畠山鎮

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 畠山 鎮 七段
名前 畠山 鎮
生年月日 (1969-06-03) 1969年6月3日(47歳)
プロ入り年月日 1989年10月1日(20歳)
棋士番号 192
出身地 神奈川県
師匠 森安正幸
段位 七段
戦績
2013年9月3日現在

畠山 鎮(はたけやま まもる、1969年6月3日 - )は、将棋棋士棋士番号は192。神奈川県出身。森安正幸七段門下。

棋歴[編集]

兄の畠山成幸とともに、将棋界唯一の双子棋士である。奨励会への入会は兄に1年遅れ、三段リーグ参加は1期遅れ(半年遅れ)であったが、3期目の第5回三段リーグ(1989年)で12勝6敗の成績を収めて四段昇段(プロ入り)を決めた。三段リーグから1つの期に四段昇段するのは2名であるが、もう一人の昇段者は同じく12勝6敗の成幸、つまり、双子の同時プロ入りであり、「こんなことがあるのか」と将棋関係者を驚かせた。同成績であるが順位は鎮の方が良かったため、棋士番号は鎮、成幸の順についた。

初参加の第3期(1990年度)竜王戦6組で決勝進出。決勝で兄の成幸に敗れるが、6組からの1期抜けを果たす。次の第4期(1991年度)では、先崎学、兄の成幸、中川大輔らを下して5組優勝し、本戦出場。初戦で丸山忠久に敗れる。

新人王戦では、第24回(1993年度)にベスト4に進出。第28回(1997年度)では決勝で藤井猛に敗れ準優勝。第30回(1999年度)でもベスト4。

第12期(1999年度)竜王戦3組で2位となり、本戦出場。初戦で久保利明に勝利し、次戦で森内俊之に敗れる。

第14期(2001年度)竜王戦2組で2位となり、初の1組昇級を決めるとともに、本戦出場。本戦では郷田真隆に勝ち、木村一基に敗れてベスト4。

2003年、NHK杯戦中井広恵に敗れ、同棋戦における史上初の女流棋士の勝利を献上してしまった。

第19期(2006年度)竜王戦1組で、羽生善治中原誠などに勝利して4位となり、4度目の本戦出場。杉本昌隆に勝ち、丸山忠久に敗れベスト4。

成幸が順位戦B級2組に昇級したとき(1996年)、鎮はまだC級2組であった。七段に昇段したのも、兄のほうが早い。しかし、鎮は竜王戦で1組まで上り詰め、順位戦でも、兄がB級2組で長らく停滞している間に昇級を重ね、2006年にはB級1組に上がり、成幸を追い抜いた[1]

2016年度の第75期順位戦B級1組の最終戦で松尾歩に敗れ、3勝9敗の成績でB級2組に降格することとなった。当期順位戦では弟子の斎藤慎太郎がB級2組で1位の成績を修めB級1組への昇級を決めていたため、皮肉にも「弟子との入れ違い」という形になってしまった。

棋風[編集]

居飛車党である。名前に反して“マモルは攻める”と言われるほどの、攻め将棋である。逆に兄の成幸は守る(受ける)傾向があり軟体受けで知られる。

人物[編集]

  • 関西奨励会幹事を長年務め、奨励会員を礼儀作法や生活態度について厳しく指導し、関西の若手棋士が次々と台頭する礎を築いた。特に糸谷哲郎は奨励会に在籍していた時期、畠山自身が「奨励会員の中でこんなに叱った子はいない」と述懐するくらい、厳しく礼儀作法を教わった。
  • 上述のような経緯もあってか、糸谷が棋士になってからも二人は深く交流があり、また糸谷のいない席においても畠山はよく彼の話題を口にする。将棋世界の関西若手の特集等において、しばしば糸谷の才能を評価している旨の発言をする他、第23期竜王戦決勝トーナメント久保利明郷田真隆戦において、控え室で検討していた畠山が「居飛車が苦しいです」と発言したところ記者に「断言ですか?」と訊かれ、「文句があるならかかってこい、糸谷!!!!」と何故かその場にいない糸谷の名前を口にしたという逸話もある[2]
  • 自身も奨励会に門下生を複数持ち、そのうち斎藤慎太郎が2012年4月1日付で四段に昇段した。
  • 高校卒業直後、当時三段リーグに参加していた頃に、奨励会の規則で将棋関係以外のアルバイトが禁止されていたにも関わらず、本人曰く「好奇心」からコンビニエンスストアでアルバイトをしていたことがある。一度将棋に専念するつもりでバイトを辞めるが、その数日後に店に泥棒が入り内部犯行が疑われたため店に戻ることになり、結局四段昇段の2ヶ月前まで働いていた[3]

昇段履歴[編集]

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 1984年 6級 = 奨励会入会
  • 1986年 初段
  • 1989年10月1日 四段 = プロ入り
  • 1993年12月24日 五段 (勝数規定)
  • 1999年4月27日 六段 (勝数規定)
  • 2006年4月1日 七段(竜王ランキング戦1組在籍[4]順位戦B級1組昇級)[5]

主な成績[編集]

在籍クラス[編集]

竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。

脚注[編集]

  1. ^ ただし、成幸には棋戦優勝歴(早指し新鋭戦)があるのに対し、鎮には優勝歴がない。
  2. ^ 「第23期竜王戦決勝トーナメント 久保利明二冠対郷田真隆九段」46手目のコメントを参照。
  3. ^ 畠山鎮三段(当時)「優しさなんて捨てたい。僕は普通の男じゃないから」 - 将棋ペンクラブログ・2014年4月1日
  4. ^ この年から竜王戦の昇段規定が改定され、1組に在籍した時点で七段となるため。
  5. ^ 竜王戦の規定による昇段と、順位戦の規定による昇段とが、たまたま同じ日付になった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]