世界征服

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世界征服(せかいせいふく)とは、実力によって世界にある全ての国家を打倒して解体・併合を行うことで、世界及びそこに居住する全ての人類を自己の支配下に置くことを指す。

概要[編集]

現実の歴史において、世界征服を達成した国、人物は無い。

征服とは、国家が用いる武力による他の国家の占領・併合を指す。近代以後の国家主権の確立によって、国家が行うかかる行為は侵略戦争として国際法によって違法とされている。ポツダム協定ならびにポツダム宣言においては、ドイツと日本を世界征服の挙に至らしめた勢力の排除が明文化された。

しかし、特定の国家や財閥、一般には知られていない秘密の超国家勢力、共産主義者などが世界征服を企んでいるという陰謀論・オカルト史観・都市伝説は存在する。陰謀論としての「新世界秩序」論、ユダヤ人が世界征服を企んでいるという反ユダヤ主義文書『シオン賢者の議定書』など。

またフィクションではよく題材とされる。

歴史上の帝国[編集]

かつて世界征服には程遠いものの、広大な版図を有する帝国を作り上げた例は以下のとおりである。

ヨーロッパ

中東

東アジア

南アジア


宗教と世界征服[編集]

イスラーム[編集]

預言者ムハンマドの登場から正統カリフの時代を経て、ウマイヤ朝アッバース朝にいたるまでの初期イスラーム政権においては、ジハード(聖戦)の名の下に非イスラーム世界を侵略し、征服することが宗教的義務として位置づけられており、最終的には全世界をくまなく征服してダール・アル=イスラームに包括し、異教徒をイスラームの支配下に屈服させなければならないとされていた。

現代では現実的な力関係や宗教多元主義思想の広まりから、イスラーム世界においても表立って侵略戦争としてのジハードを唱えるものは少ない。

フィクションにおける世界征服[編集]

フィクションの世界においては、世界征服を最終目的とした犯罪行為を行う国家・秘密結社マッドサイエンティストなどがしばしば出現するが、それらはスーパーヒーロー正義の味方)に倒されるのが定番とされている(宇宙人がこれを行う場合は下記のように「地球征服」「地球侵略」などと言う)。

地球侵略[編集]

世界征服のジャンルには、宇宙人(異星人)による地球侵略を描いたものがある。

古典作品では、H・G・ウェルズ火星人による地球侵略を描いた宇宙戦争が有名である。宇宙戦争は1953年に映画化され、また1950年代には多くの宇宙人による地球侵略をテーマにした作品が多く作られた。それには東西冷戦という時代背景があり、ソ連などの共産主義の脅威を宇宙人の侵略に見立てて、風刺するという意味があった。1962年には今日泊亜蘭が、30世紀人の20世紀への侵攻というテーマで『刈得ざる種』(のち『光の塔』に改題)を著している。

脚注[編集]

  1. ^ 植民地支配による領域を含めて3000万km²に達した。
  2. ^ 最大領土面積は約2244万km²、陸地の6分の1を支配した。
  3. ^ 最大領土面積は約3300万km²、陸地の25%を支配した。
  4. ^ 第二次世界大戦下での最大領域は陸海合わせ、約5000万km²に達した。

参考文献[編集]

  • 樋口麗陽「日本之世界征服」日本書院、1916年10月。
  • 島川雅史「現人神と八紘一宇の思想」「史苑」1984年3月。
  • 岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』(筑摩書房、2007年)

外部リンク[編集]

関連項目[編集]