クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

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映画クレヨンしんちゃん
爆睡!ユメミーワールド大突撃
Crayon Shin-chan
Fast Asleep! Dreaming World Big Assault!
監督 高橋渉
脚本 劇団ひとり
高橋渉
原作 臼井儀人
出演者 矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
こおろぎさとみ
真柴摩利
林玉緒
一龍斎貞友
佐藤智恵
川田妙子
安田顕
吉瀬美智子
とにかく明るい安村
城咲仁
大和田獏
音楽 荒川敏行
宮崎慎二
主題歌 ケツメイシ友よ 〜 この先もずっと…
撮影 梅田俊之
編集 村井秀明
製作会社 シンエイ動画
テレビ朝日
ADK
双葉社
配給 東宝
公開 日本の旗 2016年4月16日
台湾の旗 2016年8月2日
中華人民共和国の旗 2016年11月4日
上映時間 97分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 21億1000万円[1]
前作 クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃
次作 クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ
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クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(クレヨンしんちゃん ばくすい ユメミーワールドだいとつげき)は、2016年4月16日に公開された『クレヨンしんちゃん』劇場映画24作目。

キャッチコピーは「寝ねば。」、「目覚めよ、しんのすけ。[2]」、「この男、寝てても最強。」、「オラが寝るから大丈夫!![3]」。

概要[編集]

作風[編集]

「年々CG技術などが進化していき表現技法も増えてきたが、これにより生まれた「キャラクターとの乖離(かいり)」が気になっていた」という監督の高橋渉により、本作では描線のゆがみや背景美術を意図的に初期の作品へ引き戻す試みが行われている[4]。そのため、前作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015年)などの作品と比較するとタッチが異なる。

ストーリー案[編集]

今作は映画シリーズで初めて「夢」を舞台としている[5]。夢を舞台に据えるというアイデアは共同脚本を務めた劇団ひとりが「自分は昔から夢に興味があり、その不思議な魅力に迫りたい」という理由で提案したものである[5]。また終盤のストーリーは「母と子」という裏テーマを軸としている。

カスカベ防衛隊と野原一家の両方が活躍するストーリー構成となっており、前半はカスカベ防衛隊、中盤は野原一家、そして終盤はカスカベ防衛隊とみさえがメインの作品となっている。

また、ゲストヒロインがしんのすけ好みの大人の女性ではなく、歳が近い幼稚園の友達となっている。

スタッフ[編集]

監督は前作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015年)の監督を務めた橋本昌和から、第22作『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年)の監督を務め、テレビシリーズの演出・絵コンテも務める高橋渉に再度バトンタッチ。

脚本は高橋とお笑い芸人としては初の劇団ひとりとの共同執筆で、劇団ひとりは「ファンも多い作品ですから、プレッシャーも大きかったですが、世界観を壊さないように、かといって今までと同じにならないよう、スタッフの方々と何度も打ち合わせを繰り返し、7、8カ月ほどかけて推敲を重ねました」と明かしている[5]。また、監督が脚本を執筆するのは第16作『ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』(2008年)の本郷みつる以来、8年ぶりであり、高橋が『クレヨンしんちゃん』の脚本に関わるのはテレビシリーズを含め今作が初となる。

キャラクターデザインはテレビ・映画シリーズに作画監督・原画で携わってきた針金屋英郎が初登板し、単独で務めている。長年担当してきた原勝徳(第2作『ブリブリ王国の秘宝』(1994年)以降)と末吉裕一郎(『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)以降)の二人は、今作では作画監督と原画を担当している。また、原が担当していた総作画監督(作画監督としてクレジット)も今作では針金屋が担当しているため、キャラクターの作画も前作までとは異なっている。

また、SHIN-MEN(演出・絵コンテ、作画監督)やテレビシリーズ(2015年6月5日放送「春我部は今日も雨だったゾ」絵コンテ)、『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年、原画)を担当した三原三千夫が2年ぶりに再登板し、今作ではコンセプトデザイン(ゲストキャラクターの原案やセットデザイン(美術設定)も含む)、演出・絵コンテ、原画を担当している。原画は300カット担当したと自身のTwitterで明かしており[6]、今作では制作に大きくかかわっている。池端たかしも『逆襲のロボとーちゃん』以来2年ぶりに再登板し、今作では三原と共同で演出を担当している。

ゲスト声優[編集]

2016年2月17日にはゲスト声優として俳優の安田顕、女優の吉瀬美智子、そして本人役としてお笑い芸人のとにかく明るい安村が起用されることが発表された[7]。ゲスト声優にお笑い芸人が起用されるのは5年連続13作目である。この他、映画公開日まで出演することが明かされなかったシークレットゲスト枠として俳優の城咲仁大和田獏が本人役で出演する。

とにかく明るい安村は当初、監督の指示では「裸のむさ苦しい男たちが走ってくる図」であった。しかし、コンテを担当した三原三千夫が「とにかく明るい安村が走ってくる図」に変更したところ、これに笑ってしまった監督は、そのままGOサインを出して起用が決定した。その他、大和田獏や城咲仁の本人役での登場もスタッフの希望で決定したという。[8]

また、ヒロインのサキを演じる川田妙子は第2作目の『ブリブリ王国の秘宝』(1994年)のスンノケシ役を演じて以来、劇場版シリーズでは22年ぶりの出演となる。

主題歌[編集]

主題歌は当初、ゲスの極み乙女。が担当する予定となっていたが、同バンドのボーカル川谷絵音の不倫騒動が影響し、取り下げとなった[9]。その後、2016年2月12日に候補に挙がっていたケツメイシが担当することが発表され、2月26日にテレビで放映された予告編にて、曲名が「友よ 〜 この先もずっと…」であることが判明した[10]

テレビシリーズにおける関連作品[編集]

2016年1月22日放送分からは、オープニング前にひまわり以外の野原家の眠れないエピソードを描いた30秒ほどのショートストーリー「眠れないシリーズ」が開始された。公開前日の4月15日の放送分では、原作25巻に収録している「もらい泣きセールスマン」を基にしたストーリー、「父ちゃんが起きない!?だゾ」が前後編で放映された。

放送日 タイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1月22日 眠れないオラだゾ - ムトウユージ 木村陽子
1月29日 眠れない父ちゃんだゾ
2月5日 眠れないシロだゾ
2月12日 眠れない母ちゃんだゾ 平井峰太郎
4月15日 父ちゃんが起きない!?だゾ 黒住光 増井壮一 ムトウユージ 間々田益男

関連企画・その他[編集]

眠りと夢を見るの本作にあわせ、過去にしんのすけ達が眠りや夢で巻き起こすストーリーを集めたDVD「クレヨンしんちゃん きっとベスト☆熟睡!夢見るカスカベ」(2枚組)が2016年4月5日バンダイビジュアルより発売された。「DISC1」は眠り、「DISC2」は夢でのエピソードが収録されている。

映画公開と同日に、双葉社アクションコミックスにてコミカライズ版(作画:高田ミレイ)が、双葉社ジュニア文庫にてノベライズ版がそれぞれ発売された。

テレビシリーズで見られるみさえからこぶしで叩かれる「げんこつ」シーンが劇場版でも登場した。ただし、テレビシリーズとはデザインが異なる。効果音は同じ。

本作以降の園長先生(高倉文太)役は納谷六朗に代わり、2代目の森田順平が演じている。テレビシリーズからはふたば幼稚園のばら組園児・チーター(河村やすお)が第4作目『ヘンダーランドの大冒険(1996年)』以来20年ぶりに登場している。

映画公開記念で古今東西のロボットアニメが集合する『スーパーロボット大戦X-Ω』に非ロボットアニメでありながら4月限定で参戦した。ストーリーはしんのすけの夢の中での出来事として、しんのすけが乗るカンタムロボがユニットとして登場した。

興行収入[編集]

全国334スクリーンで上映され、2016年4月16日、17日の初日2日間で動員33万7108人、興収4億51万9100円をあげ、初登場2位となった[11]平成28年熊本地震の影響で11スクリーンが休館となったが、これは歴代最高興行収入を記録した『オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年)』を越してシリーズ過去最高の初動となった。

テレビ放送[編集]

次作『襲来!!宇宙人シリリ』の公開を記念するかたちで、2017年4月7日放送分の『ドラえもん・クレヨンしんちゃん 春だ!アニメだ!3時間アニメ祭り』の第2部(第1部は『ドラえもん』通常放送)に地上波初放送予定。

あらすじ[編集]

ある日、巨大な魚に呑み込まれるを見たのをきっかけに春日部市民たちは夢の中で巨大魚の体内にある不思議な世界に迷い込む。そこではやりたい事が自由にできるということで市民たちは自分の夢に浸っていくが、その中で大人たちは楽しい夢を奪われて魚の体内に放り出されてしまう。魚の体外は地獄のような世界で次々と現れる恐ろしい出来事=悪夢にうなされた大人たちは次第に元気を無くし、日が経つにつれて子供までもが夢を奪われて悪夢ばかり見るようになってしまう。

それに気づいた野原しんのすけカスカベ防衛隊は原因を探るため、悪夢のせいで元気を無くした佐藤マサオの代役として春日部に引っ越してきた少女・貫庭玉サキを仲間に加えて夢の中に入り、その原因がサキの父親・貫庭玉夢彦であることを突き止める。夢彦は悪夢しか見られない貫庭玉サキのために人々の夢を操っては楽しい夢を奪い取り、そのパワーで貫庭玉サキの悪夢を中和していたのだ。

風間トオル、桜田ネネ、ボーちゃんも悪夢を見る様になる中、真相を知ったしんのすけはサキの幸せのためにサキの悪夢を獏に食べさせるという作戦を考え、野原一家は揃って夢の中へ入っていく。

本作のキャラクター[編集]

貫庭玉家[編集]

貫庭玉サキ(ぬばたま さき)
春日部に引っ越してきた少女。父子家庭で父・夢彦と二人暮らし。紫色の髪に黒いリボンが特徴。母・サユリからもらった獏のぬいぐるみを大事に持っている。
チーター河村たちとケンカするほど勇気があるが、結果的にはしんのすけたちに助けられている。
サユリの事故死を自分のせいだと思い込み、そのショックで悪夢しか見られなくなった。終盤では機械の故障で悪夢に取り憑かれ、目が覚めなくなるもしんのすけ達の活躍とみさえの説得で解放された。
騒乱後は父親と共に外国へ引越し、地元の子供たちと学校生活を送っている。EDではしんのすけ達が見る夢の世界を一緒に楽しんでいる。
貫庭玉夢彦(ぬばたま ゆめひこ)
サキの父で夢の研究者。赤と青の2色の髪の毛[注 1]シルクハットを被っている。
悪夢しか見れなくなったサキのために他人の夢を操作し、人々の夢エネルギーを奪うことで悪夢からサキを守り続けてきた。
騒乱後はサキと共に日本を離れ、大学で夢に困っている人達を助けるための仕事に励んでいる。
貫庭玉サユリ(ぬばたま さゆり)
サキの母。夢彦と同じく夢の研究者。物語開始時点では故人。
サキが春日部に来る以前、研究中に起きた爆発事故でサキを守ったが代わりに命を落としてしまう。このことが彼女の悪夢を生み出した原因となった。
貫庭玉サユリの悪夢(霊) / サキの悪夢(霊)
サキが自分のせいで母親を亡くした事を後悔し、その時のトラウマから生まれた悪霊。その姿は顔の頬が萎れていて、白髪の髪で攻撃してくる。終盤は幼い頃のサキの姿になってサキを責め立てるがみさえの説得に悪夢を受け入れた。

夢の中の人物[編集]

山田
マサオの「漫画家」の夢の中に登場したアクション出版の女性社員。悪夢の世界では鞭を振り回しながら原稿の執筆を迫る鬼編集と化す。
モデルは双葉社の女性社員[12]
紛剃(ふんぞり)
ひろしの夢の中に登場する会社社長。いつもふんぞっている。
不祥事を起こした川口に下着まで脱ぐよう要求して謝罪させようとするが、助太刀に現れたスーパーCEOマンひろしによって止められる。
とにかく明るい安村
夢彦が生み出した悪夢の中の一つ。
本来のネタとは異なり、「安心して下さい、穿いてませんよ」と言っている。なお、登場の際はネタに使用しているオリジナルのBGMが使われている。
城咲仁
みさえの夢の中に登場したイケメンホスト。悪夢では態度が急変し、みさえに多額のお金を請求しようとした。
大和田獏
悪夢の世界でカスカベ防衛隊が出会った中年男性。ボーちゃんは彼の大ファンである。

用語[編集]

ユメミーワールド
貫庭玉夢彦が開発した、見たい夢を自由自在に見る事が出来る世界。夢魚の内部に存在する。ユメミーワールドに吸い込まれた人の足元には球状の「夢玉」が出現し、見たい夢をイメージする事で思い通りの世界が展開される。ただし大人などの「ピュアな心」が足りない者はユメルギーが不足している為、夢がかなり小さくなる。
集団悪夢シンドローム
特定の町の全ての住民が一斉に悪夢を見る怪現象。劇中では越谷市春日部市で発生。連日のように悪夢を見る事により疲労感を覚えたりパニックになる人が続出し、学級閉鎖や臨時休業などの二次被害も発生した。
悪夢の世界
ユメミーワールドの外側に存在する荒廃的な世界。ユメルギーを吸われた人はこの世界に送られ、恐ろしい悪夢を見てしまう。「集団悪夢シンドローム」の原因。
夢魚
貫庭玉夢彦によって作り出された、夢の中に存在する謎の魚。内部にはユメミーワールドが存在する。他人の夢の中に入り込んでユメミーワールドに吸い込んだり、ユメルギーを吸いつくした大人を悪夢の世界に強制排出する事が出来る。
ユメルギー
夢のエネルギー。子供やピュアな心を持つ者のエネルギーは大きいが、そうでない者のユメルギーは小さい。夢彦は悪夢に苦しむサキのために、他人のユメルギーを吸ってサキの悪夢を抑圧する機械を開発した。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

原画[編集]

末吉裕一郎 高倉佳彦 林静香 大塚正実 鈴木大司 和泉絹子
清水洋 桝田浩史 山口晋 加来哲郎 大杉宜弘 岡野慎吾
山森英司 茂木琢次 柴田志朗 板岡錦 秋山一則 狩野正志
土屋祐太 山内大輔 柴田ユウジ 山下晃 岡辰也 山本勝也
松本昌子 安田周平 吉田正幸 千葉ゆみ 八木郁乃 谷川亮介 
角張仁美 小林麻衣子 上田幸一郎 牧孝雄 松山正彦 河野悦子
重本雅博 川島尚 荒川理恵 高阪雅基
針金屋英郎 原勝徳 大森孝敏
第二原画
篠原真紀子 高野綾 長島崇 川口百合恵 佐田龍平 神戸佑太
ウィリアム・リー
ピー・アール・エー作画部
片岡千春 上原史也 大西翔太 辻村歩 小原佑太 戸川文音
大塚則幸
亜細亜堂
長谷田晴香 開本亮佑
スタジオコメット

音楽[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ サキの幼い頃は茶髪だった。
  2. ^ 予告編のナレーションも担当。
  3. ^ 悪夢の世界の幻のみで、本人は登場しない。
  4. ^ しんのすけの夢の中のみで、本人は登場しない。
  5. ^ ひろしの夢の中及び悪夢の世界の幻のみで、本人はEDの映像に登場。

出典[編集]

  1. ^ 2016年 上半期作品別興行収入(10億円以上) (PDF)”. 東宝株式会社 (2016年7月25日). 2016年9月11日閲覧。
  2. ^ 『オラの引越し物語』映像ソフト収録の特報映像より。
  3. ^ 公式ウェブサイトより。
  4. ^ 「クレしん」ノスタルジーと新しさの共存 映画最新作で意識した初期”. livedoor NEWS (2016年5月3日10時6分). 2016年7月3日閲覧。
  5. ^ a b c 劇団ひとり:映画「クレヨンしんちゃん」で脚本担当 「プレッシャー大きかった」”. まんたんウェブ (2015年10月30日). 2015年10月31日閲覧。
  6. ^ 三原三千夫 (3and15) on Twitter 2016年3月21日のツイート
  7. ^ a b c 「映画クレヨンしんちゃん」に安田顕、吉瀬美智子、とにかく明るい安村が参加”. 映画ナタリー (2016年2月17日). 2016年2月17日閲覧。
  8. ^ 「クレしん」で真面目に遊ぶ大人たち ゲスト声優もイタズラで決定!?”. シネマトゥディ (2016年4月26日). 2016年4月26日閲覧。
  9. ^ ゲス極、子供に人気の映画主題歌消滅…不倫騒動代償”. 日刊スポーツ (2016年2月6日). 2016年2月6日閲覧。
  10. ^ ケツメイシとクレヨンしんちゃん「おケツタッグだゾ」”. スポーツ報知 (2016年2月12日). 2016年2月12日閲覧。
  11. ^ 、「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」が2位/ニュース - CINEMAランキング通信”. 興行通信社 (2016年4月18日). 2016年4月18日閲覧。
  12. ^ ユメミーワールド”. おりはらさちこのブログ (2016年4月18日). 2016年4月26日閲覧。


外部リンク[編集]