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香川愛生

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 香川 愛生 女流三段
名前 香川 愛生
生年月日 (1993-04-16) 1993年4月16日(24歳)
プロ入り年月日 2008年10月1日(15歳)
棋士番号 40
出身地 東京都狛江市
師匠 中村修九段
段位 女流三段
戦績
タイトル獲得合計 2期
女流王将2期
2016年10月12日現在

香川 愛生(かがわ まなお、1993年4月16日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士女流棋士番号は40。中村修九段門下。東京都狛江市出身。愛称は「番長」。立命館大学文学部卒業。

棋歴

女流プロになるまで

2005年(第37回)、2006年(第38回)の女流アマ名人戦で2連覇。第27回(2006年)全国中学生選抜将棋選手権大会(女子の部)でも優勝。

2007年4月に女流育成会に入会。2007年度後期と2008年度前期で昇級点を獲得し、昇級点累積2点の規定により2008年10月1日付での女流棋士(女流2級)が内定した。

女流プロ入り後

2008年10月1日付で女流2級としてプロ入り。15歳という年齢は、当時の現役女流棋士の中で最年少となった(それまでは1992年生まれの里見香奈が最年少)。2009年4月29日、第3回世田谷花みず木女流オープン戦優勝(非公式戦)。2009年7月25日、第3期マイナビ女子オープン予選を2連勝で突破。これにより、同日付けで女流1級へ昇級。

奨励会

2009年8月19日 - 8月21日に行われた、平成21年度奨励会入会試験で、5級を受験し合格した。女性が奨励会5級に合格したのは史上初である(男女を問わず、ほとんどの場合6級を受験する)[1]。同年9月21日から関東奨励会に参加。規定により、女流棋士と奨励会員の掛け持ちは不可のため、女流棋士は休会となった。ただし、進行中であった第3期マイナビ女子オープンのみ引き続き出場し、本戦1回戦で中村真梨花に敗れた。その後2011年2月5日の例会をもって奨励会を退会した(退会時4級)[2]。受験シーズン(高校3年)となる2011年度、女流棋士にはすぐ復帰せず、12月31日まで休場した。

女流棋士復帰後

2012年1月1日から復帰[3]

女流棋士になって以来、連盟東京本部に所属していたが、2012年4月から、立命館大学への進学に伴い、連盟関西本部に所属を移した[4][5]

2013年2月23日に行われた第38期棋王戦第2局では、女流棋士として初めて一般タイトル戦の記録係を務める[6]

タイトル保持

2013年8月29日、第35期女流王将戦本戦トーナメントを制し、自身初のタイトル挑戦を決める。シード選手ではなく、予選枠から出場して6連勝だった。これにより同日付けで女流二段へ昇段。さらに里見香奈との三番勝負では、10月23日の第3局を制して初のタイトル・女流王将を獲得。同日付けで女流三段へ昇段。

2014年度第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント出場において女流棋士1枠をかけ、甲斐智美女流王位倉敷藤花と対戦して77手で勝利し、初出場を果たした。本戦はAブロック1回戦で熊坂学五段と対局し、96手で敗れた。

2014年度第36期女流王将戦では清水市代との三番勝負で、第一局では敗れるものの第二、第三局で連勝し、タイトルを防衛。また女流王将獲得後は男性棋士との対局が増え、2014年には森信雄七段・福崎文吾九段・東和男八段、2015年は西川慶二七段にそれぞれ勝利している。

2015年度第37期女流王将戦は、挑戦者里見香奈女流名人・女流王位に第一局・第二局と連敗し、タイトルを失った。

タイトル失冠後

立命館大学卒業のメドが立ったことを理由に、2016年4月より所属を関東に戻す[7]

男性棋士との対局でも引き続き好成績を残しており、2016年は東和男八段・井上慶太九段に勝利している。

2016年度第38期女流王将戦で上田初美らに勝ちタイトル再挑戦を決めたが、またも第一局・第二局で里見香奈に連敗し女流王将復位に失敗した。

棋風

得意戦法は振り飛車。相手が振り飛車で来た場合は、自分も振って相振り飛車にすることが多い。

人物

  • 愛称は「番長[8]」で、その由来はニコニコ生放送に初出演した際、日本将棋連盟モバイルに掲載された香川のコラム「落し物バンチョー再来!」が紹介されたことがきっかけ[9][10]。攻めの棋風から付けられたとも言われている[11]
  • 東京都立神代高等学校を卒業して[12]、2012年に立命館大学文学部に入学[4]し、2017年に卒業[13]
  • 2015年現在、タイトル履歴は女流王将2期であるが、奇しくも、師匠・中村修九段のタイトル履歴も王将2期であり、さらに35~36期という点でも一致している。
  • 2016年よりファミ通チャンネルに出演、本誌でコラムを連載と「ファミ通」と縁深いが、愛読者であったことはもちろんのこと、小中学校時代は元編集長・浜村通信の息子と同級生だった。

昇段履歴

昇級昇段規定は、将棋の段級#女流棋士 を参照。

  • 2007年4月 女流育成会入会
  • 2008年10月1日 女流2級(女流育成会で2度目の昇級点) = 女流プロ入り
  • 2009年7月25日 女流1級(マイナビ女子オープン本戦入り)
  • 2009年9月21日 奨励会に5級で入会し、女流棋士は休会
  • 2010年6月5日 奨励会4級に昇級
  • 2011年2月5日の例会をもって奨励会を退会(退会時は奨励会4級)[2]、女流棋士に復帰するも、休場(当初の休場予定は2012年3月31日まで)[3]
  • 2012年1月1日 予定より3ヶ月早く復帰[3]
  • 2012年11月28日 女流初段(女流名人位リーグ入り)
  • 2013年8月29日 女流二段(タイトル挑戦 = 第35期女流王将戦)
  • 2013年10月23日 女流三段(タイトル1期 = 第35期女流王将戦)

主な成績

タイトル履歴

  • 女流王将 2期(2013年 - 2014年度 (第35期 - 第36期))
登場回数4回 獲得合計2期

将棋大賞

  • 第41回(2013年度) 女流最多対局賞
  • 第42回(2014年度) 女流棋士賞

出演

映画

  • 「女流棋士の春」(2016年12月公開) - 賀川春 役(主演、同名の主題歌も担当。監督:イシイジロウ[14][15]

ウェブ番組

  • 女流棋士・香川愛生のゲーム番長(2016年 - 、ニコニコ生放送・ファミ通チャンネル)[16]
  • 女流棋士・香川愛生の将棋番長(2017年 - 、ニコニコ生放送・ファミ通チャンネル)[17] - ゲーム番長の特別番組として不定期配信。

ゲーム

執筆

  • 「女流棋士・香川愛生の将棋のうら」(2017年9月14日増刊号[19] - 、週刊ファミ通)[20]

脚注

  1. ^ 香川愛生女流1級が奨励会5級に合格”. 日本将棋連盟 (2009年8月21日). 2015年11月12日閲覧。
  2. ^ a b 関東奨励会4級【2010年10月~2011年3月】”. 日本将棋連盟. 2015年11月12日閲覧。
  3. ^ a b c 香川愛生女流1級が復帰”. 日本将棋連盟 (2011年11月28日). 2015年11月12日閲覧。
  4. ^ a b 「関西本部棋士室24時」、『将棋世界』、日本将棋連盟、2012年6月、 78-83頁。
  5. ^ 第5期マイナビ女子オープン五番勝負第1局 井上九段の大盤解説会”. マイナビ女子オープン公式ブログ (2012年4月8日). 2015年11月12日閲覧。「関西に所属を移した香川女流1級」とある。
  6. ^ 第38期棋王戦五番勝負第2局レポート”. 日本将棋連盟 (2013年3月1日). 2015年11月12日閲覧。
  7. ^ 【ご報告】 香川愛生Twitter 2016年2月23日
  8. ^ 将棋世界』2014年7月、 172頁。
  9. ^ 電王戦棋士が降臨!『将棋倶楽部24』特番”. ニコニコ生放送 (2013年8月3日). 2015年11月12日閲覧。
  10. ^ 会いにいける女流棋士「マイナビ女子オープン」観戦記”. 日刊SPA! (2013年8月28日). 2015年11月12日閲覧。]
  11. ^ 「出雲のイナズマをやぶった女流棋士「香川愛生」の渾名は勝ち気番長!」、『週刊新潮』、新潮社2013年11月7日、 34頁。
  12. ^ 週刊将棋』、日本将棋連盟、2009年5月20日インタビュー記事より
  13. ^ 3月21日付のツィッター”. 香川愛生‏ @MNO_shogi. 2017年3月21日閲覧。
  14. ^ 香川女流三段が主演する映画「女流棋士の春」。観る前にゼッタイ知っておきたい3つのキーワード”. 日本将棋連盟TOP (2016年12月14日). 2017年2月6日閲覧。
  15. ^ イシイジロウ監督作品『女流棋士の春』が下北沢トリウッドで上映決定! 香川愛生さんが歌う主題歌のデジタル配信も”. yahooニュース (2016年10月23日). 2017年2月6日閲覧。
  16. ^ 女流棋士・香川愛生のゲーム番長『人喰いの大鷲トリコ』回”. コミニー[Cominy] (2017年1月6日). 2017年2月6日閲覧。
  17. ^ 前半無料】女流棋士・香川愛生の将棋番長”. コミニー[Cominy] (2017年1月20日). 2017年2月6日閲覧。
  18. ^ https://shogiwars.heroz.jp/topics/58f84c27b671d1316600020b?locale=ja
  19. ^ Gzブレイン「週刊ファミ通」2017年9月14日増刊号(通巻1500号)280頁
  20. ^ 原則隔週連載

関連項目

外部リンク