佐々木とピーちゃん

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佐々木とピーちゃん
小説
著者 ぶんころり
イラスト カントク
出版社 KADOKAWA
掲載サイト カクヨム
小説家になろう
レーベル MF文庫J
連載期間 カクヨム:2018年12月4日 -
小説家になろう:2018年12月8日 -
刊行期間 2021年1月25日 -
巻数 既刊5巻(2022年5月現在)
漫画:佐々木とピーちゃん
異世界でスローライフを楽しもうとしたら、
現代で異能バトルに巻き込まれた件
〜魔法少女がアップを始めたようです〜
原作・原案など ぶんころり(原作)
カントク(キャラクター原案)
作画 プレジ和尚
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 少年エースplus
レーベル 角川コミックス・エース
発表期間 2021年1月22日 -
巻数 既刊2巻(2022年6月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

佐々木とピーちゃん』(ささきとピーちゃん)は、ぶんころりによる日本のライトノベル作品。イラストはカントクが担当している。MF文庫JKADOKAWA)より2021年1月から刊行されている。『カクヨム』では2018年12月4日から[1]、『小説家になろう』では同月8日から[2]、『佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜』のタイトルで連載されている。

『少年エースplus』(KADOKAWA)にてプレジ和尚によるコミカライズが2021年1月から連載されている[3]

第4回カクヨムWeb小説コンテストでは「特別賞(異世界ファンタジー部門)」を受賞し[4][3]このライトノベルがすごい!2022では単行本・ノベルズ部門で1位を獲得した[5]

あらすじ[編集]

冴えない中年会社員(社畜)の佐々木は、ペットショップで文鳥「ピーちゃん」を購入した。ピーちゃんは異世界から転生した高名な文鳥賢者であり、人間の言葉がわかる特殊な能力を有していた[6]。そんな佐々木とピーちゃんが、異世界と現実世界を行ったり来たりするストーリー[6]

登場キャラクター[編集]

声は、PV、ボイスコミックの担当声優[7][8][9][10]

佐々木
声 - 杉田智和
本作の主人公であり、会社員(社畜[11]。癒やしを求めてペットショップで購入した文鳥が異世界の賢者の転生体だったことで人生に大きな転機が訪れることになった。ピーちゃんと名付けた文鳥と共に食っちゃ寝のスローライフを目指す。
ピーちゃんとパスが繋げられたことで魔力を使用できるようなり、障壁や飛行や雷撃を生み出すなどピーちゃんから様々な魔法を教わることとなる。ピーちゃんによると魔法の覚えは良い方とのこと。また、大きな魔力の影響を受けたことで、異世界でいう「上位個体」に分類されるようになり、寿命も変化しているらしい。
異能者と交戦する星崎の助けに氷の魔法で助けに入ったことで異能者と誤解され、異能者を管理する政府組織への入局が求められ、社畜生活にうんざりしていたこともあって周囲に魔法や異世界のことを隠したまま転職した。
その後は異能者や、それを狙う魔法少女、お隣の少女が巻き込まれた天使と悪魔のデスゲームなどへの対処に奮戦することになる。
著者・ぶんころりは採用されたパターンとは別に著者自身が考えた「眼鏡をかけたイケメンキャラ」もあったというが、検討を重ねた結果著者の考えたパターンは見送られた[12]。また設定が中年になったのは著者のデビュー作の主人公が中年で2作目が少年だったことから、3作目である本作は中年に戻ろうと考えたからであるという[11]
ピーちゃん
声 - 悠木碧
本作のもう1人の主人公であり、人間の言葉がわかる文鳥[6]。異世界から転生した魔法使いで本名はピエルカルロ。前世では「星の賢者」と呼ばれていた。強力かつ多彩な魔法を操り、異世界とも自在に行き来ができる。
著者は佐々木と持ちつ持たれつの関係を上手く表現することを意識している[13]
お隣さん
声 - 悠木碧
佐々木が暮らすアパートに住み、佐々木の1つ隣の部屋に暮らす中学生[6]。実母からネグレクトを受けており[14]、家の前で放置されている姿に同情した佐々木からパンやお菓子などを貰っている内に彼に異常なまでの執着と情愛を寄せるようになったヤンデレ
WEB版では登場せず、書籍版で新たに追加されたキャラクターである。著者はWEB版と書籍版の差別化を図る際に担当編集者から既出のヒロインの間を考えてみてはどうかと言われたことから、星崎さん(高校生)と魔法少女(小学生)の間をとって中学生の設定となり、ライトノベル界では年の差ラブコメが、漫画界ではデスゲームが流行っていた背景からそれらの要素を取り入れた結果、彼女の立ち位置は決まったという[13]
ミュラー子爵
異世界にあるヘルツ王国の王族[6]
エルザ
ミュラー子爵の娘[14]。髪型から「盛り姫」とも形容される。ややキツイ性格だが、実際は大の父親好きである[15]
アドニス殿下
ヘルツ王国の第二王子。
マルク
異世界の商人。
フレンチ
異世界の料理人。クビになっていたところを佐々木にスカウトされた[14]
阿久津
内閣府超常現象対策局の課長。佐々木の上司になる[14]
星崎さん
内閣府超常現象対策局所属の局員。水を操る異能者[16]。佐々木の先輩であり上司にもなる[16]。厚化粧をしているが現役女子高生。
著者は当初の構想では大人のお姉さんにする予定だったが、年齢相応の落ち着きがないように思えてきたことから後付けで設定を高校生に変更した[16]
二人静
内閣府超常現象対策局と対立する異能者の組織の一人。エナジードレインの異能を持ち、生命力を吸い取ることできる他に常人を超越した身体能力、再生力、寿命を持ち、見た目は年若い少女だが実年齢は三桁と目されるロリババァ。
当初は佐々木と敵対する場面で遭遇したが、そこで異能の法則から外れた佐々木の魔法に圧倒されたことで彼に興味を持ち、局に転職。佐々木と金や物に関する取引の交渉しつつ、弱みを握って支配下に置こうと画策するが、ピーちゃんによって阻止されて敵対すると肉体を蝕まれる呪いを刻まれる。その後も臆することなく飄々とした態度で付き合い、古巣からの襲撃からの救援に現れた佐々木とピーちゃんと正式に取引を結んだ。
長い年月を経て得た財力や技術、人脈などを豊富に持ち、佐々木の後輩かつ相棒になった局での仕事でも異世界での交易に関係する物や人との日本での取扱いでも器用かつ周到に動くため、佐々木はすっかり彼女に依存気味になってしまっている。
著者は当初の構想通りのポジションに収まっているとしながらも、便利キャラであることから登場シーンも増え、想定外の活躍をしていると語る[13]
魔法少女
女児向けアニメに出てきそうな派手な色と可愛らしい服装だが、全体的に小汚いホームレスの少女。魔法少女になったことで異能者に家族を殺されたため、異能者は全員殺すことを目的に動いている[13]
アバドン
天使と悪魔の代理戦争に参加している悪魔。悪魔としての本気を出す際は醜悪な肉塊に変化するが、基本的に金髪の美少年で姿を取っている。お隣さんの内に秘める欲望を気に入り、彼女を自分の使徒としてデスゲームに挑む。
アキバ系の人
二人静の元々所属していた組織のリーダー。想像できるものを具現化できる、数少ないAランク認定の異能者。直接具現化できるものは物体に限られるが、異能を持った人間の複製を作ってその異能を使わせたり、ゲームなどに登場する色々な効果の物品を想像すればその効果も具現化できる。

作風[編集]

著者・ぶんころりは、異世界側ではスローライフ感を出している代わりに現代世界側では緊張感を出せるようなストーリー展開にしたかったと語る[12]

制作背景[編集]

著者はペットを飼いたいと思いつつも飼えなかった経験から、その欲求を文章の上で発散させようと思ったのが本作を執筆するきっかけだったと語る[11]

既刊一覧[編集]

小説[編集]

  • ぶんころり(著) / カントク(イラスト) 『佐々木とピーちゃん』 KADOKAWA〈MF文庫J〉、既刊5巻(2022年5月25日現在)
    1. 「異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜」2021年1月25日発売[17]ISBN 978-4-04-065932-9
    2. 「異世界の魔法で現代の異能バトルを無双していたら、魔法少女に喧嘩を売られました 〜まさかデスゲームにも参戦するのですか?〜」2021年3月25日発売[18]ISBN 978-4-04-065933-6
    3. 「異世界ファンタジーなら異能バトルも魔法少女もデスゲームも敵ではありません 〜と考えていたら、雲行きが怪しくなってきました〜」2021年5月25日発売[19]ISBN 978-4-04-065934-3
    4. 「異能力者と魔法少女がデスゲーム勢を巻き込んで喧嘩を始めました 〜並びに巨大怪獣が日本来訪のお知らせ〜」2021年11月25日発売[20]ISBN 978-4-04-680915-5
    5. 「裏切り、謀略、クーデター! 異世界では王家の跡目争いが大決着 〜現代は待望の日常回、ただし、ハードモードの模様〜」2022年5月25日発売[21]ISBN 978-4-04-681406-7

漫画[編集]

  • ぶんころり(原作) / カントク(キャラクター原案) / プレジ和尚(作画) 『佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜』 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、既刊2巻(2022年6月24日現在)
    1. 2021年6月25日発売[22]ISBN 978-4-04-065932-9
    2. 2022年6月24日発売[23]ISBN 978-4-04-112119-1

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 佐々木とピーちゃん - カクヨム
  2. ^ 佐々木とピーちゃん - 小説家になろう
  3. ^ a b “『佐々木とピーちゃん』のコミカライズ連載が先行開始 原作小説は1月25日に発売”. ラノベニュースオンライン. (2021年1月22日). https://ln-news.com/articles/110510 2021年12月24日閲覧。 
  4. ^ “第4回カクヨムWeb小説コンテスト 最終選考結果”. カクヨム. https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_004 2022年2月4日閲覧。 
  5. ^ このラノ2022, p. 56.
  6. ^ a b c d e ぶんころり×カントクで贈る『佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜』特設サイト”. MF文庫J. 2021年12月24日閲覧。
  7. ^ "杉田智和×悠木碧『佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜』PV". KADOKAWAanime. YouTube. 22 January 2021. 2022年2月28日閲覧
  8. ^ "杉田智和×悠木碧で贈る『佐々木とピーちゃん』PV". KADOKAWAanime. YouTube. 24 May 2021. 2022年2月28日閲覧
  9. ^ "【杉田智和×悠木碧】『佐々木とピーちゃん』このラノ2022第1位記念CMPV". KADOKAWAanime. YouTube. 25 November 2021. 2022年2月28日閲覧
  10. ^ 【ボイスコミック】『佐々木とピーちゃん』1話【杉田智和×悠木碧】 (YouTube). KADOKAWAanime. (2022年5月25日). https://www.youtube.com/watch?v=W_wZB7VQLBw 2022年5月29日閲覧。 
  11. ^ a b c このラノ2022, p. 64.
  12. ^ a b このラノ2022, p. 70.
  13. ^ a b c d このラノ2022, p. 68.
  14. ^ a b c d このラノ2022, p. 69.
  15. ^ このラノ2022, pp. 68–69.
  16. ^ a b c このラノ2022, p. 67.
  17. ^ 佐々木とピーちゃん 世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜”. KADOKAWA. 2021年12月24日閲覧。
  18. ^ 佐々木とピーちゃん2 世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜”. KADOKAWA. 2021年12月24日閲覧。
  19. ^ 佐々木とピーちゃん3 世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜”. KADOKAWA. 2021年12月24日閲覧。
  20. ^ 佐々木とピーちゃん4 世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜”. KADOKAWA. 2021年12月24日閲覧。
  21. ^ 佐々木とピーちゃん5 裏切り、謀略、クーデター! 異世界では王家の跡目争いが大決着 〜現代は待望の日常回、ただし、ハードモードの模様〜”. KADOKAWA. 2022年5月25日閲覧。
  22. ^ 佐々木とピーちゃん 世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜 1(漫画)”. KADOKAWA. 2021年12月24日閲覧。
  23. ^ 佐々木とピーちゃん 世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜 2(漫画)”. KADOKAWA. 2022年6月24日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『このライトノベルがすごい!』編集部 『このライトノベルがすごい!2022』宝島社、2021年12月9日。ISBN 978-4-299-02264-6 

外部リンク[編集]