ドビンソン漂流記

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ドビンソン漂流記
ジャンル SF漫画ギャグ漫画
漫画
作者 藤子・F・不二雄
出版社 家の光協会
掲載誌 こどもの光
レーベル パワァコミックス
発表号 1971年1月号 - 1972年12月
巻数 全2巻
話数 全24話
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ドビンソン漂流記』(ドビンソンひょうりゅうき)は、藤子・F・不二雄(発表当時は藤子不二雄名義[1])による日本漫画家の光協会児童雑誌『こどもの光』(後の『ちゃぐりん』)において、1971年から1972年まで連載された。全24話。地球に流れ着いた宇宙人の少年ドビンソンを主人公としたSFギャグ漫画である。

概要[編集]

『こどもの光』は農村向け家庭雑誌家の光』の別冊だが、農家の子供たちが気分転換できるように、また児童雑誌には漫画があるべきとの考えから、ほかの漫画雑誌と同様に漫画も重視した方針がとられていた。そうした背景をもとに漫画作品の王道かつ主要記事として、1971年時点ですでに有名漫画家となっていた藤子Fにより執筆された作品が本作である[2]。前述のような方針から、漫画の中に農業の要素を加えるといったことはまったく行われず、藤子Fには雑誌の刊行形態、ページ数、読者の年齢層などが伝えられた以外、タイトルや内容はすべて藤子Fに一任されていた[2]

折りしも連載開始の2年前の1969年にはアメリカアポロ計画のロケットが月に到達しており、宇宙を題材とした本作は、当時の子供たちの興味を集めていた[2]。掲載時に『こどもの光』の編集長を務めていた村谷直道は後に、作中で主人公のドビンソンが遠く離れた家族を常に想っていることから、家庭雑誌から生まれた『こどもの光』の作品としてふさわしい漫画だったとも語っている[2]

あらすじ[編集]

宇宙の彼方のポッド星の少年ドビンソンは宇宙船の事故に遭い、宇宙救命ボートのロボートで脱出した末に地球に漂着した。ロボートとともにマサル少年の家に居候することになったドビンソンは、地球での出来事を記録した『ドビンソン漂流記』の母星での出版を目指しつつ、母星に帰るためのさまざまな機械を自作するが、不慣れな地球の材料で作られる上、地球の常識に疎いドビンソンの作り出す機械により、様々な騒動が巻き起こる。

登場人物[編集]

ドビンソン
ポッド星人の少年。地球人に似た姿だが、大きな耳と尻尾を持ち、熱い息を吹き出したり、「カサカ」と叫ぶことで物を逆さまにひっくり返す能力を持つ。地球よりも文明の進んだ星の出身であり、自身も高い知能を持つため、言動が生意気に見えることもあるが、故郷の母を想って涙ぐむなど、子供らしい一面も持つ[3]
ロボート
ドビンソンが乗っていた宇宙船の宇宙救命ボート。ロボットでもあり、名前はロボットボートの略。地球上では人間に似せた体型に変形して行動し、言葉も話す。本来の姿である円盤型に変形すれば、人間2人ていどを乗せて飛行できる。
マサル
ドビンソンが居つくことになる家の少年。何かと騒動の種であるドビンソンと喧嘩をすることもあるが、根は深い友情で結ばれており、中盤でドビンソンがポッド星へ帰りそうになったときは、淋しそうに握手をかわしている[3]

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d ドビンソン漂流記”. ブックオフオンライン. ブックオフコーポレーション. 2012年7月15日閲覧。
  2. ^ a b c d 村谷直道 「まんがは子どもの食事です」『ドビンソン漂流記』 小学館藤子・F・不二雄大全集〉、2010年、362-365頁。ISBN 978-4-09-143448-7
  3. ^ a b 「藤子・F・不二雄大全集 月報17-3」『ドビンソン漂流記』〈藤子・F・不二雄大全集〉。