佐々木勇気

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 佐々木 勇気 五段
名前 佐々木 勇気
生年月日 (1994-08-05) 1994年8月5日(22歳)
プロ入り年月日 2010年10月1日(16歳)
棋士番号 280
出身地 埼玉県三郷市
師匠 石田和雄九段
段位 五段
戦績
一般棋戦優勝回数 1回
2014年3月12日現在

佐々木 勇気(ささき ゆうき、1994年8月5日 - )は、将棋棋士石田和雄九段門下。棋士番号は280。スイスジュネーヴ生まれ、埼玉県三郷市出身。

棋歴[編集]

2003年、三郷市立鷹野小学校3年で全国小学生倉敷王将戦低学年の部に出場し、優勝。

2004年、同4年(出場時は3年)のとき、小学生将棋名人戦で優勝(準優勝は、菅井竜也)。4年生の優勝は、1994年の渡辺明以来、史上2人目の最低学年記録である[1]。同年9月に6級で奨励会に入会。

5級時代に一度降級点を喫したが、概ね順調に昇級・昇段し、2008年4月に三段に昇段。中学2年の4月での三段昇段は、豊島将之と並ぶ当時の最速タイ記録であり、現在は2015年10月に中学1年で三段昇段した藤井聡太に次ぐ記録である。

奨励会三段リーグには、第44回(2008年度後期)から参加。2回(1年)以内に四段昇段すれば加藤一二三谷川浩司羽生善治以来4人目の「中学生棋士」、3回(1年半)以内に昇段すれば、渡辺明と同じく中学卒業と同時のプロ入りという記録がかかっていたが、第44回6位(12勝6敗)、第45回17位(9勝9敗)、第46回4位(13勝5敗)と、四段昇段に迫るも果たせなかった[2]

しかし、4回目となる第47回(2010年度前期)で14勝4敗(6勝4敗からの8連勝)・1位の成績を収め、プロ入りを決める。当時のインタビューで、「やっぱりタイトルは取れるようになりたい。連勝記録[3]を塗り替えたい。勝ち進んでいきたい」と述べ、高い目標を掲げた[4]。16歳1ヶ月でのプロデビュー(2010年10月1日付)は、現行三段リーグ制度導入(1987年)以降では、藤井(14歳2ヶ月)、渡辺(15歳11ヶ月)に次ぐ3番目の年少記録であり、通算でも藤井、加藤、谷川、羽生、渡辺に次ぐ6番目の年少記録である。

第25期(2012年度)竜王戦6組の昇級者決定戦・決勝で船江恒平を破り5組に昇級した。

第3期(2013年度)加古川青流戦では決勝まで進み、三番勝負で千田翔太に2勝1敗で勝利(3局とも後手番が勝利)し、プロ棋戦初優勝を遂げた。

第72期(2013年度)順位戦C級2組で8勝2敗の成績で3位となり、C級1組に昇級。規定により五段に昇段した。

棋風[編集]

得意戦法は矢倉[5]

本人は、プロデビュー時に、「どんなに悪くても(= 不利な局面になっても)最後まで諦めないで指すタイプ。簡単には折れないのが長所。そういうところを棋譜などで感じ取ってもらえたら嬉しい」と語っている[4]

人物・エピソード[編集]

プロデビューは、都立高校としては初の中高一貫校都立白鴎高校1年生のときである。元東京都教育委員で当時日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖は、「伝統文化を積極的に取り入れている学校の在校生が棋士になったことは、都教委の勝利」としている[5][6]

石田の弟子で棋士となったのは、勝又清和以来、佐々木が15年半ぶり・2人目である。

2013年10月にプロ棋士となった三枚堂達也とは幼少期から同じ将棋道場[7]に通い、同じ都立白鴎高校出身で、奨励会も同期で入会した仲で、1年年上の三枚堂は四段昇段決定時のコメントで佐々木をライバル視している[8]。更には、三枚堂のプロ四段としての初対局相手となったのも、偶然にも佐々木であった[9]

昇段履歴[編集]

昇級・昇段規定は、奨励会規定 および将棋の段級 を参照。

  • 2004年9月(小学4年) 6級 = 奨励会入会
  • 2005年1月( 〃 ) 5級(9勝3敗)
  • 2005年6月(小学5年) 4級(6連勝)
  • 2005年9月( 〃 ) 3級(9勝2敗)
  • 2005年11月( 〃 ) 2級(9勝3敗)
  • 2006年10月(小学6年) 1級(9勝3敗)
  • 2007年4月(中学1年) 初段(12勝2敗)
  • 2007年6月( 〃 ) 二段(8連勝)
  • 2008年4月(中学2年) 三段(12勝4敗) … 中学2年4月の三段昇段は最速タイ記録。
2008年度後期(第44回)から三段リーグ参加。
  • 2010年10月1日 四段(第47回奨励会三段リーグにて14勝4敗・1位) = プロ入り
  • 2014年3月11日 五段(順位戦C級1組昇級)

主な成績[編集]

棋戦優勝[編集]

在籍クラス[編集]

竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。

将棋大賞[編集]

  • 第44回(2016年度) 最多対局賞

脚注[編集]

  1. ^ 3例目は、2007年に優勝した佐伯駿介。
  2. ^ 44回、46回では昇段ラインまで1勝差であったが、リーグ戦の序列で不利だったため、あと2勝または上位者との直接対決に勝つかのいずれかが必要であった。
  3. ^ 2010年9月18日放送の「囲碁将棋ジャーナル」に出演の渡辺明によれば、1987年に神谷広志が樹立した28連勝の記録のことと考えられる。
  4. ^ a b 2010年9月18日放送「囲碁・将棋ジャーナル
  5. ^ a b 佐々木勇気・船江恒平 新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
  6. ^ 米長は東京都教育委員時代に、学校の授業に将棋を取り入れることを積極的に推し進めており、そのことを自身のホームページや掲示板でも話題にしていた。
  7. ^ 石田和雄が師範を務め、千葉県柏市に所在する「柏将棋センター」
  8. ^ 石井健太郎、三枚堂達也 新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
  9. ^ 2013年12月20日・第40期棋王戦予選・結果は佐々木の勝ち

関連項目[編集]

外部リンク[編集]