎮 久保 木下浩 佐藤紳
13 2000 藤井猛 ○●○○●●○ 羽生善治 ○○ 佐藤康光 中原 *羽生 3佐藤康 谷川 屋敷 米長 畠山成 青野 三浦 山本真 田村
14 2001 藤井猛 ●○●●● 羽生善治 ●千○○ 木村一基 谷川 中村修 *羽生 郷田 井上慶 畠山鎮 富岡 3木村一 北島 伊奈
15 2002 羽生善治 千千○○●●●○○ 阿部隆 ○●○ 中田宏樹 森下 藤井猛 森内 佐藤康 *阿部隆 真田 木村一 3中田宏 野月 松尾 宮田敦
16 2003 羽生善治 ●●●● 森内俊之 ○●○ 中原誠 佐藤康 谷川 *森内 中村修 木村一 3中原 杉本昌 久保 北島 山崎 高野秀
17 2004 森内俊之 ●○○●●○● 渡辺明 ○○ 森下卓 谷川 3森下 屋敷 羽生 先崎 杉本昌 神谷 森雞 *渡辺明 矢倉 西尾
18 2005 渡辺明 ○○○○ 木村一基 ○○ 三浦弘行 3三浦 森内 *木村一 行方 阿部隆 中村修 塚田泰 島朗 川上 増田裕 片上
以下、本戦出場枠を1組5名、3組1名に変更。1組優勝者は本戦準決勝からの登場に変更。
年度 竜王 勝敗 挑戦者 勝敗 挑決敗者 1組優勝 1組2位 1組3位 1組4位 1組5位 2組優勝 2組2位 3組優勝 4組優勝 5組優勝 6組優勝
19 2006 渡辺明 ●●○○○●○ 佐藤康光 ○○ 丸山忠久 3丸山 森内 *佐藤康 畠山鎮 杉本昌 森下 鈴木大 松尾 佐藤紳 中座 中村亮
20 2007 渡辺明 ○●○○●○ 佐藤康光 ○●○ 木村一基 3木村一 *佐藤康 羽生 中原 谷川 深浦 富岡 久保 片上 伊奈 戸辺
21 2008 渡辺明 ●●●○○○○ 羽生善治 ○●○ 木村一基 丸山 3木村一 郷田 深浦 *羽生 山崎 久保 阿久津 増田裕 糸谷 豊島
22 2009 渡辺明 ○○○○ 森内俊之 ●○○ 深浦康市 3深浦 羽生 高橋 久保 松尾 *森内 森下 片上 田中寅 豊島 稲葉
23 2010 渡辺明 ○○●●○○ 羽生善治 ○○ 久保利明 丸山 松尾 *羽生 3久保 郷田 藤井猛 三浦 阿久津 村山慈 戸辺 中村太
24 2011 渡辺明 ○○●○○ 丸山忠久 ●○○ 久保利明 *丸山 3久保 羽生 深浦 佐藤康 橋本崇 山崎 佐藤天 佐藤秀 稲葉 永瀬
25 2012 渡辺明 ○○○●○ 丸山忠久 ○●○ 山崎隆之 深浦 3山崎 飯島 *丸山 三浦 佐藤天 藤井猛 豊島 稲葉 永瀬 大石
26 2013 渡辺明 ●●○●● 森内俊之 ●○○ 郷田真隆 佐藤康 *森内 羽生 3郷田 山崎 小林裕 豊島 谷川 永瀬 及川 金井
27 2014 森内俊之 ●●○●● 糸谷哲郎 ○●○ 羽生善治 3羽生 屋敷 阿久津 郷田 深浦 行方 三浦 *糸谷 中村太 髙見 藤森
28 2015 糸谷哲郎 ○●●●● 渡辺明 ○●○ 永瀬拓矢 羽生 阿久津 豊島 佐藤康 藤井猛 稲葉 *渡辺明 真田 3永瀬 斎藤慎 千田
29 2016 渡辺明 ○●●○○●○ 三浦弘行
[注 22]
丸山忠久
●○○ 丸山忠久 3丸山 久保 *三浦 深浦 豊島 郷田 阿部健 永瀬 中座 黒沢 青嶋
30 2017 渡辺明 ●●○●● 羽生善治 ○●○ 松尾歩 3松尾 *羽生 丸山 久保 阿久津 稲葉 佐藤康 村山慈 佐々勇 増田康 藤井聡
31 2018 羽生善治 ○○●●○●● 広瀬章人 ●○○ 深浦康市 *広瀬 豊島 松尾 久保 佐藤康 三浦 3深浦 千葉 増田康 藤井聡 都成
32 2019 広瀬章人 ●●●○● 豊島将之 ○●○ 木村一基 渡辺明 永瀬 3木村一 *豊島 久保 佐藤天 橋本崇 鈴木大 藤井聡 近藤誠 梶浦
33 2020 豊島将之 [18]
羽生善治 ●○○ 丸山忠久 *羽生 佐藤和 久保 佐藤康 木村一 佐々勇 3丸山 藤井聡 石井 梶浦 高野智

エピソード[編集]

「竜王ドリーム」
将棋の最高位のタイトル戦ながら、若手にもタイトル奪取のチャンスがあり、アマチュアや女流棋士も参加できる。実際、島朗羽生善治佐藤康光藤井猛渡辺明糸谷哲郎のように初タイトルが竜王のケースが多い。最低クラス挑戦記録の保持者は4組優勝で本戦進出した真田圭一・藤井猛・渡辺明であり、このうち藤井と渡辺はその期に竜王位奪取に成功している。しかしいずれも古いフォーマットの本戦トーナメントの話であり、新しいフォーマットになってからは4組以下から挑戦した者はおらず、3組から出場した糸谷哲郎が最低クラスの挑戦記録である(竜王位も奪取)。
1組優勝者のジンクス(第31期まで)
棋戦創設以来長らく1組の優勝者が挑戦者になったことがなく、いわゆる「将棋界の七不思議」の一つとして、しばしば話題となった。第17期までは挑戦者決定三番勝負へ進出したことさえなかった(第18期に初めて1組優勝の三浦弘行が三番勝負に進出)。さらに第19期からの本戦トーナメント表は、上記の図のとおり1組優勝者に有利なものに変更されたが、それでもなお挑戦者はなかなか現れなかった。しかし第24期でそれまで3度1組優勝を果たしながら挑戦者になれなかった丸山忠久が、4度目の1組優勝を果たした上で自身初の挑戦権を獲得。しかし奪取成らずであったため、このジンクスの終止符は完全には打たれなかった。その後も(第29期で後述の将棋ソフト不正使用疑惑によって対局者が1組優勝の丸山に交代したケースを除き)1組優勝者はいずれも挑戦権を獲得できずにいたのだが、2018年度の第31期で1組優勝の広瀬章人が挑戦権を獲得。そしてフルセットの末に竜王位を獲得し、1組優勝者のジンクスに完全に終止符を打った。
初参加の新四段棋士が挑決進出(第7期)
第7期(1994年)、新四段で竜王戦初参加の行方尚史が6組で優勝し、さらには本戦トーナメントでも挑戦者決定三番勝負に進出して、「あわや6組から挑戦か」ということで話題となった(結果は羽生善治に0-2で敗退)。
大落手の逆転敗北から連勝で挑戦権獲得・復位(第14期)
2001年9月1日に行われた挑戦者決定戦三番勝負第1局・1組3位の羽生善治四冠対4組優勝の木村一基五段(段位・称号はいずれも対局当時)は羽生がリードを広げて勝ちを決めかけた局面で、木村の135手目5六銀(王手)に対する羽生の136手目6四玉により6五飛の1手詰みが生じ、木村がその通りに着手したため、非常に珍しい羽生の落手による逆転負けとなった。しかし、羽生はその後第2・3局を連勝し挑戦権を獲得、七番勝負でも藤井猛竜王に4-1で制し6期ぶりの竜王位に返り咲いた。
「初代永世竜王決定戦」と3連敗4連勝(3連勝4連敗)、1棋戦のみのタイトル獲得で永世称号獲得(第21期)
第21期(2008年)は、4連覇中の渡辺に通算6期獲得の羽生が挑戦し、勝った方が初代永世竜王資格を得る大一番となった。このような「永世称号決定戦(永世シリーズ)」は全タイトル戦通じて史上初。結果は羽生の3連勝の後に渡辺が4連勝し逆転で防衛。初代永世竜王資格を獲得した。また、七番勝負のタイトル戦での3連敗4連勝(3連勝4連敗)も、将棋界では史上初の出来事であった。さらに永世竜王資格を獲得した渡辺は当時、竜王以外のタイトルを獲得した経験がなかった。
第3局は後手番の勝利(第15期~第27期)
第15期(2002年)の第3局▲羽生善治竜王-△阿部隆七段戦で羽生竜王が敗れて以来、七番勝負の第3局では後手番の勝利が続いていた。しかし第28期(2015年)の第3局▲渡辺明棋王-△糸谷哲郎竜王戦で先手番の渡辺が勝利し、記録が13期で途切れた。
1組の壁(第19期~)
本戦トーナメントの制度が変更された第19期(2006年)以降、4組以下からの出場者は1組からの出場者3人を連破しなければ挑決に進めないが、1人目の1組5位にすら勝てない状態が続き、第28期(2015年)にようやく4組優勝の永瀬拓矢が1組5位の藤井猛を下した。その期の永瀬はそのまま残り2人も下し挑決に進んだが、挑決で敗れ挑戦は叶わなかった。4組以下が挑戦者決定三番勝負への進出を果たした例はこの期の永瀬が唯一である[19]
タイトル保持者・A級棋士と対戦せずに竜王獲得(第28期)
第28期竜王を獲得した渡辺明は、2組ランキング戦・本戦・タイトル戦を通じて竜王以外のタイトル保持者・A級棋士と一度も対戦することなく竜王位を獲得した。これは、自身が竜王戦2組在籍だったこと、永瀬拓矢(対局当時は順位戦C級2組在籍)が竜王戦4組で優勝して、竜王戦1組からの本戦出場者を連破して渡辺との挑決まで勝ち上がってきたこと、そして第27期竜王の糸谷哲郎が当時順位戦B級2組在籍だったことが重なって起きた[注 23]。後に第4期叡王戦において同様の記録を永瀬拓矢が達成している。
将棋ソフト不正使用疑惑による挑戦者変更(第29期)
最年少vs最年長、そして最多連勝記録への第一歩(第30期)
2016年12月24日のランキング戦6組1回戦にて同年9月に史上最年少の14歳2か月で四段に昇段した藤井聡太のデビュー戦、かつ第30期の開幕局として、奇しくも[注 24]これまでの四段昇段最年少記録を保持していた加藤一二三との対局が行われた。対局当時、藤井は14歳5か月、加藤は76歳11か月で年齢差62歳という将棋の公式戦史上年齢差のある対局となり、結果は110手で藤井四段の勝ちとなった。この対局で藤井は公式戦での最年少勝利を収めた一方、加藤は将棋界史上初めて、19世紀生まれ~21世紀生まれの棋士と公式戦で対局した人物となった。のちに加藤九段はC級2組順位戦で3つ目の降級点を喫し引退が決定したので両者が共にエントリーする棋戦はこの第30期竜王戦の他に第43期棋王戦と第66回NHK杯戦だけだった。[注 25]加藤はその後行われた3位決定戦が現役最後の対局となった一方で、藤井はそのままランキング戦で優勝し史上最年少で本戦に出場した。
羽生善治、永世7冠達成(第30期)
前述の通り、第21期で3連勝後の4連敗で復位と永世竜王の資格の獲得に失敗した羽生はその後、第25期と第29期を除く全てで挑戦者決定トーナメントに進み、第23期では挑戦者になるも2-4で再び渡辺に敗れた。そして第30期、挑戦者決定三番勝負で松尾歩を下し、2010年の第23期以来の挑戦となった。2017年12月5日の第5局で4勝目をあげ、4勝1敗で自身15期ぶりとなる竜王位を奪取。これにより竜王位通算7期を満たして永世竜王の資格を取得、同時に永世7冠を達成した。因みに竜王初獲得から永世竜王の資格を得るまでに28期(年)かかったが、これは羽生、並びに谷川浩司名人戦で名人初獲得から永世名人の資格を得るまでに要した14期(年)を遥かに超える永世資格取得の最長の到達所要期間である。
戦後最長手数更新(第31期)
2018年2月27日に行われたランキング戦6組の牧野光則中尾敏之において戦後最長手数である420手で持将棋が成立した。これまで棋譜が確認されている戦後最長記録は昭和44年の第23期順位戦B級1組の芹沢博文原田泰夫戦の389手で、棋譜が確認されている中で初めて400手を超えた。指し直し局は100手で牧野の勝ち。休憩含めて約19時間に及ぶ激闘となった[20]。なお、この対局は2017年度の将棋大賞の一つである名局賞特別賞を受賞している。また、フリークラス在籍期限の最終年度であった中尾は、この後、規定の年度成績にあと1勝及ばず、現役引退となった。
七段昇段記録を61年ぶりに更新(第31期)
2018年5月18日に行われたランキング戦5組の準決勝・藤井聡太対船江恒平において、藤井が勝利したことにより4組に昇級を確定させた。藤井は当時六段で、6組に在位していた前期でも5組昇級相当の成績(ランキング戦6組優勝)を修めていた関係上、規定に基づき段位も昇段。従来の最年少七段昇段記録は加藤一二三(1957年4月1日、順位戦B級1組昇級に伴い七段昇段)の17歳3か月だったが、それを上回る15歳9か月で七段に昇進した[注 26]
勝てば100期、負ければ無冠の大一番(第31期)
羽生善治が通算獲得タイトル100期を賭けて虎の子1冠の防衛に挑む7番勝負は最終局までもつれ込み、第7局が100期か無冠かが決まる大一番となった。結果敗北。27年ぶりの無冠[21]へ陥落。前竜王を名乗らず九段を名乗った[22]
6組ランキング戦参加者が64人を超える・竜王戦初の棋士以外同士の対戦(第33期)
6組ランキング戦の参加者が史上初めて64人を超え、優勝するには最大7勝が必要になり、1回戦として古賀悠聖三段対古作登アマの対局があった。棋士以外の者同士の対戦は竜王戦史上初である。
5組からの快進撃も最後は羽生に阻まれる(第33期)
5組から出場した梶浦宏孝は本戦トーナメントの最底辺から4連勝し準決勝まで進む快挙を成し遂げた。過去には6組から行方が挑決まで進んだことがあるが、このときの本戦トーナメントは今より低組からの出場者が有利な第18期以前のフォーマットであり、第19期以降のフォーマットでは初の快挙である。しかし準決勝で羽生善治に敗れ、竜王ドリームは叶わぬ夢と化した。

記録[編集]

第33期番勝負開始時まで

獲得 番勝負出場 挑戦 決勝T進出(竜王在位含む) 決勝T進出(竜王在位除く) 1組以上所属
最多 渡辺明 11期 羽生善治 16期 羽生善治 9期 羽生善治 25期 羽生善治 18期 羽生善治 30期
連続 渡辺明 9連覇 渡辺明 10連続 佐藤康光・丸山忠久 2連続 渡辺明 10連続 羽生善治・久保利明 5連続 羽生善治 28連続
最年少 第2期 羽生善治 19歳 第30期 6組優勝 藤井聡太 14歳 第2期 羽生善治 19歳(竜王獲得)
最年長 第30期 羽生善治 47歳 第33期 羽生善治 50歳 第2期 1組3位 大山康晴 66歳 第5期 大山康晴 69歳
ランキング戦に関する記録
条件なし 6組から デビュー年から 1組のみ
2連勝 羽生善治(1-2期、4組・3組) 行方尚史(7-8期) 丸山忠久(23-24期)
3連勝 木村一基(14-16期、4組・3組・2組) 永瀬拓矢(24-26期) 藤井聡太(30-32期) (未達成)
4連勝 藤井聡太(30-33期) (未達成)
  • 復位した竜王(十段含む)
    • 大山康晴永世十段は2度復位。1968年加藤一二三から奪われ、翌1969年に奪還。1970年中原誠に奪われ、1973年に十段位を保持し続けていた中原誠から奪還[23]
    • 中原誠永世十段は2度復位。1973年大山康晴に奪われ、翌1974年に奪還。1980年加藤一二三から奪われ、1982年に十段位を保持し続けていた加藤一二三から奪還。
    • 加藤一二三は、1969年大山康晴に奪われ、1980年に中原誠から奪還。
    • 谷川浩司は、1992年羽生善治から奪われ、1996年羽生善治から奪還[24]
    • 森内俊之は、2004年渡辺明に奪われ、2013年竜王位を保持し続けていた[25]渡辺明から奪還。
    • 渡辺明永世竜王は、2013年森内俊之に奪われ、2015年に糸谷哲郎から奪取。
    • 羽生善治永世竜王は4度復位(史上初)。1990年谷川浩司に奪われ、竜王位を保持し続けていた谷川浩司から1992年に奪還。1993年佐藤康光に奪われ、翌1994年に奪還。1996年谷川浩司に再び奪われ、2001年に藤井猛から奪取。2003年森内俊之に奪われ、2017年に渡辺明から奪取、同時に永世七冠を達成した。

通算成績[編集]

  • 記載は決勝T進出・1組所属経験者に限る。
  • 太字は永世位獲得者または最多記録。
  • 1組所属期間は竜王在位期間も含む。

テレビ放送[編集]

七番勝負の模様は、名人戦七番勝負と同様、「将棋竜王戦」という番組名でNHKでテレビ放送されていた。

第1期竜王戦[編集]

1987 - 1988年に行われた第1期は、竜王戦の前身が十段戦であったということで、最後の十段となった第26期十段と、永世十段資格者2名の計3名が本戦にシードされた。 ランキング戦の組分けの順序は、1期前(第25期)の十段と(十段以外の)タイトル保持者を優先し、以下、順位戦の順位で決められた。 本戦は14人によるトーナメントで、2つの準決勝は三番勝負、決勝は七番勝負で行われ、決勝を制した島朗六段が初代竜王となった。 (表中、「L残」は第26期十段リーグ残留の成績を挙げた者。称号や段位は当時のもの)

クラス 人数 本戦出場 構成
(第46期順位戦順位など)
備考
本戦
準決勝シード
1名 第26期十段
高橋道雄十段・棋王
準決勝三番勝負で米長に1勝2敗で敗れる。
本戦
準々決勝シード
2名 永世十段資格者
中原誠名人
大山康晴十五世名人
中原が準決勝三番勝負に
進出するが島に1勝2敗で敗れる。
1組 14名 4名 福崎文吾七段(第25期十段、L残)
米長邦雄九段(第23・24期十段、L残)

以上、1組予選2回戦より出場
桐山清澄棋聖(A級3位、L残)
谷川浩司王位(A級2位、L残)
塚田泰明王座(B級1組13位)
中村修王将(B級2組4位)
A級5-10位[注 27]
B級1組1位、2位

1組2位で本戦出場の米長邦雄九段が
竜王決定七番勝負に進出するが島に敗れる。
2組 16名 2名 B級1組3-12位
B級2組1,2,5-8位
3組 16名 2名 B級2組9-19,21-23位
C級1組1,2位
3組2位から本戦出場の
島朗六段(B級2組9位)が初代竜王に。
4組 32名 1名 C級1組3-24位
C級2組1-10位[注 28]
5組 32名 1名 C級2組11-42位
6組 残り全員
(19名)
1名 C級2組43位以下11名
C級2組からの降級者1名[注 29]
新四段3名
アマチュア4名

書籍[編集]

特記なしはすべて読売新聞社から刊行

  • 第一期竜王決定七番勝負 激闘譜―九段・米長邦雄 六段・島朗 1989/1/1
  • 第二期竜王決定七番勝負 激闘譜 1990/3/1
  • 第三期竜王決定七番勝負 激闘譜―竜王・羽生善治 王位王座・谷川浩司 1991/2/1
  • 第四期竜王決定七番勝負 激闘譜―谷川浩司‐森下卓 1992/3/1
  • 竜王決定七番勝負 激闘譜〈第5期〉竜王・谷川浩司‐王座棋王・羽生善治 1993/2/1
  • 竜王決定七番勝負 激闘譜〈第6期〉竜王・羽生善治‐七段・佐藤康光 1994/2/1
  • データブック 竜王決定七番勝負 激闘譜 第六期 1994/5/1
  • 第七期竜王決定七番勝負 激闘譜―竜王 佐藤康光 名人 羽生善治 1995/2/1
  • 第八期竜王決定七番勝負 激闘譜―羽生善治VS佐藤康光 1996/2/1
  • 第九期 竜王決定七番勝負 激闘譜―羽生善治 VS 谷川浩司 1997/2/1
  • 第十期竜王決定七番勝負 激闘譜―竜王谷川浩司VS六段真田圭一 1998/2/1
  • 第十一期竜王決定七番勝負激闘譜―竜王谷川浩司・七段藤井猛 1999/2/1
  • 第十二期竜王決定七番勝負激闘譜―藤井猛VS鈴木大介 2000/2/1
  • 第十三期竜王決定七番勝負 激闘譜―藤井猛vs羽生善治 2001/2/1
  • 第十四期竜王決定七番勝負激闘譜―藤井猛vs羽生善治 2002/2/1
  • 第十五期竜王決定七番勝負 激闘譜―羽生善治vs.阿部隆 2003/3/1
  • 竜王決定七番勝負―激闘譜 (第16期) 2004/2/1
  • 第十七期竜王決定七番勝負 激闘譜―森内俊之vs.渡辺明 2005/2/1
  • 第十八期竜王決定七番勝負 激闘譜―渡辺明vs.木村一基 2006/2/1
  • 第十九期竜王決定七番勝負激闘譜―竜王・渡辺明vs.棋聖・佐藤康光 2007/3/1
  • 第二十期竜王決定七番勝負 激闘譜―竜王・渡辺明×二冠・佐藤康光 2008/3/1
  • 第二十一期竜王決定七番勝負 激闘譜―渡辺明vs.羽生善治 2009/3/1
  • 竜王戦全集 第1期~第32期 書籍編集部編 マイナビ出版刊行 2020/3/11

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ たとえば、第9期は勝者賞金3200万円、敗者賞金800万円、竜王対局料1350万円、挑戦者対局料675万円、挑戦者決定三番勝負の対局料330万円。第19期は勝者賞金3200万円、敗者賞金800万円、竜王対局料1450万円、挑戦者対局料700万円、挑戦者決定三番勝負の対局料330万円。第22期・第23期は、竜王対局料3900万円、敗者賞金1500万円、挑戦者決定三番勝負の対局料350万円。
  2. ^ 昇級者・降級者決定戦も含む。
  3. ^ a b 第29期・第30期・第31期の加藤桃子や第32期の西山朋佳等、女流タイトル保持者の奨励会員が女流枠から出場する場合もある。
  4. ^ 支部名人がアマチュア竜王戦のベスト4になった場合、支部名人戦準優勝者が出場資格を得る(例えば第28期竜王戦)。また前期竜王戦で優れた成績を残したアマチュアが連続出場する場合もある。
  5. ^ 次点2回による昇段者が発生した場合はその次位の者。
  6. ^ 佐藤秀司新四段、木下浩一四段、沼春雄五段に勝利するが、準決勝で丸山忠久新四段(後の名人)に敗れる。
  7. ^ 小林宏七段、田中寅彦九段、青野照市九段、長谷部浩平四段に勝利するが、準決勝で星野良生四段に敗れる。
  8. ^ あとの6人は吉澤大樹、早咲誠和、武田俊平、中川慧梧、石井直樹、中島灯希。
  9. ^ 奨励会員枠からではなく、女王位女流王座位を保有することによる女流棋士枠での出場
  10. ^ ただし、同一期内で調整をせず、次期に降級枠を1つ増やすことで1期遅れで清算する場合もある。実例として第17期では4組在籍の渡辺明が挑戦者となったため、第18期の1組の人数は17人となり、降級枠が通常より1名増やされた。同様に3組在籍の糸谷哲郎が挑戦者となった第27期でも1組の残留決定戦は行われず、第28期で1組の降級者が1名増やされた。
  11. ^ 第22期では、1組に在籍していた中原誠の引退に伴う欠員の補充のため、3組と4組で追加の昇級者決定戦が組まれたものの、すでに欠員があった5組では追加がなかったため、明くる第23期は4組で欠員が生じた
  12. ^ 60歳以上で順位戦C級2組から降級した棋士を含む。
  13. ^ 順位戦C級2組からの降級・棋士編入試験の合格・奨励会三段リーグで次点(リーグ3位)2回獲得によりフリークラスに編入した棋士が対象となる。
  14. ^ なお、竜王戦以外の棋戦についても同様に当該棋戦のみ参加可能な特例があるが、2020年時点で竜王戦以外での適用例はない。
  15. ^ 棋士 (将棋)#引退を参照のこと。
  16. ^ 但し、降級直後に2期連続で昇級した場合は昇段の対象とならない。
  17. ^ 但し、五段以下の棋士が2期連続昇級で2組に昇級しても六段にしか昇段しない(連続昇級による昇段の方が2組昇級による昇段より先に処理される。2組昇級による六段に昇段した後、連続昇級により七段に昇段するということはない。)。
  18. ^ 2組の棋士は最低でも六段である。
  19. ^ 竜王挑戦すれば自動的に1組に昇級するので1組昇級による昇段と本質的には変わらない。
  20. ^ 竜王挑戦者は最低でも七段である。
  21. ^ 竜王経験者は最低でも八段である。また、七段の棋士が竜王位を獲得し、翌期に防衛して連覇した場合、肩書としての八段を名乗ることなく九段に昇段する。2018年時点で、藤井猛渡辺明の2名が達成している。
  22. ^ a b c d e 挑戦者決定三番勝負の勝者は三浦弘行であったが、三番勝負敗者の丸山忠久が繰り上げで挑戦者になった[17]。詳しい経緯は将棋ソフト不正使用疑惑を参照のこと。
  23. ^ 2組のランキング戦では畠山七段・木村八段・稲葉七段で3人ともB級1組に在籍。本戦初戦の真田圭一八段はC級1組、2戦目は再び稲葉七段、準決勝は阿久津八段でB級1組であった。(段位と在籍クラスは共に対局当時)
  24. ^ 6組ランキング戦1回戦は関東所属棋士同士、関西所属棋士同士が対戦するのが慣例である。しかし第30期は関東所属棋士と関西所属棋士の対戦が2つあり、そのうち1つが加藤一二三対藤井聡太戦であった。
  25. ^ ただし棋王戦とNHK杯戦は加藤は関東、藤井は関西所属である関係上、別々のブロックに組まれており、両者が当たるためには共に予選を通過し本戦に進出することが絶対条件だった。結局、加藤は共に初戦で敗れたため再び顔を合わせることはなかった。(藤井は共に本戦に進出した。)
  26. ^ 加藤の昇段時は竜王戦がなく、竜王ランキング戦による昇段制度がなかった。
  27. ^ 第26期十段リーグで陥落相当の成績に終わった有吉道夫九段は、A級8位で1組に組み分けされた。
  28. ^ 第26期十段リーグで陥落相当の成績に終わった泉正樹五段は、C級2組8位で4組に組み分けされた。
  29. ^ 関屋喜代作六段。第1期が行われた当時は、フリークラスの制度が存在していなかった。
  30. ^ 第1期は未就学児を含む小学生以下。第2期は小学生のみ。第3期は年齢制限が無くなった。
  31. ^ シード権付与に加え、旅費・交通費主催者負担となる。

出典[編集]

  1. ^ 竜王ランキング戦・決勝トーナメントについて”. 日本将棋連盟. 2017年11月16日閲覧。
  2. ^ 2010年12月27日 (月) 竜王戦が誕生した成り立ちと棋戦名の由来 - 『田丸昇のと金横歩き』 田丸昇
  3. ^ 竜王戦誕生秘話 将棋ペンクラブ
  4. ^ a b 竜王戦の賞金(竜王ランキング戦・決勝トーナメントについて)日本将棋連盟 2017年6月9日閲覧
  5. ^ 第22期決勝トーナメント(日本将棋連盟) 2009年9月29日閲覧。
  6. ^ 田丸昇「と金横歩き」2009年11月2日閲覧。
  7. ^ 第30期竜王戦七番勝負 日程・開催地の発表について|将棋ニュース|日本将棋連盟” (日本語). www.shogi.or.jp. 2019年2月10日閲覧。
  8. ^ [将棋]第31期竜王戦 野村ホールディングスの特別協賛が決定 - 日本将棋連盟・2017年12月18日
  9. ^ 協賛ドリンク - 竜王戦中継plus・2018年8月14日
  10. ^ 第31期竜王戦七番勝負第5局 ライブ中継”. www.yomiuri.co.jp. 2019年1月31日閲覧。
  11. ^ 将棋の「前竜王」や「前名人」の肩書廃止…20年以上、誰も名乗らず : 竜王戦 : 囲碁・将棋 : ニュース” (日本語). 読売新聞オンライン (2020年2月18日). 2020年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月18日閲覧。
  12. ^ 竜王ランキング戦・決勝トーナメントについて”. 日本将棋連盟. 2018年4月10日閲覧。
  13. ^ 第24期竜王戦ランキング戦(日本将棋連盟)2011年6月1日閲覧
  14. ^ 『将棋世界』2009年4月号「竜王戦6組でアマ・女流が昇級した場合」
  15. ^ a b c 森内俊之竜王の就位式と竜王戦の対局料システム - 田丸昇のと金横歩き・2014年2月4日
  16. ^ 古田靖 (2006/03/20). 瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか. 河出書房新社 
  17. ^ 第29期竜王戦七番勝負挑戦者の変更について”. 日本将棋連盟 (2016年10月12日). 2016年10月12日閲覧。
  18. ^ 第33期竜王戦・七番勝負進行中である番勝負の勝負結果は番勝負決着後に記述されます。2020年11月27日現在、第四局まで決着済み。日本将棋連盟・2020年11月27日閲覧
  19. ^ 1組の壁 竜王戦中継ブログ、2020年7月27日(2020年8月13日閲覧)。
  20. ^ 将棋で史上最長の420手!中尾五段対牧野五段戦が19時間の死闘”. スポーツ報知. 2018年3月4日閲覧。
  21. ^ 広瀬新竜王終盤力 将棋界戦国時代”. www.yomiuri.co.jp (2018年12月22日). 2019年2月1日閲覧。
  22. ^ 豊島二冠が首位に 羽生九段と広瀬竜王は2敗目”. www.asahi.com (2019年1月31日). 2019年2月1日閲覧。
  23. ^ 1971年・1972年とも中原十段対大山挑戦者という構図でいずれも中原が防衛している。
  24. ^ 羽生善治はこの間に一旦佐藤康光から竜王位を奪われている(詳細はこの項目に後述)。
  25. ^ 竜王史上最長の9連覇
  26. ^ ポケモン竜王戦 - 株式会社ポケモン(第1期サイト)
  27. ^ 『ポケモン竜王戦』公式サイト - 株式会社ポケモン(第2期サイト)
  28. ^ 「第3回 ポケモン竜王戦」公式サイト - 株式会社ポケモン(第3期サイト)
  29. ^ ポケモン竜王戦 決勝大会レポート 更新: 2014年3月26日 11:17 - 日本将棋連盟

外部リンク[編集]