農心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
農心
Nongshim logo (hangul).svg
各種表記
ハングル 농심
漢字 農心
発音 ノンシ
日本語読み: のうしん
2000年式MR式
ローマ字:
Nong-sim
NongShim
テンプレートを表示

株式会社 農心(ノンシム・ノンシン・のうしん)は大韓民国の製インスタント食品スナック菓子会社。「さらに上質な商品とサービスでより良い生活のために貢献する」と企業理念に掲げている。社名の農心は「農夫の心」という意味である。[1]

概要[編集]

1965年9月18日会社設立。当時の社名はロッテ工業株式会社といった。設立当初製造していたラーメンのブランド名はロッテラーメンだった。 同社の商品の一つである「辛(シン)ラーメン」は高いシェアを持っている。創業者の辛春浩(シン・チュノ、신춘호)はロッテの創業者である重光武雄(辛格浩)の実弟。傘下企業に農心ケロッグ株式会社(농심켈로그주식회사農心Kellogg株式會社)があり、ケロッグ社の韓国法人となっている。

業界紙の報道によると、日本法人である農心ジャパンの11年度の売上高は前年比25%増で約40億円となった。同年の日本の即席麺の市場規模は5444億円で、市場シェアは0.7%となる(日本食糧新聞)。農心ジャパンは、加ト吉(現・テーブルマークJTグループ)との業務提携により2002年に発足した会社であり、加ト吉の流通ルートを利用した販売が行われていたが、2010年3月1日をもって業務提携は終了した。

2015年、農心では辛ラーメンの売れ行きを把握するための独自調査を行った。2015年下半期(7/1~11/27)を調査した結果、ID付きPOSデータで判明したリピート率は30.04%。3回に1回の割合で、消費者が辛ラーメンを再度購入していることが判明した。これはインスタント袋麺売上個数上位30品の中で最高数値である。

30周年を迎えた2016年には、「30周年限定パッケージ」の辛ラーメンを販売。「世界で愛されている辛ラーメン」を表現した、「地球のパッケージの辛ラーメン」が期間限定で販売された。1986年の発売開始から30年経った現在でも、1日平均300万個が販売されており、変わらぬ人気を誇る。韓国インスタント麺史上では、「辛ラーメン」だけで25%のシェアを占めている。また、最近では、辛ラーメンへの「ちょいたしアレンジ」や「アレンジレシピ」[2]も話題となっている。

沿革[3][編集]

1965年 「ロッテ工業株式会社」 設立

1967年 インスタントラーメン 生産 開始

1970年 韓国 初 インスタント麺 「ジャージャー麺」 開発

1971年 韓国 初 スナック菓子 「セウカン」 開発

1978年 「株式会社農心」 社名変更

1980年 韓国初 100%じゃがいもスナック 「ポテトチップ」 開発

1981年 韓国初 カップ麺 開発

1985年 ソウルオリンピック 公式ラーメン供給会社 指定 韓国ラーメン市場シェア1位

1986年 「辛ラーメン」開発 中国 上海工場 完成

1998年 「カプリサン」 ジュース工場 完成

2005年 アメリカ ロサンゼルス工場 完成

2007年 菉山工場(韓国釜山)完成

2008年 VISION2015宣言

2010年 ダウジョーンズ持続可能経営値数(DJSI Korea)、食品産業最優秀企業 選定

2011年 農心全工場 「HACCP指定」獲得

2012年 「白山水」販売開始

2013年 韓国(食品業界)初 アメリカ ウォルマート 直接取引

農心の約束[4][編集]

・NO防腐剤:乾燥製品であるため保存料を使用せず長期保存が可能。酸化を防ぐため、抗酸化剤として天然トコペロールと緑茶から抽出したカテキンを使用。

・ナトリウム低減化:韓国は伝統的にナトリウム摂取が高い。そのため、全てのラーメン製品のナトリウム含量を減らすように努める。

・ノンフライラーメン:油で揚げないノンフライ製法。

・油の差別化:スナック類に健康油脂を使用。多価不飽和脂肪酸(1.0):単一不飽和脂肪酸(1.6):飽和脂肪酸(1.0)の理想的な比率に近い油種を開発し、2007年10月からこの黄金比率の油脂をスナック製品に使用。

・食物繊維強化:栄養価値向上のため、2005年から食物繊維を強化。オニオンリングには食物繊維を4g(きゅうり2個分)の食物繊維が含まれる。

・カルシウム強化:農心のラーメンとスナックには牛乳1カップ半程度のカルシウムが入っている。

・低脂肪:健康面で脂質摂取が気になる方のために低脂肪製品を開発。乾麺の脂質含量を0.5~4gに抑える。「ライスヌードル」「農心ガラク冷凍麺」は脂質を以前の約30%に減らす。ドーナッツ1個よりも脂質の少ない低脂肪製品「さくさく秀美チップ」を販売。

日本で発売されている商品[編集]

  • 辛ラーメン신라면
  • ノグリラーメン(韓国型たぬき(うどん)ラーメン)
  • キムチラーメン(김치라면
  • コムタンラーメン(곰탕라면
  • のりラーメン(노리라면
  • わかめラーメン
  • 海鮮ちゃんぽん
  • キムチ焼きそば(김치양념
  • いかチャンポン(オリジナルパッケージ、오징어 짬뽕 오리지날 팩키지
  • 辛いえびせん(매운 새우깡
  • チゲラーメン(業務スーパーなどで販売)(찌개라면
  • ユッケジャンカップ麺(육개장 사발면
  • ふるる冷麺 水冷麺
  • ふるる冷麺 辛口ビビン麺

辛ラーメン[編集]

唐辛子ベーススープに「かやく」はニンジンシイタケ唐辛子ネギ。韓国では70%のシェアを持っている。

ユッケジャンカップ麺[編集]

ユッケジャンスープ系のカップラーメン。パッケージの製造元に「農心ヅャパソ」(正しくは「農心ジャパン」)、住所が「新虎ノ門失業会館ビル」(正しくは「新虎ノ門実業会館ビル」)と記載されるなど、日本版パッケージでの誤植がみられる。

キャンベル インスタントヌードル チキン風味[編集]

キャンベルスープが日本国内専用商品として開発したカップ麺。製造を韓国で行い、輸入を農心ジャパンが請け負っている。

異物混入問題[編集]

2010年10月15日、農心が生産したカップ麺から相次いで幼虫などの異物が検出されたことが問題となった[5]

2012年10月23日には、農心が製造したインスタントラーメン数種から、発がん性物質のベンゾピレンが検出されとの報道があった。韓国の食品公典で定める基準値(10μg/kg)を上回っており、そのため韓国政府は日本、中国、台湾などで発売中の製品を自主回収を指示した。粉末スープに含まれる鰹節が原因とされる[6]が、スープに対する明確な基準値はなく、台湾による検査ではWHOの基準値以下しか検出されず、安全が確認された。韓国の食品医薬品安全庁の対応のまずさが批判された。

騒ぎはそれ以外にもアメリカ、香港、シンガポール、ニュージーランド、マレーシアなど、多くの国に広がっている[7]

2013年12月23日、辛ラーメンから砒素および重金属が検出されたことがマスコミで報じられた[8]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]