農心

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農心
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各種表記
ハングル 농심
漢字 農心
発音 ノンシ
日本語読み: のうしん
2000年式MR式
ローマ字:
Nong-sim
NongShim
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株式会社 農心(ノンシン)は大韓民国の製インスタント食品スナック菓子会社。「さらに上質な商品とサービスでより良い生活のために貢献する」と企業理念に掲げている。社名の農心は「農夫の心」という意味である[1]

また、農心のロゴは農心シードと呼ばれ、「まいただけ刈り取る」「努力に値する収穫」という信念が込められている。シードは種、実、種子という意味で、芽生えさせ実らせる生命の根元を表している[2]

概要[編集]

1965年9月18日会社設立。当時の社名はロッテ工業株式会社といった。設立当初製造していたラーメンのブランド名はロッテラーメンだった。同社の商品の一つである「辛(シン)ラーメン」は高いシェアを持っている。創業者の辛春浩(シン・チュノ、신춘호)はロッテの創業者である重光武雄(辛格浩)の実弟。傘下企業に農心ケロッグ株式会社(농심켈로그주식회사農心Kellogg株式會社)があり、ケロッグ社の韓国法人となっている。

業界紙の報道によると、日本法人である農心ジャパンの11年度の売上高は前年比25%増で約40億円となった。同年の日本の即席麺の市場規模は5444億円で、市場シェアは0.7%となる(日本食糧新聞)。農心ジャパンは、加ト吉(現・テーブルマークJTグループ)との業務提携により2002年に発足した会社であり、加ト吉の流通ルートを利用した販売が行われていたが、2010年3月1日をもって業務提携は終了した。

2015年、農心では辛ラーメンの売れ行きを把握するための独自調査を行った。2015年下半期(7/1~11/27)を調査した結果、ID付きPOSデータで判明したリピート率は30.04%。3回に1回の割合で、消費者が辛ラーメンを再度購入していることが判明した。これはインスタント袋麺売上個数上位30品の中で最高数値である。

30周年を迎えた2016年には、「30周年限定パッケージ」の辛ラーメンを販売。「世界で愛されている辛ラーメン」を表現した、「地球のパッケージの辛ラーメン」が期間限定で販売された。1986年の発売開始から30年経った現在でも、1日平均300万個が販売されており、変わらぬ人気を誇る。韓国インスタント麺市場では、「辛ラーメン」だけで25%のシェアを占めている。また、最近では、辛ラーメンへの「ちょいたしアレンジ」や「アレンジレシピ」[3]も話題となっている。

また、農心では「最も韓国的な味が世界的なもの」という哲学を基本に置いており、以前から積極的に海外進出を行っている。主力商品である辛ラーメンは日本やアメリカを始め、アラブ首長国連邦やチリといった国にも輸出されており、今現在世界100余りの国に輸出されている[4]

それに伴い海外に拠点も複数設置しており、本国である韓国に本社と6つの工場や物流センターがあるほか、日本には東京、大阪、名古屋、九州に販売拠点が設置されている。アジア圏では他に中国の北京と広州に販売拠点、上海、青島、沈陽に工場が開設されている。北米地域ではニューヨーク、ロサンゼルス、トロントに販売拠点が置かれており、2005年にはロサンゼルスに新たに工場も設置するなど世界的に市場を拡大させている[2]。更に農心では海外に輸出、販売を行うだけでなく、その国にある食品メーカーとも業務提携して輸入販売やライセンス生産も進めており、提携したメーカーと新製品の開発やコラボも積極的に行っている。提携したメーカーはケロッグやウェルチ、日本では伊藤園やハウス食品と言ったその国を代表するメーカーが多い[2]

沿革[5][編集]

  • 1965年、「ロッテ工業株式会社」設立
  • 1967年、インスタントラーメン生産開始
  • 1970年、韓国初インスタント麺「ジャージャー麺」開発
  • 1971年、韓国初スナック菓子「セウカン」開発
  • 1978年、「株式会社農心」に社名変更
  • 1980年、韓国初100%じゃがいもスナック「ポテトチップ」開発
  • 1981年、韓国初カップ麺開発
  • 1985年、ソウルオリンピック公式ラーメン供給会社指定
    • 韓国ラーメン市場シェア1位
  • 1986年、「辛ラーメン」開発
    • 中国上海工場完成
  • 1997年、世界ラーメン協会に加盟、国家公認試験検査機関(KOLAS)認証を獲得
  • 1998年、「カプリサン」ジュース工場完成
  • 2005年、アメリカロサンゼルス工場完成
  • 2007年、菉山工場(韓国釜山)完成
  • 2008年、VISION2015宣言
  • 2009年、韓国初の「食文化専門図書館」をオープン
  • 2010年、ダウジョーンズ持続可能経営値数(DJSI Korea)、食品産業最優秀企業選定
  • 2011年、農心全工場「HACCP指定」獲得
  • 2012年、「白山水」販売開始
  • 2013年、韓国(食品業界)初アメリカウォルマート直接取引
  • 2015年、農心創立50周年
  • 2017年、農心-味の素合作會社設立 株式会社味の素農心プード

グループ会社[6][編集]

  • 株式会社 農心ホールディングス
  • 株式会社 泰耕農産
  • 株式会社 栗村化学
  • 株式会社 農心企画
  • 株式会社 農心エンジニアリング
  • 株式会社 NDS
  • 株式会社 MEGAマート
  • 株式会社 ホテル農心
  • 株式会社 農心開発
  • 株式会社 味の素農心フード

提携会社[7][編集]

  • Nestle
  • ケロッグ
  • ウェルチ
  • キャンベル
  • マコーミック
  • チューリップ
  • アルクニア
  • バリラ
  • カプリソーネ
  • Perfetti van Melle
  • 味の素
  • ハウス食品
  • ACESUR

農心の約束[8][編集]

  • NO防腐剤:乾燥製品であるため保存料を使用せず長期保存が可能。酸化を防ぐため、抗酸化剤として天然トコペロールと緑茶から抽出したカテキンを使用。
  • ナトリウム低減化:韓国は伝統的にナトリウム摂取が高い。そのため、全てのラーメン製品のナトリウム含量を減らすように努める。
  • ノンフライラーメン:油で揚げないノンフライ製法。
  • 油の差別化:スナック類に健康油脂を使用。多価不飽和脂肪酸(1.0):単一不飽和脂肪酸(1.6):飽和脂肪酸(1.0)の理想的な比率に近い油種を開発し、2007年10月からこの黄金比率の油脂をスナック製品に使用。
  • 食物繊維強化:栄養価値向上のため、2005年から食物繊維を強化。オニオンリングには食物繊維を4g(きゅうり2個分)の食物繊維が含まれる。
  • カルシウム強化:農心のラーメンとスナックには牛乳1カップ半程度のカルシウムが入っている。
  • 低脂肪:健康面で脂質摂取が気になる方のために低脂肪製品を開発。乾麺の脂質含量を0.5~4gに抑える。「ライスヌードル」「農心ガラク冷凍麺」は脂質を以前の約30%に減らす。ドーナッツ1個よりも脂質の少ない低脂肪製品「さくさく秀美チップ」を販売。

独自の広報活動[編集]

農心ではYouTubeでの動画配信やCM等一般的な方法だけではなく、独自の路線で広報活動を公式サイトを中心に展開している。例えば、上記に記載した「農心の約束」[8]もその内のひとつだ。ここでは同社で扱う商品に使用している原材料や製造過程の一部情報を公開する事で、消費者に安全を保証するのと同時に、「農心ならではのこだわりが込められた商品」をアピールする目的があるものと考えられる。

特にオリジナリティに富んでいるページが「ラーメン百科」[9]だ。ここには農心で扱うインスタントラーメンを紹介するだけではなく、「インスタントラーメン」の意味や魅力を具体的に言語化するという試みが掲載されている。

また、農心では全国規模で宣伝活動を展開している。辛ラーメンの魅力を伝えることを目的とした「キッチンカー」などが特徴的である。農心のキッチンカーは毎年定期的に全国を横断しており、商品の試食をする事が可能。抽選で製品がプレゼントされるという企画も実施している。このキッチンカーのスケジュールについては公式サイト上にて確認する事が可能[10]

他に、2010年以前の場合は渋谷109前でサンプルの配布や、東北地方では駅に大型看板を設置しイベントで企業ロゴがプリントされた団扇を配布するなどの宣伝活動を行っている。

農心のプロモーションに関しては、2010年以前~2017年までに実施したものが公式サイトに掲載されており[11]、この10年弱で同社がどの場所でどのように自社製品の広報活動を行ったかが確認できる。季節毎のイベントや世間の関心事など、時流に則った方法で行われているという特徴が垣間見える。例えば、2011年には、近年若者を中心に人気を誇るダンスグループ「T-ARA」とのコラボレーションを実施したり、2016年には、野菜ソムリエとのコラボメニューを発表し、ヘルシー路線を開拓したりと、様々な方向性から自社製品の知名度を高めるために工夫している。

農心の食品安全研究所[12][編集]

農心は1997年に業界初の国家公認試験検査機関(KOLAS)から公認認定を受けている。これにより農心では有害要素を事前に予測・分析が可能であり、国内外の多様な食品安全に対する技術移転とコンサルティングを行っている。

  • 原産地の管理:ジャガイモ・エビ・天日塩・米・農産物などの原材料から、原産地、品質、健全性などの定期的な点検と検査を行っている。
  • 残留農薬の検査:農薬の成分が検出される原料の使用を予防するために、すべての農産物や他関連製品に対し、最先端の分析装備(GC-MS/MS、LC-MS/MSなど)を活用し、230種余りの残留農薬を検査及びモニタリングを実施している。
  • HACCP認証:全ての工場で、食品の危害要素が発生しないよう、HACCP基準に合わせた衛生管理システムを運営。HACCPとは、Hazard analysis critical control pointの略称であり、「危害要因分析重要管理点」を意味する。食品の原材料の生産から、最終的に消費者が摂取するまでの各段階で、生物学的、科学的、物理的な危害要素が該当の食品に混合したり、汚染されることを防ぐための衛生管理システムを構築している。
  • ISO 9001(ISO品質経営システム)運営:食の安全と品質管理のため、ISO 9001基準を遵守。
  • 釜山工場FSSC 22000:輸出製品に対するグローバルレベルでの安全性の保障のため、FSSC22000基準を順守。FSSCとは、Food Safety System Certificationの略称であり、国際食品安全協会(GFSI)から認定された食費安全/保安に関する国際規格のことである[13]

日本で発売されている商品[編集]

  • 辛ラーメン신라면
  • ノグリラーメン(韓国型たぬき(うどん)ラーメン)
  • キムチラーメン(김치라면
  • コムタンラーメン(곰탕라면
  • のりラーメン(노리라면
  • わかめラーメン
  • 海鮮ちゃんぽん
  • キムチ焼きそば(김치양념
  • いかチャンポン(オリジナルパッケージ、오징어 짬뽕 오리지날 팩키지
  • 辛いえびせん(매운 새우깡
  • チゲラーメン(業務スーパーなどで販売)(찌개라면
  • ユッケジャンカップ麺(육개장 사발면
  • ふるる冷麺 水冷麺
  • ふるる冷麺 辛口ビビン麺

辛ラーメン[編集]

唐辛子ベーススープに「かやく」はニンジンシイタケ唐辛子ネギ。韓国では70%のシェアを持っている。辛ラーメンが出るまでは、醤油味や味噌味と言った伝統的な味がスープの主流であり、油で揚げた麺をあっさりとすることはできないか悩んだという。牛肉スープを元に辛さを研究し始め、1年以上をかけてトウガラシ材料の開発に打ち込み、1日に数十回の原料分析や配合、味見を繰り返し、200余回を超える実験過程を通して、ようやく現在辛ラーメンで使われているスープを発見し、辛ラーメンが誕生した。

ユッケジャンカップ麺[編集]

ユッケジャンスープ系のカップラーメン。以前は、パッケージの製造元に「農心ヅャパソ」(正しくは「農心ジャパン」)、住所が「新虎ノ門失業会館ビル」(正しくは「新虎ノ門実業会館ビル」)と記載されるなど、日本版パッケージでの誤植がみられたが、2018年現在は修正されて正しい表記になっている。

キャンベル インスタントヌードル チキン風味[編集]

キャンベルスープが日本国内専用商品として開発したカップ麺。製造を韓国で行い、輸入を農心ジャパンが請け負っている。

異物混入問題[編集]

2008年3月17日、韓国食品医薬品安全庁は、農心が製造するセウカンネズミの頭部が混入していたと発表。同製品が回収される騒ぎとなった。問題となったセウカンは中国内の工場にて加工されたものであり、異物は製造段階で混入したものと推測されたが、肝心の証拠物を農心側が調査後に廃棄したこともあり真相は解明されていない。

2010年10月15日、農心が生産したカップ麺から相次いで幼虫などの異物が検出されたことが問題となった[14]

騒ぎはそれ以外にもアメリカ、香港、シンガポール、ニュージーランド、マレーシアなど、多くの国に広がっている[15]

2013年12月23日、辛ラーメンから砒素および重金属が検出されたことがマスコミで報じられた[16]

ハラールに関連したできごと[編集]

2017年インドネシア食品医薬品監督庁は、韓国製インスタントラーメンの一部からDNAを検出。農心辛ラーメンブラックを含む4種のラーメンの輸入許可を取り消すとともに、流通している製品の全量回収を指示した。ラーメンには、ハラールではない旨を示す表記が無く、回収は被害が発生することを防ぐ措置[17]

出典[編集]

  1. ^ http://www.nongshim.co.jp/index.html
  2. ^ a b c https://www.nongshim.co.jp/webbooks/corporation_2017.html
  3. ^ http://www.nongshim.co.jp/recipe/index.html
  4. ^ http://jp.nongshim.com/about/global
  5. ^ http://www.nongshim.co.jp/corporation.html
  6. ^ https://www.nongshim.co.jp/corporation.html
  7. ^ http://jp.nongshim.com/about/alliance
  8. ^ a b http://jp.nongshim.com/pr/commitment
  9. ^ ラーメン百科 - 農心
  10. ^ うまからっ新体験 スペシャルサイト 辛キッチンカー日本横断中| NONGSHIM”. 2018年6月19日閲覧。
  11. ^ 広告コーナー | NONGSHIM”. 2018年8月10日閲覧。
  12. ^ http://jp.nongshim.com/pr/food_activity
  13. ^ GLOBAL NONGSHIM” (日本語). jp.nongshim.com. 2018年4月10日閲覧。
  14. ^ “농심 육개장 사발면서 애벌레 득실득실..."농심 왜 이러나"(農心ユッケジャン カップラーメンで幼虫うじゃうじゃ..."農心なぜこのざまか")” (韓国語). ネイバーニュース. (2010年10月22日). http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=079&aid=0002193543 
  15. ^ “韓国「農心」のインスタントラーメンから発がん性物質、中国でも検査へ―中国”. レコードチャイナ. (2012年10月27日). http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65883 
  16. ^ “韓国の即席麺からヒ素、重金属を検出”. レコードチャイナ. (2013年12月2日). http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79936 
  17. ^ インドネシアで韓国のラーメン4種が販売中止に、韓国の「ハラール食品」に対する疑念高まる レコードチャイナ(2017年6月20日)2017年6月21日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]