ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

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ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
Hige wo Soru. Soshite Joshi Kōsei wo Hirou. logo.png
テレビアニメ版ロゴ
ジャンル ラブコメディ
小説
著者 しめさば
イラスト ぶーた(1 - 3巻)
足立いまる(4巻 - )
出版社 KADOKAWA
掲載サイト カクヨム
レーベル 角川スニーカー文庫
連載期間 2017年3月8日 -
刊行期間 2018年2月1日 -
巻数 既刊5巻(2020年12月現在)
漫画
原作・原案など しめさば
作画 足立いまる
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊少年エース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2019年1月号 -
発表期間 2018年11月26日 -
巻数 既刊4巻(2020年11月現在)
アニメ
原作 しめさば
監督 上北学
シリーズ構成 赤尾でこ
キャラクターデザイン 野口孝行
アニメーション制作 project No.9
放送局 AT-Xほか
発表期間 2021年4月5日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』(ひげをそる そしてじょしこうせいをひろう)は、しめさばによる日本ライトノベル。20歳代のサラリーマンと、家出した女子高生が出会い、共同生活を送るさまを描く。公式略称は「ひげひろ[1]

本作はKADOKAWAが運営する小説投稿サイトの「カクヨム」にて2017年より投稿が開始され[2]2018年に書籍化された。書籍版は角川スニーカー文庫 (同社) から刊行されており、イラストは1巻から3巻をぶーたが、4巻からは足立いまるがそれぞれ担当している。2021年2月時点でシリーズ累計発行部数は150万部を突破している[3]

また、コミカライズおよびアニメ化などメディアミックスも行われている[4][5]

あらすじ[編集]

IT企業に勤めるサラリーマン・吉田は、上司の後藤愛依梨にフラれた夜、荻原沙優という家出少女と出会う。沙優は性交と引き換えに宿を提供するよう吉田に要求するが、吉田はこれを拒否した上で、働くことを条件に彼女を居候させる。

吉田と暮らすうちに、沙優は吉田の優しさに触れ、彼に捨てられたくないと思うようになる。沙優から思いの丈をぶつけられた吉田は、沙優がいることで自宅の居心地が良くなったと打ち明ける。その上で、吉田は改めて沙優に共同生活を送ることを提案し、沙優もこれを受け入れる。一方、愛依梨は、吉田が家出少女と暮らしていることを知る。愛依梨は沙優に会い、今後のことを考えるよう諭す。

吉田と暮らし始めてから2ヶ月後、沙優はアルバイト先で、かつて宿を提供してもらった男と再会する。男は沙優と性交しようとするが吉田に阻まれる。その際、吉田は男から、沙優との生活をずっと続けることはできない、と指摘される。

季節は巡り、夏、吉田の職場に神田蒼という女性が加わる。蒼は吉田の元恋人であり、そのことを知った沙優はもやもやとした気持ちを抱く。一方、吉田は、一度は沙優が実家に戻れるよう手助けすることを決意するものの、既に沙優がいない生活を想像することができなくなっていた。そんな折、沙優の兄が、妹を引き取るために吉田宅を訪れる。

登場人物[編集]

声の項はテレビアニメ版の声優

吉田(よしだ)
声 - 興津和幸[6]
本作の主人公。IT企業に勤めるサラリーマンで、年齢は26歳。東京都にある自宅で一人暮らしをしていたが、沙優と出会ってからは彼女と共に暮らしている。
優しく[7]、まっすぐな性格の持ち主[8]。作中では複数の女性から好意を寄せられているが、本人は「巨乳で年上の女性」が好みで、加えて自身に向けられる好意には鈍感なところがある。
荻原 沙優(おぎわら さゆ)
声 - 市ノ瀬加那[6]
本作のヒロイン。北海道の高校に在籍している女子高生。家出先の東京で吉田と出会い、彼の住まいで共同生活を送っている。
吉田と出会う前は仮の宿を得るために男と性交することを繰り返していた[9]。なお、吉田からは「働く」ことを条件に同居を許可されており、吉田宅の家事をしたり、吉田宅から程近いコンビニエンスストアでアルバイトをする等して生活している。
後藤 愛依梨(ごとう あいり)
声 - 金元寿子[6]
吉田の職場の上司。吉田より2歳年上の女性で、Iカップの巨乳の持ち主。
吉田からは5年に渡って好意を寄せられており、告白もされている。自身も吉田に好意を抱いているが、まだ機が熟していないという判断から彼の告白を断っており、後に「機が熟したら自分から告白する」と吉田に約束している。
三島 柚葉(みしま ゆずは)
声 - 石原夏織[6]
吉田の職場の後輩OL。吉田が教育係として面倒を見ており、彼女も吉田を慕っている。
おじさんウケがいいことを自覚している[7]。職場では当初わざと「できない自分」を演じており、そんな自分にも真摯に接し続ける吉田に恋心を抱いた、という経緯を持つ。映画鑑賞が好きで、吉田宅の最寄り駅にある映画館にしばしば足を運んでいる。
神田 蒼(かんだ あお)
吉田の高校の先輩。学年は吉田の1つ上に当たる。高校時代、吉田から告白されて交際していたが、自身の高校卒業を機に自然消滅という形で別れる。その後、吉田が勤めるIT企業の支社で働いており、人事異動で吉田の同僚となる。
橋本(はしもと)
声 - 小林裕介[6]
吉田の職場の同僚。親しみやすい性格で、沙優と暮らすことになった吉田の相談相手となる。
結城 あさみ(ゆうき あさみ)
声 - 川井田夏海[6]
沙優が東京に来てから知り合った女子高生。派手な外見とは裏腹にしっかり者で、沙優の東京での初めての友人となる。

作風[編集]

本作は、サラリーマンの吉田と女子高生の沙優が家族のような関係を築きつつ、互いに自分のことを見つめ直していくという内容の人間ドラマである[10]。筆致は軽妙で読者が読みやすいものになっており、この筆致の上手さも相俟って読者の共感を集め、結果、本作は「カクヨム」で好評を博した[7]

吉田と沙優は性別や世代、家庭環境が異なる赤の他人であり[7]、この2人の関係性については様々な評価がなされている。ライターの榎元敦は、現代日本社会は「孤独」や「他人との距離感」が話題になる社会であり、その社会にあって、擬似家族の形成という問題を孕んでいる本作は新しいトレンドになりうる、と評している[7]。他方で、ライターの飯田一史は、作中で吉田が沙優に「日々の生活のパートナー」であることを求めている点に着目し、作家や読者に、ただ異性と楽しくコミュニケーションを取りたいという潜在的な欲求があるように感じる、と述べている[9]

制作背景[編集]

本作の作者・しめさばは、もともと「カクヨム」で活動しており、本作を書く前はハイ・ファンタジーを執筆していた[8]。本作を執筆したのは、普段書いている作品とは異なるジャンルの作品を書こうと思い立ったことがきっかけであり、作品の構想を練っているときに思い浮かんだ「じゃあ、タダで泊めてよ」というセリフがトリガーとなって本作が誕生した[8]

しめさばによると、第2巻に収録されているエピソードを執筆しているときに書籍化の提案があったという[8]。ただ、この時点では新しい作品を立ち上げてデビューする方向も検討されていたといい、最終的には、しめさば本人の意向もあり本作の書籍化が決まった[8]。なお、本作は当初、「剃り残した髭、あるいは、女子高生の制服」というタイトルで執筆されていたが、書籍化に伴い「ライトノベルらしいものに変えよう」と模索した結果、現在のタイトルにたどり着いたという[8]

既刊一覧[編集]

小説[編集]

  • しめさば(著) KADOKAWA角川スニーカー文庫〉、既刊5巻(2020年12月26日現在)
    • 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』 2018年2月1日初版発行(同日発売[ス 1])、ISBN 978-4-04-106475-7
    • 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。2』 2018年6月1日初版発行(同日発売[ス 2])、ISBN 978-4-04-107084-0
    • 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。3』 2019年1月1日初版発行(同日発売[ス 3])、ISBN 978-4-04-107085-7
    • 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。4』 2020年8月1日初版発行(同日発売[ス 4])、ISBN 978-4-04-108260-7
    • 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。Each Stories』 2020年12月26日初版発行(同日発売[ス 5])、ISBN 978-4-04-108261-4

漫画[編集]

足立いまるによる漫画が『月刊少年エース』にて2018年11月26日発売の2019年1月号から連載されている[4]

テレビアニメ[編集]

2021年4月よりAT-Xほかにて放送予定[11][3]。2019年12月にアニメ化企画が進行していることが明らかとなり[4]、翌2020年7月に媒体および主要スタッフが[12]、同年10月にキャストおよび追加スタッフが発表された[6]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「おもいでしりとり」[13]
DIALOGUE+によるオープニングテーマ。作詞・作曲は田淵智也、編曲は睦月周平
「Plastic Smile」[14]
石原夏織によるエンディングテーマ。作詞は磯谷佳江、作曲は三好啓太、編曲は佐藤純一

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[15]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [16] 備考
2021年4月5日 - 月曜 22:30 - 23:00 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2021年4月6日 - 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) TOKYO MX 東京都
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ shimesaba_novelのツイート(1287576362253869056)
  2. ^ このラノ2019 2018, p. 82.
  3. ^ a b “ひげを剃る。そして女子高生を拾う。:テレビアニメが4月5日スタート スニーカー文庫のラノベが原作”. MANTANWEB (MANTAN). (2021年2月26日). https://mantan-web.jp/article/20210226dog00m200001000c.html 2021年2月26日閲覧。 
  4. ^ a b c 1998年マジック:ザ・ギャザリングに熱中する男女、横田卓馬の好評読切が連載化”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年11月26日). 2018年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月2日閲覧。
  5. ^ 同居ラブコメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」アニメ化企画が進行中”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年12月26日). 2020年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月31日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m TVアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』2021年放送開始予定! 興津和幸さん・市ノ瀬加那さんら出演声優6名解禁、アニメ公式サイト開設”. アニメイトタイムズ. アニメイトラボ (2020年10月1日). 2020年10月1日閲覧。
  7. ^ a b c d e 榎元敦 (2018年6月2日). “エロを期待すると気持ちよく裏切られる!? 「家出JKと26歳サラリーマン」の青春を描く、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』”. ダ・ヴィンチニュース. 2018年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月13日閲覧。
  8. ^ a b c d e f このラノ2019 2018, pp. 56–61.
  9. ^ a b 「Febri RECOMMEND」『Febri』VOL.48、一迅社、2018年5月1日、 67頁。
  10. ^ このラノ2019 2018, p. 38.
  11. ^ アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』本PV (1). 東映ビデオ.. (2021年2月26日). https://www.youtube.com/watch?v=8zZiwvF8IeY 2021年2月26日閲覧。 
  12. ^ a b c d e f g h 角川スニーカー文庫『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』TVアニメ化決定! 監督は上北学氏、制作はproject No.9が担当”. アニメイトタイムズ. アニメイトラボ (2020年7月27日). 2020年7月27日閲覧。
  13. ^ DIALOGUE+がオープニング主題歌を担当いたします!!!お楽しみに”. Twitter (2021年1月10日). 2021年1月10日閲覧。
  14. ^ 石原夏織:6枚目シングル「Plastic Smile」2021年4月21日発売 テレビアニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」ED”. MANTANWEB. MANTAN (2020年12月7日). 2020年12月7日閲覧。
  15. ^ 放送日決定&PV第2弾公開!”. アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』公式サイト. 2021年2月26日閲覧。
  16. ^ テレビ放送対象地域の出典:

ザ・スニーカーWEB[編集]

以下の出典は『ザ・スニーカーWEB』 (KADOKAWA) 内のページ。小説の発売日の出典としている。

少年エース公式サイト[編集]

以下の出典は『少年エース公式サイト』 (KADOKAWA) 内のページ。漫画の発売日の出典としている。

参考文献[編集]

  • 『このライトノベルがすごい!2019』『このライトノベルがすごい!』編集部、宝島社、2018年。ISBN 978-4-8002-9044-1

外部リンク[編集]