それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ

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それいけ!アンパンマン
いのちの星のドーリィ
監督 矢野博之
脚本 金春智子
原作 やなせたかし
出演者 戸田恵子
中尾隆聖
安達祐実
西村朋紘
音楽 いずみたく
近藤浩章
主題歌 『ドーリィのいのち』
撮影 白尾仁志
編集 鶴淵允寿
鶴淵和子
製作会社 日本テレビ放送網
VAP
トムス・エンタテインメント
フレーベル館
やなせスタジオ
配給 東京テアトル
メディアボックス
公開 日本の旗 2006年7月15日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険
次作 それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン
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それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』(それいけアンパンマン いのちのほしのドーリィ)は2006年7月15日公開の映画『それいけ!アンパンマン』シリーズ通算第18作。同時上映作品は『コキンちゃんとあおいなみだ』。

全日本私立幼稚園連合会、社会福祉法人日本保育協会、社会福祉法人全国社会福祉協議会・全国保育協議会推薦作品。

概要[編集]

アンパンマンのマーチ』の歌詞にある「何のために生まれて 何をして生きるのか」(1番の歌詞)という一節がテーマとして問われる作品で、これまでの映画の中でもテーマに「生と死」という少し重いものがあり、大人の観賞にも耐えうるように作られている。ただしオープニングはいつも通り2番の歌詞を流している。

原作者のやなせたかしは公開当時、「おもしろいだけでなく感動もほしい。あまりに生命が粗末にされる時代なので今年は生命がテーマになっています」と語っている。

本作のゲスト主人公であるドーリィ役は、タレント・女優の安達祐実が担当。

あらすじ[編集]

アンパンマン達が住む町では、かつて不毛の地だったこの世界を水と緑の豊かな世界にしたと言われる「いのちの星」に感謝するための祭の準備が進められていた。

ある日、いつものようにパトロールをしていたアンパンマンは海に漂っていた一体の人形「ドーリィ」を見つけ、彼女をパン工場へ連れ帰る。その日の夜、パン工場に一つの「いのちの星」が降ってきてドーリィの体に宿り、「いのちの星」によって命を得たドーリィは自由に動けるようになり、翌日から町で生活を始める。

生きていることや自由に動けることを喜んだドーリィは、自分の好きなことだけをするようになり、そのわがままな行いで町の人々を困らせてしまう。さらに、自身を助けてくれたアンパンマンの「困っている人を助ける為に生きる」という考えまで否定してしまった。やがてある日、ドーリィは自分の「いのちの星」が体に溶け込んでおらず、徐々に小さくなっていることに気づき、このままでは元の人形に戻ってしまうと恐れ始める。

登場キャラクター(キャスト)[編集]

レギュラーキャラクター[編集]

アンパンマン
- 戸田恵子
今作では、スーパーかびだんだんの攻撃を受け、体からいのちの星が抜けてしまうため、完全に死亡状態となる(新しい顔を投げても交換されず、弾かれて石になる。ジャムおじさん曰く『いくら新しい顔を焼いても、もうアンパンマンは元には戻れない』)。しかし、ドーリィが自らアンパンマンにあげた「いのちの星」で生き返り、スーパーかびだんだんをアンパンチで撃破。
ばいきんまん
声 - 中尾隆聖
冒頭では子供達が作った星の飾りを切り刻もうとするがアンパンマンによって阻止された。その後はスーパーかびだんだんを使って星祭りを『バイキンカビ祭り』に変えて台無しにしようとする。しかしドキンちゃんやホラーマンと共に、暴走したスーパーかびだんだんに、かびるんるんにされると、すぐ吹き飛ばされて退散し、EDでバイキン城内の機械で元の姿に戻る。その為、自分の作ったメカがアンパンマンを倒した(殺した)ことを知らない。
ジャムおじさん
声 - 増岡弘
ドーリィにアンパンマンが生まれた時の話をする。バタコさん達と共にバイキンカビツリーによって身動きが取れなくなっていたが、根元が折れた事で新しい顔を焼けるようになった。
バタコさん
声 - 佐久間レイ
アンパンマンが連れ帰って来たドーリィの体を洗ってあげた。
めいけんチーズ
声 - 山寺宏一
ドーリィにいのちの星が宿った瞬間を目撃する。メロンパンナ、クリームパンダと共にアメンボバイキンロボにかびるんるんの姿に変えられてしまうが、アンパンマンがスーパーかびだんだんを倒したことで元に戻った。
ドキンちゃん
声 - 鶴ひろみ
ばいきんまんにドーリィを拉致させ、彼女を「やっぱりかわいいなちゃん」と名付けて服従させようとする。しょくぱんまんがかびるんるんの姿に変えられてしまった時は、初めは怒っていたものの「ちょっとキュートでいいかも」とすぐに気に入っていた。その後、再びドーリィを捕まえようとアメンボバイキンロボの操縦桿を奪った事がきっかけで、ばいきんまん、ホラーマンと共にスーパーかびだんだんにかびるんるんにされてしまいそのまま退散する。
ホラーマン
声 - 肝付兼太
ばいきんまんとドキンちゃんの操縦桿の取り合いに何故か便乗しようとしていた。最後はばいきんまん、ドキンちゃんと共にかびるんるんにされてしまい退散する。
しょくぱんまん
声 - 島本須美
スーパーかびだんだんの操縦を止める為にアメンボバイキンロボを先に攻めようとしたが、スーパーかびだんだんによって、カレーパンマンと共にかびるんるんにされてしまうが、アンパンマンがスーパーかびだんだんを倒したことで元に戻った。
カレーパンマン
声 - 柳沢三千代
スーパーかびだんだんの操縦を止める為にアメンボバイキンロボを先に攻めようとしたが、『リリカル☆マジカルまほうの学校』以来12年ぶりに、再びかびるんるんに変身してしまう(姿も前作とある程度似ている)が、アンパンマンがスーパーかびだんだんを倒したことで元に戻った。
メロンパンナ
声 - かないみか
チーズ、クリームパンダと共にアメンボバイキンロボにかびるんるんの姿に変えられてしまうが、アンパンマンがスーパーかびだんだんを倒したことで元に戻った。
ロールパンナ
声 - 冨永みーな
夢猫の国のニャニイ』よりさらに出番が少なく、ワンシーンのみの登場だった。メロンパンナ以下レギュラーキャラクターとの絡みも皆無であるが、自分が命を持った意味に悩むドーリィと2人きりで会話することになる。
クリームパンダ
声 - 長沢美樹
ドーリィの自分勝手な振る舞いに腹を立てていた。また、彼女から「くたびれパンダ」と名前を間違えられる。チーズ、メロンパンナと共にアメンボバイキンロボにかびるんるんの姿に変えられてしまうが、アンパンマンがスーパーかびだんだんを倒したことで元に戻った。
みみせんせい
声 - 滝沢ロコ
メロンパンナ、クリームパンダ、カバオくんら子供達と「星祭り」の準備を進めていた。
カバオくん
声 - 山寺宏一
ピョン吉
声 - 原えりこ
ウサ子
声 - 中村ひろみ
ちびぞうくん
声 - 坂本千夏
わがままなドーリィの事を「甘やかされて育って来た」と決め付けて彼女を怒らせる。
かびるんるん
やみるんるん

ゲストキャラクター[編集]

ドーリィ
声 - 安達祐実
いのちの星の力でを持った人形の女の子。かつて自分勝手な持ち主に乱暴な扱いを受けた挙句、海に捨てられた過去を持つ(捨てられた場所については記憶にない)。初めは全裸で髪もない古びた木偶人形の姿だったが、いのちの星が宿ると長い金髪に青いドレスといった女の子らしい出立ちに変わった。活発な性格で、わがままだけど本当は寂しがり屋。パン工場で一夜を明かしてからは町の学校へ編入学するが、好き放題の限りを尽くした結果カバオくん達にまれてしまう。
元の持ち主からぞんざいな扱いを受けた経験から、自分の好きなことだけをして生きようとするが、他人を思いやる気持ちがなかったため、いのちの星が体に溶け込まず消耗していく。だが、スーパーかびだんだんに最期まで立ち向かったアンパンマンの姿を見てこの事に気づき、自らいのちの星をアンパンマンに捧げ、元の人形に戻る。しかし再びたくさんのいのちの星が降り注いで、今度は人間として生まれ変わった(髪型や服装も以前のものと異なり、村娘風)。

その他の登場キャラクター[編集]

どんぶりまんトリオ
てんどんまん
声 - 坂本千夏
カツドンマン
声 - 三ツ矢雄二
かまめしどん
声 - 山寺宏一
星祭りで丼物の屋台を開く。
SLマン
レール上に木が横たわり立ち往生していた所をアンパンマンに助けて貰った。
うめぼしばあや
ネコ美
クマ太
ブタお
モン吉
コン太
蜂たち
学校の裏の木で巣を作っていたが、ドキンちゃんとホラーマンに巣を壊され、怒って彼女たちを刺しまくった。

用語[編集]

いのちの星
荒れ果てたアンパンマンワールドの大地に豊かな自然をもたらしてくれたと言われている。アンパンマンやドーリィの生命の源でもある。他人を思う気持ちがないと体内に溶け込まず、そのまま力が弱まり最終的には消滅してしまう。いのちの星の消滅は「死」を意味する。
星祭り
アンパンマン達の住む町で年に一度開催される祭事。住民は皆、紙で作った星や星型の街灯を町中に飾ったりして、祭りを楽しみつついのちの星に感謝をする。学校の子供達による『アンパンマンのマーチ』の合唱会も行われる。

乗り物と道具[編集]

アンパンマン号
ドキンUFO

バイキンメカ[編集]

バイキンUFO
バイキン星のから逃れようとドーリィが乗り込み、そのままバイキン城から空の彼方まで飛ばされた。その後は残骸と化し彼女を乗せて海の上を漂っていた。
かびだんだん
元々は、ばいきんまんがドキンちゃんのために命を持った人形を作るつもりだった筈が、彼女の話をろくに聞いていなかったため、彼女の要望とは無関係の破壊ロボットとして誕生した。顔部分はかびるんるん、胴体はだだんだんに似ている。ドキンちゃんの飛び蹴りによって破壊されるも、バイキン星の雷の力で『スーパーかびだんだん』にパワーアップする。
スーパーかびだんだん
声 - 西村朋紘
ばいきんまんが自身の生まれた状況を再現し、かびだんだんにバイキン星の雷を当てたことで誕生したロボット。雷が当てられた事によりゴリラを思わせる巨大で頑強な体格を手に入れ、かびだんだんとは似ても似つかぬ姿になった。空一面を激しい雷雲で覆い尽くし、星祭りが開かれていた町を襲う。命を持っており、珍しく遠隔操作。バイキン星の雷から得たその力は非常に強く、トリプルパンチすらはじき返す。口から出すカビの液体で周りを「バイキンカビツリー」で固めて、人々を動けなくする。頭部と胴体を分離させることもでき、分離した頭は空を飛ぶ。アメンボバイキンロボからの操縦が途絶えると勝手に暴れ出してしまい、口から相手を石のように変えてしまう炎のような煙を放射するようになる。この煙でアンパンマンを完全に倒すが、ドーリィが自分のいのちの星を与えたことで復活したアンパンマンとの壮絶な戦いの果てに、自分で自分の頭を殴り潰し、さらに煙が胴体に当たって石になった所に渾身のアンパンチを受けて砕け散った。
アメンボバイキンロボ
アメンボ型のロボット。これにばいきんまんたちが乗り込んで、スーパーかびだんだんを操作している。相手をかびるんるんの姿に変える玉を発射する(軌道もレバーで調節できる)。ひょんなことから操縦桿の取り合いになり、その末にドキンちゃんが操縦桿を引っこ抜いてしまい、暴れ始めたスーパーかびだんだんに踏みつぶされた。
コンピューター
声 - 冨永みーな
バイキン城にある音声機能付きコンピューター。「ばいきんまんはアンパンマンに勝てない」と馬鹿にした事で彼に破壊される。この時モニターに表示されていたエラー画面が、ばいきんまんに雷の力で新しいバイキンメカを作るきっかけを与える事となった。モニターにはアンパンマンとばいきんまんの過去の戦いの様子が映し出されていた。

スタッフ[編集]

楽曲[編集]

オープニング『アンパンマンのマーチ
エンディング『勇気りんりん』
作詞:やなせたかし、作曲:三木たかし、編曲:大谷和夫、歌:ドリーミング
テーマ曲『ドーリィのいのち』
作詞:やなせたかし、作曲:MICHEL KAMA、古賀稔宏、編曲:古賀稔宏、歌:ドリーミング
歌詞の最後は、『アンパンマンのマーチ』とのつながりを感じさせる部分がある。
挿入歌『カンタータ"アンパンマンのマーチ"~悲壮な戦い~』
作詞:やなせたかし、作曲:三木たかし、編曲:近藤浩章、歌:安西康高、永井崇多宏、遠山敦、石塚勇
『アンパンマンのマーチ』の1番を男声合唱風にアレンジした楽曲。

それいけ!アンパンマン コキンちゃんとあおいなみだ[編集]

それいけ!アンパンマン
コキンちゃんとあおいなみだ
監督 日巻裕二
脚本 菅良幸
原作 やなせたかし
出演者 戸田恵子
中尾隆聖
乙葉
藤井恒久
音楽 いずみたく
近藤浩章
主題歌 『あおいなみだ』
撮影 川田敏寛
編集 鶴淵和子
鶴淵允寿
公開 日本の旗 2006年7月15日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん
次作 それいけ!アンパンマン ホラーマンとホラ・ホラコ
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『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』の同時上映作品。

あらすじ[編集]

宇宙から卵が落ちてきた。卵から出てきた女の子は、ドキンちゃんの妹「コキンちゃん」だった。

嘘泣きの名人であるコキンちゃんは、青い涙で次々と周りの人々を泣かせてしまうが、ブラックバードンのひなまで泣かせてしまい…。

登場キャラクター(キャスト)[編集]

レギュラーキャラクター[編集]

アンパンマン
声 - 戸田恵子
ばいきんまん
声 - 中尾隆聖
ジャムおじさん
声 - 増岡弘
バタコさん
声 - 佐久間レイ
めいけんチーズ
声 - 山寺宏一
ドキンちゃん
声 - 鶴ひろみ
しょくぱんまん
声 - 島本須美
カレーパンマン
声 - 柳沢三千代
メロンパンナ
声 - かないみか
ホラーマン
声 - 肝付兼太
どんぶりまんトリオ
てんどんまん
声 - 坂本千夏
カツドンマン
声 - 三ツ矢雄二
かまめしどん
声 - 山寺宏一

ゲストキャラクター[編集]

コキンちゃん
声 - 乙葉
ドキンちゃんの妹分で、外見や性格がそっくり。嘘泣きの名人で、彼女の「あおいなみだ」にかかると悲しくないのに泣いてしまう。終盤ではドキンちゃんから「でも、無事で良かった・・・。」と抱き合った後、「ごめんなさい、お姉ちゃーん。」と謝って泣き出す。
本作公開後の2007年9月(関東)よりTVシリーズに登場するようになるが、声優は平野綾が担当している。アンパンマンの登場人物一覧も参照。
フラワーマン
声 - 藤井恒久日本テレビアナウンサー
花屋の男性。コキンちゃんの「あおいなみだ」の被害者の一人。
ブラックバードン
声 - 藤井恒久
黒いメスの怪鳥。ひなを泣かしたコキンちゃんを襲う。
ブラックバードンのひな
声 - 藤井恒久
薄紫色の体色の雛鳥。コキンちゃんに泣かされる。

その他の登場キャラクター[編集]

でかこ母さん
声 - 島本須美
ネコのお母さん
声 - 夏樹リオ
かびるんるん
べろべろまん
やみるんるん
ちくりん

乗り物[編集]

ブルー・ティアーズ号
コキンちゃん専用の青いUFOで、ばいきんまんが作った。ドキンUFOと同じ性能。後のTVシリーズにも登場する。
ボーリングロボ
バイキン城にあった開発中のロボット。右手に持っている巨大なボールボウリングをする。コキンちゃんがいたずらに使い、ばいきんまんがひどい目に遭った。

スタッフ[編集]

  • 原作 - やなせたかし「アンパンマンとあおいなみだ」(フレーベル館刊)
  • 製作 - 松元理人、大島満
  • プロデューサー - 吉野朋子、柳内一彦、小野利恵子
  • 脚本 - 菅良幸
  • 音楽 - いずみたく、近藤浩章
  • キャラクターデザイン - 前田実
  • 作画監督 - 伊東誠
  • 美術監督 - 水谷利春
  • 色彩設計 - 平山礼子
  • 撮影監督 - 川田敏寛
  • 編集 - 鶴渕和子、鶴渕允寿
  • 音響監督 - 山田知明
  • 音楽監督 - 鈴木清司
  • 音響効果 - 糸川幸良
  • 文芸担当 - 小野田博之
  • 担当プロデューサー - 久保雄輔
  • 監督 - 日巻裕二

楽曲[編集]

エンディング『あおいなみだ』
作詞:やなせたかし、作曲:MICHEL KAMA、チープ広石、編曲:チープ広石、歌:乙葉
エンディングではダイジェストとエピローグが交互に流れ、エピローグはスタッフロール終了後も続く。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]