藤子・F・不二雄ミュージアム

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 藤子・F・不二雄
ミュージアム
施設情報
正式名称 川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム[1]
専門分野 藤子・F・不二雄漫画作品
来館者数 100万人(2013年8月28日現在)[2]
館長 伊藤善章(藤子プロ代表取締役社長)
事業主体 川崎市
管理運営 株式会社藤子ミュージアム[3]
開館 2011年平成23年)9月3日
所在地 214-0023
神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8-1
位置 北緯35度36分36秒
東経139度34分25秒
座標: 北緯35度36分36秒 東経139度34分25秒
アクセス 小田急電鉄 向ヶ丘遊園駅から徒歩16分
東日本旅客鉄道(JR東日本) 宿河原駅から徒歩15分
東日本旅客鉄道(JR東日本) 小田急電鉄 登戸駅からシャトルバス
ウェブサイト http://www.fujiko-museum.com/
プロジェクト:GLAM
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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム(かわさきし ふじこ・エフ・ふじおミュージアム)は、神奈川県川崎市多摩区に立地する、漫画家藤子・F・不二雄(藤本弘)の作品原画やその関連資料を中心に展示する博物館である。2011年平成23年)9月3日開館。

通常は正式名称から「川崎市」を取り「藤子・F・不二雄ミュージアム」(ふじこ・エフ・ふじおミュージアム)と呼ばれる事が多い。本項名も通称を採用した。

概要[編集]

藤子・F・不二雄の妻・藤本正子、株式会社藤子・F・不二雄プロ(以下、藤子プロ)、川崎市の三者で協議し、1961年昭和36年)から藤子・F・不二雄が死去する1996年(平成8年)までの35年にわたって暮らした川崎市内に博物館(ミュージアム)の設置を決定した。きっかけは、平成11年2月に藤本正子から川崎市へ、『ドラえもん』をはじめとする漫画原画約5万点を広く市民へ展示公開したいとの申し入れがあり、それを受けて、川崎市と藤子プロが中心となり検討を開始した。人物博物館の多くがその人物の故郷に建てられる中で、故郷ではなく成年期の大半~晩年を過ごした土地に建てられたという、珍しい例である(藤子・F・不二雄は富山県高岡市の生まれ育ち)。

川崎市多摩区の生田緑地に掛かる小田急電鉄所有の約2.9km²の土地(2002年まで向ヶ丘遊園として営業された跡地を含む[4])のうち約5.5haを川崎市役所が賃借し、藤子プロ側の負担によりその土地にミュージアムの建物の建設を行い、竣工後に建物を川崎市へ寄贈した。

運営にあたっては指定管理者制度を導入しており、2011年2月7日には、川崎市議会において、株式会社藤子ミュージアム(本社は東京都新宿区。藤子プロが設立した関連会社とされる)が指定管理予定者に選定され、同時にミュージアムの営業概要が川崎市から発表された[5]

入館方法は三鷹の森ジブリ美術館と同様の「事前予約制」を用いており、入館者数を一日2,000人に制限している[6]

また、当ミュージアム開館に伴い、2011年8月22日より川崎市交通局(川崎市バス)と東急バス向丘遊園停留所が、藤子・F・不二雄ミュージアム停留所に名称変更された[7]。後述するシャトルバスには、登戸駅と当ミュージアム敷地内に、それぞれ専用の停留所が用意され、併せて小田急小田原線登戸駅と向ヶ丘遊園駅列車接近メロディが藤子・F・不二雄作品のアニメ主題歌にそれぞれ変更となった[8]

入館の際には音声ガイダンス装置「おはなしデンワ」が貸与される[9]日本語のほか、英語中国語韓国語の4言語が用意され、日本語版は大人用と子供用の二種がある[9]。装置はスピーカーの音声を聴く仕様であるが、イヤホンジャックもあり、持参したイヤホンで聴くことも可能である[9]

施設の4機能[編集]

  • 収集・保管
  • 展示・公開
  • 調査・研究
  • 広報・普及

沿革[編集]

  • 2007年(平成19年)3月 - 生田緑地の向ヶ丘遊園跡地を候補地に決定。
  • 2008年(平成20年)12月 - 藤子・F・不二雄ミュージアム基本構想を策定。
  • 2009年(平成21年)9月 - 藤子・F・不二雄ミュージアム基本計画を策定。
  • 2010年(平成22年)10月 - 川崎市議会にて藤子・F・不二雄ミュージアム条例案を可決、成立。
  • 2011年(平成23年)9月3日 - 開館。
  • 2013年(平成25年)
    • 1月15日 - 環境省主催の「省エネ・照明デザインアワード2012」公共施設・総合施設部門において、「作品を忠実に演出する演色性の高い展示用LED照明を有効活用した美術館」として優秀事例に選出[10]
    • 8月28日 - 入場者数が100万人を突破[11]
    • 10月31日 - 第57回神奈川建築コンクール 一般建築物部門で優秀賞を受賞[12]

入館チケット[編集]

入館チケットは現地での当日販売はしていない。事前に日本全国のローソンに設置されているLoppiローソンチケット扱い)[13]で入場日時指定のうえ申込、レジにて購入するか、ローソンチケットでの電話予約購入、ローソンチケットサイトでの予約購入のいずれかが必要である[14]。来場日の2か月前に属する月の30日から発売している。入場当日に入場枠に空きが有る場合もLoppiで購入すれば入場することができる。

また、所在地である川崎市では、川崎市民のみが利用できる「川崎市民優先販売チケット制度」がある。ローソン販売分とは別に予約枠を設けて販売する制度で、市内のJTB8店舗(JTB首都圏の6店舗および同社の総合提携店2店舗)にて市内居住を確認できる書類を提示することで購入することも可能である[15]。こちらは来場日の2 - 3か月前に属する偶数月の21日から発売開始となる。

  • 大人・大学生1,000円 
  • 高校・中学生700円 
  • 子ども(4歳以上)500円
  • 3歳以下は無料
  • 障害者および介護者1名は無料。事前にLoppiで申込・レジ発券した無料入館チケットと障害者手帳を、ミュージアム受付で呈示する必要がある[16]

入館指定時間[編集]

入館指定時間は1日4回設けられているが、各回入れ替え制ではないので、入館後は閉館まで滞在が可能である[17]。入館締め切り時刻は入館指定時間の30分後となっている。

  1. 10:00
  2. 12:00
  3. 14:00
  4. 16:00

館内利用の諸注意[編集]

アクセス#自動車・自転車も参照

入館時[編集]

  • 自動車での来館は不可。ただし、車椅子利用者のみ、駐車場の事前予約が可能[18]
  • ベビーカーでの入館は不可。入館時に専用のベビーカー置き場に預けることができる。
  • ペットの入館は不可。預ける施設もない。ただしパートナー犬(介助犬盲導犬聴導犬)は入館可能。
  • ネズミの入館は不可[19]
  • 荷物置きとしては館内にコインロッカー(保証金100円が必要、取り出し時に返却)があり、専用の荷物室に預けることもできる(無料)。荷物室に預けた荷物は、係員に番号札をもらい、荷物を引き取る時は番号札と引き換えにする仕組み。

館内[編集]

  • 館内は禁煙
  • 飲食物持ち込み不可。ただし離乳食は可。アレルギー持ちは応相談。
  • 展示エリア・Fシアター内の写真ビデオ撮影・携帯電話・筆記用具使用は不可。
  • カフェ・ショップのみの利用でも、入館チケットが必要。

アクセス[編集]

シャトルバス[編集]

徒歩・一般路線バス[編集]

自動車・自転車[編集]

  • ミュージアム公式サイトでは「ミュージアムには駐車場はございません。お車でのご来館はご遠慮ください。」と案内し、自動車での来館を控えるよう求めている[17]
  • 敷地内駐車場は、車椅子利用者に限り利用可(予約制。利用日の5日前から予約受付)[17]
  • 敷地内に自転車駐輪場あり(バイクも可)[17]
  • ミュージアムは府中街道神奈川県道9号線)に面して立地し、上記のシャトルバスも同街道を経由する。

来館した有名人[編集]

脚注・出典[編集]

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  1. ^ 川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム条例
  2. ^ 公式ブログ2013年8月28日付の記事より
  3. ^ 川崎市指定管理者制度導入済施設一覧
  4. ^ 向ケ丘遊園閉園後も、ボウリング場がしばらく営業を継続していた。当ミュージアムはそのボウリング場の跡地を中心に立地している。
  5. ^ 川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム指定管理予定者の選定結果について
  6. ^ よくあるご質問 Q2 なぜ、予約制なのですか? - 藤子・F・不二雄ミュージアム
  7. ^ 停留所名称の変更について - 川崎市交通局 2011年8月12日
  8. ^ ドラえもん、パーマン、キテレツ大百科など、藤子・F・不二雄さんの代表キャラクターが勢ぞろい!「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」オープン記念、みんなの夢を乗せて走る特別ラッピング電車『小田急F-Train』8月3日(水)より運行開始 - 登戸駅・向ヶ丘遊園駅の列車接近音も藤子・F・不二雄アニメメロディに変更します。- (PDF) - 小田急電鉄ニュースリリース 2011年8月2日
  9. ^ a b c 利用のご案内 館内ご利用時 - 藤子・F・不二雄ミュージアム
  10. ^ 省エネ・照明デザインアワード2012 グランプリ及び優秀事例受賞施設
  11. ^ 共同通信社 100万人突破だよドラえもん 川崎市・藤子ミュージアム 2013/08/28 19:32 【共同通信】
  12. ^ 第57回神奈川建築コンクール 一般建築物部門 最優秀賞 優秀賞 受賞作品
  13. ^ スポンサー契約の関係上、ミニストップ設置の「MINISTOP Loppi」では取り扱っていない。
  14. ^ 入館チケットの購入方法 - ローソンチケット
  15. ^ 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム 入館チケットの川崎市民向け優先販売のお知らせ - 藤子・F・不二雄ミュージアム
  16. ^ 障害者無料チケットのご案内 - 藤子・F・不二雄ミュージアム
  17. ^ a b c d e f g 開館時間・交通のご案内 - 藤子・F・不二雄ミュージアム
  18. ^ 藤子・F・不二雄ミュージアム 利用のご案内
  19. ^ 藤子・F・不二雄ミュージアム公式ブログ ネズミ入館禁止!
  20. ^ 市バス直行便の時刻表 - 藤子・F・不二雄ミュージアム
  21. ^ “ドラえもん:ラッピングバスを公開 川崎市”. 毎日jp (毎日新聞社). (2011年8月3日). http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20110803/index.html 2011年8月8日閲覧。 
  22. ^ マイナビニュース 「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」が2011年9月3日にオープン  [2011/06/24]
  23. ^ 川崎市 ミュージアム周遊マップ(PDF形式, 867.24KB)
  24. ^ a b 公式ブログ2012年5月11日付の記事より
  25. ^ 公式ブログ2012年8月13日付の記事より

関連項目[編集]

  • マンガ・アニメミュージアム
  • ローソン - 2011年5月19日に当ミュージアムとコラボレーションした店舗「ローソン宿河原駅前店」をオープン。
  • 小田急3000形電車 - 10両編成1本に当ミュージアムの開館を記念して藤子・F・不二雄作品のキャラクターのラッピング装飾を施した「小田急 F-Train」を2011年8月3日から9月30日まで運行した(東京都屋外広告物条例に抵触するとの指摘で早期終了)。その後、ラッピング装飾を条例に適合した形に変更した「小田急 F-Train II」が2012年7月20日から2013年3月22日まで運行されている。

外部リンク[編集]