6筋位取り

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将棋 > 将棋の戦法 > 居飛車 > 対振り飛車 > 6筋位取り
△持ち駒 なし
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
Shogi zver 22.png
▲持ち駒 なし
図は▲9六歩まで
6筋位取りの例

6筋位取り(ろくすじくらいどり)は、将棋戦法の1つ。 自陣から見て右から6筋目にあたる位、先手ならば6筋、後手陣なら4筋の位を取って指す位取り戦法であり、菱矢倉や▲6六銀(△4四銀)型の四間飛車など、こうした位取り陣形は様々な局面で現れるが、名称としては主に対振り飛車に対して指す居飛車の戦法をいい、玉頭位取り5筋位取りとともに、対振り飛車に対する位取り戦法の一つである。

解説[編集]

この戦法では居飛車は持久戦を指向しており、自陣の陣形を有利に導いて局面をリードしようとする指し方であるが、対抗戦型、対振り飛車戦で、居飛車側のこの筋の位取りを許すと振り飛車側としては高美濃への発展が阻害されるため、居飛車側の銀が先手5七、後手陣で5三に銀がおり、▲6六歩(△4四歩)とすると警戒して振り飛車側も自陣の△6四歩(▲4六歩)を突いて位取りさせないケースが多いが、これを逆利用した中原流の端角などの攻め筋を与えるケースもある。

一方で、振り飛車側としても位取りをさせても、美濃囲いに直接的に不都合な影響を受けるわけではないため、居飛車が陣を築く間に攻撃体制を整えられ、また他の位取り同様、玉側に駒が片よることで居飛車側の攻撃力も劣る事にもなる。このため同じ持久戦術の左美濃居飛車穴熊よりも有利さのメリットは小さく、利用されるケースは少ない戦法でもある。

位の取り方として、カメレオン戦法のように相手が振り飛車党として早めに6六歩-6七銀として早くに6筋の位を取る指し方もある。

位を取ってからの陣形は、例図のように金美濃型にすることが主であるが、相手が振り飛車穴熊の場合は左美濃から銀冠にする指し方もある。

代表的な実戦例に、1966年(昭和41年)最強者決定戦記念対局、▲内藤国雄対△大山康晴[1]や、1982年の第7期棋王戦五番勝負第3局や第5局、米長邦雄棋王対森安秀光挑戦者戦などが知られる。

△持ち駒 なし
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
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▲持ち駒 なし
図は▲6六歩まで
対ゴキゲン中飛車変化図
△持ち駒 角
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
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▲持ち駒 歩
図は△1四歩まで
対筋違い角変化図

ゴキゲン中飛車に対する超速3七銀で2011年7月、竜王戦決勝トーナメント▲橋本崇載対△久保利明戦で、後手の久保が穴熊を明示するタイミングで先手橋本が6筋位取りを趣向 。2012年10月、王将戦挑戦者リーグ、▲深浦康市対△羽生善治戦でも出現[2]

こうして久保はその後、△9二香に替えて△6四歩という新手を出現させる。

菅井竜也の『菅井ノート 後手編』(2012年、マイナビ将棋BOOKS・マイナビ出版、978- 4839944537)でも取り上げられており、同書でも位を取らせる作戦に分が悪いとして△6四歩が示されている。

対振り飛車では他に、図のように筋違い角型の四間飛車に対し、腰掛銀に構えて6筋の位を取って指す指す方も知られる[3][4][5]

立石流四間飛車に対しては、図のように右金を動かさずに6筋と7筋の位を取って構える対策が広く知られている。

図より△3六歩▲同歩△5三角(4四角)に対しては、居飛車側は▲2七飛△3六飛▲7四歩△同歩▲2八角、もしくは▲3五角△同角▲同歩△同飛▲7四歩△同歩▲2八角。以下△7三角▲5五歩△同歩▲8五桂などと攻める。

△持ち駒 角
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
Shogi zver 22.png
▲持ち駒 角歩
図は▲6六銀まで
対立石流の例1
△持ち駒 角
Shogi zhor 22.png
91 81 71 61 51 41 31 21 11
92 82 72 62 52 42 32 22 12
93 83 73 63 53 43 33 23 13
94 84 74 64 54 44 34 24 14
95 85 75 65 55 45 35 25 15
96 86 76 66 56 46 36 26 16
97 87 77 67 57 47 37 27 17
98 88 78 68 58 48 38 28 18
99 89 79 69 59 49 39 29 19
Shogi zver 22.png
▲持ち駒 角
図は▲6六銀まで
対立石流の例2

また、左玉のうち、特に高田尚平が用いる高田流は、6筋の位を取る振り飛車破りの左玉戦法である[6]

脚注[編集]

  1. ^ 大山将棋研究(1254);三間飛車に6筋位取り(内藤国雄) - 名南将棋大会ブログ 名古屋” (日本語). 大山将棋研究(1254);三間飛車に6筋位取り(内藤国雄) - 名南将棋大会ブログ 名古屋. 2021年1月22日閲覧。
  2. ^ 超速対銀対抗 居飛車持久戦の変化球①【橋本流6筋位取り】 - ゴキ研” (日本語). 超速対銀対抗 居飛車持久戦の変化球①【橋本流6筋位取り】 - ゴキ研. 2021年1月22日閲覧。
  3. ^ 筋違い角の対策!定番の位取りや振り飛車党のための指し方も– ゼロから始める将棋研究所” (日本語). shogi-joutatsu.com (2019年5月12日). 2021年1月22日閲覧。
  4. ^ ふみたん (2015年9月7日). “筋違い角対策は大丈夫?序盤の指し方を紹介します!” (日本語). 将棋初心者上達講座~24初段を目指すブログ~. 2021年1月22日閲覧。
  5. ^ 振り飛車党の筋違い角対策 その1 – リコット将棋教室” (日本語). 2021年1月22日閲覧。
  6. ^ 【マイナー戦法好き必見】高田流左玉の魅力や組み方の紹介|最速で将棋初段を目指すブログ” (日本語). 最速で将棋初段を目指すブログ. 2021年1月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]