棋戦 (囲碁)

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棋戦(きせん)とは囲碁の大会、特にプロのものを指す言葉。

歴史[編集]

黎明期[編集]

室町時代末期から公家や大名により当代の名手を集めた碁会が催されることが多くなり、著名な碁打ちの強さの格付けもされるようになる。江戸時代になると、その中の本因坊算砂利玄といった者たちから家元制が生まれ、家元が幕府に出仕しての御城碁や、寺社奉行の許可に基づく争碁などが公的な対局として行われていた他、武家や豪商が後援者となっての対局も行われた。

明治時代になって囲碁界江戸幕府の保護を失うと、棋士達はスポンサーの支援によって対局を行った他、新たに結成された方円社では月例会の棋譜は雑誌「囲棋新報」に掲載される。囲碁愛好者の拡大に応じ、1878年(明治11年)に郵便報知新聞で初めて新聞に棋譜が掲載され、時事新報が1896年から「碁の栞」と題して棋譜連載、続いて1898年に國民新聞神戸新聞で棋譜を掲載する。1905年に萬朝報で開始された「碁戦」は、本因坊門と方円社それぞれの勝抜き戦を交互に掲載し、1910年からは両派合同の連合選手戦となった。その後、日本新聞讀賣新聞、その他の新聞が棋譜掲載を行うようになった。この頃対局料は、講評や弁当代まで含んで20円で、萬朝報が参入した頃には25円になった。

代表的な新聞の棋譜掲載[編集]

トーナメント制の発展[編集]

大正時代に設立された裨聖会では、その棋譜を報知新聞に掲載。1924年に日本棋院が設立されると、1927年からその大手合朝日新聞、日本棋院を脱退した5名の棋士による棋正社の手合は報知新聞、日本棋院対棋正社敗退手合は読売新聞と、それぞれの組織が新聞社と契約するという形になる。國民新聞は日本棋院の少年棋士の対戦譜、東京日日新聞では日本棋院の新進棋士の新進打切碁戦を掲載。また1928年(昭和3年)には東京日日新聞主催で全国素人囲碁大会が開かれ、全国規模のアマチュア棋戦の嚆矢となった。

その後、プロ棋士によるトーナメント戦としては、1933年(昭和8年)に読売新聞主催の日本囲碁選手権手合が行われ、優勝者呉清源本因坊秀哉名人との記念対局が話題となった。同年には、時事新報による木谷實と呉清源の十番碁も行われた。

1938年(昭和13年)に本因坊秀哉の引退に伴い、本因坊の名跡を日本棋院に譲渡し、その名跡を選手権制で争う「本因坊名跡争奪全日本囲棋選手権大手合」いわゆる本因坊戦が昭和14年から毎日新聞主催で開始される。その後、同様のタイトル戦形式の棋戦が行われるようになり、1953年に王座戦、1954年にラジオ放送によるNHK杯争奪トーナメントなどが始まる。1961年(昭和36年)には多くの軋轢を経た後、名人戦も開始される。

また女流棋士による棋戦として1930年(昭和5年)に時事新報主催の東西対抗女流棋士戦、早碁棋戦として1936年(昭和11年)に時事新報主催の早碁選手権大会など、様々な形の棋戦が行われるようになった。

世界への拡がり[編集]

日本で発展した棋戦の形式は、韓国でも1947年の朝鮮棋院設立(後に韓国棋院)とともに行われるようになった。中国では中華人民共和国の囲碁強化政策により、1957年に全国囲棋個人戦開始、1962年に中国囲棋協会がプロ棋士制度を取り入れたことにより、日本や韓国と同様の形式の棋戦が行われるようになる。台湾でも1974年開始の名人戦など、同様の棋戦が発展した。ヨーロッパでも明治以降に囲碁の愛好者が少しずつ増え始め、各国でトーナメント戦が行われるようになり、1957年にはヨーロッパ碁コングレスが開始された。

各国間の交流も次第に盛んになり、1955年に5ヶ国のアマチュア棋士が参加しての国際囲碁トーナメント大会、1963-64年に9ヶ国によるインターナショナルアマチュア•碁•トーナメント開催。1979年からは世界アマチュア囲碁選手権戦がには15ヶ国の参加で開始、2007年には68ヶ国•地域が参加するまでになっている。プロ棋士の国際棋戦としては、1988年に世界囲碁選手権富士通杯IBM早碁オープン戦応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦が開始、1990年代以降は韓国や中国の主催による世界選手権も開始され始めた。

これまでのプロ棋戦はスポンサーとの契約金を主催する棋士組織内で成績や段位に応じて分配する形で行われていたが、2009年開始のBCカード杯世界囲碁選手権ではトーナメント上位者に賞金を与えるという賞金制の試みもなされている。

囲碁はマインドスポーツの一つとしての位置づけも広まり、2008年開始のワールドマインドスポーツゲームズや、2010年第16回アジア競技大会でも競技種目と採用されるようになった。

また中国では団体戦形式の中国囲棋リーグ戦が1999年に開始、同形式の韓国囲碁リーグも2004年に開始、高い人気を持っている。

国際棋戦[編集]

世界選手権[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 決勝 持ち時間 秒読み コミ 優勝賞金 出典
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦 応昌期基金会 1988年 五番 3時間30分[注釈 1] なし 8目
計点制ルール
40万米ドル [1]
三星火災杯世界囲碁マスターズ 中央日報
韓国放送公社
三星火災海上保険
1996年 三番 3時間 5分前 6目半 3億ウォン [2]
LG杯世界棋王戦 朝鮮日報
LG
1996年 三番 3時間 5分前 6目半 2億5000万ウォン [3]
春蘭杯世界囲碁選手権戦 春蘭集団 1999年 三番 3時間 5分前 7目半 15万ドル [4]
百霊愛透杯世界囲碁オープン戦 貴州省人民政府
貴州百霊企業団
2012年 五番 2時間45分 1分5回 7目半 180万元 [5]
Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦 国際囲碁連盟
中国棋院
2013年 五番 3時間 1分5回 7目半 180万元 [6]
利民杯世界囲碁星鋭最強戦 中国囲棋協会、中国棋院杭州分院 2014年

国際対抗戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 持ち時間 秒読み コミ 優勝賞金 出典
テレビ囲碁アジア選手権 日本放送協会
中国中央電視台
韓国放送公社
1989年 なし[注釈 2] 6目半[注釈 3] [7]
中韓天元対抗戦 中国新民萬報
スポーツ朝鮮
華中実業
東亜製薬
1997年 3時間 1分5回 6目半
国際新鋭囲碁対抗戦 1997年
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 韓国日刊スポーツ
農心
1999年 1時間 1分 6目半 2億ウォン [8]
阿含・桐山杯日中決戦 毎日新聞社
京都新聞
KBS京都
中国中央電視台
阿含宗
1999年 なし[注釈 2] 6目半 500万円
鳳凰古城世界囲棋嶺鋒対決 鳳凰古城旅行
北京天下鳳凰文化伝播
2003年 7目半 5万ドル
関西棋院台湾棋院交流戦 2004年 2時間30分 3分前 6目半
日台精鋭プロ選手権 海峰棋院
日本航空
大通旅行社
LGS傳奇圍棋網
2008年 1時間 1分 6目半 120万元
中国・常徳杯世界囲棋名人争覇戦 人民日報
湖南省体育局
常徳市人民政府
2010年 2時間45分 5分前 7目半 30万元
招商地産杯中韓囲棋団体対抗戦 招商地産 2011年 2時間45分 1分5回 60万元
珠鋼杯世界囲碁団体選手権 中国囲棋協会、広州市体育総会 2013年 200万元
終了棋戦

国際女流棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 持ち時間 秒読み コミ 優勝賞金 出典
穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権 蘇州市呉中区人民政府 2010年 2時間 5分前 7目半 20万元 [13]
黄竜士双登杯世界女子囲碁団体選手権 2011年 1時間 5分前 7目半 550万円 [14]
華頂茶業杯世界女流囲碁団体戦 2012年 2時間 1分5回 7目半 20万元 [15]
中韓女子囲碁対抗戦
終了棋戦

国際ペア碁棋戦[編集]

日本の棋戦[編集]

本因坊戦などの棋戦は日本棋院によって行われたが、1950年の関西棋院独立以後は、本因坊戦他多くの棋戦は日本棋院と関西棋院の2組織の共同で行われる[注釈 4]。その他に日本棋院単独、関西棋院単独で行われる棋戦もある。

歴代の七大タイトル獲得者は囲碁のタイトル在位者一覧を、歴代の記録については囲碁の記録一覧を参照。

七大棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 挑戦手合 持ち時間 秒読み 優勝賞金 タイトルホルダー 出典
棋聖戦 読売新聞社 1976年 七番 8時間 10分前 4500万円 井山裕太 [19]
名人戦 朝日新聞社[注釈 5] 1976年[注釈 6] 七番 8時間 10分前 3700万円 井山裕太 [20]
本因坊戦 毎日新聞社
大和証券グループ
1940年 七番 8時間 10分前 3200万円 井山裕太 [21]
王座戦 日本経済新聞社 1952年 五番 3時間 5分前 1400万円 井山裕太 [22]
天元戦 新聞三社連合 1975年 五番 3時間 5分前 1300万円 井山裕太 [23]
碁聖戦 新聞囲碁連盟[24] 1975年 五番 4時間 5分前 800万円 井山裕太 [25]
十段戦 産経新聞社 1961年 五番 3時間 5分前 700万円 井山裕太 [26]

上記が日本棋院の七大棋戦(七大タイトル)で、棋聖戦・名人戦・本因坊戦はリーグ戦で挑戦者を決定し[注釈 7]、他の棋戦はトーナメントで挑戦者を決める(十段戦は、第49期まで敗者復活式トーナメントで挑戦者を決定していた)。[注釈 8]。特に賞金額が大きい棋聖戦・名人戦・本因坊戦の3つを、三大棋戦(三大タイトル)と呼ぶことがある。2003年以後の昇段制で棋聖戦・名人戦・本因坊戦・世界戦優勝1回、王座戦・天元戦・碁聖戦・十段戦優勝2回で九段昇段、また棋聖戦・名人戦・本因坊戦の挑戦権獲得あるいは王座戦・天元戦・碁聖戦・十段戦優勝1回で八段昇段となっている。

最多同時獲得者は七冠(全冠)達成者の井山裕太のみ。また六冠達成者も井山のみである[27]

序列[編集]

タイトルの序列は2012年以降は上記の順序で、

  1. 挑戦手合番数の多い方
  2. 優勝賞金の多い方 の優先順に並ぶ[注釈 9]

日本棋院の棋士の序列は、

  1. 七大タイトル保持者
  2. 名誉称号保持者
  3. 三大タイトル経験者
  4. 以下九段・八段・……とされている。

棋士の呼称[編集]

〈名前〉◯段と自分の段位が名前の後に付く。七大タイトル獲得者は段位の代わりにタイトル名が付く。名誉称号を名乗ることができる棋士も同様。だたし七大タイトル獲得中はそのタイトルで呼ばれる。

複数のタイトルを持つ棋士の呼称についての規定はないが基本的に一番上の序列タイトルで呼ばれる。メディアでは◯冠と七大タイトル保持数で呼ばれることが多い(例:井山裕太棋聖、メディアでは井山裕太七冠)。また、名人と本因坊の二冠を達成した場合は特別に「名人本因坊」と呼ばれる[27]

名誉称号[編集]

各七大タイトルを通算10期以上または連続5期以上保持した者は、現役引退後または60歳の誕生日を迎えた後に「名誉○○」(○○はタイトル名)を名乗ることが許される。ただし本因坊戦はかつて「名誉本因坊」の称号を用いていたが、1998年以降「○○世本因坊××」(××は棋士の雅号)と呼称することに変更された。本因坊9連覇の高川秀格はその栄誉をたたえ、特例として1964年より、49歳現役で「名誉本因坊」を名乗ることが許された。また趙治勲も本因坊10連覇により、60歳の誕生日を待たずして現役時より「二十五世本因坊」の名乗りを許されている。

名誉称号一覧
名誉称号 該当者
名誉棋聖 藤沢秀行小林光一井山裕太
名誉名人 趙治勲 ・小林光一
永世本因坊 高川格 (二十二世) ・坂田栄男 (二十三世)
石田芳夫 (二十四世) ・趙治勲 (二十五世)
井山裕太(二十六世)
名誉王座 加藤正夫
名誉天元 林海峰
名誉碁聖 大竹英雄 ・小林光一・井山裕太
名誉十段
名誉日本棋院選手権者 坂田栄男
名誉NHK杯選手権者 坂田栄男
他棋戦称号[編集]
  • 名誉女流本因坊 : 謝依旻
  • 名誉女流名人 : 謝依旻
  • 名誉女流棋聖 : 謝依旻

(2017年時点)

グランドスラム[編集]

七大タイトルを全て一回以上通算で経験する事をグランドスラムと呼び、これを達成したのは趙治勲張栩井山裕太の三人のみ。このうち、井山裕太は七大タイトル全てを同時に保持したことがある(2016年、2017年)。また、井山は2017年のすべてのタイトルを獲得する年間グランドスラムを達成した。後1タイトルで達成するのは林海峰山下敬吾の2人[注釈 10]

グランドスラム達成者
棋士 棋聖 十段 本因坊 碁聖 名人 王座 天元
1. 趙治勲 1983 1982 1981 1979 1980 1976 1987
2. 張栩 2010 2009 2003 2006 2004 2003 2008
3. 井山裕太 2013 2011 2012 2012 2009 2012 2011
  • 年は初獲得年。黄色はグランドスラム達成時のタイトル。

大三冠[編集]

棋聖名人本因坊を同時に保持する事を大三冠と呼ぶ。

七大棋戦以外の主な棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 持ち時間 秒読み 優勝賞金 出典
阿含・桐山杯 毎日新聞社
京都新聞
KBS京都
阿含宗
1994年 2時間[注釈 11] 1分 1000万円 [28]
新人王戦 しんぶん赤旗 1975年 3時間 5分前 200万円 [29]
NHK杯 日本放送協会 1953年 なし[注釈 2] 500万円 [30]
竜星戦 囲碁・将棋チャンネル 1990年 なし[注釈 2] 600万円 [31]
フマキラー囲碁マスターズカップ フマキラー 2011年 1時間 5分前 500万円 [32]
広島アルミ杯・若鯉戦 広島アルミニウム工業 2006年 なし[注釈 2] 200万円 [33]

女流棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 挑戦手合 持ち時間 秒読み 優勝賞金 出典
女流本因坊戦 共同通信社
パーク24
1981年 五番 4時間 5分前 580万円 [34]
女流立葵杯 日本棋院
温知会
2014年 決勝三番 3時間 5分前 700万円 [35]
女流名人戦 産経新聞社
クイーポ
1988年 三番 3時間 5分前 500万円 [36]
女流棋聖戦 日本棋院
NTTドコモ
1997年 三番 なし[注釈 2] 500万円 [37]
扇興杯女流囲碁最強戦 日本棋院
センコーグループホールディングス
2015年 決勝一番 3時間 5分前 800万円 [38]

[注釈 9]

地方棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 持ち時間 秒読み 優勝賞金 出典
王冠戦 中日新聞社 1953年 4時間 5分前 170万円 [39]
関西棋院第一位決定戦 山陽新聞社 1957年
産経プロアマトーナメント戦 産経新聞社 2005年 1時間30分 5分前 100万円

非公式棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 持ち時間 秒読み 優勝賞金 出典
おかげ杯 濱田総業 2010年 なし[注釈 2] 300万円 [40]
棋戦優勝者選手権戦 囲碁・将棋チャンネル 2013年 なし[注釈 2] 200万円 [41]
ゆうちょ杯囲碁ユース選手権 ゆうちょ銀行 2014年 なし[注釈 2] 100万円 [42]

ペア棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 持ち時間 秒読み 優勝賞金 出典
プロ棋士ペア碁選手権 日本ペア碁協会
囲碁・将棋チャンネル
週刊碁
THE DAILY YOMIURI
読売新聞社
1995年 なし[注釈 2] [43]

終了棋戦[編集]

棋戦名 主催・協賛・後援 創設年 廃止年 決勝 持ち時間 秒読み 優勝賞金 出典
中野杯U20選手権 中野孝次基金 2004年 2013年 一番 1時間[注釈 12] 1分 100万円 [44]
大和証券杯ネット囲碁オープン 大和証券グループ 2006年 2013年 一番 なし[注釈 2] 500万円 [45]
NECカップ囲碁トーナメント戦 日本電気 1981年 2012年 一番 10分 30秒 1000万円 [46]
東京精密杯女流プロ最強戦 東京精密
碁ワールド
1998年 2008年 三番 1時間 1分 450万円 [47]
大和証券杯ネット囲碁レディース 大和証券グループ 2007年 2010年 一番 なし[注釈 2] 100万円 [48]
幽玄杯精鋭リーグ戦 2007年 2011年 なし[注釈 2] 10万円 [49]
JALスーパー早碁 テレビ東京
日本航空
2003年 2005年 なし[注釈 13]
JAL新鋭早碁
JAL女流早碁
鳳凰杯オープントーナメント戦 2000年 2007年 1時間 100万円
関西女流囲碁トーナメント テレビ大阪 2002年

韓国の棋戦[編集]

韓国ではプロ棋戦は韓国棋院が中心となって実施される。

現在、韓国棋戦は縮小傾向にある。2016年には50年以上の伝統ある国手戦名人戦が中断してしまった。毎年行われる個人棋戦はGSカルテックス杯棋王戦の2つのみである。出場資格が制限された棋戦と小大会を全て合わせても10個前後で全盛期の半分ほどになってしまっている。

このような現象が加速化したのは2014年からで天元戦物価情報杯大舟杯などが相次いで廃止。王位戦覇王戦最高位戦など歴史ある棋戦も終了した。

これは韓国囲碁市場がリーグ戦(団体戦)に移ってしまったからである。総予算約3.4億円の囲碁リーグのほうに韓国棋院も力を入れ始めた。しかしこれによりリーグに入れない棋士たちの対局機会が大幅に減ってしまった。年間1局しか打てない棋士も出始めた[50]

団体戦[編集]

一般棋戦[編集]

女流棋戦[編集]

若手棋戦・シニア棋戦[編集]

ペア碁棋戦[編集]

中国の棋戦[編集]

中国では、中国囲棋協会、または1992年設立の中国棋院が中心になって行うが、成都棋院による西南王戦など地方独自に実施される棋戦もある。また全国運動会全国体育大会や、全国智力運動会などでも種目と採用されている。

一般棋戦[編集]

女流棋戦[編集]

若手棋戦[編集]

ペア碁棋戦[編集]

女流棋戦[編集]

地方棋戦[編集]

ペア碁棋戦[編集]

団体戦[編集]

1975年開始の全国団体選手権が開始され、1999年からは上位チームが甲級リーグ戦に移行。下位リーグに乙級、丙級があり、上位リーグとの入れ替えを行う。日本、韓国、台湾よりの選手及びチームの参加もある。2013年には女子甲級リーグも開始された。

招待棋戦[編集]

その他中国の囲碁の招待棋戦参照。

台湾の棋戦[編集]

台湾では、1952年設立の中国囲棋会によって棋戦が行われていたが、2000年に台湾棋院、2008年に海峰棋院が設立され、それらによる棋戦も行われるようになった。

一般棋戦[編集]

限定棋戦[編集]

北米の囲碁棋戦[編集]

ヨーロッパの囲碁大会[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 使い切ると3回まで、35分ずつ2目コミだし。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 初手から1手30秒、1分単位で10回の考慮時間。
  3. ^ 日本、韓国開催時。中国開催時は7目半。
  4. ^ 瓊韻社棋士の参加する場合もある
  5. ^ 旧名人戦は読売新聞社主催。
  6. ^ 旧名人戦は1962年創設。
  7. ^ 棋聖戦は2001年度第25期よりリーグ戦導入。
  8. ^ 天元戦は1980年度第6期より挑戦手合制を導入。碁聖戦は1980年第5期からリーグ戦方式からトーナメント方式に移行。
  9. ^ a b これにより女流棋戦の序列は五番勝負・580万円の女流本因坊戦が三番勝負・700万円の女流立葵杯より上位となる
  10. ^ 加藤正夫もあと1つ(棋聖獲得で達成)だったが、2004年に現役のまま死去。
  11. ^ 決勝のみ1時間30分。
  12. ^ 決勝戦は90分。
  13. ^ 初手から1手10秒、1分単位で10回の考慮時間。

出典[編集]

  1. ^ 応氏杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  2. ^ 三星火災杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  3. ^ LG杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  4. ^ 春蘭杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  5. ^ 百霊杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  6. ^ 夢百合杯”. 日本棋院. 2014年1月12日閲覧。
  7. ^ テレビ囲碁アジア選手権”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  8. ^ 農心杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  9. ^ 富士通杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  10. ^ トヨタ&デンソー杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  11. ^ 中環杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  12. ^ BCカード杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  13. ^ 穹窿山兵聖杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  14. ^ 黄竜士双登杯世界女子囲碁団体選手権”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  15. ^ 華頂茶業杯世界女流団体選手権”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  16. ^ 正官庄杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  17. ^ 大理杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  18. ^ 遠洋地産杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  19. ^ 棋聖戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  20. ^ 名人戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  21. ^ 本因坊戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  22. ^ 王座戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  23. ^ 天元戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  24. ^ 河北新報新潟日報信濃毎日新聞静岡新聞北國新聞京都新聞山陽新聞中国新聞四国新聞高知新聞熊本日日新聞南日本新聞沖縄タイムスの各社で構成している。
  25. ^ 碁聖戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  26. ^ 十段戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  27. ^ a b 囲碁 井山五冠が大三冠達成”. NHK (2013年10月17日). 2013年10月17日閲覧。
  28. ^ 阿含・桐山杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  29. ^ 新人王戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  30. ^ NHK杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  31. ^ 竜星戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
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  34. ^ 女流本因坊戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
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  38. ^ 扇興杯女流囲碁最強戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
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  40. ^ おかげ杯”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  41. ^ 棋戦優勝者選手権戦”. 日本棋院. 2016年4月1日閲覧。
  42. ^ ゆうちょ杯”. 日本棋院. 2016年4月1日閲覧。
  43. ^ PROFESSIONAL PAIR GO CHAMPIONSHIP 2013 ~プロ棋士ペア碁選手権2013~ [ 開催概要 ]”. 日本ペア碁協会. 2013年2月11日閲覧。
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  46. ^ NECカップ”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  47. ^ 女流最強戦”. 日本棋院. 2013年2月9日閲覧。
  48. ^ 第4回大和証券杯ネット囲碁レディース”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  49. ^ 幽玄杯”. 日本棋院. 2013年2月11日閲覧。
  50. ^ 【韓国話題】棋戦がどんどん消えて行く…国手戦、名人戦中断 個人戦はたった2つだけ nitro15

参考文献[編集]

  • 安藤如意、渡辺英夫『坐隠談叢』新樹社 1955年
  • 木谷實『囲碁百年 2 新布石興る』平凡社 1968年
  • 安永一『囲碁百年』時事通信社 1970年
  • 「囲碁史略年表」(『1993年度版囲碁年鑑』日本棋院、1993年)

関連項目[編集]