将棋世界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

将棋世界』(しょうぎせかい)は日本将棋連盟出版部が発行する将棋専門の月刊誌。毎月3日発売。定価800円。

概要[編集]

1937年に当時大手出版社だった博文館発行として創刊され(1937年10月号)、後に日本将棋連盟の発行となる。将棋専門誌としては『近代将棋』誌(2008年6月号で休刊)と共に最も伝統ある雑誌の一つ。編集長は田名後健吾

内容はタイトル棋戦の観戦記や解説、将棋の講座、詰将棋、棋士へのインタビュー記事、棋戦の対局結果、将棋界の各種情報等ほぼ全て将棋に関する物。執筆者は編集部員以外に観戦記者や棋士らも多い。将棋連盟の事実上の機関誌で、初段から六段までの免状を授与する紙上検定も行なっている。また毎号、詰将棋などが掲載された小さな付録冊子がつく。主な広告は盤駒販売業者や将棋道場、タイトル戦が開催される旅館など。

編集部員は連盟出版部の職員で、歴代の編集長には永沢勝雄八段、山川次彦八段、観戦記者の太期喬也、将棋史研究家の清水孝晏、詰将棋作家の野口益雄角建逸沼春雄七段、田丸昇九段など将棋関係者が多い。作家の大崎善生も元編集長。

2009年3月31日に、5月2日発売の「2009年6月号」から「編集・発行」は従来どおり日本将棋連盟が、「製作・発売」をマイナビ(旧・毎日コミュニケーションズ)が担当することが発表された。編集部も毎日新聞東京本社の関連企業・団体が所属するパレスサイドビルディング内に移動している[1]

2010年12月よりiPadで閲覧可能な電子版の配信を開始[2]。iPad版の開発は『柿木将棋』のプログラマである柿木義一が手がけており、雑誌に掲載された盤面上で駒を実際に動かしたり、棋譜をiPad版『柿木将棋』に取り込んで検討することなどもできるようになっていた[3]。ただ電子版は2014年4月よりKindleGoogle Play等での販売に移行することになり、それに伴い駒を動かせる機能・『柿木将棋』との連携機能などは非対応となった[4]

2015年10月にマイナビの出版部門がマイナビ出版として分割されたため、本誌の編集も同社に移管されている。

連載[編集]

(2012年7月号現在)

過去の連載

  • 『将棋論考』(真部一男
  • 実力アップ講座 5級から強くなろう!(飯塚祐紀
  • 新・対局日誌(河口俊彦
  • 毎日がオフタイム(片上大輔
  • 坂東香菜子の私と将棋を指しましょう
  • 岩根忍の将棋って楽しい!
  • 若手棋士参上!みんなの町へ
  • 『千駄ヶ谷市場』(先崎学
  • 『トップ6棋士夢の競演!イメージと読みの将棋観』(鈴木宏彦
    • 当時のメンバーは羽生善治・森内俊之・渡辺明・佐藤康光・谷川浩司・藤井猛の6名。
  • 『振り飛車党のバイブル』(藤井猛
  • 『新・飯島流引き角戦法』(飯島栄治
  • 『熱局探訪』(野月浩貴
  • 関西棋界情報コーナー
  • 『プロ・アマガチンコ10秒将棋』(不定期)

詰将棋サロン[編集]

詰将棋サロンは、読者がハガキに17手以内の新作詰将棋を1題記入して投稿する人気企画。投稿された作品は手数毎に、11手以下を初級、13手~15手以下を中級、15手~17手以下が上級と区別され、その中から選題された8題が出題される。入選作者は2千円、優秀作者は3千円分の図書カードが貰える。入選者の氏名の横には各作家の個々の入選回数も書き出され、入選回数が数百回を超える強者も多く、投稿意欲が煽られる。 米長邦雄は自身の著書で「詰将棋サロンが全部解ければ三段は十分にあり、毎号取り組めば四段の力は付くはずである」と評した。[6]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 刊行物を毎日コミュニケーションズに委託日本将棋連盟の刊行物を制作・販売 なお、マイナビ(マイコミ)側の当初の発表は「『将棋世界』及び『将棋年鑑』は「販売のみ」となっていたが、のち「制作・販売を担当」と変わった。
  2. ^ 将棋専門月刊誌『将棋世界』 将棋雑誌初の電子書籍アプリを発売 - 毎日コミュニケーションズ・2010年12月8日
  3. ^ iPad版「将棋世界」はオレを感動させたのだった (1/2) - 誠 Biz.ID・2011年1月25日
  4. ^ 電子版将棋世界に関するお知らせ - マイナビ・2014年2月14日
  5. ^ 郷田・豊島は2012年7月号より。それ以前は佐藤康光谷川浩司
  6. ^ 逆転のテクニック 米長邦雄 P20

関連項目[編集]

外部リンク[編集]