片上大輔

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 片上大輔 七段
名前 片上大輔
生年月日 (1981-08-28) 1981年8月28日(37歳)
プロ入り年月日 2004年4月1日(22歳)
棋士番号 251
出身地 広島県広島市
師匠 森信雄
段位 七段
戦績
2018年7月19日現在

片上 大輔(かたがみ だいすけ、1981年8月28日 - )は、将棋棋士棋士番号は251。森信雄七段門下。広島県広島市出身。

東京大学在学中にプロデビューし、史上初の「東大生棋士」として時の人となる。その後、同大学を卒業したが、「東大卒棋士」も史上初である。

棋歴[編集]

少年時代[編集]

小学校6年の秋に奨励会に入会。

村山聖山崎隆之糸谷哲郎などの棋士を生んだ広島将棋センター出身。師匠も彼らと同じ森信雄である。1学年上の山崎とは少年時代からしのぎを削り、1万局は指したという。

東大生棋士[編集]

修道高等学校から東京大学文科一類に進む。

同大学3年在学中の2004年2月に奨励会三段リーグで最終戦を待たずして四段昇段(プロ入り)を決める。最終成績は16勝2敗で歴代1位タイの記録であった。将棋界初の東大生プロ棋士ということで、多くのマスメディアに取り上げられた。ただし、プロ将棋界の中には「『奨励会員が東大に合格(していた)』と表現するのが適切」とする向きもあったようである。

プロ入り後、初参加のC級2組順位戦(2004年度 = 第63期)で、すぐに8勝2敗の好成績を収めるが、次点(4位)で昇級を逃す。

2005年に同大学法学部を卒業。

なお、女流棋界では2009年4月に、渡辺弥生が史上初の東大卒女流棋士としてデビューしている。

東大卒業後[編集]

東大を卒業した2005年、第18期竜王ランキング戦6組で優勝。さらに竜王挑戦権を争う本戦トーナメントでも2勝を挙げ、準々決勝に進出。

2006年度、第19期竜王ランキング戦5組で、敗者復活から3位となって4組昇級を決め、五段に昇段。これは、竜王戦の規定による昇段の条件(の一つ)が「竜王ランキング戦連続2回優勝」から「竜王ランキング戦連続2回昇級」へ緩和された後に適用された初のケースである(山崎隆之、大平武洋も同じ条件で同じ期に昇段している)。同年度、第65期C級2組順位戦で9勝1敗で1位の成績を収め、C級1組へ昇級。

2007年度、第20期竜王ランキング戦4組で優勝し、3期連続昇級。本戦トーナメントでも1勝を挙げる。

2008年度、第16期銀河戦で決勝トーナメントに進出。郷田真隆九段から1勝を挙げベスト8。

2009年度、第22期竜王ランキング戦3組で優勝(準決勝で勝った時点で2組昇級が決まり、六段昇段[1])。自身3度目となる本戦でも、1戦目で森下卓九段(2組2位)から1勝を挙げる(2戦目で1組2位の羽生善治名人(四冠)に敗れる)。しかし、翌年度の第23期では2組1回戦で敗退し、昇級者決定戦も1回戦敗退したため、プロ7年目にして竜王戦・順位戦を通して初の降級が決まる。

2018年7月18日、規定の成績を挙げ、七段に昇段[2]

アマ日本選手権に特別参加[編集]

2006年2月26日、社会人と大学生の日本一チームが対戦する7人制団体戦「第18回アマチュア将棋団体日本選手権」に東大チーム大将として特別参加。NECチーム大将として同じく特別参加した瀬川晶司四段(同日時点でNECの関連会社・ワイイーシーソリューションズに勤務、同年3月末退職)に勝ち、チームも5-2で勝利した。この大会に参加した棋士は片上と瀬川が初めて。

片上の特別参加は、東大将棋部(在学中の片上が毎日のように顔を出していた)から「片上を出場させたい」と依頼を受けた主催者のリコーが、瀬川やNEC、片上と瀬川が所属する日本将棋連盟から了解を得て実現した[3]。しかし、当時まだ会社に在籍していた瀬川と違い、片上は前年9月に東大を卒業し「東大OB」になっていたため、特別参加を疑問視する記事を書いた観戦記者もいた。

棋風[編集]

主に指す戦法が矢倉角換わり四間飛車の3つで、指す頻度も3つそれぞれ同じぐらいという、プロ将棋界では珍しいタイプである。

人物[編集]

昇段履歴[編集]

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 1993年 6級 = 奨励会入会
  • 1996年 初段
  • 2004年4月1日 四段 = プロ入り
  • 2006年10月10日 五段(竜王ランキング戦連続2回昇級) 6組優勝(第18期) → 5組3位(第19期) → 4組(第20期)
  • 2009年5月12日 六段(竜王ランキング戦2組昇級)
  • 2018年7月18日 七段(勝数規定)

主な成績[編集]

在籍クラス[編集]

竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。

その他[編集]

著書[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 片上大輔五段が六段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2009年5月13日). 2018年7月19日閲覧。
  2. ^ 片上大輔六段が七段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2018年7月19日). 2018年7月19日閲覧。
  3. ^ 第18回アマチュア将棋団体日本選手権”. リコー将棋部. 2018年3月20日閲覧。
  4. ^ “世界バックギャモン、個人・チームとも日本勢V”. 読売新聞. (2011年7月26日). http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110726-OYT1T00935.htm 2011年7月26日閲覧。 
  5. ^ 日本将棋連盟新役員のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2013年6月7日). 2018年7月19日閲覧。
  6. ^ “将棋連盟、ソフト不正使用疑惑の混乱で理事3人を解任”. 日本経済新聞. (2017年2月27日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFG27H8F_X20C17A2000000/ 2017年2月27日閲覧。 
  7. ^ 日本将棋連盟理事解任のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2017年2月27日). 2018年7月19日閲覧。
  8. ^ 首都大学東京にて法学系特別講座が開講|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年2月26日). 2018年3月20日閲覧。
  9. ^ 片上五段結婚式 11月11日(土)”. 森信雄の日々あれこれ日記. 森信雄. 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。
  10. ^ a b c d ご報告” (日本語). daichanの小部屋. 片上大輔. 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]