女流王位戦

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女流王位戦
棋戦の分類 女流タイトル戦
開催概要
開催時期 予選:9月 - 翌年4月
タイトル戦:5月 - 6月
初回開催 1990年度
持ち時間 予選:2時間 リーグ戦:3時間
タイトル戦:4時間
番勝負 五番勝負
主催 ブロック紙3社連合
日本将棋連盟
日本女子プロ将棋協会
公式サイト 女流王位戦:日本将棋連盟
記録
前期女流王位 里見香奈(第28期)
永世資格者 清水市代
最多優勝 清水市代(14期)
最長連覇 清水市代(9連覇)

女流王位戦(じょりゅうおういせん)は、新聞三社連合[注 1]日本将棋連盟日本女子プロ将棋協会(LPSA)が主催する[1]将棋女流タイトル戦1990年度創設。5月(4月の場合あり)から6月にかけて挑戦手合制五番勝負が行われ[注 2]、その勝者には女流王位のタイトル称号が与えられる。

方式[編集]

予選、挑戦者決定リーグ(12名が紅白2つの組に分かれて戦う)、紅白各組の優勝者同士の挑戦者決定戦によって女流王位への挑戦者を決定する[注 3]。挑戦者決定戦の勝者と女流王位が五番勝負を戦い、3勝したほうが新たな女流王位となる。

女流王位と挑戦者には王位戦への参加資格(予選から)が与えられる。ただし女流王位ないし挑戦者が王位戦への参加資格がない場合には、次点の女流棋士として挑戦者決定戦の敗者が代わって出場する[2][注 4]

予選[編集]

女流王位とシード者を除く全ての女流棋士が参加する。アマチュア枠はない。

トーナメント方式による予選通過者は6名で、通過者は挑戦者決定リーグに参加する。女流2級の者が予選を通過(リーグ入り)した場合は女流1級に昇級する。

持ち時間は各2時間。

挑戦者決定リーグ[編集]

予選通過者6名とシード者(前期の残留者)6名の計12名が、紅組・白組の2グループに6名ずつ分かれて総当たりのリーグ戦を行う。各組には通過者とシード者が3名ずつ振り分けられる。各組の優勝者が挑戦者決定戦に進出する。

2名以上が同率トップの成績で並んだ場合、第26期からは直接対決の成績(同じなら前年度の成績)で決定される[3]。第23期まではプレーオフ、第24期・第25期は順位優先方式(同順位・同成績なら直接対決の勝者が優先される)[4]

紅白各組の上位3名(女流王位が防衛に失敗した場合はここに含まれる)は、次期のシード者となり予選が免除される(リーグ残留)。

第19期から第25期まではあらかじめシード者には前期の成績により1位から3位、予選通過者には同順位の4位が与えられており、勝数が並んだ場合は事前の順位が高いほうが上位となっていた(第18期まではシード者に1位、予選通過者に2位が与えられていた)。予選通過者2名以上が勝率で並んで次期シード者が3名に決定できない場合は残留決定戦が行われる。

女流1級の者がリーグ残留を決めた場合は女流初段に昇段する。

持ち時間は各3時間。

挑戦者決定戦[編集]

紅白リーグの勝者同士が対局し、その勝者が女流王位への挑戦者となる。

持ち時間は各3時間。

女流王位戦五番勝負[編集]

女流王位と挑戦者が五番勝負を戦い、その勝者が新たな女流王位となる。

持ち時間は各4時間[注 5]

クィーン王位[編集]

女流王位を通算5期獲得した女流棋士はクィーン王位永世称号が与えられる。2016年現在、クィーン王位の資格を持つ女流棋士は清水市代のみ。なお、甲斐智美里見香奈は通算4期獲得しており、次に女流王位を獲得した時点でクイーン王位の資格を得る。

歴代五番勝負[編集]

年は五番勝負が行われた時点。網掛けの対局者が勝者。○●は女流王位から見た勝敗、千は千日手。◎は組優勝、▼は陥落。

開催年 決勝進出者 勝敗 決勝進出者
1 1990年 中井広恵 ○○○ 林葉直子
開催年 女流王位 勝敗 挑戦者
2 1991年 中井広恵 ○○○ 植村真理
3 1992年 中井広恵 ○○○ 林葉直子
4 1993年 中井広恵 ●○●● 清水市代
5 1994年 清水市代 ○○○ 中井広恵
6 1995年 清水市代 ○○○ 矢内理絵子
7 1996年 清水市代 ○○●○ 石橋幸緒
8 1997年 清水市代 ○●●○● 矢内理絵子
9 1998年 矢内理絵子 ○●●● 清水市代
10 1999年 清水市代 ○○●○ 碓井涼子
開催年 女流王位 勝敗 挑戦者 紅組 白組
1 2 1 2
11 2000年 清水市代 ○○○ 碓井涼子 碓井 山田久 矢内 石橋 本田 上川 斎田 中井 高群 蛸島 早水
12 2001年 清水市代 ●●○○○ 中井広恵 碓井 中井 山田久 竹部 中倉宏 北尾 斎田 蛸島 矢内 石橋 本田 島井
13 2002年 清水市代 ○○○ 石橋幸緒 中井 矢内 竹部 蛸島 船戸 高橋 斎田 山田久 石橋 碓井 本田 中倉宏
14 2003年 清水市代 ●○○○ 中井広恵 石橋 中井 矢内 船戸 本田 村田 竹部 斎田 千葉 古河 山田朱
15 2004年 清水市代 ○○○ 矢内理絵子 中井 竹部 千葉 高群 早水 甲斐 山田朱 矢内 本田 斎田 島井 村田
16 2005年 清水市代 ○●○○ 中井広恵 矢内 中井 高群 石橋 久津 中倉宏 早水 村田 本田 千葉 山田朱 中村真
17 2006年 清水市代 ○○●○ 石橋幸緒 中井 早水 本田 中倉宏 中村真 室田 千葉 高群 石橋 竹部 古河 井道
18 2007年 清水市代 ●○●○● 石橋幸緒 石橋 中井 本田 斎田 植村 甲斐 早水 千葉 高群 矢内 中倉彰 岩根
開催年 女流王位 勝敗 挑戦者 1 2 3 4 1 2 3 4
19 2008年 石橋幸緒 ○○●●○ 清水市代 清水 早水 千葉 上田 鈴木 熊倉 矢内 本田 甲斐 北尾 中村真 室田
20 2009年 石橋幸緒 ○●●○● 清水市代 清水 中村真 室田 矢内 中倉宏 早水 甲斐 熊倉 上田 中井 高群 岩根
21 2010年 清水市代 ●●○● 甲斐智美 石橋 熊倉 中井 矢内 村田 貞升 上田 中村真 早水 船戸 甲斐 岩根
22 2011年 甲斐智美 ○○●●○ 清水市代 清水 中井 矢内 中村真 本田 早水 石橋 上田 岩根 里見香 鈴木 山口恵
23 2012年 甲斐智美 ●●● 里見香奈 清水 上田 岩根 斎田 中村真 鈴木 里見香 中井 矢内 石橋 本田 室田
24 2013年 里見香奈 ●○●○● 甲斐智美 甲斐 鈴木 中村真 本田 早水 香川 清水 中井 矢内 千葉 岩根 山口恵
25 2014年 甲斐智美 千●○○○ 清水市代 里見香 清水 岩根 長沢 千葉 中村桃 中井 鈴木 香川 矢内 山口恵 渡部
開催年 女流王位 勝敗 挑戦者 紅組 白組
26 2015年 甲斐智美 ●●● 里見香奈 清水 矢内 鈴木 岩根 室田 貞升 中井 里見香 千葉 本田 中倉宏 室谷
27 2016年 里見香奈 ○○○ 岩根忍 甲斐 岩根 鈴木 井道 伊藤沙 竹俣 清水 本田 中井 室谷 香川 熊倉
28 2017年 里見香奈 ○●○●○ 伊藤沙恵 岩根 本田 香川 村田 室田 山根 清水 甲斐 伊藤沙 中村真 室谷 中村桃

第1期女流王位戦[編集]

第1期女流王位戦は1989年11月に当時の女流棋士全19名を紅組10名・白組9名に分けた予選リーグにより開幕した。各組の優勝者(中井 - 林葉)による五番勝負は1990年4月 - 6月の予定で行われ、同年5月18日に3連勝で中井が第1期女流王位となった。

第4期(1993年度)からは、トーナメントによる予選を行いリーグ出場者を決定する現行の方式となっている。

脚注[編集]

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  1. ^ 女流王位戦と王位戦囲碁天元戦の主催者としての新聞三社連合(「三社」と略される)は、東京の新聞三社連合事務局を窓口として、北海道新聞社中日新聞社西日本新聞社東京新聞(中日新聞東京本社)の3社(4紙)に、神戸新聞社徳島新聞社を加えた5社(6紙)の共催を意味する。
  2. ^ 五番勝負の時期は第3期(1992年)までは4月(第3期は5月から)- 6月、その後、第20期(2009年)までは9月(あるいは10月)- 11月であった。2010年からは女流王将戦との兼ね合いや年間の対局スケジュールの分散のため、5月 - 6月へ移動した。
  3. ^ この挑戦者決定までのシステムは、王位戦と基本的に同じである(ただし、リーグ残留者の人数は異なる)。
  4. ^ 第23期・第24期女流王位戦五番勝負出場の里見香奈奨励会会員のため、女流枠から(男性)棋戦への参加資格を持たない)が該当する。第54期王位戦(第23期女流王位戦の枠)では清水市代が、第55期王位戦(第24期女流王位戦の枠)では中井広恵がそれぞれ代わって出場した。
  5. ^ 第10期(1999年)より。第9期までの持ち時間は各3時間であった。

出典[編集]

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  1. ^ 「第23期女流王位戦五番勝負第3局-里見香奈、史上2人目の女流四冠に!」 『将棋世界』 2012年8月号、99頁。
  2. ^ 北海道新聞 2012年10月17日朝刊
  3. ^ 女流王位戦 - 日本将棋連盟公式サイト2015年1月24日閲覧
  4. ^ 週刊将棋』2013年2月27日号、6面。

外部リンク[編集]