大平武洋

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 大平武洋 六段
名前 大平武洋
生年月日 (1977-05-11) 1977年5月11日(41歳)
プロ入り年月日 2002年4月1日(24歳)
棋士番号 243
出身地 東京都北区
師匠 桐谷広人
段位 六段
戦績
2018年3月4日現在

大平 武洋(おおひら たけひろ、1977年5月11日 - )は、将棋棋士。棋士番号243。桐谷広人七段門下。東京都北区出身。

棋歴[編集]

1990年、第15回中学生名人戦で優勝し、13歳で奨励会に入会。1996年後期から三段リーグに参加し、リーグ11期目となる2001年後期に16勝2敗(歴代1位タイ)の成績を収め、四段に昇段した(プロ入り)。この時大平は24歳であった。同期にプロになった棋士は熊坂学

2003年王位戦で予選を勝ち抜き挑戦者決定リーグ入り。リーグでは初参加ながら健闘し、3勝2敗と勝ち越すも、残留決定戦で中川大輔に敗れ、リーグ陥落。

2006年に第19期竜王戦の成績に基づき五段に昇段したが、これは、竜王戦の規定による昇段の条件(の一つ)が「竜王ランキング戦2回連続優勝」から「竜王ランキング戦2回連続昇級」へ緩和された後に適用された初のケースであった[1]

2005~2006年度は研修会幹事を務めた。

2008年度順位戦でC級2組で9勝1敗の成績(参加者43名中1位)でC級1組へ昇級した。

2013年度には、第7回朝日杯二次予選の決勝で中村太地を破り本戦トーナメント出場。

2015年度C級1組順位戦では1回戦から5連敗と不調で、後半調子を挽回したが3勝7敗に終わり、C級2組へ降級が決まった。

棋風[編集]

居飛車党で、特に矢倉を得意とする[2]

普及活動[編集]

  • 東京出身であるが、「地方への将棋の普及のために、もっと地方在住の棋士がいてもいいはず」と語り、一時期新潟県に在住していた。新潟で彼の指導を受けた中には中学生名人戦や小学生将棋名人戦の優勝者になった者がいる。2007年夏に東京に移住して以降も定期的に新潟を訪れ、交流の様子を自身のブログで報告している。
  • 弟子の一人である 長谷部浩平が、2018年4月1日付で四段に昇段した[3]
  • 将棋世界」誌の企画「Xは誰だ」[4]の第9代担当者で、一月で119局対局を行った。ちなみに119は自身が好んでいたガールズバンドMARIAに所属するメンバーの当時の年齢を合計した値で、本人は最初から119局対局する予定だったとのこと。
  • 2016年、著書「ネット将棋攻略!早指しの極意」で第28回将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞[5]

連盟での委員会活動[編集]

人物[編集]

  • 趣味はオートレース競艇競馬麻雀ZONEMAIKO
  • 公式ブログを頻繁に更新しており、本音を語ることが多く棋士内外からの支持を得ていた。2006年の名人戦の毎日新聞単独主催案が否決された直後にブログを休止すると宣言し、一時休止後に復帰したが、同年にブログを閉鎖。その後、2007年8月21日より別ブログにて再開したが、2009年10月29日に閉鎖した。
  • 2008年5月 - 7月に放映されたフジテレビ系列の土曜ドラマハチワンダイバー」にて、鈴木大介佐藤天彦戸辺誠とともに将棋の監修・技術指導を担当した。
  • 2017年2月24日、 将棋倒しを撮影・収録するCMに苦言を呈した[7]。  

アイドル[編集]

女性アイドルに造詣が深く数々の逸話を残す。アイドルと将棋の橋渡し役になることも多い[8][9]

MAIKOの熱狂的ファン[編集]

2005年に解散したバンド・ZONEMAIKOの熱狂的なファンである。対局で負けが込んだときに、「MAIKOが芸能界を引退したら自分も将棋をやめる」とブログで発言したこともある。

2005年3月18日の第18期竜王戦昇級者決定戦1回戦・児玉孝一戦において、当日夜に行われるZONEの解散コンサートに行きたいがため、すべての手を1手1分未満で指し、持ち時間を1分も使わずに勝利した。将棋の公式戦で自らの持ち時間を1分も使わずに勝利したのは史上3人目[10]の快挙であった。この対局は大阪で行われたが、午前中に終局したため、埼玉県三郷市で行われた解散コンサートに駆けつけることができた。その後も全国各地で開催されたZONEの解散コンサートをすべて回った。このエピソードは、2006年6月7日放送のテレビ番組「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」で紹介された。番組内で「たまたまテレビでZONEを見て勇気づけられ、プロ棋士になる夢を達成できた。今の自分があるのはZONEのおかげ」「将棋よりZONEのほうが大事」と発言している。同番組で本人に内緒でMAIKOとの対談がセッティングされ、サプライズ的な形でMAIKOと対面した大平は直後に「今日死んでも悔いはないです」とコメントした。番組内の補足では、「再びコンサートと対局が重なったときは、対局を拒否する」とコメントした旨が、同番組司会者の八嶋智人に読み上げられた。ちなみに大平は当期竜王戦で昇級者決定戦2回戦以降も勝ち続け、翌第19期の5組昇級を遂げた。

主な著書[編集]

  • 必修! 穴熊戦の絶対手筋105 (マイナビ、2014年)
  • わかる! 勝てる! ! 現代中飛車(マイナビ、2014年)
  • ネット将棋攻略!早指しの極意 (マイナビ、2015年)
  • 矢倉囲いを極める77の手筋  (マイナビ、2016年)
  • これだけで勝てる 四間飛車のコツ (マイナビ、2016年)
  • これだけで勝てる ゴキゲン中飛車のコツ (マイナビ、2017年)
  • これだけで勝てる 石田流のコツ (マイナビ、2017年)
  • これだけで勝てる 相振り飛車のコツ (マイナビ、2017年)
  • これだけで勝てる 角交換振り飛車のコツ (マイナビ、2017年)

昇段履歴[編集]

  • 1990年 6級 =奨励会入会
  • 1993年 初段
  • 2002年4月1日 四段 =プロ入り
  • 2006年9月19日 五段(竜王ランキング戦連続2回昇級) 6組3位(第18期)→5組3位(第19期)→4組(第20期)
  • 2016年1月8日 六段(勝数規定)

主な成績[編集]

在籍クラス[編集]

竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。

脚注[編集]

  1. ^ 当期竜王戦では、山崎隆之及び片上大輔も同じ条件で昇段した。
  2. ^ 携帯中継・第64期王座戦 一次予選(2015年12月14日)など
  3. ^ 日本将棋連盟・公式web「新四段誕生のお知らせ」(2018年03月04日 19:00)
  4. ^ 将棋倶楽部24上で匿名のプロ棋士が利用者を相手に平手で対局し、その棋士が誰かを当てるというもの。プロ棋士は一月ごとに交代する。
  5. ^ 将棋ペンクラブログ「第28回将棋ペンクラブ大賞贈呈式のご案内」(2016.9.10)
  6. ^ 日本将棋連盟公式web・将棋ニュース「対局規定委員会設置のお知らせ」(2017年03月30日 17:30 )
  7. ^ 「大平武洋の自由な日々」2017.2.24
  8. ^ SKE鎌田菜月「将棋好き」は本当なのか 「二歩」「飛車4枚」ツッコミ続出”. J-CASTニュース (2016年11月22日). 2017年7月2日閲覧。
  9. ^ “藤井聡太”四段人気で即完売も…棋士グッズがすごいことになっている!”. 週プレNEWS (2017年6月25日). 2017年7月2日閲覧。
  10. ^ 大平の前に灘蓮照関谷喜代作が記録した。

外部リンク[編集]