佐橋俊彦

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佐橋 俊彦
生誕 (1959-11-12) 1959年11月12日(60歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都
学歴 東京芸術大学
職業 作曲家
編曲家
活動期間 1986年 - 現在
事務所 フェイス音楽出版
共同作業者 和田薫
公式サイト 佐橋俊彦 _ Sahashi Toshihiko

佐橋 俊彦(さはし としひこ、1959年11月12日 - )は、東京都出身の作曲家編曲家である。フェイス音楽出版所属。

来歴・人物[編集]

幼少時代はベートーベンの『運命』等のクラシック音楽を聞き、少年時代は『サンダーバード』や『ウルトラセブン』などの劇伴に感銘を受け[1][2]、自身の作品の中でもそのテイストを盛り込んだものも多い。

中学校時代には紀行作家稲葉なおとらと共に、4人編成のバンド「イナバンド」としての活動を行っていた。また、稲葉とは2人が中学2年の時に、当時の人気ラジオ番組『ハローパーティー』にも出演した。この頃の彼は沢田研二の大ファンであった。

その後東京都立武蔵村山高等学校を経て、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学した後は小林秀雄黛敏郎に師事。在学中から先輩の宮川彬良の依頼で東京ディズニーランドのショー音楽を担当し始め、劇団四季のミュージカル等も担当[2]

1982年から清水義央率いるプログレッシブ・ロックバンドのKENSOのキーボーディストとして活躍していたが、1990年に作編曲の仕事が多忙になり脱退[3]

1986年に藝大を卒業後はミュージカル『聖闘士星矢』の音楽を和田薫と共作し、そこから次々とアニメ音楽を依頼されていくことになる[2]。現在でもクラシックからロックなどジャンルを問わず、映画テレビドラマアニメーション特撮ミュージカルなど幅広い分野で音楽や主題歌・挿入歌の作曲や編曲を手がけている。特にウルトラシリーズ仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズガンダムシリーズという、日本を代表するキャラクター作品に参加した経験を持ち、これらのシリーズをすべて担当した初の作曲家でもある[4]

高寺重徳福田己津央星護、伊勢田雅也がプロデュースまたは監督・演出を務める作品に起用されることが多い。

作曲家の坂部剛大橋恵未知瑠は過去に佐橋のアシスタントを務めていた[5]

作風[編集]

  • 007シリーズ』や海外SFドラマの影響から、金管楽器主体のオーケストラにリズム隊を加えた楽曲を好んでおり、作曲においてもシリアスな作品より大きなサウンドの楽曲を書ける作品の方が肌にあっていると述べている[5]
  • ディズニーランド時代の経験を基に、『仮面ライダー電王』の頃よりパネルに入れたデザイン画を参考にイメージを膨らませて作曲を行っている[5]
  • ウルトラマンガイア』ではオーケストラサウンド、『仮面ライダークウガ』ではエレキギターとシンセサイザーを強調したロックサウンドなど、作品ごとにスタイルを変えているのも特徴である[4]。佐橋は円谷プロダクション作品と東映作品とでは求める音が異なるとしており、前者は神々しさを帯びたメジャー調、後者はダークさも秘めたマイナーコードがそれぞれ似合うと述べている[2]

エピソード[編集]

  • スーパー戦隊シリーズで初めて手がけた『激走戦隊カーレンジャー』では、初回録音に60から70曲を用意せねばならず、執筆が間に合わず録音に遅刻した[5]。また、初回の作曲でアイデアを使い果たしてしまい、その後の作曲にも苦心し、以降の作品では全体のバランスを計算して作曲を行うようになったという[5]。初めてバランスをコントロールできたのは『星獣戦隊ギンガマン』であると述べている[2]
  • 音楽をモチーフとした『仮面ライダー響鬼』では、第1話の冒頭についてプロデューサーの髙寺成紀やパイロット監督の石田秀範はミュージカルにはせず音楽とカット割りを合わせる演出を想定しており、佐橋もこれを了解していたが、打ち合わせの中でモチベーションが上がり即興で作曲し、これが採用されミュージカル風の描写となった[6]。打ち合わせに参加していた石田は同じ作家として止められないという旨を髙寺へ述べており、髙寺はこれを佐橋のほとばしりであったと称している[6]。しかし、佐橋自身は後年のインタビューで覚えがないとしており、冗談か何かでミュージカルにしようと言ったのかもしれないとしている[2]
  • 佐橋は『獣電戦隊キョウリュウジャー』でメイン監督を務めた坂本浩一について、アメリカで活躍していた坂本の作風が海外ドラマの影響を受けている自身の作風と合致していたと述べている[5]。しかし、実際のオンエアでは武器の効果音が大きく、カット割りも細かったため、これに対応できるよう細かい曲にすればよかったと述懐している[2]

主な作品[編集]

テレビ番組[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

特撮[編集]

ネットドラマ[編集]

アニメ[編集]

ゲーム[編集]

ミュージカル・舞台[編集]

アニメ・漫画関連[編集]

劇団四季[編集]

その他・一般[編集]

編曲[編集]

New Sounds in Brassシリーズ(吹奏楽編曲)

  • ディズニーメドレー II(1989年)
  • バットマン(1990年)
  • モーツァルト・ポップス・シンフォニー(1991年)
  • メインストリート・エレクトリカル・パレード(1992年)
  • 〈メドレー〉(ドリームズ・カム・トゥルーのヒットソングより)(1993年)
  • リヴァプール・サウンド・コレクション(1995年)
  • ディープ・パープル・メドレー(1996年)
  • SMAPメドレー(1997年)

その他[編集]

  • 共立女子学園創立110周年記念歌『夢を未来(あした)へ』
  • 近海郵船フェリーイメージソング「そよ風とサブリナ」「COME AGAIN」(1990年)
  • AURORA神秘の光を求めて…(1992年、インストゥルメンタルアルバム、廃盤)
  • いろいろエクスプレス・いろんなれっしゃしゅっぱつしんこう(ともに1996年)うたの科学館シリーズ のりものの歌〜速い列車・楽しい列車〜に収録
  • オレは機関車(1996年)うたの科学館シリーズ のりものの歌〜 むかしの列車・いまの列車〜に収録
  • 神戸学院大学学歌『緑漲る』(1997年作曲)
  • HEALING MUSIC OF NATURE Fantastic Bird(1997年)
  • 二人は一人〜安らぎの音楽集〜(2000年、インスト4曲、歌2曲。全て作、編曲)
  • はっぴょう会 絵本から劇あそび『おしゃべりなたまごやき』(2008年、作・編曲)
    • 『ぞうのたまごのたまごやき』(2017年、作・編曲)
  • 株式会社メイトのオリジナル教材。オペレッタ(絵本劇)など
    • ありんこのアリー(2011年)
    • ふしぎなキャンディーやさん(2012年)
    • おおかみと7ひきのこやぎ
    • くれよんのくろくん
    • パン パン パンがし(編曲のみ。作曲は小坂明子
    • おともだちに なってね
    • さんびきのこぶた
    • きいろいふうせん
  • 笑点特大号(2013年、中村八大作曲のテーマ曲の編曲)

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 仮面ライダー響鬼連載企画 響く人 第1回 佐橋俊彦(音楽)」『宇宙船』Vol.118(2005年5月号)、朝日ソノラマ、2005年5月1日、 7-8頁、 雑誌コード:01843-05。
  2. ^ a b c d e f g 「スーパー戦隊制作の裏舞台 佐橋俊彦」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 Vol.13 獣電戦隊キョウリュウジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年5月10日、33頁。ISBN 978-4-06-509524-9
  3. ^ KENSOインサイドストーリー KENSO公式サイトより。 2018年7月22日閲覧
  4. ^ a b 腹巻猫「空想音楽探検隊 日本特撮ヒーロー音楽史 VOL.08 新しい世紀に向けて 2000年代」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、 pp.106-107、 雑誌コード:01843-05。
  5. ^ a b c d e f 「musician INTERVIEW 佐橋俊彦」『獣電戦隊キョウリュウジャー公式完全読本』ホビージャパン、2014年6月20日、78-79頁。ISBN 978-4-7986-0828-0
  6. ^ a b 「INTERVIEW 8 髙寺成紀」『語ろう!555 響鬼』レッカ社 編著、カンゼン〈永遠の平成仮面ライダーシリーズ〉、2015年1月15日、pp.318-319。ISBN 978-4-86255-285-3
  7. ^ 「平ジェネ」に関俊彦ら「仮面ライダー電王」のイマジン声優4人参加、石丸謙二郎も”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年11月6日). 2018年11月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]