山口恵梨子
山口恵梨子 女流二段 | |
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名前 | 山口恵梨子 |
生年月日 | 1991年10月12日(26歳) |
プロ入り年月日 | 2008年4月1日(16歳) |
棋士番号 | 39 |
出身地 | 鳥取県 |
師匠 | 堀口弘治七段 |
段位 | 女流二段 |
戦績 | |
2013年2月16日現在
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この表について
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山口 恵梨子(やまぐち えりこ、1991年10月12日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。堀口弘治七段門下。女流棋士番号は39。鳥取県東伯郡三朝町出身。山脇学園高等学校卒、白百合女子大学卒。通称「攻める大和撫子」。
棋歴
女流プロになるまで
6歳・小学1年生のときアマ四段の父親に将棋を習う[1][2]。その1週間後に地元の将棋まつりで先崎学七段(当時)に十枚落ちで教わり、プロのすごさに感動する[2]。このときから早くも女流棋士になることを志し、毎日将棋道場に通いつめるようになる[2]。そして、小学3年生のころにはアマ二段となり、二枚落ちでプロ(当時四段の渡辺明)に教わることができるほどまで上達する[2]。
2002年、女流アマ名人戦A級で優勝[3]。2003年、11歳のとき、第35期女流アマ名人戦でベスト8進出。
2003年に女流棋士の育成機関である女流育成会に入会し、初年度はなかなか勝てず苦戦するが、2年目の2004年度は前後期とも勝ち越した。そして、2005年度前期に昇級点を得、2007年度後期に2度目の昇級点で2008年4月1日付けでの女流2級でプロ女流棋士になることとなった。
女流プロ入り後
プロ入り当初はなかなか勝てず初戦から3連敗を喫するが、第36期女流名人位戦の予選で3連勝し、デビュー年度でB級リーグ入りを果たした。それにより、女流棋士昇段級規定の1級の条件を満たし、女流1級に昇級した[4]。
2009年度、第17期倉敷藤花戦で当時王位の石橋幸緒を破るなど、準々決勝に進出。第36期女流名人位戦B級リーグでは4勝5敗の成績を挙げるも、順位の関係で惜しくもリーグ残留はならなかった。年間成績で10勝10敗と5分の成績を挙げ、女流棋士昇段級規定の初段の条件を満たし、2010年4月1日付で初段に昇段した[5]。
2010年度、第18期倉敷藤花戦で前年度に続き準々決勝進出。第22期女流王位戦では予選リーグを勝ち抜き、挑戦者決定リーグ入りを果たし、第38期女流名人位戦でも2期ぶりにB級リーグ復帰を果たした。
2011年度、第19期倉敷藤花戦で3期連続となる準々決勝進出。第5期マイナビ女子オープンでも初めて予選突破し、準々決勝まで進んだ。第38期女流名人位戦B級リーグでは4勝5敗となりまたも順位の差で残留ならなかったが、翌年度の予選を勝ち抜き即復帰を果たした。
2012年度、第39期女流名人位戦B級リーグでは5勝4敗として5位となったが、棋戦方式変更(1部制のリーグに移行)のため、リーグ残留とはならなかった。第24期女流王位戦で挑戦者決定リーグ入りを果たすも、強豪が揃うリーグでは苦戦し、5戦全敗でリーグ陥落となった。
2013年度、第25期女流王位戦で予選を勝ち抜いて挑戦者決定リーグ復帰を果たす。リーグは2勝3敗となりリーグ残留はならなかった。
2015年度、第43期女流名人戦で予選を勝ち抜いて初の女流名人リーグ入りを果たした。
人物
- 同学年の里見香奈と共通点が多い(里見は早生まれ)。得意戦法はともに中飛車。出身地は山陰地方(里見は島根県出身)。
- ただし鳥取は父の故郷で本籍があるのみで、生まれは大阪府、2歳から東京都在住と述べている[6]。
- 現在も祖父が東伯郡三朝町在住でほぼ毎年訪れており、その縁で同町で自身の名を冠した将棋大会を開いている[7]。
- 2008年に女流棋士になった時の憧れの棋士は上田初美[1]。
- 2010年度後期の「NHK将棋講座」で、講師・高橋道雄のアシスタントを務める。
- 激しい攻め将棋の棋風から攻めダルマ、攻める大和撫子の異名を持つ[8]。
昇段履歴
昇段・昇級規定は、将棋の段級 を参照。
- 2003年4月 女流育成会入会
- 2008年4月1日 女流2級(女流育成会で2度目の昇級点) = プロ入り
- 2009年3月25日 女流1級(女流名人位戦B級リーグ入り)
- 2010年4月1日 女流初段(2009年度指し分け以上・7勝以上)…10勝10敗
- 2016年5月25日 女流二段(勝数規定)
主な成績
- 2008年、第3回白瀧あゆみ杯争奪戦 準優勝
出演
ウェブテレビ
- NonStop ひふみん(2017年5月19日、6月2日、FRESH!) - 進行役
- AbemaTV初級講座(2017年4月配信開始、AbemaTV)[9]
- P-Sports〜目指せ、ポケモンバトルマスター!〜(2018年3月17日、AbemaTV ウルトラゲームス) - 挑戦者として参加
- チーム対抗 詰将棋カラオケ(2018年4月9日、ニコニコ生放送)[10]司会
脚注
- ^ a b “山口恵梨子女流育成会員が新女流棋士に!”. 日本将棋連盟 (2008年3月16日). 2018年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月7日閲覧。
- ^ a b c d 2010年10月10日放送「NHK将棋講座」
- ^ 日本将棋連盟女流アマ名人戦ページ
- ^ “山口恵梨子女流2級が女流1級に昇級(3月25日付)”. 日本将棋連盟 (2009年3月26日). 2015年11月1日閲覧。
- ^ “2010年4月1日付昇段・昇級者”. 日本将棋連盟 (2010年4月1日). 2015年11月1日閲覧。
- ^ “鳥取県出身初の女流棋士誕生 16歳の山口さん”. 日本海新聞 (2008年5月9日). 2014年11月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年2月13日閲覧。
- ^ 山口恵梨子杯来てね きょうから三朝で将棋大会[リンク切れ]読売新聞 地域ニュース鳥取面 2014年11月8日
- ^ 女子力より棋力を磨きたい 山口恵梨子女流初段に聞く[リンク切れ]朝日新聞 2015年4月3日
- ^ “AbemaTV 将棋講座”. AbemaTV. 2017年9月25日閲覧。
- ^ ニコファーレ, 【叡王戦開催記念】チーム対抗 詰将棋カラオケ|スケジュール|nicofarre. “【叡王戦開催記念】チーム対抗 詰将棋カラオケ|スケジュール|nicofarre ニコファーレ” (日本語). http://nicofarre.jp/. 2018年4月17日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 日本将棋連盟 プロフィール
- 山口恵梨子 (@erikoko1012) - Twitter
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