旭化成ホームズ

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旭化成ホームズ株式会社
Asahi Kasei Homes Corporation
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-8101
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
設立 1972年11月
業種 建設業
法人番号 3011101001453 ウィキデータを編集
事業内容 新築請負不動産関連リフォーム
代表者 川畑文俊代表取締役社長
資本金 32億5千万円
売上高 7,865億円(2022年3月期)
従業員数 7,472人(2022年3月末現在・連結)
決算期 3月末日
主要株主 旭化成 100%
主要子会社 旭化成ホームズフィナンシャル株式会社
旭化成リフォーム株式会社 他
関係する人物 平居正仁(元社長)
池田英輔(元社長)
外部リンク https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/index.html/
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旭化成ホームズ株式会社(あさひかせいホームズ)は、旭化成グループの住宅事業を担う事業会社。主力商品として戸建住宅ヘーベルハウスドイツ語: Hebel Haus)がある。プレハブ建築協会 正会員。

ヘーベルハウスの特徴[編集]

建材[編集]

ヘーベル[編集]

ヘーベルハウスの最大の特徴は、その名称の由来でもある建材「ヘーベル」を外壁屋根に使用していることである。 ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)と呼ばれる軽量気泡コンクリートで、ドイツヘーベルガスベトン社と技術提携して旭化成ホームズが日本に初めて導入した。 「軽量さ」[注 1]木材と同等の「調湿力」[注 2]、「耐火性能」[注 3]などを主な優れた性能とし地震については言及しない。

ヘーベルは、スウェーデンからクウェートまで世界約20カ国で生産・使用され、超高層ビル公共施設文化財を保護する宝物殿、日本の代表的なところでは東京都庁横浜ランドマークタワー、唐招堤寺新宝蔵殿に使用されている。積雪のない地域が基本でスウェーデンは地震がないための例外である。

ネオマフォーム[編集]

断熱材には旭化成建材のネオマフォームとよばれる断熱材を用い、繊維系断熱材と比較し劣化の少ない耐久型断熱構法であることと優位点としている[注 4]

躯体[編集]

主要構造には鉄骨を使用、極低降伏点鋼を用いた制震構造を標準仕様とし、耐震性能は最高等級の「耐震等級3」を有している。

間取りなど[編集]

住人とペットとが快適に暮らせるような設計・工夫を住まいに取り込むことをコンセプトとした設備仕様「プラスわん・プラスにゃん」を開発。ペットが室内を自由に出入りできるペットドアや、吹き抜けを利用したキャットウォーク、猫が楽しめるニャングルジムなど遊び心を家づくりに取り入れている、としている。

主な商品[編集]

  • キュービック
  • 新大地
  • ネクサス
  • エルレガーロ
  • フレックス
  • PAO(パオ)
  • そらから
  • かぜのとう
  • COCO(こ・こ)
  • KUGO(くうご)
  • ヘーベルVillage(ヘーベルヴィレッジ):高齢者向けの賃貸住宅である。

おもな分譲住宅地[編集]

関連会社[編集]

  • 旭化成不動産レジデンス株式会社
  • 旭化成リフォーム株式会社
  • 旭化成ホームズフィナンシャル株式会社
  • 旭化成設計株式会社
  • 旭化成ホームズコンストラクション株式会社
  • 旭化成住工株式会社
  • 旭化成ライフライン株式会社
  • 九州住宅工業株式会社
  • 旭化成ホームズ少額短期保険株式会社
  • 旭化成不動産コミュニティ株式会社
  • 旭化成賃貸サポート株式会社
  • AR建設株式会社
  • AJEX株式会社
  • 旭化成リモデリング株式会社
  • 中央ビルト工業株式会社

広報活動[編集]

  • コーポレートキャラクターは、「ヘーベル君」「エコゾウさん」「ラム君[注 5]」。
    • 「ハ〜イ!!」と発声するヘーベル君の声は佐藤奈々子が担当している[1]
    • 2020年現在ヘーベル君はテレビコマーシャルに採用されていないが、ホームページ上には画像が掲載されている。
    • ヘーベル君が「ハ〜イ!!」と発声する際には右腕で頭部の屋根を持ち上げるが、東京ドームでの看板では野球グローブ、当社に於ける立ち入り禁止の看板ではヘルメットを持ち上げている。
  • ゾウの登場するコマーシャルも話題になった[2][3]。住宅展示場ではベランダから顔をのぞかせるのも存在する。
  • 営業エリアは、関東8都県・東海4県・近畿6府県・山陽3県・福岡県・佐賀県(積雪のない地域が基本である)。これ以外の地域ではCMは放送されず、ACジャパンに差し替えられた(テレビ朝日系列フジテレビ系列の一部の番組の場合)。なお、日本テレビ系列の番組では差し替えせず、営業エリア外の地域でもCMが放送されていた。また、フジテレビ系列でも営業エリア外の北海道文化放送では、『なるほど!ザ・ワールド』では同じ旭化成グループの旭化成建材の「ヘーベルライト」のCMに差し替えて放送していたが、旭化成名義で提供している『リアルスコープ』では、そのままヘーベルハウスのCMが放送されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ フジテレビの『ザ・ベストハウス123』の「スゴいコンクリートBEST3」第3位:水に浮くコンクリート「ALC ヘーベル」(2007年(平成19年)7月18日放送分)[信頼性要検証] としてその性能が紹介された。
  2. ^ 湿気を嫌うお茶海苔の保存倉庫の外壁材として使用されている。
  3. ^ 住宅性能表示制度における最高等級の「耐火等級4」を有している。
  4. ^ ネオマフォームは(財)省エネルギーセンターによる「省エネ大賞」を2001年(平成13年)に受賞、また、2003年(平成15年)には「オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」を受賞している。
  5. ^ ロングライフプログラム及び三階建てFREX G3

出典[編集]

  1. ^ ヘーベル君となかまたち”. 旭化成ホームズ. 2018年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月9日閲覧。
  2. ^ History ヘーベルハウス3階の実力
  3. ^ 別冊宝島430号『よいこの広告 テレビCMが10倍面白くなる本!』宝島社、1999年、48頁。ISBN 4-7966-9430-7

関連項目[編集]

外部リンク[編集]