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女流王位戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
女流王位戦
棋戦の分類 女流タイトル戦
開催概要
開催時期 予選:前年8月 - 前年11月
リーグ戦:前年12月 - 3月
タイトル戦:5月 - 6月
初回開催 1990年度
持ち時間 予選:2時間 リーグ戦:3時間
タイトル戦:4時間
番勝負 五番勝負
主催 新聞三社連合日本将棋連盟日本女子プロ将棋協会
公式サイト 女流王位戦:日本将棋連盟
記録
現女流王位 福間香奈(第37期)
永世資格者 清水市代 / 福間香奈
最多優勝 清水市代(14期)
最長連覇 清水市代(9連覇)
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女流王位戦(じょりゅうおういせん)は、新聞三社連合日本将棋連盟日本女子プロ将棋協会(LPSA)が主催する[1]将棋女流タイトル戦1989年秋に創設。主に5月から6月にかけて挑戦手合制五番勝負が行われ、その勝者には女流王位のタイトル称号が与えられる。

概要

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女流名人戦女流王将戦に続き3番目に創設された女流タイトル棋戦である。それまで女流王将戦の主催者の一つだった北海道新聞などが中心となり、女流棋界の更なる発展のために、王位戦と同じ新聞三社連合[注 1] 主催で1989年秋に王位戦の姉妹棋戦として創設された[2]。第19期(2007年度)からは日本女子プロ将棋協会(LPSA)も主催に加わっており、就位式では日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会(LPSA)の双方から就位状が授与される。

当棋戦の大きな特徴として、王位戦のシステムを踏襲する形式で予選や挑戦者決定リーグが行われ[3]、番勝負は女流棋戦では最長の4時間で、全国各地の会場で番勝負の実施を実現した[3]。棋戦創設当時、他の女流棋戦の対局は番勝負も将棋会館で行われることが通例であり、番勝負を全国各地で実施することは女流棋戦としては画期的なことであった。

第1期女流王位戦は1989年11月に当時の女流棋士全19名を紅組10名・白組9名に分けた予選リーグにより開幕。各組の優勝者(中井広恵 - 林葉直子)による五番勝負が1990年4月 - 6月の予定で行われ(第1局は札幌で開催)、3連勝で中井が初代女流王位となった[3]

方式

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予選、挑戦者決定リーグ(12名が紅白2つの組に分かれて戦う)、紅白各組の優勝者同士の挑戦者決定戦によって女流王位への挑戦者を決定する[注 2]。挑戦者決定戦の勝者と女流王位が五番勝負を戦い、3勝したほうが新たな女流王位となる。

女流王位と挑戦者には王位戦への参加資格(予選から)が与えられる。ただし女流王位ないし挑戦者が王位戦への参加資格がない場合には、次点の女流棋士として挑戦者決定戦の敗者が代わって出場する[4][注 3]

予選

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女流王位とシード者を除く全ての現役女流棋士が参加する。女流タイトル保持者であっても女流棋士の資格を持たない奨励会員やアマチュアの参加枠はない。

  • 持ち時間は各2時間(振り駒チェスクロック方式、第33期まではストップウォッチ方式)。
  • 原則として、6つの組に分かれて行なわれるトーナメント方式を勝ち抜いた計6名[注 4] が挑戦者決定リーグに進出する。
  • 前期挑戦者決定リーグ参加者の6名(リーグ陥落者=成績4-6位)は第1シード扱い、前期予選決勝敗退者の6名は第2シード扱いとなり、予選では別の組に1名ずつ振り分けられる。第1シード者と第2シード者はトーナメントの両端に配置され、予選決勝までは当たらない。
  • 女流2級の者が予選を通過し挑戦者決定リーグに進出した場合は女流1級に昇級する。

挑戦者決定リーグ

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予選通過者6名とシード者(前期の残留者)6名の計12名が、紅組・白組の2グループに6名ずつ分かれて総当たりのリーグ戦を行う。各組には通過者とシード者が3名ずつ振り分けられる。シード者の振り分けについては、前期女流王位戦五番勝負の敗者は紅組、前期挑戦者決定戦の敗者は白組に振り分けられる。前期挑戦者決定戦勝者の組に属していた残留者2名(組2位と3位)は白組、前期挑戦者決定戦敗者の組に属していた残留者2名(組2位と3位)は紅組に振り分けられる。各組の優勝者が挑戦者決定戦に進出する。

2名以上が同率トップの成績で並んだ場合、第26期からは直接対決の成績(同じなら前年度の成績)で決定される[5]。第23期まではプレーオフ、第24期・第25期は順位優先方式(同順位・同成績なら直接対決の勝者が優先される)[6]

紅白各組の上位3名(女流王位が防衛に失敗した場合はここに含まれる)は、次期のシード者となり予選が免除される(リーグ残留)。

第19期から第25期まではあらかじめシード者には前期の成績により1位から3位、予選通過者には同順位の4位が与えられており、勝数が並んだ場合は事前の順位が高いほうが上位となっていた(第18期まではシード者に1位、予選通過者に2位が与えられていた)。予選通過者2名以上が勝率で並んで次期シード者が3名に決定できない場合は残留決定戦が行われる。

女流1級の者がリーグ残留を決めた場合は女流初段に昇段する。

持ち時間は各3時間(ストップウォッチ方式。手番の先後はリーグ抽選時に決定)。

挑戦者決定戦

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紅白リーグの勝者同士が対局し、その勝者が女流王位への挑戦者となる。

持ち時間は各3時間(ストップウォッチ方式、振り駒)。

女流王位戦五番勝負

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女流王位と挑戦者が五番勝負[注 5] を戦い、その勝者が新たな女流王位となる。

持ち時間は各4時間のストップウォッチ計時(1分未満の消費時間切り捨て)[注 6]。持ち時間4時間となっている他の女流棋戦ではチェスクロック計時(1秒単位での消費時間を積算する方式)のため、当棋戦は女流棋戦では最も対局時間の長い将棋となる。

方式の遍歴

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五番勝負 女流王位戦リーグ 予選トーナメント
開催時期 挑戦者
決定戦
挑戦者決定リーグ
紅白6名ずつに分かれて総当たり
通過
人数
出場条件
持ち時間 方式 出場人数 シード条件 組優勝決定方法
1 3時間 4月-6月 - 現役
女流棋士全員
- - - - 1-3
2-3 紅白の
優勝者で
決勝
2名以上が同率トップの成績で並んだ場合

・第23期まではプレーオフの勝者
・第24 - 25期は順位優先(同順位・同成績なら直接対決の勝者)
・第26期から直接対決の成績(同じなら前年度の成績)
で優勝が決まる。

4-9 女流棋士12名 6名
・前期五番勝負敗者
・前期リーグ3位以上
6名 現役
女流棋士全員
(シード者以外)
4-
10-20 4時間 9月-11月
21- 5月-6月

クイーン王位

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女流王位を通算5期獲得した女流棋士にはクイーン王位称号が与えられる。

歴代五番勝負

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五番勝負勝敗(女流王位側から見た勝敗)
○:勝ち  ●:負け  千:千日手  持:持将棋
女流王位戦五番勝負
太字:女流王位獲得者(五番勝負勝者) 太字Q:クイーン称号獲得者(五番勝負勝者)
挑戦者決定リーグ(組成績1-3位は次期シード)
   :挑戦者(太字は全勝挑戦者    :組1位(挑決進出者) :リーグ陥落(組成績4位以下)
年度女流王位戦五番勝負挑戦者決定リーグ
女流王位 勝敗 挑戦者  0紅組0   0白組0 
1 1990 (挑戦者)
中井広恵
○○○-- (挑戦者)
林葉直子
林葉/蛸島/関根/森安/山田久/高群/神田/宇治/植村/横山 中井/山下/清水/多田/谷川/長沢/藤森/斎田/鹿野
2 1991 中井広恵 ○○○-- 植村真理 林葉/蛸島/谷川/藤森/山田久/斎田/神田/宇治/鹿野/大庭樹 清水/山下/関根/多田/森安/長沢/高群/植村/横山/船戸
3 1992 中井広恵 ○○○-- 林葉直子 林葉/関根/多田/谷川/長沢/植村/船戸/横山/鹿野/古河 蛸島/山下/清水/森安/藤森/山田久/斎田/高群/宇治/高橋
年度女流王位勝敗挑戦者 0紅組0  0白組0 
順位1位 順位2位 順位1位 順位2位
4 1993中井広恵●○●●-清水市代林葉斎田横山藤森山田久清水長沢高群関根高橋本田
5 1994清水市代○○○--中井広恵中井長沢斎田関根山田久本田林葉高群横山蛸島高橋大庭樹
6 1995 清水市代 ○○○-- 矢内理絵子 中井 林葉
[注 7]
高群 谷川 山田久 碓井 横山 斎田 関根 蛸島 矢内 石橋
7 1996 清水市代 ○○●○- 石橋幸緒 順位1位 (3名) 順位2位 (3名) 順位1位 (2名) 順位2位 (4名) [注 8]
矢内 高群 石橋 蛸島 宇治 碓井 中井 斎田 関根 山田久 木村さ 中倉宏
8 1997 清水市代 ○●●○● 矢内理絵子 順位1位 (3名) 順位2位 (3名) 順位1位 (3名) 順位2位 (3名)
石橋蛸島斎田神田木村さ碓井 中井山田久矢内高群本田中倉宏
9 1998矢内理絵子○●●●-清水市代Q清水斎田碓井蛸島古河甲斐石橋中井高群長沢木村さ本田
10 1999清水市代○○●○-碓井涼子矢内斎田本田山田久木村さ鹿野中井高群碓井蛸島横山高橋
11 2000清水市代○○○--碓井涼子碓井山田久矢内石橋本田上川斎田中井高群蛸島早水
12 2001清水市代●●○○○中井広恵碓井中井山田久竹部中倉宏北尾斎田蛸島矢内石橋本田島井
13 2002清水市代○○○--石橋幸緒中井矢内竹部蛸島船戸高橋斎田山田久石橋碓井本田中倉宏
14 2003清水市代●○○○-中井広恵石橋中井矢内船戸本田村田竹部斎田千葉古河山田朱
15 2004清水市代○○○--矢内理絵子中井竹部千葉高群早水甲斐山田朱矢内本田斎田島井村田
16 2005清水市代○●○○-中井広恵矢内中井高群石橋久津中倉宏早水村田本田千葉山田朱中村真
17 2006清水市代○○●○-石橋幸緒中井早水本田中倉宏中村真室田千葉高群石橋竹部古河井道
18 2007清水市代●○●○●石橋幸緒石橋中井本田斎田植村甲斐早水千葉高群矢内中倉彰岩根
年度 女流王位勝敗挑戦者 0紅組0  0白組0 
順位1位順位2位順位3位順位4位 順位1位順位2位順位3位順位4位
19 2008石橋幸緒○○●●○清水市代清水早水千葉上田鈴木熊倉矢内本田甲斐北尾中村真室田
20 2009石橋幸緒○●●○●清水市代清水中村真室田矢内中倉宏早水甲斐熊倉上田中井高群岩根
21 2010清水市代●●○●-甲斐智美石橋熊倉中井矢内村田貞升上田中村真早水船戸甲斐岩根
22 2011甲斐智美○○●●○清水市代清水中井矢内中村真本田早水石橋上田岩根里見香鈴木山口恵
23 2012甲斐智美●●●--里見香奈清水上田岩根斎田中村真鈴木里見香中井矢内石橋本田室田
24 2013里見香奈●○●○●甲斐智美甲斐鈴木中村真本田早水香川清水中井矢内千葉岩根山口恵
25 2014甲斐智美

○○○-
清水市代里見香清水岩根長沢千葉中村桃中井鈴木香川矢内山口恵渡部
年度 女流王位 勝敗 挑戦者  0紅組0 
(数字はリーグ勝数)
(左側が上位者)__
 0白組0 
(数字はリーグ勝数)
(左側が上位者)__
前期残留予選通過 前期残留予選通過
26 2015 甲斐智美 ●●●-- 里見香奈 清水
4
矢内
2
鈴木
3
岩根
4
貞升
1
室田
1
中井
3
里見香
4
千葉
0
室谷
2
本田
3
中倉宏
3
27 2016 里見香奈 ○○○-- 岩根忍 甲斐
3
岩根
4
鈴木
2
井道
2
伊藤沙
3
竹俣
1
清水
4
本田
4
中井
1
室谷
2
香川
3
熊倉
1
28 2017 里見香奈 ○●○●○ 伊藤沙恵 岩根
4
本田
5
香川
0
山根
3
室田
2
村田
1
清水
1
甲斐
3
伊藤沙
5
室谷
1
中村桃
2
中村真
3
29 2018 里見香奈 ●○●●- 渡部愛 伊藤沙
4
岩根
1
山根
1
中井
1
渡部
5
山田久
3
本田
2
中村真
0
甲斐
4
清水
5
藤田綾
2
千葉
2
30 2019 渡部愛 ●○●●- 里見香奈Q 里見香
5
甲斐
0
本田
3
石本
2
谷口
3
香川
2
清水
4
伊藤沙
4
山田久
0
山根
3
長沢
1
室田
3
31 2020 里見香奈 ○○○-- 加藤桃子 渡部
4
伊藤沙
4
室田
2
香川
0
千葉
2
中村真
3
清水
4
本田
2
谷口
2
石本
1
中井
2
加藤桃
4
32 2021 里見香奈 ○○○-- 山根ことみ 加藤桃
3
渡部
1
中村真
2
石本
2
山根
4
甲斐
3
伊藤沙
4
清水
2
本田
4
香川
3
加藤圭
0
村田
2
33 2022 里見香奈 ●○○○- 西山朋佳 山根
3
本田
1
香川
4
渡部
4
加藤圭
2
山口稀
1
伊藤沙
3
加藤桃
4
甲斐
2
清水
1
中井
0
西山
5
34 2023 里見香奈 ●○○○- 伊藤沙恵 西山
4
香川
1
山根
3
甲斐
4

[注 7]
塚田
1
室谷
2
渡部
2
加藤桃
4
伊藤沙
5
清水
2
中井
0
武富
2
35 2024 福間香奈 ○○○-- 加藤桃子 前期残留 (3名) 予選通過 (3名) 前期残留 (2名) 予選通過 (4名) [注 8]
伊藤沙
4
西山
4
山根
2
中井
0
大島
4
千葉
1
加藤桃
5
渡部
4
香川
1
小高
2
松下
1
野原
2
36 2025 福間香奈 ●○○●○ 西山朋佳
[注 9]
伊藤沙恵
前期残留 予選通過 前期残留 予選通過
加藤桃
3
西山
5
大島
3
千葉
1
内山
1
今井
2
伊藤沙
4
渡部
3
小高
1
山根
3
加藤圭
2
和田は
2
37 2026 福間香奈 ○○○-- 大島綾華 伊藤沙
2
大島
5
加藤桃
2
上田
1
木村朱
2
3
西山
3
渡部
2
山根
1
山口恵
2
磯谷祐
4
岩崎
3

記録

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第37期終了時点(「*」は継続中の記録)

獲得 番勝負出場 挑戦 リーグ参加

(女流王位在位を含む)

最多記録 清水市代

通算14期

清水市代

通算20期

清水市代

通算6期

清水市代

通算34期

連続記録 清水市代

9連覇

清水市代

連続19期

碓井涼子
石橋幸緒
清水市代
連続 2期
清水市代

連続34期

  • リーグ残留・参加は女流王位在位も含む。
  • リーグ残留は第3期から。
  • 記載はリーグ残留1回以上。
  • 太字はクイーン王位獲得者または最多記録。女流王位在位者は*で注記。
女流棋士 女流王位在位 番勝負出場 組優勝
(紅組/白組)
リーグ残留
(タイトル在位含む)
リーグ参加
(タイトル在位含む)
通算連続 通算連続 通算連続 通算連続 通算連続
清水市代149201912228253434
福間香奈*12814124216161616
甲斐智美4266411491813
中井広恵338510324153118
石橋幸緒226462116168
矢内理絵子11424115102011
渡部愛11222174109
伊藤沙恵003[注 10]16311111111
千葉涼子0022321042114
林葉直子0021324466
加藤桃子0021216677
西山朋佳001[注 10]1225555
岩根忍001111631110
山根ことみ0011115396
大島綾華0011113333
植村真理0011110043
斎田晴子00004311111715
早水千紗00002154108
本田小百合0000111372512
上田初美0000114465
竹部さゆり0000113394
石高澄恵0000113376
山田朱未0000111133
磯谷祐維0000111111
高群佐知子0000001041611
山田久美00000053148
中村真梨花00000052126
鈴木環那0000004476
香川愛生00000042106
長沢千和子0000002285
宮宗紫野0000002243
蛸島彰子00000021129
室田伊緒0000002182
関根紀代子0000001177
村田智穂0000001163
室谷由紀0000001153
小高佐季子0000001122
中七海0000001111
岩崎夏子0000001111

エピソード

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  • 第7期では清水市代石橋幸緒の師弟タイトル戦となった(清水と石橋は、初の女流棋士同士の師弟関係であった[9])。師弟タイトル戦は女流タイトル戦では初の出来事で、師の清水が勝利した。
  • 第8期では、清水は矢内理絵子の挑戦を受けたがフルセットの末に敗れ、クイーン王位の資格を獲得できなかった。しかし、翌第9期で清水が挑戦者として勝ち上がり、奪還しクイーン資格を獲得(清水にとっては2つ目)。その後は9連覇し、女流王位戦史上最高連覇数を樹立した。
  • 第18期では、清水は石橋の4度目の挑戦(第17期から2期連続)を受け、フルセットの末に敗れる。10連覇を阻止されるとともに弟子にタイトル献上してしまう。翌第19期に清水は再び挑戦(3期連続の師弟タイトル戦となり、史上初の出来事)するも、またもフルセットの末に敗退。師匠が弟子からタイトルを奪えず防衛を許してしまう。翌々第20期にも清水が勝ち上がり、フルセットの末に奪還。師弟タイトル戦4期連続は史上初、フルセット3期連続は女流王位戦初の出来事であった。女流王位戦における師弟タイトル戦は全部で6回行われ(全て清水vs石橋)、師匠の4勝2敗となった。
  • 第20期の5番勝負第2局で、石橋幸緒女流王位が129手目で6六角を2二角成と指したが、これが自駒の4四歩を飛び越しており、一般・女流含むタイトル戦で史上初の反則負けとなった[10]
  • 第23期の挑戦者決定戦で、清水は里見香奈に敗れタイトル戦に出場できなかった。女流王位戦におけるタイトル戦連続出場記録は19期(第4期~第22期)で途絶えた。
  • 第28期の挑戦者決定リーグ(白組)で、清水は1勝5敗でリーグ陥落となり、第3期からの挑戦者決定リーグ残留連続記録(女流王位在位含む)が25期(第3期~第27期)で途絶えた。
  • 第29期では、渡部愛が里見からタイトル奪取した(LPSA設立後にプロ入りしたLPSA女流として初のタイトル獲得)。
  • 第35期の予選において、清水は予選通過できず、第1期から参加していた挑戦者決定リーグ参加連続記録が34期で途絶えた。
  • 中井広恵は第33~35期と3期連続で予選勝ち抜きにより挑戦者決定リーグ入りするも、3期とも0勝5敗に終わり、「リーグ戦15連敗」の珍記録となった。
  • 予選通過者が全員リーグ陥落(残留者が前期と同じ)となったことが、第4期と第17期で2回起こっている(第36期終了時点)。

記念対局

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女流王位は、毎年年末に主催者が同じである王位戦の王位在位者と記念対局を行うのが恒例となっている[11]。手合割は平手で、女流王位が先手。持ち時間は女流王位が60分に対し王位が10分というハンデがある。対局の模様は主催紙の新春版に掲載される。

2024年は、女流王位の福間香奈が身重である(同年10月現在妊娠8ヶ月)ことを考慮し実施されなかった[12]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. 女流王位戦と王位戦囲碁天元戦の主催者としての新聞三社連合(「三社」と略される)は、東京の新聞三社連合事務局を窓口として、北海道新聞社中日新聞社西日本新聞社東京新聞(中日新聞東京本社)の3社(4紙)に、神戸新聞社徳島新聞社を加えた5社(6紙)の共催を意味する。
  2. この挑戦者決定までのシステムは、王位戦と基本的に同じである(ただし、リーグ残留者の人数は異なる)。
  3. 第23期・第24期女流王位戦五番勝負出場の里見香奈奨励会会員のため、女流枠から(男性)棋戦への参加資格を持たない)が該当する。第54期王位戦(第23期女流王位戦の枠)では清水市代が、第55期王位戦(第24期女流王位戦の枠)では中井広恵がそれぞれ代わって出場した。
  4. 第4期(1993年度)から予選通過者は6名。第7期(1996年度)と第35期(2024年度)はリーグ残留者の引退で欠員が1名発生し、予選通過者を7名に増やしている。
  5. 五番勝負の時期は第3期(1992年)までは4月(第3期は5月から)- 6月、その後、第20期(2009年)までは9月(あるいは10月)- 11月であった。2010年からは女流王将戦との兼ね合いや年間の対局スケジュールの分散のため、5月 - 6月へ移動した。
  6. 第10期(1999年)以降、持ち時間は各4時間となった[7]。第9期までの持ち時間は各3時間。
  7. 1 2 リーグ成績は「残留相当」であったが、現役引退により次期リーグは不参加。リーグ欠員分は予選枠を増やしている。
  8. 1 2 前期リーグ残留者の引退に伴う欠員が発生したため、予選枠を増やしている。
  9. 西山の体調不良により挑戦者決定戦敗者の伊藤沙恵が繰り上げで挑戦者になった[8]
  10. 1 2 番勝負の記録に西山朋佳の第36期出場辞退は含まず、伊藤沙恵の第36期繰上挑戦は含む。

出典

[編集]
  1. 「第23期女流王位戦五番勝負第3局-里見香奈、史上2人目の女流四冠に!」 『将棋世界』 2012年8月号、99頁。
  2. 【女流王位戦】プレイバックイーン1・1989年秋に新タイトル戦創設を告知
  3. 1 2 3 『女流棋士の本』p146-147
  4. 北海道新聞 2012年10月17日朝刊
  5. 女流王位戦 - 日本将棋連盟公式サイト 2015年1月24日閲覧
  6. 週刊将棋』2013年2月27日号、6面。
  7. 【女流王位戦】プレイバックイーン2・持ち時間、99年に各4時間になる」『道新スタッフブログ - 北海道新聞』2008年10月12日。2019年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  8. 第36期女流王位戦 挑戦者変更のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2025年4月23日). 2025年4月23日閲覧。
  9. https://shogipenclublog.com/blog/2013/03/23/屋敷伸之七段(当時)「結局はオレの腹に入る」 将棋ペンクラブログ
  10. 【第20期女流王位戦第2局】石橋女流王位、痛恨の反則負け
  11. 第22棋 特集対談 - 女流王位戦中継サイト
  12. 妊娠8か月の将棋・福間香奈女流王位、異例の関西での就位式に「幸せ」…お腹の子どもからの蹴りは「結構ポコポコと」 - スポーツ報知・2024年10月1日

外部リンク

[編集]