ドラえもん のび太と鉄人兵団

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ドラえもん
のび太と鉄人兵団
監督 芝山努
脚本 藤子・F・不二雄
原作 藤子・F・不二雄
製作 シンエイ動画テレビ朝日小学館
出演者 レギュラー
大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
ゲスト
山本百合子
三ツ矢雄二
田中康郎
加藤治
熊倉一雄
音楽 菊池俊輔
主題歌 わたしが不思議/大杉久美子
編集 井上和夫、渡瀬祐子
配給 東宝
公開 日本の旗 1986年3月15日
上映時間 97分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 13億円[1]
前作 ドラえもん のび太の宇宙小戦争
次作 ドラえもん のび太と竜の騎士
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ドラえもん のび太と鉄人兵団』(ドラえもん のびたとてつじんへいだん)は、月刊コロコロコミック1985年8月号から1986年1月号に掲載された「大長編ドラえもんシリーズ」の漫画作品、およびそれを元に1986年3月15日に公開されたドラえもん映画作品。大長編・映画ともにシリーズ第7作。

同時上映は『オバケのQ太郎 とびだせ! バケバケ大作戦』『プロゴルファー猿 スーパーGOLFワールドへの挑戦!!』。

また、2011年に本作のリメイク作品である、『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』が公開された。

概要[編集]

ロボット惑星メカトピアから地球侵略にやってきた鉄人兵団と、ドラえもんとのび太達の戦いを描いた作品。作者である藤子・F・不二雄が「ドラえもんの映画史上最強の敵」(1991年7月執筆当時)と語る[2]メカトピア星鉄人兵団による地球侵攻作戦は、地球人の総奴隷化を目的とした『ドラえもん』作品中でも特に熾烈なものである。

映画化7周年記念作品として製作され、これまでの「のび太-」だったタイトルから「のび太-」が初めて採用された作品である。予告では、何度かの爆撃音の後、「今度の映画は、何が何だかとにかくすごいぞ」というセリフが流れる。

本作では、基本的にしずかは怪我をした鉄人兵団側の少女ロボット・リルルの介抱に専念し、鉄人兵団と戦闘するドラえもんやのび太ら他の4人とは別行動をとっている。大長編の中では最もしずかの出番が多く、しずかとリルルとの友情も今作の見どころの一つでもある。リルルの別れるシーンにおいても彼女のみが立ち会っている。

また、原作者が何度も加筆修正した作品であり、連載当初と単行本の終わり方が異なっている。連載当初は鏡面世界から戻ってきたところで終わっているが、単行本ではドラえもんたちが戻ってきたシーンはカットされ、後日談が加筆された。なお、この後日談のラスト3ページ分は、単行本発刊(1987年2月)前に、本作が再掲載された「別冊コロコロコミックスペシャル9号」(1986年4月発行)の時点で既に加筆されていた。他にも、のび太がスネ夫に自分は巨大ロボットを持っていると言い放つシーンが冒頭から中盤(映画も同様)に変更されている(初期の中盤ではミクロスがのび太の部屋に果たし状を置いている)。鏡面世界の作画ミス(町の看板の文字が鏡映しになっていない)も修正された。服装は、原作が長袖なのに対し、映画版(新旧共に)は半袖となっている。

作品にまつわるエピソード[編集]

テレビシリーズで二度目となるキャラクターデザイン変更後、最初に製作された劇場作品である。

今では定番となっている、オープニングに入る直前ののび太の叫び声「ドラえも〜ん」が初めて採用された作品。ただ、声は比較的小声である。

映画版では、のび太たちが警察などに協力を依頼して相手にされないシーンの後には、「この映画を見ている人以外は、無理だよ」という観客にいきなり語りかけるメタフィクショナルな場面がある。

劇場では入場者プレゼントとして、同時上映の『オバケのQ太郎』観賞用の3Dメガネが配られた。なお、劇場では本編終了後に『のび太の大魔境』と『忍者ハットリくん』のビデオソフト発売告知も上映された。

あらすじ[編集]

夏のある日、のび太は偶然北極で巨大なロボットの足を拾い、自宅に持ち帰った。それ以来、家の庭に次々と降ってくるロボットの部品を、ドラえもんと協力して鏡面世界で組み立ててザンダクロスと名づけ、しずかを呼んで遊んでいた。

だがその最中、その巨大ロボット(ザンダクロス)に恐るべき兵器が組み込まれていたことが判明。安全のため、ロボットを3人の秘密にすることを誓ったが、のび太のもとにロボットの持ち主と名乗る少女リルルが現れ、のび太はうっかり口を滑らせてしまう。のび太はロボットを返すことを断れず、さらに鏡面世界へ入り込むために必要なひみつ道具「おざしきつり掘」まで貸してしまった。

実は、リルルはロボット惑星メカトピアから派遣された少女型スパイロボットであり、メカトピアの地球侵略作戦の足がかりとして尖兵である他のロボットとともに鏡面世界で前線基地を建設し始めた。偶然現場近くで真相を知って逃げたドラえもんたちを追うため、リルルたちが鏡面世界の入り口を無理やり広げようとした結果、時元震による爆発が発生し「おざしきつり掘」による入り口は塞がれた。それにより危機は免れたかに見えた。

しかしそれも束の間、巨大ロボの頭脳となるはずだった部品から鉄人兵団がワープ航法によってメカトピアから地球へ送り込まれてくることを知らされ、のび太たちはジャイアンやスネ夫と協力し、取り返した巨大ロボを改造して味方につけ、高井山の湖を巨大な鏡面世界の入り口にした上で巨大ロボの誘導信号で鉄人兵団を誘い込み、迎え撃つことになる。計画は成功し、鏡面世界に誘い込まれた鉄人兵団は世界各地の大都市を破壊するも、人間の姿が全く見えないことに疑念を抱く。

一方、ふとしたことで傷つき倒れていたリルルを見つけたしずかは、ドラえもんに頼んで介抱してもらう。当初は機械的な冷たい心を持ち、メカトピアを侮辱したとしてしずかを傷つけまでしたリルルだったが、暖かな人間の心に触れたことで次第に心に変化が生じき、自分たちの行いに疑問を抱くようになってく。こっそりと抜け出して兵団司令官の元に戻ったリルルは、人間たちがいる場所を教えろと迫られる。それを拒否して作戦の中止を進言するものの、裏切り者としてとらわれてしまう。処刑されるため基地に連行されかけたところをドラえもんたちに助けられたリルルは、自分たちの行いが悪事だと理解しつつも捨て去ることのできない祖国への忠誠心を吐露し自らを軟禁するよう求める。

自分達が鏡面世界に誘い込まれた事に気付いた鉄人兵団は地球に到達したポイントが鏡面世界の入り口だと看破し、高井山の湖に向け進撃を開始。しずか、ミクロス、リルルの3人を残し、秘密道具で高井山に立てこもったドラえもんたちは、兵団と戦闘を開始する。必死に抵抗を続けるが、物量にものを言わせた相手の進撃に次第に押されていき、遂には最大の戦力であった巨大ロボも動くことが出来なくなってしまう。

そのころ、留守を任されたしずか達は、ミクロスの何気ない一言から事態の打開策を思いつく。それは、過去の時代に遡り、メカトピアのロボットたちを作り出した張本人である神様=博士に相談しに行くことだった。博士はロボットの先祖であるアムとイムに、競争本能を取り付けたことがすべての原因だったのだろうと語り、競争本能を取り去り他者を思いやる心を植え付けるためにアムとイムを改造しようとするが、老齢による体の衰えには勝てず倒れてしまう。リルルは歴史改変によって自身の存在が消えてしまうことを承知の上で、アムとイムの改造作業を引き受ける。改造の完成と共に生じたパラドックスにより大量のロボット兵たちが一瞬にして消え去ってしまい、リルルもしずかに見守られながら消えていく。なにが起きたのか理解できないながらも歓喜する一行の元に沈んだ顔のしずかが戻り、彼女の言葉からドラえもんたちはリルルが自身の命と引き換えに鉄人兵団を消し去ったことを知る。

こうして、鉄人兵団の脅威は去り、いつものように学校で居残りを命じられたのび太の元に見覚えのある少女が現れ、のび太に微笑みかけるとどこかへ飛び去って行った。その顔は、リルルにそっくりだった。「平和になったメカトピアに生まれ変わったんだ」。確信と喜びと共に、のび太は空き地に集まっていたジャイアン、スネ夫、しずかの元に駆けていくのだった。

舞台[編集]

鏡面世界
入りこみ鏡」及び「逆世界入りこみオイル」を投与した水面から入り込むことのできる特殊な異世界。出入口はお座敷釣り堀(のび太がリルルに貸して兵站基地の建設に使われたがジュドによって破壊された)、しずかちゃんの風呂場、高井山の湖(鉄人兵団が鏡面世界に入り込んだ入口で、最後はドラえもんたちとの最終決戦の舞台になる。)が使われた。鏡の中のように左右が逆転した世界で、人間・動物は一切いない。詳しくは先に述べたひみつ道具を参照とするが、加工品についてはその限りではなく、スーパーマーケットにはハムやステーキ肉などの食品が陳列してあり、電気水道も機能している[3]
鏡面世界内の地球で戦うという設定上、左右が逆で無人の住友ビル新宿三井ビルディング伊勢丹新宿中央公園東京タワー国会議事堂霞ケ関駅自由の女神ビッグ・ベン凱旋門など、実在の建造物が数多く登場する。なお自由の女神は、コロコロ連載時の原稿では誤って元のまま(左右逆になっていないまま)掲載された。
鉄人兵団は鏡面世界の各都市を制圧した末、宇宙空間から左右あべこべの日本列島を見てトリックだと判ったため、実世界を攻撃すべく高井山の湖へ戻った。
メカトピア
約3万年前に神によって建国された鉄人兵団の母星。建国から長い月日をかけて歴史を紡ぐ内、人間の歴史同様に支配階層が構築されていき、貴族によって奴隷制度が始まった。やがて自由を求めての戦争が勃発した末に奴隷制廃止が決定。自由を勝ち取ったロボット市民に代わる新たな労働力を確保するため、地球人を奴隷にしようとしたのが全ての始まりとなる。
メカトピアの伝説
『遠い過去に文明の栄えた人間の世界があった。しかし神は傲慢な人間達を見放し、無人の惑星に降り立つとアムとイムというロボットを創り「天国のような社会を作れ」と命じた。神によって創られたアムとイムは子孫を増やした。』
メカトピアには上記の伝説が伝わっており、アムとイムの子孫であるメカトピアのロボットたちは、自らを神の子と称し宇宙の支配者として運命づけられたと信じている。しかしそれは伝説に隠された事実が歪んだ形で伝わった物であり、結果的に神の望みとは異なる道となった。

声の出演[編集]

ゲストキャラクター[編集]

鉄人兵団[編集]

メカトピア住民であるロボットによって構成された侵略部隊。ロボットに代わる新たな労働力を得るための奴隷狩りを目的とし、ターゲットを地球に絞った。

リルル
- 山本百合子
鉄人兵団の侵略作戦の拠点を探るべく、兵団の到着に先駆けてスパイとして送り込まれた工作兵。地球人の少女そっくりの容姿をしている(外皮の下に機械部品がある構造)。祖国に忠誠を誓い、地球人狩りを遂行するため前線兵站基地を建設しようと北極に赴いたが、先に来ていた筈の相方・ジュドが行方不明となり探していた。当初は祖国への忠誠しかなく人間らしい心や感情を持たなかったが、のび太と接し、負傷してしずかの看護を受ける内に、機械的だった心に変化が生まれていく。徐々に地球侵略の理念に疑問を抱き始め、自分たちの行為が過ちであることを理解しつつも祖国への忠誠心を捨て去ることができず、苦悩する。
大長編では初の、敵味方の間で揺れ動く立場のゲストキャラクター。
劇場版の女性ゲストの中でも人気が高く、視聴者向けアンケート「ドラデミー大賞」でゲストキャラクター賞に選ばれた。
個人的能力として空を飛べたり、指からホッキョクグマをも打ち倒す威力の熱線(電撃)を発する。
ザンダクロス / ジュド
声 - 加藤治
本作の主役メカ。リルルのパートナーである巨大ロボット。青・赤・白のトリコロールカラーを基調とした外観を持つ。
リルルは土木工事用ロボット、鉄人兵団は工作用ロボットと呼ぶ。主武装は腹部レーザー砲で高層ビルを一瞬で破壊可能なほどの威力。
球体の頭脳のみ先に北極へ到着し、巨大な本体はバラバラの状態でメカトピアから転送していたが、偶然のび太が最初に落ちた右足の一部を自宅へ持っていったために日本へ移動。言葉が通じないために頭脳はただの転送誘導装置と思われてしまい、組み立てられた体と離れ離れになった上のび太の母親によって物置にしまわれる[4]。そのため、未来のスーパーでのバーゲン品(それでもドラえもんにとっては高額)のコンピュータを代用。それを「サイコントローラー」による脳波操縦方式として一応は完成した。
球体にある黒い丸三つを点滅させ意思表示を表し、ほんやくコンニャクを乗せることで地球人の意思疎通が可能となった。かなり口の悪い性格をしている[5]。しかし見つけたドラえもんによって荷物包みされた上でのび太の部屋の天井へ吊るされ、改造[6]を施され体に戻って仲間となった。それ以降はしゃべらなくなる(原作では「どうぞお乗りください」とだけしゃべる)。胸部にはリルルの搭乗を想定したと思しき地球人が乗ることが出来るサイズのコックピットを備え、巨大ながら兵団のロボットやリルル同様に高速飛行も可能。腹部レーザー砲や巨躯から繰り出される力をもってドラえもん達の最大の切り札となったが、最終決戦で鉄人兵団の物量の前に活動不能となり、直後にタイムパラドックスによって兵団もろとも消滅した。
映画版(第2期)では、当初同じ青いボール姿であるが、頭脳を改造せず新道具「おはなしボックス」を使いほんやくコンニャク機能を搭載したひよこキャラ「ピッポ」という名の新キャラとなっている。
本名はジュドでありリルル、ロボット隊長らメカトピア側住人の呼称でもあるが、ドラえもんは北極で発見したことからサンタクロースをもじって「ザンダクロス」と名づけた(しずかの提案した「ラッコちゃん」に対して、のび太が「マジンガー」や「ガンダム」みたいな強そうな名前[7]がいいと言ったため)。
一部書籍においてデザイン担当は大河原邦男と記述されているが誤認である。実際のデザインは当時藤子プロでアシスタントをしていたたかや健二によるものである。
意匠がアニメ『機動戦士Ζガンダム』の百式に似ているという指摘があり、デザインを担当したたかやは藤子不二雄ファンクラブの会報誌「Neo Utopia」40号のインタビューで百式をモチーフにデザインしたことを語っている。
テレビアニメ版 の「レプリコッコ」(第914話、1987年5月1日放送)では、スネ夫の家のテレビにザンダクロスがCMに登場。その後の「プラモが大脱走」(第1474話、1997年11月28日放送)では、メカトピアの鉄人兵団がプラモデルとして登場しており、ザンダクロスはドラえもんの道具として出された巨大なプラモデルとなっている。
2011年5月14日に、バンダイより「ROBOT魂 ザンダクロス」として商品化された。デザインはリメイク作『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』に準じており、付属する頭脳の部分はジュドではなく、ピッポとなっている。稼動域が広めに取られており、劇中のようなバレエを踊るポーズを取ることも可能となっている。
ロボット隊長
声 - 田中康郎
メカトピアの鉄人兵団を総括する司令官。ボディカラーは金色で触覚など昆虫のような意匠をもち配下のロボット兵士とはまったく異なる形態をしている。
ロボット兵士
声 - 広瀬正志橋本晃一
鉄人兵団の主力を担う戦闘用ロボット。工事・工作用ロボットと違い互いに会話をし熱線を放つ武器を携帯しており、飛行能力も有している。また指先から熱線を放つことができるタイプも存在する。
兵士の中にはマントを付けた者など階級が区分されている。奴隷として地球人を捕獲するのが主な任務であり地球侵攻作戦の中心的な役割を担った。
工事・工作用ロボット
リルルと共に尖兵として前線基地の建設用に送り込まれたロボット達。様々なタイプが存在する。戦闘ロボではないため、攻撃手段を持たず、空気砲などで簡単に破壊可能だった。

協力者[編集]

ミクロス
声 - 三ツ矢雄二
ラジコンマニアであるスネ夫の従兄弟・スネ吉が作ったラジコンロボット。プロペラの飛行能力や相当な遠距離でもリモコン電波が届くなど画期的な機能を持っているが、リルルにはただのおもちゃ扱いされている。従兄弟が追加のアカンベー機能を施した後、ドラえもんの改造によって人間並み(映画ではスネ夫並みの頭脳を備え、のび太のママに対してもお世辞が上手)の知能を持ち、言語も話せるようになった。ただしのび太が出すとんちなどの難しいことを考えると頭がショートを起こし、プラモであるために食事はできない。ボディは金属探知チョークに反応している。重いテーマの本作では主にコメディリリーフとしての役回りだが、正体を知られたリルルがしずかを絞殺しようと襲い掛かった時には体当たりで阻止するなどの活躍もみせた。更に、映画の終盤で彼のある一言が地球人を救うきっかけに繋がった[8]
博士
声 - 熊倉一雄
約3万年前、人間社会に嫌気が差し、機械(メカ)によるユートピア(理想郷)の成立の理想を託して「メカトピア」を建国した地球人型の異星人の科学者。3万年もの遠い過去の時代の人間であるため、現在のメカトピアでは正しい素性が伝わっておらず、メカトピアのロボットたちからは「人間を見限ってロボットを創造した神」と呼ばれている。メカトピア最古のロボット、アムとイムを作り後の理想郷を託したが、理想郷の発展を目指して、その頭脳に「競争本能」を植えつけたため子孫たちが「自分の発展のために他者を犠牲にする」という、人の心の悪い部分を引き継いでしまい、彼の想いとは違った形でメカトピアが発展していくことになった。登場時すでに高齢で体も衰弱しきっている。原作漫画では痩せ気味だがアニメ版では恰幅がいい。
アムとイム
メカトピアのロボットたちの先祖。人間の醜さに失望し、ロボットによる理想郷建国の願いを込めた博士によって作りだされた。
アムとイムは子孫のロボットたちを作るのに精を出したが、頭脳に植えつけられた競争本能の影響により、子孫の代になって、支配する側のロボットと支配される側のロボットという階級が生まれ、金持ちロボット、貴族ロボットが奴隷ロボットを使役するという、現実の人類史同様の不平等な社会が形成されていった。後にロボットは皆平等という思想が広まり奴隷制度は廃止されたものの、階級と差別・被差別の概念がなくなることはなく、今度は人間を新たな労働力として奴隷化するという目論見に発展し、その第一歩として地球侵略に乗り出すことになっていく。

登場するひみつ道具[編集]

  • どこでもドア
  • タケコプター
  • かるがる手袋
  • お座敷釣堀
  • 逆世界入り込みオイル
  • サイコントローラー - ジュドの頭脳が搭載していない間に操作する道具。
  • 糸なし糸電話
  • 空気砲
  • 翻訳コンニャク
  • 金属探知チョーク
  • メカ救急箱
  • コンピューター睡眠薬 - しずかが負傷したリルルに邪魔されないように投与したが、直後に吐き出した。
  • 瞬間接着銃
  • スモールライト
  • タイムテレビ
  • 改良型やまびこ山 - 音だけでなく爆発に反応する。鏡面世界に入り込んだ鉄人兵団への陽動作戦として世界の各都市に設置した。
  • 探し物ステッキ
  • ショックガン
  • スペアポケット
  • ひらりマント - 鉄人兵団に備えて出した道具の中にあるのが確認できるが実際に使用してる場面は見られない(リメイク版も同様)。
  • 即席落とし穴 - 鉄人兵団の攻撃に備えた塹壕として使用。
  • ビッグライト
  • 入り込み鏡
  • タイムマシン
  • 壁紙シェルター

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

レーベルは全てコロムビアレコードである。

オープニングテーマ「ドラえもんのうた
作詞 - 楠部工 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大杉久美子
エンディングテーマ「わたしが不思議
作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大杉久美子
挿入歌「ポケットの中に
作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 大山のぶ代
買い物のシーンで使用。ヴォーカル再録音版。『のび太の恐竜』で使用された音源と異なり、ヤング・フレッシュによるコーラスがない。

リメイク[編集]

2010年に公開された『のび太の人魚大海戦』の最後に流れたおまけ映像に、本作に登場した青いボールが登場したことからリメイク版の製作が示唆されていた。その後、月刊コロコロコミック2010年7月号および藤子・F・不二雄公式サイト『藤子・F・不二雄ワールド』にて本作のリメイク作品『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』が正式に発表され、2011年3月に公開された。監督は寺本幸代、脚本は清水東が担当。

小説[編集]

『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』
2011年に公開された前述のリメイクアニメ映画公開にあわせ、漫画版を元にしたノベライズ版が瀬名秀明によって同年2月25日に出版(ISBN 978-4-092-89726-7)された。ドラえもん初の長編小説となる。
小説独自の要素として『ドラえもん』以外の藤子作品から、『パーマン』のパーマン3号こと星野スミレと『エスパー魔美』の任紀高志が登場する他、大長編・映画に無い新規の描写が存在している(ザンタクロスの頭脳がドラえもんの声で話す、リルル救出後にしずかの家を兵団が襲撃する、ジュドの頭脳が自己修復能力で再生したザンタクロスをスネ夫が乗り込んで操縦する等)。また、アメリカ同時多発テロ事件が作中で過去の出来事として描かれている。

キャッチコピー[編集]

  • 地球を狙う鉄人兵団来襲!ドラたちと巨大ロボット軍団の一大決戦がはじまる!! (劇場用ポスターより)

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)450頁
  2. ^ 公式サイト内インタビュー
  3. ^ ドラえもん のび太の人魚大海戦』のエンドロール後のおまけ映像でも、「お座敷釣り堀」の中に写っている。
  4. ^ その後、頭脳がだすコンピュータ音が五月蝿いことから、玉子によって箒で複数回叩いている。
  5. ^ その際、ドラえもんに鉄人兵団の出撃開始を告げドラえもんが顔面蒼白となるシーンがある。
  6. ^ ドラえもんにとってみた事のないコンピュータ回路であったが、改造によって見たことのある回路に修正された。
  7. ^ アニメ版では著作権や商標上の問題から「アントニオ」、「ダンプ」に差し替えられている。
  8. ^ 藤子不二雄 (w, p, i). "のび太と鉄人兵団" 大長編ドラえもん vol. 7, 186頁/5コマ目 (1987年2月25日), 小学館, ISBN 4-09-140607-6

関連項目[編集]

外部リンク[編集]