近藤光

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こんどう ひかる
近藤 光
生誕 (1969-12-02) 1969年12月2日(49歳)
日本の旗 日本徳島県
国籍 日本の旗 日本
別名 逢瀬 祭
職業 ufotable代表取締役社長
ufotable KOREA 会長
アニメーションプロデューサー
アニメーション監督
アニメーション演出家
アニメーション脚本家
音響監督

近藤 光(こんどう ひかる、1969年12月2日 - )は徳島県出身のアニメーションプロデューサー、アニメーション監督、アニメーション演出家、アニメーション脚本家音響監督で、アニメーション制作会社ufotable代表取締役社長及び韓国法人会長、アニメまつり実行委員会会長、NPO法人マチ★アソビ代表、マチ★アソビ総合プロデューサーである。

来歴[編集]

20代前半の頃は、ゲームなどの本を書く仕事についていた[1]。その後、東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)やその子会社であるテレコム・アニメーションフィルム(以下、テレコム)で『スパイダーマン』や『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』等で制作進行を務めた。テレコム退社後は映像コンテンツ会社のステップ映像で制作プロデューサーを務め1999年に独立。 近藤が「自身が25歳だったらいたいと思う会社を作りたい」とスタッフを集め友人の住む北池袋の古いマンションの四畳半部分に作業机を2台持ち込み、ufotableを設立。2000年10月に法人登記し、同社の代表取締役社長に就任した[2][3]

2006年からは、ufotable Cafeをオープン。これは近藤がufotableを設立した当初から制作者とファンとの交流の場となるギャラリーカフェを経営したいと考えており、またスタッフの士気の向上、食生活の改善のためにカフェを設立したと語っている[4]。その後も新宿区徳島市名古屋市北九州市にカフェやダイニングをオープン。さらに徳島市に映画館「ufotable CINEMA」を建設するなどアニメーション制作以外の経営にも取り組む。

2009年からは自身の出身地である徳島県への地域協力を積極的に行い、徳島市内にスタジオを開設。県や市などの行政と連携した仕事を多く請けている。また、アニメやゲームなどのエンターテインメントが集うイベント「マチ★アソビ」を徳島市で開催。総合プロデューサーとして全体の企画制作を担う。マチとは徳島駅周辺を現す県民ローカルワードであり、会場は駐車場やライブ会場のハンデがありながらもあえて眉山山頂や新町川周辺に設定されている。これは近藤の「昔のようにマチに人々があふれるにぎわいをとりもどせたら」という思いが込められている[5]

2014年には、「マチ★アソビ」における功績により、第50回徳島新聞賞において、徳島への功績が著しい県内外の個人に贈られる特別賞を受賞した。

制作[編集]

ufotable制作作品の全てで制作プロデューサーを務め、監督や絵コンテ、シリーズ構成を担当することもある。また、ノークレジット、もしくはufotable名義で絵コンテ・演出、脚本に関わることもある[6]

自身がプロデュースする作品では、テレビアニメ、劇場作品といった形式にこだわらないフィルム作りを心掛けている。また、アニメ業界では主流の制作形式である各セクションの分業制に否定的であり、作画や撮影、原作者や音楽家も含め全てのセクション、関係者が意見を出しやすい環境を作ることを目的に制作の内製化にこだわっている[7]

音響効果や音楽演出にこだわる傾向があり、音楽の発注や選曲作業、映像に合わせて音楽を制作する「フィルムスコアリング」などを担当することが多い。また、自身が脚本を務める場合には、作中にどの挿入歌をどのタイミングで使用するか、どこからテロップを流すかまで、音響段階の作業をすべて脚本段階から決めて書き込む傾向がある。その影響もあり、2016年以降のufotable作品では音響監督を務めている[8][9]

初期の作品では逢瀬 祭(おうせ まつり)のペンネームでufotableが制作するアニメの脚本、絵コンテ、楽曲の作詞などに関わり、TVアニメ『フタコイ オルタナティブ』で監督デビュー。 その奇抜な展開が評価され、第9回文化庁メディア芸術祭では審査委員会推薦作品に選出さた[10]。また、この作品がアニプレックス岩上敦宏TYPE-MOON奈須きのこ武内崇、奈須の担当編集者であった太田克史にも評価され、『TYPE-MOON× ufotable プロジェクト』企画立ち上げに繋がる[11][12][13][14]

近藤光名義では、『劇場版 空の境界 終章』やゲーム『ブラック★ロックシューター THE GAME』OPアニメーションで監督・絵コンテを務めたほか、『劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後)』では共同監督・絵コンテを務めた。2016年以降は脚本も務め、TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』ではストーリーディレクター・脚本として全26話の脚本を担当したほか多くの役職を一人で兼任した。また、『活撃 刀剣乱舞』や『おへんろ。第2期 「歴史探究阿波踊り編」』のメインシナリオも執筆している。

作品リスト[編集]

TVアニメ・OVA・劇場アニメ[編集]

ゲームアニメーション[編集]

テレビ・実写映画[編集]

アニメーション以外の活動[編集]

小説[編集]

コラム[編集]

  • おへんろ。第2期 『歴史探究阿波踊り編』(原作:ufotable、イラスト:永森雅人、徳島新聞朝刊にて2017年5月23日より毎週火曜日連載) - テキスト

脚注・参考文献[編集]

  1. ^ -25歳の自分が働きたいと思える会社にしたい-「吉田尚記がアニメで企んでる」ゲスト:近藤光 web NewType 2013年12月10日
  2. ^ 現代映像プロデュース論 2012-2013 第1回 文化と場所の融合~マチ★アソビの場合 講師:近藤光
  3. ^ 吉田尚記がアニメで企んでる
  4. ^ アニメ制作にカフェ経営にマチ★アソビ!? 職人集団ufotable(ユーフォーテーブル)の活動理念とは【インタビュー完全版】
  5. ^ “聖地巡礼”だけが鍵とは限らない? 徳島の「マチ★アソビ vol.9」に見る「1つのコンテンツに偏らない新たなアニメツーリズムの形」
  6. ^ テイルズオブゼスティリア ザ クロス BD BoxⅡ ブックレット P45
  7. ^ 劇場版 空の境界 第1章 DVD特典パンフレット縮小版 P10-11
  8. ^ ufotable 15周年展 図録 P25、
  9. ^ 「テイルズ ゼスティリア ザ クロス」最終話先行上映会レポート”. WebNewtype (2017年5月15日). 2017年5月23日閲覧。
  10. ^ 審査委員会推薦作品 : アニメーション部門 | 平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭 2013年10月24日閲覧
  11. ^ 月刊ニュータイプ』2013年10月号、KADOKAWA2013年9月10日
  12. ^ ダ・ヴィンチ 2007年6月号 P63
  13. ^ キャラ★メル Febri vol.8 p77-P79
  14. ^ コンプティーク 2013年11月号 p49
  15. ^ 近藤光、あおきえい野中卓也小舩井充平尾隆之の集合ネーム
  16. ^ テイルズオブゼスティリア ザ クロス BD Box Ⅱ ブックレット P45

関連項目[編集]

外部リンク[編集]