内山あや
| 内山 あや 女流初段 | |
|---|---|
| 名前 | 内山 あや |
| 生年月日 | 2004年5月22日（19歳） |
| プロ入り年月日 | 2020年12月1日（16歳） |
| 女流棋士番号 | 71 |
| 出身地 |
.svg){kind=small} イギリス・ベルファスト市 |
| 所属 | 日本将棋連盟（関東） |
| 師匠 | 北島忠雄 |
| 段位 | 女流初段 |
| 女流棋士DB | 内山 あや |
| 2023年3月9日現在 | |
内山 あや（うちやま あや、2004年5月22日 - ）は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は71。イギリス・ベルファスト市出身。北島忠雄門下[1]。中央大学高等学校卒業[2]、中央大学理工学部数学科在学中[2][3][4]。
棋歴[編集]
女流棋士になるまで[編集]
父がパソコンで見ていた第2回電王戦をのぞき見したのをきっかけに将棋を始める[1]。
2017年7月、中学生将棋名人戦で3位入賞[5]。同年9月、第49期女流アマ名人戦で準優勝[6]。
2018年6月、研修会でC1に昇格。その後8連勝でB2に昇格し、中2で女流棋士資格を得た。しかし、既に大学進学を目指すと決めていて勉強に励むことも考えていたため、対局をこなしていけるか分からず資格申請をしなかった[7]。同年、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で準優勝[8]。
2019年5月、受験勉強に力を注ぐため研修会を休会。しかし、受験終了後に女流棋士を目指すことも視野に入れ、一度資格申請をしなかった場合どうなるかを幹事に相談し、復帰後に48局指せば再び女流棋士資格を得れると説明を受けた[7]。研修会休会中もアマチュア大会にはいくつか出場し[7]、同年10月、女流アマ名人戦で4位入賞[9]。
2020年、第14回白瀧あゆみ杯争奪 新人登竜門戦の準決勝で加藤圭、決勝で和田あきを破り、棋戦初のアマチュア優勝を果たす[10]。同年、研修会で復帰してから48局に到達し再び女流棋士資格を得た[1]。
2020年12月1日付で女流棋士資格申請書が受理され、日本将棋連盟東京本部所属の女流2級（新女流棋士）となった[1][11]。同日に山口稀良莉も女流2級になり、同時に2人の女流棋士誕生となった[12]。
女流棋士になってから[編集]
2023年度の第50期女流名人戦で、予選を勝ち抜き挑戦者決定リーグに進出。リーグ戦では伊藤沙恵、里見香奈（現姓：福間）を破るなどで7勝2敗の好成績を挙げ、同成績の里見との挑戦者決定プレーオフとなった。プレーオフでは里見に完敗し、自身初の女流タイトル挑戦を逃す結果となった。プレーオフでは感想戦でも里見の思考スピードの速さを感じたと言う。大山名人杯第31期倉敷藤花戦の西山朋佳との対局でも同様に感じ、里見・西山との力の差はまだ大きくタイトル挑戦はまだ先のことだと取材で話した[13]。
棋風[編集]
- 得意戦法は横歩取り[1]。
人物[編集]
- 趣味はゲーム実況動画やお笑いを見ること[1]。好きな芸人はダイタク。
- 大学では数学科を専攻[14]。
- アマチュア時代は、女流アマ名人戦3連覇を果たした野原未蘭と対戦することも多く、女流アマ名人戦では野原が優勝した3期（49-51期）全てで野原に敗れ敗退した[15][16][17]。中学2年のときも全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部決勝で敗れている[8]。しかし、2019年の第13期マイナビ女子オープンチャレンジマッチと、優勝を決めた第14回白瀧あゆみ杯争奪戦のアマチュア選抜予選では勝っている[18][19]。ただ、中学時代に野原とともに女子2強という下馬評がありながらも、自身がトップだという意識は持たなかったという[8]。
- アマチュア時代に奨励会入りを検討する時期もあったが、奨励会入りと女流棋士になるのとどちらが良いかを何人かの棋士に質問したところ、「女流棋士が良い」と言われ奨励会入りを勧める棋士がいなかったため、奨励会受験は断念した[7]。
昇段・昇級履歴[編集]
- 2017年10月 - 関東研修会入会
- 2020年12月1日 - 女流2級（関東研修会B2昇級） = プロ入り
- 2022年4月1日 - 女流1級（年度指し分け以上〈8勝以上〉/2021年度10勝9敗）[20][21]
- 2023年3月9日 - 女流初段（女流名人リーグ入り）
主な成績[編集]
年度別成績[編集]
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020 | 2 | 1 | 1 | 0.5000 | [1] |
| (小計) | 2 | 1 | 1 | 0.5000 | |
| 2021 | 19 | 10 | 9 | 0.5263 | [2] |
| 2022 | 27 | 18 | 9 | 0.6666 | [3] |
| (小計) | 46 | 28 | 18 | ||
| 通算 | 48 | 29 | 19 | 0.6041 | [4] |
| 2022年度まで | |||||
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f 『内山あやさんが12月から女流棋士２級に』（プレスリリース）日本将棋連盟、2020年11月27日。2020年12月1日閲覧。
- ^ a b “「『えっ、同じ部屋？』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段（19）がライバルたちと過ごした日々”. 2024年3月9日閲覧。
- ^ “負けた直後に笑顔を見せる 女流棋士・内山あや女流初段、１９歳「私は勝負師じゃない」 : スポーツ報知” (2023年12月18日). 2023年12月18日閲覧。
- ^ “Seiichi Uchiyama 内山聖一のツイート”. Twitter. 2023年4月11日閲覧。
- ^ 『第42回中学生将棋名人戦【開催報告】』（プレスリリース）日本将棋連盟、2017年7月20日。2020年12月6日閲覧。
- ^ 『第49期女流アマ名人戦 開催報告』（プレスリリース）日本将棋連盟、2017年9月28日。2020年12月6日閲覧。
- ^ a b c d e 宮田聖子「「『えっ、同じ部屋？』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段（19）がライバルたちと過ごした日々」『文春オンライン』、文藝春秋、2024年1月26日、4頁、2024年2月23日閲覧。
- ^ a b c 宮田聖子「「『えっ、同じ部屋？』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段（19）がライバルたちと過ごした日々」『文春オンライン』、文藝春秋、2024年1月26日、3頁、2024年2月23日閲覧。
- ^ 『「第51期女流アマ名人戦」 開催報告』（プレスリリース）日本将棋連盟、2019年10月16日。2020年12月6日閲覧。
- ^ 『第14回白瀧あゆみ杯争奪 新人登竜門戦開催報告』（プレスリリース）日本将棋連盟、2020年9月15日。2020年12月4日閲覧。
- ^ “史上５例目の姉妹女流棋士誕生 １５歳・山口稀良莉さんが姉の仁子梨女流２級との「ニコリ・キラリコンビ」に”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年11月27日) 2020年12月4日閲覧。
- ^ “女流棋士２人誕生！山口稀良莉さん５組目姉妹棋士”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年11月27日) 2020年12月4日閲覧。
- ^ 宮田聖子「「『えっ、同じ部屋？』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段（19）がライバルたちと過ごした日々」『文春オンライン』、文藝春秋、2024年1月26日、2頁、2024年2月23日閲覧。
- ^ 宮田聖子「「『えっ、同じ部屋？』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段（19）がライバルたちと過ごした日々」『文春オンライン』、文藝春秋、2024年1月26日、6頁、2024年2月23日閲覧。
- ^ “第49期女流アマ名人戦”. 日本将棋連盟. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “第50期女流アマ名人戦”. 日本将棋連盟. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “第51期女流アマ名人戦”. 日本将棋連盟. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “第13期マイナビ女子オープンチャレンジマッチ”. 日本将棋連盟. 2020年12月6日閲覧。
- ^ 『第14回白瀧あゆみ杯争奪 新人登竜門戦 アマチュア選抜予選の結果』（プレスリリース）日本将棋連盟、2020年8月11日。2020年12月6日閲覧。
- ^ “昇段・引退・休場棋士のお知らせ”. 日本将棋連盟. 2022年4月1日閲覧。
- ^ 『2021年度女流棋士成績・記録（女流棋士今年度成績）｜成績・ランキング』日本将棋連盟。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 内山あや｜女流棋士データベース｜日本将棋連盟
- チーム渡部 (@jabT_watanabe) - X（旧Twitter）
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