川井憲次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
川井憲次
Kenji Kawai 20071028 Manga Expo 06.jpg
川井憲次
基本情報
別名 かーいさん
生誕 1957年4月23日(59歳)
出身地 日本の旗 日本
学歴 東海大学工学部原子力工学科中退
ジャンル 劇伴映画音楽
活動期間 1980年代 - 現在
公式サイト Kenji Kawai Official Site

川井 憲次(かわい けんじ、Kenji Kawai1957年4月23日[1] - )は日本作曲家東海大学工学部原子力工学科中退、尚美音楽院中退。本人が自分のことを「かーい」と表すため「かーいさん」と呼ばれている。インストゥルメンタルバンドであるfox capture planのカワイヒデヒロは甥。

人物[編集]

サントラ界の大御所として知られており、アニメドラマ映画ゲーム等、幅広いメディアミックス作品で活動している[2]。川井によれば、その作品のヴィジュアルから音を引き出していくため、何も無い状態から音楽を作ることは苦手と述べている。アニメでは映像ができていない場合が大半である為、絵コンテのビジュアルから音楽を作るという[3]。感覚的な音楽作りを得意とし、映画『クロユリ団地』の楽曲制作時間は1曲4、5分という速度だったという。

父の影響で幼少時から音楽を聴いており、小学生時にはフォークを中心に、中学生時には洋物ポップスばかりを聴いていた。高校生時には初購入したエレキギターがきっかけでバンドを作ったが、そのせいで浪人する。大学生時には音楽クラブに入ったせいで中退し、親の手前で音楽の専門学校に入ったが、こちらも半年ぐらいで退学する。しかし、その頃から作曲の仕事が入るようになったうえ、ある歌手のバックバンドのリハーサルコンテストの張り紙を見て本物の大学生との混成バンドを結成し、応募する。バンドは優勝したがお金になる仕事には恵まれず、結局は川井だけがギタリストとして活動することになり、自然消滅する。その頃から自宅録音に興味を覚え、舞台やCM音楽などを手がけ、劇伴作曲家としての活動を開始する。自宅スタジオには当時、矢沢透などが年中訪れていたという[4]

1986年植岡晴喜監督、つみきみほ主演のダーク系ファンタジー映画『精霊のささやき』を担当。映画『紅い眼鏡』で押井守と出会い(「自宅録音で制作費が浮くから」起用されたといわれる)、以後『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』の劇場版の作曲を担当する。『BLOODY MALLORY』などのフランス映画、『美しき野獣』『南極日誌』(佐久間正英との共作)などの韓国映画でも作曲を担当する。また、日本のテレビ番組BGMとしても利用されることが多い。2012年には紅白歌合戦のメインテーマを担当、2015年には大河ドラマの劇伴曲を担当した。

2005年、AMD Awardの「Digital Contents of the year」に出品された『イノセンス』で「Best Music Composer賞」を受賞。

2008年、第41回シッチェス・カタロニア国際映画祭に出品された『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』で日本人としては3人目となる最優秀映画音楽賞を受賞。

作品[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

アニメ映画[編集]

その他アニメ(CM、ネット配信など)[編集]

  • 機動戦士ガンダム0080「ALL THAT GUNDAM」(1989年)※プロモ映像
  • ああっ女神さまっイメージアルバム(1993年)
  • リフレイン(1993年)※薬物予防教育アニメ
  • てぶくろを買いに(1994年)※ビデオ絵本
  • バンダイエモーションレーベル モアイの映像BGM(1997年)※雲が鳥に変わるバージョン
  • アイシールド21 幻のゴールデンボウル(2003年)※イベント用映画
  • A New Visual Odyssey(2007年)※東芝HD映像プロモーションビデオ/CM
  • サイボーグ009 PEPSI NEX(2011年)※3Dアニメ CM/ワーナー・マイカル・シネマズでのみ上映
  • 武装中学生(2012年)
  • NEXT A-Class(2012年)※メルセデス・ベンツキャンペーン映像
  • 機動警察パトレイバーREBOOT(2016年)※日本アニメ(ーター)見本市 EXTRA

楽曲[編集]

  • トワイライトQ(1988)
    • 『リフレクション』(作詞 - 森田里子 / 作曲 - 川井憲次 / 歌 - 兵藤まこ )
    • 『ぐうたらな魚』 (作詞 - 児島由美 / 作曲・編曲 - 川井憲次 / 歌 - 兵藤まこ)
  • 吸血姫美夕
    • 『神魔の鼓動』(作曲 - 川井憲次 / 演奏 - 神楽)
    • 『まんまる手まり歌』(作詞 - 垣野内成美 / 作曲・編曲 - 川井憲次 / 歌 - 長沢美樹)
    • 『逢いたい』 (作詞 - 前田耕一郎 / 作曲・編曲 - 川井憲次 / 歌 - 笠原弘子)
    • 『吸血姫 美夕』(作詞 - 垣野内成美 / 作曲 - 川井憲次 / 歌 - 鈴木佐江子)
    • 『冷羽ひとり』(作詞 - 垣野内成美 / 作曲 - 川井憲次 / 歌 - 緒方恵美)
  • 乱馬ダ☆RANMA』(作詞:乱馬的歌劇団文芸部、作曲・編曲:川井憲次)(1990)
  • 人魚の森(OVA)
    • 『時の漂泊』(作詞 - 松本花奈策 / 編曲 - 川井憲次 / 歌 - 広谷順子)
  • らんま1/2 DoCoファースト(1991)
    • 『プロローグ』
    • 『僕たちはこれから』
    • 『赤い靴のSUNDAY』
    • 『うそつき』
    • 『少しだけ坂道』
    • 『思い出がいっぱい』(編曲)
    • 『彼』
  • 『乱馬とあかねのバラード』(作詞:乱馬的歌劇団文芸部、作曲:川井憲次、編曲:中村暢之)(1993)
  • 無責任艦長タイラー ミュージック・クリップ(1995)
    • 『艦隊出撃!』
    • 『A Tribute To Dom』
    • 『バカンスリゾート』
    • 『軍人ヤマモト』
    • 『ハ・ル・ミ♥セクシー』
    • 『愛が消えた夜』
    • 『うつせみの…』
  • 無責任艦長タイラー イメージソング(1995)
    • 『船乗り【声優Version】』(作詞 - 真下耕一 / 作曲・編曲 - 川井憲次 / 歌 - 辻谷耕史、天野由梨、中田和宏、三石琴乃)
    • 『舟が港に帰る時』(作詞 - 木本慶子 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - 辻谷耕史、岩田光央、中田和宏、天野由梨、かないみか、三石琴乃)
    • 『Love me more』(作詞 - 木本慶子 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - かないみか)
    • 『いざ征けヤマモト!』(作詞 - 小松研多郎 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - 柴本浩行&中田和宏)
    • 『気付いてないのはアナタだけ』(作詞 - 木本慶子 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - 天野由梨&速水奨)
    • 『Keep on smiling』(作詞 - 島エリナ / 作曲・編曲 - 川井憲次 / 歌 - 柴本浩行)
    • 『SKY HIGH』(作詞 - 小松研多郎 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - 岩田光央)
    • 『風は愛☆愛はあなた』(作詞 - 杉山麻理子 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - 三石琴乃)
    • 『普通の生き方』(作詞 - 木本慶子 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 坂下秀実 / 歌 - 辻谷耕史)
    • 『祈り』(作詞 - 杉山麻理子 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 丸尾めぐみ / 歌 - 笠原弘子)
  • 戦ー少女イクセリオン
    • 『YOU'RE THE BEST PARTNER!』( 作詞 - 前田耕一郎 / 作曲 - 川井憲次 / 編曲 - 矢野立美 / 歌 - 高橋なおみ)
  • my best friend』(歌:堀江由衣、作詞:Sora、作曲:川井憲次、編曲:船山基紀)
  • 風人物語(2005)

『夕陽の色だけ』(作詞 - 西村純二 / 補作詞 - 児島由美 / 作曲 - 川井憲次 / 歌 - Windy-s)

  • disillusion』(作詞:芳賀敬太、作曲:NUMBER201、編曲:川井憲次)(2006)
  • Fate/stay night キャラクターイメージソング
    • セイバー(川澄綾子)・『遠い夢』(2006)
    • 遠坂凛(植田佳奈)・『KIRARI』(2007)
    • 間桐桜(下屋則子)・『笑顔ひとつで』(2007)
    • イリヤ(門脇舞以)・『月の涙』(2007)
    • キャスター(田中敦子)・『誘い』(2007)

テレビドラマ[編集]

NHK[編集]

テレビ朝日[編集]

テレビ東京[編集]

フジテレビ[編集]

関西テレビ[編集]

  • 進路指導室(2002年)※オムニバスドラマ番組『愛と不思議の物語スペシャル ウルチョラ・セブン』

TBS[編集]

特撮[編集]

CM[編集]

  • 湖池屋「カラムーチョ」(1987年)
  • 湖池屋「すっぱムーチョ」(1993年)
  • TOYOTA「MARK X」(2009年)
  • TOYOTA「MARK X ZIO」(2011年)
  • 月桂冠「つき」(2012年)

その他テレビ番組[編集]

映画・オリジナルビデオ(アニメ以外)[編集]

ゲームミュージック[編集]

その他[編集]

愛・地球博において押井守の映像とコラボレーション展示をおこなったもの。
「宇宙137億年の旅-すべては星から生まれた-」(2009年)
「海の食物連鎖 -太陽からクロマグロをつなぐエネルギーの流れ-」(2010年)
  • SHANGHAISKYGATE〜天空の扉〜(上海環球金融中心<上海ヒルズ>エントランスムービー)(2011年)
  • go on a trip to kanazawa(2011年)※金沢市プロモーション映像

脚注[編集]

外部リンク[編集]