ミニドラ

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ミニドラは、藤子・F・不二雄漫画ドラえもん』に登場するひみつ道具ドラえもんと同じ形の小型ロボット

2125年12月25日生まれ。ドラえもんが指名手配された犯罪者を逮捕するのに貢献したという手柄を称え「特別記念版」として大量生産された。アニメでの声優は、1989年の映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』および1990年4月6日放送のテレビアニメでは北川智絵、1994年3月11日から2005年3月18日までは佐久間レイ、2005年10月28日から2009年5月29日まではあかいとまと、2017年7月28日より金元寿子が担当している。

ドラえもんとの共通点と相違点[編集]

モデルとなったドラえもんとの共通点は、耳がないこと(後述のとおり耳があるタイプも存在する)[1]どら焼きが好きなこと、タヌキ呼ばわりされると怒ること。相違点は以下の通り。

  • ドラえもんの身長は129.3センチメートルだが、ミニドラは約30センチメートル[2]。ただしこの数値は『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』での設定であり、作品によって描かれる大きさが異なる場合がある(手のひらサイズの大きさの場合[3][4]や、人間の膝ぐらいまでの高さの場合[5]もある)。12.93センチメートルとの説もある[6]
  • ドラえもんの体重は129.3キログラムだが、ミニドラはドラえもんの約10分の1[2](単純計算すると約12.9キログラム)、あるいは50キログラム[7]
  • また、 体の色は、本来のドラえもんは黄色で、モデルになったドラえもんは青色だが、ミニドラは、黄などいろいろ存在する。作中では赤いミニドラが登場することが多い。ドラえもん曰く、赤のミニドラはイタズラ好きだとのこと[8]。また、友達のドラリーニョのミニドラは黄緑色である。
  • ドラえもんは人間と同じように会話ができるが、ミニドラは人間の言葉を理解できるもののしゃべることはできない。「ドララ」などとしか言わないが、言いたいことはアクセントや身振りや表情である程度伝えることができる。
  • ミニドラが四次元ポケットから出すひみつ道具は、通常のものより小さい。どこでもドアなどの性能は変わらず、空気砲などの攻撃的な道具はしっかり命中してもジャイアン曰く「くすぐったい」程度らしい。このように、単純に普通サイズの道具を縮小しただけのようなものもある。一方、「ミニころばし屋[9]や「桃太郎印の小粒きびだんご」[8]のように、まるでミニドラのために新しく製造したかのようなものも存在する。
  • 「ドードー(訳の例:どこでもドア)」「スースー(訳の例:スモールライト)」など、言葉の頭文字しかしゃべれないが、ドラえもんやドラミには意味が通じる。
    • 言葉では例えば、「ースーーシーーワーーナー」の場合は「っかりらべてるいところをおしたよ」となる[5]
    • アニメ版では言葉に関係なく、感情により「ド~ララ~」「ドララ…」などとしゃべることが多い。『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』など、一部では原作と同じしゃべり方になっている作品もあるが、「ドララ」としゃべることが圧倒的に多い。『ザ・ドラえもんズ』の原作漫画では、いわばアニメからの逆輸入のようなスタイルで「ドララ」と喋っている。
  • 「ミニドラ救助隊」というドラえもんや道具の修理をするタイプも登場しているが、普通のミニドラと違うのかは不明。
  • ドラリーニョ率いるミニドラサッカーチームは、ドラリーニョと同じ色で、耳もある。髭は生えていない。だが、漫画版では耳はない。
  • ドラえもんとは違い耳をかじられたわけではないためねずみを恐がらない。
  • しっぽを引っ張られても停止はせず、逆に興奮して、暴走する(テレビアニメ第2作第2期より)。

誕生経緯[編集]

ミニドラは、雑誌『幼稚園』1973年3月号の「はりええほんドラえもん」(藤子・F・不二雄大全集版第18巻収録)で初登場したが、それ以降はしばらく登場しなかった。1986年に『月刊コロコロコミック』誌上で行われた「読者が考える道具コンテスト」にて読者からの応募が入選して復活。それ以降も漫画やアニメ、そしてCMにもときどき登場するようになる(1994年に放送された『ぴたクール』のCM、2002年から現在まで放送されているココスのCMの2つがある)。

その後、作中世界におけるミニドラの出自と背景として、原作者藤子・F・不二雄公認で「脱獄した時間犯罪者がのび太の玄孫セワシを人質にするが、偶然その場に居合わせたドラえもんがセワシを救出し、犯人逮捕にも貢献した。この手柄を記念して、2125年12月25日、ミニドラが生産されることとなった」という経緯が設定され、映画『2112年 ドラえもん誕生』において描かれた。

映画での活躍[編集]

先述の通り、『2112年 ドラえもん誕生』で耳ナシミニドラの誕生経緯が描かれている。

ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』では未来デパートで注文した1体が2011年の時代に誤配されている。

ドラえもん のび太とブリキの迷宮』のミニドラ(作中では「ミニドラえもん」と呼称)では完全に壊されたドラえもんを完璧に修理する技術を発揮している。『ドラえもん のび太の太陽王伝説』では序盤のみ登場しておりストーリー自体には関わっていない。 『ドラえもん のび太の宝島』で18年振り、テレビアニメ第2作第2期初の登場となる。

ザ・ドラえもんズ関連作品では、ドラリーニョの黄緑色のミニドラが登場。『ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!』では親友テレカをとり戻すなどの活躍をしている。

『ドラえもん』本編 での登場・活躍[編集]

原作での活躍は少ない[10]が、テレビアニメ第2作第1期で放送されたアニメオリジナル作品ではミニドラが中心となる作品が多数放送されている。1993年頃から1999年末までに放送されたミニドラの中心となる作品では赤いミニドラのみの登場だったが[11]、2002年5月24日に放送された「ミニドラ助け隊出動!」以降は赤、黄、黄緑の3体で揃って登場する機会が多くなった[12]。なお、3体とも性格は極めて自己中心的で、のび太たちのバーベキューを食べてしまったり、ジャイアンの店の商品をメチャクチャにしてしまったりと、のび太たちの足をひっぱる事が多いが、時には崖下に落ちた犬を救助することもある。ただし、テレビアニメ第2作第1期最終回となる「ドラえもんに休日を?!」では赤色の個体のみの登場だった。『ドラえもん のび太の太陽王伝説』ではドラえもんとともに小人役で6体登場している。アニメED『ぼくドラえもん』ではミニドラがさらにオレンジ色のミニドラを出している。

第2作2期では2005年10月28日に劇場版『ドラえもん のび太の恐竜2006』に絡めたミニコーナー「ドラドラ探検隊」の登場を経て、2007年8月31日放送の「ドラえもんが重病に?」にて本編初登場。以後も「ぼくミニドラえもん」「ちこくストップ大作戦」などで登場する。ミニコーナーでは従来の「赤」「黄」「黄緑」の他「青」「紫」の2体が登場したが、本編は現在「赤」1体しか登場していない。また「ドラえもんがダイエット!?」ではダイエットンの目を欺くため、体を青く塗られたこともある。

脚注[編集]

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  1. ^ 映画「2122年ドラえもん誕生」によれば、ミニドラはドラえもん(この時点では既にトラブルによって耳を失っている)が時間犯罪者ドルマンスタインの逮捕に貢献したことを記念したモデルのため。
  2. ^ a b 「映画ドラミちゃん ミニドラSOS!!! ひみつ百科 - ミニドラひみつファイル」『映画アニメドラえもん・ドラミちゃん 《のび太の日本誕生/ ミニドラSOS!!!》』小学館〈コロコロコミックデラックス〉17、1980年
  3. ^ てんとう虫コミックス41巻「ぼくミニドラえもん」
  4. ^ 『大長編ドラえもん のび太とブリキの迷宮
  5. ^ a b てんとう虫コミックス45巻「ドラえもんが重病に?」
  6. ^ 『ドラえ本 ドラえもんグッズ大図鑑 2』小学館〈ワンダーライフスペシャル〉、1998年9月3日発行。ISBN 4-09-102631-1
  7. ^ テレビアニメ『ドラえもん』第2作2期「ドラえもんがダイエット!?」(2009年5月29日放送)
  8. ^ a b テレビアニメ『ドラえもん』第2作1期「ミニドラ大脱走」(1996年12月13日放送)
  9. ^ 藤子・F・不二雄原作、岡田康則作画『ドラえもんひみつ道具スペシャル ミニドラにおまかせ!』小学館〈コロコロドラゴンコミックス〉、2008年3月4日発行。ISBN 9784091405494。第9話「ころばし屋 VS おもちゃの兵隊」の初出は『コロコロイチバン!』2006年10号(小学館、2006年9月25日発売)。
  10. ^ デビュー作の幼年向け作品を除けば、短編では第41巻「ぼく、ミニドラえもん」と第45巻「ドラえもんが重病に?」のみ登場。大長編ドラえもんでは『のび太とブリキの迷宮』に登場。
  11. ^ 「ミニドラ救助隊」「ミニドラと大冒険」など。
  12. ^ 「ミニドラUFO大作戦」、「ミニドラレンタル中」、「ミニドラと猫の手」、「ミニドラと温泉エッグ」、「ミニドラでスクープ!?」など。