塚田スペシャル

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塚田スペシャル(つかだスペシャル)は、将棋戦法の一つ。1986年塚田泰明が考案した、相掛かりの先手から仕掛ける超急戦である。この戦法によって塚田は2015年に将棋大賞の「升田幸三賞特別賞」を受賞している。

△持駒 なし
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91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
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▲持駒 なし
塚田スペシャル
(仕掛け始め)

概要[編集]

先手は飛車先の交換後の飛車の位置は▲2六飛と浮き飛車に構え、駒組みを始めるか否かのところで仕掛ける。△6四歩▲3八銀に後手が△6二銀としたところで、1筋の歩を突き合って再度▲2四歩と合わせる。△同歩▲同飛と進み、6四の歩取りと端攻めを狙う。

▲6四飛と6筋の歩を取った状態で先手が道を開けると、後手の飛車先交換が入ると、後手が飛車角交換を仕掛けて王手飛車取りを狙う筋が映るが、強襲として飛車を切ってを取る手があり難解。一躍ブームの戦法となり、様々な研究がなされ進化していく(先手の6筋の飛車を切らせないようにするため△7二銀・△6一金の形にするなど)。この戦法で塚田は公式戦22連勝という当時の新記録を打ち立てるなど、勢いに乗った。

△持駒 歩
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91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
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▲持駒 歩
塚田スペシャル
(端攻めを絡めた例)
△持駒 歩二
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91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
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▲持駒 歩三
谷川による塚田スペシャル破り
米長-谷川戦 △3四歩まで
△持駒 角歩二
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91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
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▲持駒 飛金歩三
谷川による塚田スペシャル破り
塚田-谷川戦 △8二飛まで

しかし1987年米長邦雄谷川浩司戦で対抗策が出た。今では塚田スペシャル対策の常套手となった△7二銀型から、6四の歩を取ったときの△3四歩が決め手となった。この△3四歩は直接的には角交換からの王手飛車取りを狙う手である。また、▲3四飛と歩を取ると、6筋または2筋への歩打ちからの攻めに対応できなくなる。これは決定版とまで言われ、塚田以外の棋士は指さなくなってしまった。

それでも指し続ける塚田は、早いうちに左側の端歩を突くなどの新たな工夫を加えて指していたが、1991年のA級順位戦対谷川戦において谷川が塚田スペシャル破りの絶妙手(互いに飛車を切りあった直後の自陣飛車)を繰り出し、塚田スペシャルの息の根を止めた[1]

1986年に指されてからたった1年で決定的な対策が出てしまい廃れたが、その構想はひねり飛車に受け継がれ、ひねり飛車の流行へと繋がった。

塚田泰明の解説[編集]

『消えた戦法の謎』において行われたインタビューでは、「まさかここまで深い戦法だとは思っていなかった」、「本当の元祖は中村(修[2])さんである」などのほか、塚田スペシャルを仕掛けようとしても相手が乗ってくれない。みんな冷たいんです、とも語っている[3]

脚注[編集]

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  1. ^ 『消えた戦法の謎』p.185-p.186
  2. ^ 「棋士に聞く本音対談 塚田泰明九段×中村修九段 55年組とは何だったのか?」、『将棋世界』、日本将棋連盟、2013年8月、 107頁。
  3. ^ 斜体部は『消えた戦法の謎』p.187より引用

参考文献[編集]

関連項目[編集]