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伊藤匠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 伊藤匠 叡王・王座
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名前 伊藤匠
生年月日 (2002-10-10) 2002年10月10日(23歳)
プロ入り年月日 2020年10月1日(17歳)
棋士番号 324
出身地 東京都世田谷区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 宮田利男八段
保持タイトル 叡王・王座
段位 九段
棋士DB 伊藤匠
戦績
タイトル獲得合計 3期
一般棋戦優勝回数 1回
2025年10月28日現在
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伊藤 匠(いとう たくみ、2002年平成14年〉10月10日[1][2] - )は、日本将棋連盟所属の将棋棋士[3]棋士番号は324[1]宮田利男門下[1][2]東京都世田谷区出身[1][2]

第9期叡王戦において、八冠を独占していた藤井聡太から叡王を奪取して初タイトルを獲得した[4]

棋歴

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幼少期

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2007年、クリスマスプレゼント恐竜キング変身ベルトをねだったが、将棋の盤を与えられ父親に将棋を教わる。まもなく自宅から徒歩圏内だった宮田利男七段(当時)が経営する三軒茶屋将棋倶楽部に通うようになる[1][5]。6才の七夕では「七冠王になる」と短冊に書いた[6]

2010年8月、第9回全国小学生倉敷王将戦の低学年の部で準優勝した[7][8]。11月、日本シリーズ決勝戦が行われた東京大会で低学年の部で優勝した[9]。翌年は準優勝だった[10]

2012年1月に行われた第9回全国小学生将棋大会準決勝で、伊藤と同学年の藤井聡太[11]と対局し伊藤が勝利している(伊藤は2位、藤井は3位)[12][8]。4月、三軒茶屋将棋倶楽部で将棋の研鑽を積む様子がNHK教育の『カラフル!』で放送された[13]。師匠の宮田は小学3・4年生の時、アマ四・五段の力はあったと振り返る[14]

2013年7月にヨーロッパ選手権の会場(ベラルーシミンスク)を父親と訪れ、世界オープン将棋選手権に参加し優勝した[15][16]。このとき、後に女流棋士となるカロリーナ・ステチェンスカとも対局し勝利している[17]

奨励会時代

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2013年、奨励会受験。1次試験は4勝通過、3敗失格だったが、初日は1勝2敗。2日目は必敗の将棋を拾ったりなんとか合格した[18]。。9月に6級で入会。2018年4月より三段リーグに参加。2020年9月12日に第67回三段リーグで14勝2敗となり、1位が確定したため、四段昇段が内定した[11]。2002年10月10日生まれの伊藤は、この時点の最年少棋士藤井聡太(2002年7月19日生まれ)よりも3か月ほど若く、4年ぶりの新たな最年少棋士となった[3][19]。なお最年少棋士の座は、新たな最年少棋士藤本渚(2005年7月18日生まれ)が2022年10月1日付で四段昇段するまで続いた。その後開かれた祝賀会では「3年以内にタイトル戦に挑戦する」と抱負を語った[20]

プロ入り後

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2020年度

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2021年3月27日にAbemaで放送された「第4回ABEMAトーナメント」のドラフト会議でリーダー棋士を務めた藤井聡太から指名を受け、高見泰地とともに「チーム最年少+1(チーム藤井)」を結成した[21]

2021年度

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9月18日に行われた「第4回ABEMAトーナメント」決勝では、5勝3敗のチーム成績で相手のチーム木村を破り優勝を果たした[22]

プロ入り同期の古賀悠聖との決勝となった第52期新人王戦決勝三番勝負では、2021年10月11日に行われた第2局を2連勝で勝利して棋戦初優勝を飾った[23]。新人王戦の優勝者にはその時点のタイトル保持者1人との記念対局が組まれることが恒例となっており、同年11月に竜王を獲得して史上最年少四冠となった藤井聡太との記念対局が2022年1月2日に放送された(結果は98手で藤井の勝利[24])。なお、記念対局が同学年の棋士同士となるのは史上5例目、10代の棋士同士となるのは史上初であった[25]

2021年12月3日には第63期王位戦予選3組決勝で日浦市郎に勝利し、自身初となる挑戦者決定リーグ進出を決めた[26]。この予選ではタイトル保持者である永瀬拓矢王座を下す金星を挙げている[27]。リーグ戦紅組では3勝2敗の成績を挙げたもののリーグ陥落となった。

第80期順位戦では、順位が下位から始まる初参加のため自力昇級ではなかったが、最終局で近藤正和七段に勝利し競争相手が敗れたため、9勝1敗の好成績でC級2組の1期抜け、C級1組への昇級と五段への昇段を果たした。

2022年3月30日、第63期王位戦挑戦者決定リーグ紅組で西尾明七段に勝利して2021年度の勝率を0.818(45勝10敗)とし、年間勝率1位となった。これにより、藤井聡太がデビュー以来続けていた年度勝率1位の記録を連続4年で止めた[28]

第49回将棋大賞において、勝率1位、新人賞を受賞した[29]

2022年度

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第35期竜王戦では5月19日の6組ランキング戦決勝で高田明浩に勝利し、ランキング戦初優勝を果たした。決勝トーナメントでは5組優勝の佐々木大地と4組優勝の大橋貴洸に勝利したが、1組5位の稲葉陽に敗れた。

第48期棋王戦コナミグループ杯では、挑戦者決定トーナメントで前期挑戦者の永瀬拓矢王座を破る等でベスト4進出と健闘するも、準決勝で羽生善治九段に、敗者復活戦で藤井聡太竜王に敗れた。

第81期順位戦C級1組は、9連勝の好成績であったが、最終局に敗れたことで、昇級枠の3つには8勝1敗から最終局に勝利して9勝1敗となった石井健太郎青嶋未来渡辺和史の3人が滑り込み、同組初参加者として順位が下位であった伊藤は3人と同成績ながら順位差で昇級を逃す結果となった[注釈 1]

2023年度

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第36期竜王戦では4月20日5組ランキング戦準決勝で藤森哲也に勝利し、竜王ランキング戦連続昇級により六段に昇段。5月16日のランキング戦決勝で服部慎一郎に勝利し、2期連続ランキング戦優勝を果たした。決勝トーナメント(本戦)では出口若武大石直嗣広瀬章人丸山忠久稲葉陽を破り挑戦者決定戦まで駒を進め、制度改正前も含めて竜王戦史上初となる5組優勝からの挑戦者決定三番勝負進出を決めた[注釈 2]。5組以下の本戦進出者が本戦で5勝したのも史上初である。8月14日、挑戦者決定三番勝負第2局で第1局に引き続き永瀬拓矢に勝利して竜王挑戦を決め、同時に七段に昇段した[30]。決勝トーナメント最底辺からの竜王挑戦は旧形式のトーナメントでも未達成であり、竜王戦史上初の快挙であった(旧形式のトーナメントでは下位クラスからの出場者が現行形式よりも有利であった)。また、開幕局時点で竜王戦を戦う藤井と伊藤の年齢合計は41歳で、すべてのタイトル戦を通じて史上最年少対決であった[注釈 3][31]。さらに、いずれも2002年生まれの同年代であり、タイトル保持者と挑戦者の両者が21世紀生まれであるタイトル戦は将棋界史上初であった[32]。七番勝負は0勝4敗で伊藤が敗退し竜王獲得はならなかった[33]

第82期順位戦C級1組は、3月5日の最終局を終え、前期を下回る8勝2敗だったが、昇級3枠の内で順位差で3位に入り、B級2組への昇級を決めた。

第49期棋王戦では、前期ベスト4による本戦シードを生かし2期連続でベスト4に進出。挑戦者決定トーナメントでは準決勝で広瀬章人に破れたが、敗者復活戦1回戦で豊島将之、敗者復活戦決勝で本田奎にそれぞれ勝利し挑戦者決定二番勝負進出。挑戦者決定二番勝負では広瀬章人九段に連勝し、棋王挑戦を決めた。藤井に挑戦した五番勝負は、3月17日の第4局に敗れ、結局0勝1持将棋3敗で、棋王獲得はならなかった[34]

第51回将棋大賞において、優秀棋士賞、最多対局賞(69対局)、最多勝利賞(51勝)とさらに「棋王戦第1局などにおける持将棋定跡」によって、升田幸三賞を受賞する[35][36]

2024年度

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第9期叡王戦では、六段戦予選を勝ち抜き、本戦トーナメントでは順に、山﨑隆之八段、斎藤明日斗五段、青嶋未来六段を破り、挑戦者決定戦では永瀬拓矢九段を破り藤井聡太叡王への挑戦権を獲得した[37]藤井聡太との五番勝負では、4月20日の第2局で対藤井13戦目にして初勝利を挙げた。藤井は勝てば故大山康晴のタイトル戦17連勝に並ぶ対局だったが阻止した[38]。6月20日の第5局では伊藤が勝利し、3勝2敗で叡王を奪取。これが初のタイトル獲得であり、21歳8ヶ月のタイトル獲得は歴代8位の記録となった。また藤井聡太のタイトル戦連続獲得記録を22でストップし八冠独占を崩した[4][39][注釈 4]

第83期順位戦B級2組は、最終局に勝利して8勝2敗とし、B級1組へ連続昇級を決めた。

SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦のとトークショーで、「詰将棋解答選手権に出たい」と発言し、藤井聡太も「伊藤叡王の優勝を阻止したい」と出場した。3月30日に初出場した大会では13位に終わった一方、藤井聡太は優勝を果たした。また直後の叡王戦で挑戦者となる斎藤慎太郎八段の問題が解けなかった為、こちらもリベンジを誓った[40]

2025年度

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挑戦者の斎藤慎太郎八段を迎えた初防衛戦の第10期叡王戦では、6月14日の第5局に勝利して3勝2敗でタイトルを防衛した[41]。タイトル2期獲得により八段に昇段した[42]

第73期王座戦では、挑戦者決定戦で羽生善治九段に勝利し挑戦権を獲得した[43]藤井聡太との五番勝負では、10月28日の第5局で勝利し王座奪取。史上17人目となるタイトル二冠を達成した。23才0カ月は歴代3位の記録。また、規定により九段に昇段。これも歴代4位となった[44][45]

棋風

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  • 居飛車党。最先端の緻密な序盤研究で知られる一方で、中盤、終盤の読みも正確。また、不利になってからも粘り強い受け将棋とも言われる[46][47]。三段時代の得意戦法は相掛かりだったが[1]、プロ入り後は角換わりも主力としている[20][48]
  • 第51回将棋大賞において升田幸三賞を受賞した角換わりの後手番による「持将棋定跡」は、緻密な事前研究と中終盤の対応力が求められるため伊藤の棋風を表した戦法と言われた[47]

評価

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  • 中村太地は序盤研究が非常に深い。しかしAIだけを頼っているのではなく、自身の頭で考えている。さらに中終盤の強さを兼ね備えている。そしてAIの影響か単調な無理攻めを避け、じわとした将棋や受け将棋を好むと評する。また藤井対伊藤について、藤井は終盤の入り口で圧倒しそのまま勝ち切る。対して伊藤は終盤まで互角でいって競り合って勝つことが多いと評する[47]

人物 ・エピソード

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将棋関連

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  • 自身の将棋について棋風は受け将棋、早指しは苦手、憧れの棋士は羽生善治、対局してみたい歴史上の人物は升田幸三と語っている[10]。また「自分にオフはない。趣味は将棋」とも語る[20]
  • 師匠の宮田利男は入門の時、「将棋界では、竜王を取って賞金の半分を師匠に返すことが師匠への恩返し」と発破をかけた。それに対して伊藤は「元気なうちに実現したい」と語っている[20]。宮田一門は、25歳までギャンブルは禁止の方針でそれを守っている[49]
  • 子供の頃、渡辺明と羽生善治の勝った方が永世竜王となる第21期竜王戦の本を買ってもらって、棋譜をよく並べていた。その後渡辺に指導対局をしてもらった際、『永世竜王への軌跡』にサインをもらった[5]
  • 駒の並べ方に「伊藤流」を採用している(多くの棋士は「大橋流」で並べるため、伊藤流は珍しい)。伊藤姓に縁を感じてとのこと[50]
  • 研究会は月に15回くらい行っている[51]。特に永瀬拓矢とは三段時代からVS(1対1の練習将棋)を行っている[14]
  • 研究の中心はAIでの序盤研究。初段の頃からと、かなり早くから導入している[20]。三段時から約80万円の高性能パソコンを使用している。その購入時の約束通りプロ入りから1年後、その半額を返した[49]
  • 後手番を苦にしない。初タイトルとなった竜王戦まで、先手番より後手番のほうが勝率が高い[20]

藤井聡太について

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  • 2012年1月開催の第9回小学館学年誌杯争奪全国小学生将棋大会で藤井聡太と準決勝で当たり、相横歩取りの戦型から伊藤が接戦を制した。敗れた藤井は号泣したという逸話から、「藤井を泣かせた男」と呼ばれるようになった[52][5]
  • 2018年3月、藤井聡太が一般棋戦、全棋士参加棋戦優勝の最年少記録を更新した朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝の記録係を担当した[18]
  • 伊藤は同い年の藤井聡太について、「向こうが(中1で)三段になったぐらいから、意識はしてたような気がします」と話す。最年少で四段昇段には「歯がゆい思いみたいなのはあった気がします」。デビュー以来公式戦29連勝には正直なところ、連勝が早く止まってほしいとも思っていたと語る[18]。初タイトル戦の竜王戦では伊藤は自分を引き揚げてくれた存在として藤井への思いを語った[53]。その後、2024年のインタビューでは「藤井さんが負けるなら、相手は自分であってほしい」と語っている[54]

その他

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  • 東京生まれだが、名古屋出身の父の影響でプロ野球中日ドラゴンズの熱狂的ファン[5][58][23]DAZNで毎試合見て、2011年のリーグ優勝試合もハマスタで現地観戦した[55]その後「以前は野球を見るのが好きだったりもしたんですけど、気分転換よりもストレスがたまることのほうが多い(笑)」と語った[59]
  • 弦巻小学校弦巻中学校卒業[60]。2018年、将棋に専念するため、高校1年生の1学期中に在籍する高校を退学[61]。師匠の宮田は、伊藤が学校の勉強もできることや東日本大震災があったことから、プロ棋士ではなく東大に入って社会の役に立つ人間になった方が良いと思い、プロ入りは勧めなかったが、本人の強い希望もあり反対はしなかった[62]、高校中退には、退路を断った旨を確認して、本人の意思を尊重した[63]

昇段履歴

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  • 2013年09月25日(10歳): 6級 奨励会入会[64]
  • 2014年03月16日(11歳): 5級 (9勝3敗)[65]
  • 2014年07月05日(11歳): 4級 (9勝3敗)[66]
  • 2014年10月19日(12歳): 3級 (9勝3敗)[67]
  • 2015年03月19日(12歳): 2級 (9勝3敗)[67]
  • 2015年05月17日(12歳): 1級 (6連勝)[68]
  • 2016年03月15日(13歳): 初段 (12勝4敗)[69]
  • 2017年08月05日(14歳): 二段 (12勝4敗)[70]
  • 2017年12月17日(15歳): 三段 (14勝5敗)(第63回奨励会三段リーグ戦からリーグ参加)[71][1]
  • 2020年10月01日(17歳) : 四段(第67回奨励会三段リーグ成績1位) = プロ入り[1]
  • 2022年03月10日(19歳) : 五段(順位戦C級1組昇級、通算50勝13敗)[72]
  • 2023年04月20日(20歳) : 六段(竜王戦ランキング戦連続昇級、通算93勝28敗)[73]
  • 2023年08月14日(20歳) : 七段(竜王挑戦、通算110勝30敗あるいは111勝30敗)[30][74]
  • 2025年06月14日(22歳) : 八段(タイトル2期獲得/第10期叡王戦防衛、通算167勝64敗〈未放映のテレビ棋戦除く〉)[75][76]
  • 2025年10月28日(23歳) : 九段(タイトル3期獲得/第73期王座戦奪取、通算185勝71敗〈未放映のテレビ棋戦除く〉)[44]

主な成績

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獲得タイトル

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 は2025年11月現在の在位。登場・連覇の 太字 は歴代最多記録。

他の棋士との比較は、タイトル獲得記録将棋のタイトル在位者一覧を参照

タイトル 獲得年度 登場 獲得期数 連覇 永世称号(備考)
竜王 1回
名人 0
王位 0
叡王 2024-2025 2回 2期 2連覇
王座 2025 1回 1期
棋王 1回
王将 0
棋聖 0
タイトル獲得 合計3期 / 登場回数 合計5回 
第73期王座戦〈五番勝負 2025年度〉まで。番勝負終了前は除く)
タイトル戦登場
タイトル戦に関するその他の記録

一般棋戦優勝

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非公式戦優勝

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将棋大賞

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  • 第49回(2021年度) 勝率一位賞、新人賞
  • 第51回(2023年度) 優秀棋士賞、最多対局賞、最多勝利賞、升田幸三賞(第49期棋王戦第1局などにおける持将棋定跡
  • 第52回(2024年度) 優秀棋士賞、名局賞(第9期叡王戦 第5局)

在籍クラス

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順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[78]
(出典)竜王戦
出典[79]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2020 79 四段昇段前 34 6組 -- 0-1/昇2-1
2021 80 C250 9-1 35 6組 2-1 6-0 (1位)
2022 81 C130 9-1 36  5組  7-0 5-0 (1位)
2022 36 (竜王戦初の5組からの竜王挑戦)
2023 82 C101 8-2 37 1組 -- 2-1/出0-1
2024 83 B224 8-2 38 1組 -- 1-1/出0-1
2025 84 B113 - 39 1組 -- -
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

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公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 備考 (出典) 通算成績
2020年度 11 7 4 0.6363 [80] 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021年度 55 (4位) 45 (2位) 10 0.8181(1位) [81] 66 52 14 0.7878 [82]
2022年度 51 (5位) 37 (6位) 14 07254(6位) [83] 117 89 28 0.7606 [84]
2023年度 69 (1位) 51 (1位) 17 1 0.7500(5位) 対局数には持将棋1を含む [85] 186 140 45 1 0.7567 [86]
2024年度 38 22 16 0.5789 [87] 224 162 61 1 0.7264 [88]
2021-2024
(小計)
213 155 57 1 対局数には持将棋1を含む
通算 224 162 61 1 0.7264 対局数には持将棋1を含む [88]
2024年度まで

その他表彰

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年表

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  • タイトル戦は成績。人物名が書かれた部分は番勝負登場。
    上段の氏名は対戦相手。うち、 太字 はタイトル獲得(奪取または防衛)、 太字 は加えて永世、名誉称号資格獲得。 太字 は敗退。
    下段は勝敗。o : 伊藤の勝ち、x : 伊藤の負け、j : 持将棋
  • 一般棋戦 - 新人:新人王戦、青流:加古川青流戦、朝日:朝日杯将棋オープン戦
  • 将棋大賞は次年度4月1日付公表分。
    最優 : 最優秀棋士賞、優 : 優秀棋士賞、特 : 特別賞、
    率 : 勝率一位賞、勝 : 最多勝利賞、対 : 最多対局賞、連 : 連勝賞、
    新 : 新人賞、名局 : 名局賞、名特 : 名局賞特別賞、升 : 升田幸三賞、升特 : 升田幸三賞特別賞、
    敢闘:敢闘賞
  • 賞金&対局料は、年度区切りではなく1月 - 12月の集計。単位は万円。()内は順位。 の年は全棋士中1位。
  • 備考 -  : 最年少記録  : 史上初の記録
年度 名人
4-6月
叡王
4-6月
棋聖
6-7月
王位
7-9月
王座
9-10月
竜王
10-12月
王将
1-3月
棋王
2-3月
一般
棋戦
優勝
将棋大賞 賞金&
対局料
備 考
2020 (第79期)
(第5期)
(第91期)
(第61期)
(第68期)
(第33期)
(第70期)
(第46期)
10月1日プロ入り
2021 C級2組
C級1組昇級
四段戦敗退 (第92期)
(第62期)
(第69期)
6組 一次予選
敗退
予選敗退 新人 新人,率 五段昇段
2022 C級1組
残留
四段戦敗退 一次予選
敗退
挑決リーグ
陥落
一次予選
敗退
6組優勝
本戦敗退
一次予選
敗退
本戦敗退
2023 C級1組
B級2組昇級
五段戦敗退 一次予選
敗退
予選敗退 一次予選
敗退
5組優勝
→挑戦
一次予選
敗退
藤井聡太
jxxx
優,対,勝,升 1,728
(10位)
タイトル初挑戦 = 竜王戦
六段昇段
七段昇段
通算100勝到達
藤井聡太
xxxx
2024 B級2組
B級1組昇級
藤井聡太
xooxo
二次予選
敗退
予選敗退 一次予選
敗退
1組 残留 一次予選
敗退
本戦敗退 優,名局 4,364
(2位)
初タイトル = 叡王戦
2025 (第84期)
B級1組
(第10期)
挑/斎藤慎太郎
xooxo
(第96期)
二次予選
敗退
(第66期)
予選敗退
藤井聡太
xooxo
(第38期)
1組 残留
(第75期)
二次予選
(第51期)
本戦
タイトル初防衛 = 叡王戦
八段昇段
二冠
九段昇段
年度 名人
4-6月
叡王
4-6月
棋聖
6-7月
王位
7-9月
王座
9-10月
竜王
10-12月
王将
1-3月
棋王
2-3月
一般
棋戦
優勝
将棋大賞 賞金&
対局料
備 考
タイトル
- 登場 2回
獲得 2期
- - 登場 1回
獲得 1期
登場 1回 - 登場 1回
タイトル戦登場 合計 5回 / タイトル獲得 合計 3期(第73期王座戦終了まで)

メディア出演

[編集]
  • NHK Eテレカラフル! ~世界の子どもたち~』(2012年4月27日)[89]
    第107回 / 2012年度 第3回「もっと強くなるために」 - 小学4年生当時に取材したドキュメンタリー番組
  • NHK総合NHKスペシャル「藤井聡太 VS. 伊藤匠 AI時代 将棋の新たな地平」』(2024年9月8日)[90]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 過去に9勝1敗で昇級を逃した棋士はいたが、最終局の1敗のみで昇級を逃したのは伊藤が初。
  2. ^ 過去の35期において、6組優勝からの三番勝負進出は、第7期の行方尚史が達成しているが、5組優勝者のみ三番勝負進出がなかった。
  3. ^ 過去の最年少は第57期棋聖戦で対戦した屋敷伸之棋聖(当時18歳)―森下卓六段(当時24歳)の計42歳。
  4. ^ 藤井は、前年度に先手番で24勝1敗と圧倒的強さを誇ったが、伊藤はその藤井の先手番を2局(第3局、第5局)も、しかもいずれも逆転勝ちで破っている。
  5. ^ それまでのタイトル戦で対局者年齢合計は、屋敷伸之棋聖(18歳)と森下卓六段(24歳)が1990年12月第57期棋聖戦第1局に記録した42歳

出典

[編集]
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関連項目

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外部リンク

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