串カツ囲い

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串カツ囲い(端美濃囲い)の一例

串カツ囲い(くしかつがこい、端美濃囲いとも)とは、将棋居飛車で用いられる囲いの一つである。

概要[編集]

穴熊囲いと非常によく似ているが、9九の玉将と9八の香車の位置が逆になっている。このことから、香が玉を串刺しにしているように見えるので、この名前がついた。

横からの攻めに対して上部へ逃げやすい、道を避けている、そして、なによりも通常の穴熊より1手早く組める、等の長所が挙げられる。一方で、香車が玉の守りに利いておらず、同時に玉が香筋を止めているため攻撃にも参加できていない(この2点だけでも、香の特徴が全く生かされていない)、そのため端攻めにはかなり弱い。また穴熊最大の特徴である王手がかからない形(いわゆるゼット)でもないため、長所よりも短所が目立つ囲いである。

一度この囲いを組んでからは、穴熊囲いに直すまで手番の時だけでも5手(右図の先手番の場合:▲7七銀▽後手▲8八玉▽後手▲9八香▽後手▲9九玉▽後手▲8八銀の順で9手、後手番では合計10手)かかる。また、ミレニアム囲いには同様に2手(▲7七桂▲8九玉)で済むため、状況によっては使い分けも必要となりうる。

9八玉の形を総じて「米長玉」という場合もある。

△久保 持ち駒 なし
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▲羽生 持ち駒 なし
図は▲7七銀引まで
図1 串カツ囲いの実践例

串カツ囲いはタイトル戦でも現れた。図1は2001年10月5日の第49期王座戦五番勝負第3局、羽生善治王座対久保利明七段戦。以下、△5五歩▲4五桂△5六歩▲2四歩△同歩▲同飛△同飛▲同角△5五角と進んだ。

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