北村桂香
北村桂香 女流二段 | |
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名前 | 北村桂香 |
生年月日 | 1995年11月14日(29歳) |
プロ入り年月日 | 2013年6月24日(17歳) |
女流棋士番号 | 46 |
出身地 | 京都府宇治市 |
所属 | 日本将棋連盟(関西) |
師匠 | 小林健二九段 |
段位 | 女流二段 |
女流棋士DB | 北村桂香 |
2023年1月18日現在 |
北村 桂香(きたむら けいか、1995年11月14日 - )は、日本将棋連盟(関西本部)所属の女流棋士。女流棋士番号は46。小林健二九段門下。将棋棋士の出口若武は夫。京都府宇治市出身。立命館大学産業社会学部卒業。
棋歴
女流3級になるまで
将棋好きの父親に、将棋の駒の桂馬と香車から1文字ずつ取って「桂香」と名付けられた[1][2]。小学校1年のときに父親から将棋を教わる[1][3]。高校1年の2011年8月、第47回全国高等学校将棋選手権大会の女子個人で優勝[4]。2012年3月、第16回全国高等学校将棋女子選抜大会で準優勝[5]。
2011年7月10日に関西研修会に入会(D2クラス)[3]。高校2年生であった2012年11月4日、関西研修会でC1に昇級して女流3級の資格を得た[3]。翌12月までに北村が資格申請を行ない、2013年4月1日付で女流3級となることが公表された[6]。
女流2級になるまで
2013年6月24日、倉敷藤花戦3回戦で長谷川優貴に勝利しベスト8に進出するとともに、女流公式棋戦の年度成績を6勝(2敗)とし、女流2級昇級に必要な条件である「1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星」(注:2013年度時点における女流棋戦は6棋戦)を満たした。また同じく条件の「女流棋士昇段級規定の女流1級に該当した場合(倉敷藤花戦ベスト8)」も同時に満たし、同日付で女流2級に昇級した[7][8]。
女流プロ入り後
2014年4月1日、2013年度指し分け以上(7勝以上)の成績を上げたことにより、女流1級に昇級した[9]。
2015年6月26日、第37期女流王将戦準々決勝で村田智穂に勝ち、準決勝に進出したことにより、女流初段に昇段した[10]。7月14日には準決勝で熊倉紫野に勝ち、決勝(挑戦者決定戦)に進出した。決勝は9月3日に行われ、里見香奈に敗れてタイトル挑戦はならなかった。
2023年1月、勝数規定により女流二段に昇段[11]。
2024年、第17期マイナビ女子オープンの本戦では準決勝まで全て居飛車を採用し2015年以来の挑戦者決定戦進出を果たした[12][13][14]。挑戦者決定戦は3月4日に行われ、同じくタイトル初挑戦がかかる大島綾華が相手となり、ここでも意表を突く居飛車を採用したが、序盤の作戦が上手く行かずずっと苦しい展開のまま敗戦となり、タイトル挑戦はならなかった[15][16]。
棋風
- 振り飛車党[17]。得意戦法は三間飛車[6]だが、公式戦では四間飛車から角交換振り飛車まで指しこなす[17]。
- 2024年3月のインタビューでこの頃から居飛車を指していることに触れられ、色々な形を指してみたいと思うようになり最近居飛車を始めたと答えた[15]。
人物
- 立命館宇治高等学校を経て[2]、立命館大学産業社会学部を2018年3月に卒業[18][19]。
- 2021年4月22日、将棋棋士の出口若武と結婚[20][21]。北村の女流棋士としての活動名は「北村桂香」のまま変更なし[20][21]。
- 趣味はカラオケ[6]。
アマチュア時代の戦績
- 2007年、第1回小学生女流将棋名人戦に西日本代表として出場し準優勝[22]。
- 2008年8月3日、第29回全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部に出場し、優勝者山根ことみに敗れ8強[23]。
- 2009年2月、関西アマチュア女流名人戦Aクラスで四強[24]。
- 2009年6月、第1回中学生女子名人戦大阪大会では3位に終わった[25]。
- 2009年7月19日、第2回女子アマ王位戦では神戸大会で長谷川優貴を降し、優勝[26]。10月の全国大会で3位入賞[27]。
- 2009年8月3日、第30回全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部の初戦で長谷川優貴に敗れる[28]。
- 2009年8月14日、第12回中学生将棋王将戦の団体戦に長谷川優貴らと出場し、優勝[29]。
- 2010年2月、第26回関西アマチュア女流名人戦Aクラスで準優勝[30]。
- 2010年8月4日、第31回全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で優勝者に敗れ、四強[31]。
- 2010年8月、第13回中学生将棋王将戦の団体戦に、4位入賞[32]。
- 2011年、マイナビ女子オープンでチャレンジマッチ全勝で予選に出場。予選では早水千紗女流二段に敗れる[33]。
- 2011年8月5日、全国高等学校将棋選手権大会で優勝[34]。
- 2011年8月12日、高校生王将戦団体戦に長谷川優貴らと出場し、4強[35]。
- 2012年3月11日、第16回全国高等学校将棋女子選抜大会で準優勝[36]。
- 2012年、マイナビ女子オープンで飯野愛、藤田綾女流初段を降し、予選に出場[37]。予選では岩根忍女流二段に敗れる[38]。
- 2012年11月3日、第2回女子アマ王位戦で関西大会で優勝。全国大会は辞退した[39]。
昇級・昇段履歴
- 研修会
- 2011年 7月10日 : 関西研修会入会(D2クラス)
- 2011年 9月 : D1クラス昇級[40]
- 2011年12月 : C2クラス昇級[41]
- 2012年11月 4日 : C1クラス昇級(女流3級資格)[3]
- 女流棋士
- 2013年 4月 1日 : 女流3級(女流棋士資格申請)[3][6]
- 2013年 6月24日 : 女流2級(「1年間で参加公式棋戦数と同数の勝数」「倉敷藤花戦ベスト8」/同日時点の年度成績 6勝2敗)[7]
- 2014年 4月 1日 : 女流1級(年度成績指し分け以上・7勝以上/2013年度 7勝6敗)[9]
- 2015年 6月26日 : 女流初段(女流王将戦ベスト4〈第37期〉)[10]
- 2023年 1月18日 : 女流二段(勝数規定/女流初段昇段後70勝)[11]
主な成績
年度別成績
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- 女流公式棋戦
脚注
注釈
出典
- ^ a b “春からプロの女流棋士へ 北村桂香さん(立命館宇治高等学校3年”. 立命館大学 (2013年4月2日). 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月20日閲覧。
- ^ a b “女性プロ棋士、京滋で初誕生 立命館宇治高2年・北村さん”. 京都新聞 (2013年3月2日). 2014年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月20日閲覧。
- ^ a b c d e “北村桂香研修会員が女流棋士3級の資格を取得”. 日本将棋連盟 (2012年11月6日). 2018年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月20日閲覧。
- ^ “全国高等学校将棋選手権大会”. 日本将棋連盟. 2015年11月6日閲覧。
- ^ “全国高等学校将棋女子選抜大会”. 日本将棋連盟. 2015年11月6日閲覧。
- ^ a b c d “北村桂香さんが来年4月から女流3級に”. 日本将棋連盟 (2012年12月6日). 2018年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月20日閲覧。
- ^ a b “北村桂香女流3級が女流2級に昇級”. 日本将棋連盟 (2013年6月25日). 2015年11月6日閲覧。
- ^ “将棋、北村さんが女流プロに昇級 女流二段を破り”. 共同通信 (2013年6月24日). 2013年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月6日閲覧。
- ^ a b “2014年4月1日付昇級・昇段者”. 日本将棋連盟 (2014年4月1日). 2015年11月6日閲覧。
- ^ a b “北村桂香女流1級が女流初段に昇段”. 日本将棋連盟 (2015年6月26日). 2015年11月6日閲覧。
- ^ a b 「北村桂香女流初段が女流二段に昇段」『日本将棋連盟』2023年1月19日。
- ^ “戦型は銀冠対3五歩型三間飛車”. 将棋情報局. マイナビ (2023年9月8日). 2024年3月21日閲覧。
- ^ “▲上田-△北村 戦型は中飛車”. 将棋情報局. マイナビ (2023年11月8日). 2024年3月21日閲覧。
- ^ “相居飛車の力戦に”. 将棋情報局. マイナビ (2024年2月15日). 2024年3月21日閲覧。
- ^ a b “終局直後”. 将棋情報局. マイナビ (2024年3月4日). 2024年3月21日閲覧。
- ^ 「大島綾華女流初段が初のタイトル挑戦&女流二段昇段決める マイナビ女子オープン」『スポーツ報知』2024年3月4日。2024年3月21日閲覧。
- ^ a b 第3期リコー杯女流王座戦二次予選 棋譜の9手目コメントより。
- ^ “第1回立命館大学子ども将棋大会を開催”. 立命館大学 (2017年9月19日). 2017年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月20日閲覧。
- ^ “北村桂香による、立命館大学を本日卒業したことを記した2018年3月20日付ツィート”. Twitter. 2018年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月20日閲覧。
- ^ a b “出口若武五段と北村桂香女流初段が入籍|将棋ニュース”. 日本将棋連盟公式サイト (2021年4月22日). 2021年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月22日閲覧。
- ^ a b “将棋の出口若武五段と北村桂香女流初段が「良い夫婦」の日に結婚”. スポーツ報知 (2021年4月22日). 2021年4月22日閲覧。
- ^ LPSA 2007年8月25日『第1回小学生女流将棋名人戦・決勝三番勝負』
- ^ 日本将棋連盟『第29回全国中学生選抜将棋選手権大会』
- ^ 日本将棋連盟『第25回関西アマチュア女流名人戦』
- ^ LPSA 2009年6月7日 第3回小学生・第1回中学生女子名人戦、大阪大会
- ^ LPSA 2009年7月19日『第2回女流王位戦 神戸大会』
- ^ LPSA 『2009年女子アマ王位戦全国大会棋譜』
- ^ 日本将棋連盟 『第30回全国中学生選抜将棋選手権大会』
- ^ 日本将棋連盟 第12回中学生将棋王将戦
- ^ 日本将棋連盟『第26回関西アマチュア女流名人戦』
- ^ 日本将棋連盟『第31回全国中学生選抜将棋選手権大会』
- ^ 日本将棋連盟『第13回中学生将棋王将戦』
- ^ 日本将棋連盟 『第4期マイナビ女子オープン』
- ^ 日本将棋連盟『第47回全国高等学校将棋選手権大会』
- ^ 関西将棋会館公式サイト 『第7回高校生王将戦』
- ^ 日本将棋連盟『第16回全国高等学校将棋女子選抜大会』
- ^ マイナビオープンBlog 2012年7月28日『北村アマ、藤田女流初段に勝ち』
- ^ 日本将棋連盟 『第5期マイナビ女子オープン』
- ^ LPSA 2012年11月8日『第5回女子アマ王位戦・関西大会』
- ^ 「関西研修会」『関西将棋会館(日本将棋連盟)』。2011年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関西研修会」『関西将棋会館(日本将棋連盟)』。2012年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「2024年度女流棋士成績・記録」『日本将棋連盟』。
- ^ 「女流棋士通算成績(2025年3月31日対局分まで)」『日本将棋連盟』。2025年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。
関連項目
外部リンク
- 北村桂香 - 日本将棋連盟 女流棋士データベース
- 北村桂香の今年度成績・対局結果(直近10局) - 日本将棋連盟 女流棋士データベース
- 北村桂香 (@mikeno10) - X(旧Twitter)
- 北村桂香さん(立命館宇治高等学校3年) | +Rな人|立命館大学
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