先輩はおとこのこ
先輩はおとこのこ | |
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ジャンル | 恋愛漫画 |
漫画 | |
作者 | ぽむ |
出版社 | LINE Digital Frontier(連載) 一迅社(出版) |
掲載サイト | LINEマンガ |
発表期間 | 2019年12月7日 - 2021年12月30日[1] |
巻数 | 既刊4巻(2022年11月25日現在) |
話数 | 全100話[2] |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『先輩はおとこのこ』(せんぱいはおとこのこ)は、ぽむによる日本の漫画作品。『LINEマンガ』(LINE Digital Frontier)にて、2019年12月7日より2021年12月30日まで連載された[1]。男の娘・花岡まことを主軸として、「男女3人の人間模様と繊細な心理描写」が描かれている作品[3]。
2023年3月25日、テレビアニメ化が発表された[4]。
沿革[編集]
同作は、4ページの漫画『おとこのこが後輩に告白される話』を『LINEマンガ』(LINE Digital Frontier)で公開するために縦読み漫画としてリメイクしたものであり、作者のぽむにとっては縦長とカラー漫画に初挑戦した作品となっている[5][6][7]。2019年12月に連載を開始[3]。当初は『LINEマンガ インディーズ』でトライアル連載であったが、16週間で本連載となった[3]。
2021年11月、単行本を一迅社より刊行[8]。連載時と同様に、作品がフルカラーで収録されている[8]。2021年12月30日に連載が終了[1]。ぽむは「今の私が一番納得できる結末」で本作を終わらせている[1]。台湾、韓国、中国、タイ、フランス、ドイツの6か国でも本作が配信される[1]。
2023年3月25日に東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2023」にて、本作のテレビアニメ化が発表されている[4]。
あらすじ[編集]
花岡まことは、後輩の蒼井咲から告白を受ける[9]。そこで、まことは自身がセーラー服と長髪のウィッグを着用しているだけで実は男子であるということを明かす。しかし、その後も後輩の蒼井咲はまことについてくる。後に、まことに対して特別な感情を抱いているまことの幼馴染・りゅーじを加えた3人の間で淡い恋心が揺れ動く。
登場人物[編集]
- 花岡 まこと(はなおか まこと)
- 主人公[9]。2年B組。男の子。かわいいものが好きで、学校ではロングヘアーのウィッグと女子生徒用のセーラー服を着用している[10]。しかし、家では男の子っぽく振舞うことを要求する母親の影響で登下校の時などに男子用の服を着ている。今の学校を選んだ理由は、父親の知り合いにまとこの悩みに理解を示す学校運営者がおり、相談したところ好きな性別で過ごせるよう協力すると声を掛けて貰えたため。学校にはまこと専用のロッカーがあり、そこで着替えを行っている。
- 漫画好きで知られるJuice=Juiceの元メンバーの宮本佳林によると、「同性にも異性にも愛される」ような人物[11]。
- 蒼井 咲(あおい さき)
- まこととりゅーじの後輩の1年生。まことを女子だと思い、告白した[9]。動きは声優・金田朋子を参考にしているという。
- 大我 竜二(たいが りゅうじ)
- 通称「りゅーじ」。2年生。まことの幼馴染で、親友。まことには特別な感情を持っている。蒼井咲からは「師匠」と呼ばれている。耳にピアスを開けている。
- 宮本佳林は「純粋ないい子」と評している[11]。
受賞[編集]
2021年の第4回「アニメ化してほしいマンガランキング」では、同作が3位にランクインし[12][13]、翌年の第5回では1位を獲得[14]。2021年開催の「次にくるマンガ大賞2021」ではWebマンガ部門の3位にランクインしている[15]。「LINEマンガ 2021上半期ランキング(女性編)」では第6位を獲得[10]。
制作背景[編集]
作者のぽむは「女の子を描くのが好き」で「男の子を描く」のが不得意であった[10]。そこで最初は女の子同士恋愛の話にしようとしていたが、「女装男子にしたらよいのではないか」というアドバイスを貰い、「それなら楽しく描けそう」と考えたぽむは、男の娘を主人公として描くことにしたと話している[16][10]。
本作では、「男の子だけど可愛いものが好き」というテーマが扱われている[10]。ぽむによると、女装やメイクなどに対する「偏見を変えたい」といった気持ちではなく、「ひとりの人間がなにか問題を抱えた時に、どうやって解決していったらいい」のかという点を考えながら執筆されている[10]。「暗いシーンの後には意図的に軽いシーンを入れ」たり、まことの服装について「露出や色など慎重に」選び、「読者にどこまで受け入れてもらえるか」を意識して描かれている[10]。
書誌情報[編集]
- ぽむ『先輩はおとこのこ』一迅社、既刊4巻(2022年11月25日現在)
- 2021年11月25日発売[9][8]、ISBN 978-4-7580-2313-9
- 2022年4月25日発売[17]、ISBN 978-4-7580-2387-0
- 2022年7月25日発売[18]、ISBN 978-4-7580-2437-2
- 2022年11月25日発売[19]、ISBN 978-4-7580-2468-6
脚注[編集]
- ^ a b c d e 『LINEマンガのオリジナル作品『先輩はおとこのこ』が全話無料公開中! 完結まであと1話! 最終話は12月30日(木)更新』(プレスリリース)LINE Digital Frontier株式会社、2021年12月23日 。2022年1月4日閲覧。
- ^ “「次にくるマンガ大賞」受賞作品、ついに書籍化 “男の娘”巡る三角関係に反響”. オリコン (2021年11月25日). 2021年12月5日閲覧。
- ^ a b c 『LINEマンガ オリジナル作品『先輩はおとこのこ』コミックス第1巻、本日11月25日(木)に発売!』(プレスリリース)LINE Digital Frontier株式会社、2021年11月25日 。2021年12月19日閲覧。
- ^ a b “「先輩はおとこのこ」TVアニメ化、ティザーPVや作者からのお祝いイラスト公開”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年3月25日) 2023年3月25日閲覧。
- ^ “【LINEマンガ】大好評につき「マンガ家応援プロジェクト」第2弾を開催 マンガ作品の投稿で制作に役立つアイテムが必ずもらえる! (2020年11月16日) - エキサイトニュース(3/5)”. エキサイトニュース. 2021年3月30日閲覧。
- ^ “LINE Digital Frontier、「LINEマンガ」だけで読める人気作品が集結した「大人気作品 無料話増量キャンペーン」を6月24日まで開催”. Social Game Info. 2021年3月30日閲覧。
- ^ “LINEマンガ 「先輩はおとこのこ」 連載 | ぽむの部屋”. 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b c “先輩はおとこのこ(1)”. 一迅社. 2021年11月25日閲覧。
- ^ a b c d ““男の娘”の主人公と男と知らずに告白してきた後輩女子の話「先輩はおとこのこ」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年11月25日) 2021年11月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g “『次にくるマンガ大賞』入賞、“おとこの娘”をめぐる三角関係を描いた意図は?「偏見を変えたいという気持ちはない」”. ORICON NEWS. ORICON (2021年10月20日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ a b “宮本佳林が語る、マンガで学んだ表現の深み 「歌詞やセリフの裏にある感情の勉強になります」”. リアルサウンド. blueprint (2021年12月30日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “AnimeJapan 2021”. AnimeJapan 2021. 2021年3月30日閲覧。
- ^ “「僕の心のヤバイやつ」が「アニメ化してほしいマンガランキング」で1位に(コミックナタリー)”. Yahoo!ニュース (2021年3月27日). 2021年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月29日閲覧。
- ^ “「先輩はおとこのこ」がAnimeJapan「アニメ化してほしいマンガランキング」1位に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年3月23日) 2022年3月23日閲覧。
- ^ “『次にくるマンガ大賞 2021』大賞作品は『【推しの子】』&『怪獣8号』”. ライブドアニュース (2021年8月24日). 2021年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月29日閲覧。
- ^ “「男性だけどかわいいものが好き…これってヘンなの?」“男の娘”描く作者の思い”. ORICON NEWS. 2021年3月30日閲覧。
- ^ “先輩はおとこのこ(2)”. 一迅社. 2022年4月25日閲覧。
- ^ “先輩はおとこのこ(3)”. 一迅社. 2022年7月25日閲覧。
- ^ “先輩はおとこのこ(4)”. 一迅社. 2022年11月25日閲覧。
外部リンク[編集]
- 先輩はおとこのこ - LINEマンガ
- TVアニメ『先輩はおとこのこ』公式サイト
- テレビアニメ『先輩はおとこのこ』公式 (@painoko_anime) - Twitter