こちら葛飾区亀有公園前派出所

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こちら葛飾区亀有公園前派出所
ジャンル 少年漫画コメディ
ギャグアクション
漫画
作者 秋本治
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
集英社文庫
ジャンプリミックス
発表期間 1976年42号 - 2016年42号
巻数 JC:全200巻
文庫版
こち亀コレクション:全26巻
こち亀コレクション アンコール:全4巻
大入袋:全10巻
文庫版:既刊24巻
話数 全1960話[1]
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ)は、秋本治による日本漫画作品。通称「こち亀(こちかめ)」。

概要[編集]

亀有駅前(北口)に建立された両津像。

亀有公園前派出所に勤務する警察官の両津勘吉(りょうつ かんきち)を主人公とし、その同僚や周辺の人物が繰り広げるギャグ漫画。劇画に近い比較的リアルな絵柄(特に連載開始当初)を用いたギャグ漫画としては先駆的な作品である。話によってはギャグが一切ないシリアスなエピソードもある。

1976年(昭和51年)6月22日発売の集英社週刊少年ジャンプ』29号に、月例ヤングジャンプ賞入選作品(4月期)の読み切りとして掲載され、1976年42号から2016年42号まで一度の休載もなく連載され、単行本は全200巻で、発行巻数が多い単一マンガシリーズでギネス世界記録を保持。『週刊少年ジャンプ』の歴代連載作品の中で最長の連載記録であり、「少年誌の最長連載記録」である。

2006年に連載30周年を迎え、『週刊少年ジャンプ』誌上で「こち亀30周年企画」が行われた。その後も2007年には連載通算1,500回、2009年には1,600回、2011年には1,700回、2013年には1,800回、2015年には1,900回を突破した。2016年に連載40周年を迎え、それを記念した「こち亀40周年企画」が行われた。コミックスの発行部数は累計1億5,650万部[2]。40年の週刊連載で歴代担当は13人になる。

連載当初は当時の人気ギャグ漫画家の山上たつひこをもじった山止たつひこ(やまどめ たつひこ)のペンネームを使用していたが、山上から苦情が来たために連載100回目を区切りに本名の「秋本治」名義に変更した。この作品の題名に関して、「長い題名をつけたら審査員が目を引くかなと思って。でも、いざやってみたらあんまり意味なかったですね」と、秋本は語っている。また、『男はつらいよ』の山田洋次監督との対談の中で「『男はつらいよ』のおかげで葛飾区が全国的に広まっていましたから、亀有は知らなくても葛飾区はみんな知っているだろうと思ったんですね。それで長いタイトルになってしまった」とも述べている。もともとアメリカ映画のポリスアクションにあこがれていた秋本はこの要素を取り入れ、身近な派出所を舞台としてこの漫画を執筆したのだという。略称の『こち亀』は『下町奮戦記』の巻末に作者が「これからはこち亀と略してください」とコメントしたことで、公式の略称となった。コミックスでは、第18巻の巻末コメントで林家しん平が『こち亀』と呼んでいるのが最初。最初期には『派出所』と略されたことがある。

連載初期は乱暴だった両津だったが、連載を重ねる毎に秋本の画風の変化で丸みを帯び性格も人情的になった。連載が軌道に乗った中期以降も、緻密な取材とそれを活用する構成力、背景にまで細やかに気遣う丹念さ、実験的なアイディアを特徴とした。ジャンプ黄金期と言われる1980年代において数多くのヒット作が連載される中、人気が最上位になることはないが、打ち切りが検討されることもなかった。徹底したアンケート至上主義で知られる同誌において、1980年代を唯一生き残った作品として高く評価された。1995年以後編集部の方針により看板作品として扱われるようになってから作風が変化し、2000年代半ばになると作風の変化を作品の中で自らネタにすることが見られるようになった。

メディアミックスも盛んで1977年に初の実写映画化、1985年に「ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント」でアニメ映画化された。1996年6月にフジテレビにてテレビアニメ化され、高視聴率も獲得し、一定の成功を収めた。1997年には、PlayStationセガサターンにてテレビゲームが発売。1999年2001年2003年2006年に舞台版を公演。1999年2003年にはテレビアニメ版をもとにアニメ映画が作られている。2004年12月にレギュラー放送としては終了するも、不定期で特別番組が放送されている。2009年8月1日よりTBS土曜8時枠の連続ドラマにて、SMAP香取慎吾主演により初の連続ドラマ化となった。ドラマについては後述を参照。

1978年に、ビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から発売したLPレコード『スーパー・サウンド・コミックス「少年ジャンプ」』では、永井一郎が両津役でイメージソング「リーゼントに銀のくし」を歌っている。1979年テレビ朝日系のバラエティ番組『大正週間漫画 ゲラゲラ45』の1コーナーでスタジオコント劇が放送された。両津勘吉角川博中川圭一団次郎大原大次郎山本麟一秋本麗子は、秋ひとみが演じた。1980年には、『宇宙怪獣ガメラ』の作中で、週刊少年ジャンプ1980年7号に掲載の「カメ型人間!の巻」(コミックス18巻に収録)が紹介され、亀有公園前派出所が登場し、両津によく似た警察官(演:桂小益)が登場する。 『りぼん1999年2月号付録にこち亀特別編が掲載(Kamedas2に再録)。2008年10月ポッカコーヒーとのコラボレーションが実施された。2012年の、サントリー伊右衛門 ご飯がおいしいお茶」のテレビコマーシャルで、テレビアニメのシーンが使われた。 葛飾伊勢屋では「両さんどら焼き」「両さんサブレ」など関連商品数種を販売している。連載35周年特別企画として、2011年8月より10月にかけて集英社の漫画雑誌13誌に『こち亀』出張版が掲載された。その後、コミックス化されている。 

亀有香取神社に建立された「少年よ、あの星を目指せ!両さん像」。

一般社会にも影響を与え、浅草神社には「生まれも育ちも浅草の両さん」にちなんで単行本総発行部数1億3,000万冊突破記念の石碑が建立されている。また、JR亀有駅北口には地元の商店街により制服姿の両津の銅像が建てられ、2006年2月11日、作者の秋本、ラサール石井が出席して除幕式が行われた(ウィキニュース)。さらに南口にも法被姿の両津の銅像が建てられ、2006年11月18日に除幕式が行われた。2006年3月3日にはアリオ亀有内にこち亀ゲームぱ〜くがオープンした。2008年11月8日には、両津勘吉の少年時代をかたどった「少年両さん像」の除幕式が行われ、当時の麻生太郎内閣総理大臣も出席している[3]2010年3月13日には、「敬礼両さん像」、「サンバ両さん像」、「ダブルピース両さん像」、「少年よ、あの星を目指せ!両さん像」、「ワハハ両さん像」、「中川像」、「麗子像」、「本田像」の計8体の除幕式が行われた。その後、2011年8月6日には映画公開と連載35周年を記念して、ベンチに座ったスタイルの新しい両津像が公開された。

2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞、2005年に第50回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。

2011年11月28日から12月2日までの5日間、読売新聞朝刊スポーツ面に広告扱いの4コマ漫画えっ!?こち亀が4コマ漫画に挑戦!?』(秋本本人が執筆)が掲載された。

コミックスは中国語版や韓国語版が出ている。中国語でのタイトルは『烏龍派出所』(ハチャメチャな派出所)であり、韓国語でのタイトルは、『여기는 잘나가는 파출소』(ここはうまくいく派出所)。テレビアニメ版は台湾香港ポルトガルインドスペインフランスなどで放送されている。

2016年9月12日、集英社は本作が「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されたことを発表した[4]

2016年9月14日から9月26日まで、東京・日本橋高島屋日本橋店催会場において、連載40周年と単行本200巻を記念したイベント「こち亀展 こちら中央区日本橋高島屋内派出所」が開催された。

万が一に備えて、常に編集部に原稿のストックを5本用意していた[5]が、2016年は40周年の企画と40周年記念絵巻、それに加えてこち亀ジャンプの新作エピソードの読切が仕事の合間に入り、さらに単行本200巻の締切が予想以上に早く、原稿のストックが全部なくなりギリギリ状態で、夏休みもなくなり毎日仕事だったことが最終話で明かされた。

連載終了とその後[編集]

2016年9月3日神田明神で行われた『こち亀』連載40周年記念絵巻奉納式後の記者会見にて、2016年9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』2016年42号をもって連載を完結、同日発売のコミックス200巻で最終巻とすることを発表した[6]。同日から予約開始になった単行本は瞬く間に売れ、予約開始の1週間後にはセブンネットなどごく一部を除き予約終了という異例の事態となった。『こち亀』連載終了について体調面や執筆についての問題は特になく、区切りの良い時点で『こち亀』を終了させ、新たな作品に取り組みたいと言う秋本の意向によるものと報じられた。『週刊少年ジャンプ』2016年42号で最終回を迎え、「あの不真面目でいい加減な両さんが40年間休まず勤務したので、この辺で有給休暇を与え、休ませてあげようと思います」と秋本がコメントを寄せた。なお『週刊少年ジャンプ』で最終回に単独表紙と巻頭カラーを同時に飾った連載作品は、『SLAM DUNK』に次いで史上2作目。連載作品は同日発売の200巻に最終回を同時掲載し、途中までは同じだがオチの展開が雑誌と単行本とでは異なるという演出(劇中の両津曰く「両方買わせるいやらしい商法」)がなされた。

『週刊少年ジャンプ』2016年44号から52号まで、週変わりで他のジャンプ作家が執筆するトリビュート企画「みんなのこち亀」が掲載された。兄弟誌の『最強ジャンプ』では、2016年11月号より「こち亀名作劇場」としてセレクト連載している[7]

『週刊少年ジャンプ』2016年49号で最終回掲載の『週刊少年ジャンプ』2016年42号と2016年8月16日に発売された連載40周年増刊『こち亀ジャンプ』をセットにした、「こち亀 爆売れ御礼!! 両さん特別アニバーサリーパック」が12月31日に発売されることが発表された。『週刊少年ジャンプ』が重版されるのは創刊以来48年の歴史の中で初である。

登場人物[編集]

特徴[編集]

作品の舞台[編集]

亀有公園。

主な舞台は亀有公園前派出所がある東京都葛飾区亀有地区、両津の実家がある東京都台東区浅草を中心とした下町東京23区東部。ただし、話の展開によっては、日本国内はもとより全世界、宇宙、天国、地獄、過去、未来などを縦横無尽に駆け巡る。

亀有公園前派出所
亀有公園は亀有駅北口からすぐのところに実在するが、亀有公園前派出所は実在しない。一昔前には、こち亀へのファンレターをこの住所に送ると、当時の郵便局の配慮で秋本のスタジオ「アトリエびーだま」に届けられていた[8]。なお、派出所とは交番の旧称である。1994年、慣習的に呼ばれていた交番を正式名称としたが、作品タイトルは「派出所」のままである(作中でも「交番」への改称は触れられている。現在でも、一部地域では警察官が常駐していない交番を「警備派出所」という名称で残されているところもある)。
亀有警察署 - 葛飾警察署 - 新葛飾警察署
連載開始から十数年の間、亀有公園前派出所の所属する警察署は実在する「亀有警察署」であった。しかし、1992年頃の自主規制の際に、既刊コミックスも含めて全てを当時実在しなかった「葛飾警察署」に修正した。その後、10年近くの間「葛飾警察署」を名乗っていたが、2002年12月10日に葛飾区南部を管轄する本田(ほんでん)警察署が葛飾警察署と改称し、「葛飾警察署」が実在する警察署になったことから、「葛飾警察署」の庁舎改築、再改築というネタを経て「新葛飾警察署」へと名称変更した。庁舎外観は連載当時の一般的な警察署のイメージで、新葛飾署へ改名のための改築エピソードの一時期を除いて、両津が原因で全壊しても一貫してこの形で建て直されている。
アニメ版では「かつしか署」と表記され、外観は実在の亀有警察署庁舎をモデルにしたものになった。

作風の変化と時事問題[編集]

作風の変化
  • 連載が40年の長期になったため、画風については年々と変化していた。作者自身も、過去の画風を再現したエピソードでは過去の単行本を参考に真似して描いているほどである[9]
  • 初期は必ずと言っていいほど派出所に作者のお遊びとして貼り紙が壁などに貼ってあり、内容は秋本の個人的なことや担当への愚痴、果てにはアグネス・ラムネタやノブ・スクリーンネタが、同様にファンだった太田裕美ネタと並んでいた。ある話[10]では、作者がバイクで一時停止違反をして罰金四千円をとられたという内容の貼り紙があり、取締まった警察官の名前や勤務先まで書いてある。「まずしいボクから四千円とるなんてオニのようだ!」など恨み節が繰り返され、ついには背景の建物にも「四千屋」「四千円病院」とまで書かれていたが、数年後に貼り紙は無くなった。コミックス第30巻のおまけページにはアシスタントの手書きプロフィールが掲載されており、とみさわ千夏らがアシスタントを勤めていた時期まではこうしたお遊びがあったことがわかる。1990年代以降の重版ではすべて白紙の貼り紙に修正されている。
  • 超長期連載だったためにキャラクターの入れ替わりがあり、次第に登場しなくなり消えてしまったキャラクターが複数いる(戸塚金次、佐々木洋子、フータロー、犬、冬本、丸出ダメ太郎、本口リカ、花山理香、飛鷹右京、チャーリー小林など。こういうキャラクターはオールドファンには人気が高く、まれに登場していた)。新しいキャラクターが登場することで今まで出番が多かったキャラクターの出番が少なくなることもあった。
  • 連載当初は背景からすべて秋本一人で描いており、細かい所まで完全に描かれた劇画調であった。連載末期(特に2000年代後期以降)はラフで幾分シンプルな細い絵柄になっていた。
  • 連載が長期に渡るためキャラクターの性格がかなり変わっており、両津は当初バイオレンス警官として登場していた。中川と麗子も性格がかなり異なっていた。その後落ち着いたキャラクターになったが100巻を超えたあたりからまたキャラクターの性格が変わってきた。ときには中川が一発ギャグを咬ますなどキャラ崩壊が目立っている。
  • かつては実際の警察官と同様、副業が禁止されていることに触れた内容があり、両津がそのような行為を行い咎められるようなシーンがあった。連載末期では両津だけではなく、様々なキャラクターがアルバイトや会社経営などの副業(警察官の方が副業としか思えないキャラクターも多い。)をしており、大原もアルバイトをしたことがある。
実在の事件や社会・時事問題
  • 現代が舞台であるため、いずれの話も作品掲載当時の社会現象や生活事情などが強く反映されている。特に世間の流行は積極的にネタとして取り入れており、その当時に流行していたものを題材とした話が多数描かれている。連載末期は流行に敏感であり時事ネタが非常に多くなってきていた。
  • ベレンコ中尉亡命事件を下敷きにしたコミックス第20巻「真夜中のパイロット!の巻」。
  • 三億円事件をネタにした話が数回ある(コミックス第12巻「ボーナスはまだか!?の巻」など)。
  • 三億円事件、コーラ事件ロッキード事件を解決できない警察をなじる発言(コミックス第4巻「亀有大合唱!?の巻」。ただしコーラ事件の発言のみ、現在の版はセリフの改訂で削除)。コーラ事件に関しては、コミックス第3巻「ゴキブリと両津の巻」でも事件を連想させる描写がある(派出所に来た子供がビン入りのコーラを持っており、不審に思った両津が事情を知らない中川に毒味させた。毒は入っていなかったが、後に子供が道端で拾ったものと思わせる場面がある。)。
  • 平成の米騒動と言われた事件も、コミックス89巻に収録されている。
  • 東京都のごみ袋が半透明・名前記入に統一される際、実施日が急遽1994年1月17日に延期になってしまったため、「(予定通り1993年10月1日に実施されたと仮定して読んでくれ」と扉絵で説明した上で、コミックス第86巻「大東京ゴミ事情!の巻」にて実施後の問題点を想像して取り扱った。
  • 阪神・淡路大震災発生後には、両津と麗子が地震直後の政府の対応の遅さを批判したほか両津が支援金を募金したり、お仕置きで「救援物資」として被災地に送られたり(コミックス第93巻「テレビ電話時代!?の巻」)、神戸市が出身地でもある麗子が避難所に支援物資を届けたり被災者の援助や対応をしている姿(コミックス第96巻「麗子のプライベートの巻」)が描かれた。
  • コミックス第136巻「両さんの春スキー!?の巻」で、「山奥県フランス市モンブラン大字モンブラン字モンブラン」という架空の地名が登場する。市町村合併によって山梨県南アルプス市や東京都西東京市など分かりにくい地名が日本全国で登場しているのを皮肉ったものである。
  • 実在の有名人が出てくることも多い。この傾向は連載初期からあり、作者自身が連載開始当時ファンだったアグネス・ラム太田裕美が有名。また秋本やアシスタントが好きな芸能人に関しては、セリフや背景の書き込みなどによく記述されている(ビートたけし中島みゆきYMO伊集院光矢沢永吉斉藤由貴なぎら健壱など)。PUFFY大貫亜美が中川とデートする回や両津がAKB48とその「ひよこ軍」をプロデュースする回[11]、葛飾署イメージソングを作曲するために中川の友人として登場した小室哲哉なども存在する。
  • また、秋本の創作としての物語の中の架空の事件や出来事が後年になって現実に架空のものと酷似した事件・出来事として起きているケースもある(例:コミックス第80巻「両津リサーチ会社の巻」と日本テレビ視聴率買収事件など)。
  • あまり表向きに話題になっていない出来事を取り上げた話もある。例として米(飯米)の一種(これに該当するものに「あきたこまち」があるが原作では伏せられている)や了法寺の特徴を客足の衰えた銭湯に利用するという「おいでよ萌え風呂!の巻」がある[12]
  • 初音ミク[13]けいおん![14]痛車[15]ドラゴンボールヒーローズ[16]などのエンタメ作品やそれに関する事柄を話のネタやパロディにすることもあり、艦隊これくしょん (艦これ) やガールズ&パンツァーVOCALOIDなどは一話を丸々使うこともあり、特にガールズ&パンツァー(ガルパン)に対しては「ガールズ&タンクだろ!」と両津が力説する場面が書かれている。VOCALOIDに至っては、別の短編作品も発表した。末期は3Dプリンタのほかドローン2020年東京オリンピックなどを取り扱った話が多くを占めた。

単行本(ジャンプ・コミックス)[編集]

単行本(コミックス)には主に『週刊少年ジャンプ』に連載した作品が収録されている。ただし、全て連載順に収録されているわけではなく、諸般の事情により収録順が差し替わるか、次巻に持ち越され、あるいは表現の問題から収録されない話が出ることがある。現在、未収録となっているのは上記の通り「派出所自慢の巻」、「帰ってきたあの男の巻」である。

  • コミックス第1巻第1話が「始末書の両さんの巻」となっているが、これは連載前の読み切り作品で雑誌掲載時にはサブタイトルはなく、コミック収録の際に付けられたものである。
  • 第1巻から第6巻までは、旧ペンネームの「山止たつひこ」名義で出版された版が存在する。なお、ペンネームの変更に合わせて巻末の解説に使用されている「山止先生」「ミスターヤマドメ」などの言葉が「秋本先生」「ミスターアキモト」などに変更され、一部、文が変更されている。 第1巻から第44巻の作者紹介は、初期は実際の写真だったが、第45巻からはイラストに変わり、1 - 44巻の写真もイラストに差し替えられている。なお、第141巻と第170巻は初期単行本のデザインを再現した装丁のため、唯一、作者紹介に作者の写真(ただし白黒の後姿)が使用されている。これと同時にカバーのタイトル・巻数表示・裏表紙のバックの部分の色の濃さなどが変更されている巻がある。
  • 巻末のコメント文は漫画関係者が多いのはもちろんのこと、アイドルや芸能人、作家など多岐に渡る。これはこち亀初期の1970年代にジャンプコミックスの巻末に必ず入れられていたコーナーで、1980年代には読者のファンレター掲載コーナーなどの形になり、廃止されたがこち亀のみ存続していた。
  • コミックス第191巻から第199巻まではリニューアルとして内容を1.5倍(収録数が9本から14〜17本)にボリュームアップしたバージョンで発売されることになった。そのためコミックスの価格が500円+税になった[17]。200巻(最終巻)は、収録数が21本となっており、そのためコミックスの価格が700円+税になった。特装版は、200巻とこち亀超書の2冊セットのため、価格は900円+税。なお、『こち亀ジャンプ』に掲載された描き下ろし話は200巻の収録数が限界との理由で収録されていないと最終回劇中で両津が説明している。
  • 2011年12月に177巻と同時に発売された ジャンプ・コミックス第999巻〜13誌出張版の巻〜は、『りぼん』から『Cookie』までの集英社全漫画誌13誌の出張版を完全収録。ただし、少年誌のコミックスとして発売されたため雑誌掲載時から一部修正されているものがある。[18]


※リストが膨大であるため、伸縮型のメニューとして表示。

関連書籍[編集]

集英社文庫コミック版
1995年8月から発売が開始された文庫版。
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治自薦こち亀コレクション(全26巻)
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所ミニ 秋本治自薦こち亀コレクション アンコール(全4巻)
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 大入袋(全10巻)
  • こち亀文庫(既刊24巻)
  • こち亀〜道案内〜(全2巻)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 下町奮戦記(1988年12月)
テーマ別の傑作選。ジャンプの増刊号などに掲載されたコミックス未収録の番外編4話(小林よしのりとの合作も含む)、描き下ろし作品「野球狂の男の巻」が収録されている。
JUMP COMICS DELUXE
こち亀の解説と詳細な分析を行なっている大全集。イミダスのパロディ。『Kamedas』では第1 - 76巻、『Kamedas2』では第77 - 127巻までをカバーしている。他漫画家との合作漫画(『Kamedas』では小林よしのり、『Kamedas2』では赤塚不二夫本宮ひろ志・小林よしのり・藤井みほな矢代まさこ)や、描き下ろし漫画、作者へのインタビュー、対談記事などがある。
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 下町奮戦記(1988年12月)
テーマ別の傑作選。ジャンプの増刊号などに掲載されたコミックス未収録の番外編4話(小林よしのりとの合作も含む)、描き下ろし作品「野球狂の男の巻」が収録されている。
JUMP MAX ジャンプ特別編集 こちら葛飾区亀有公園前派出所
1994年12月に発売された冊子版。全6巻。毎回ユニークな懸賞品があった。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(SUPER JUMP REMIX)
2001年8月から発売が開始された冊子版。第7弾まで出ている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 -読者が選ぶ傑作選-
1996年12月に発売されたコミックス。読者が選んだ10本と、1000話達成記念に行った「読者によるこち亀構想募集」の最優秀作「日暮2号!?登場の巻」が収録されている。カバーの背には巻数の部分に「別注」とあり、カバー表紙には「特別注文」の上に「ベッチュー」と書かれている。題字の背景が黒いが、これは当時スニーカーなどの別注は黒が多かったためだと作者は語っている。
こち亀 千両箱
2005年発売。両津の少年時代のエピソードが10話収録されている。一部作品は掲載当時のままカラー収録されているほか、「おばけ煙突が消えた日の巻」はフルカラーで掲載されている。「友情の翼!の巻」は作者の当初の構想に基づき、『千両箱』用に改稿されている。
『こち亀 千両箱』発売記念のプレゼント企画で非売品の『でかめ』という本がある。『でかめ』はサイズが大きく「大きい」ことに関連する作品数話が収録されている。
超こち亀(超こち亀道楽BOX)
2006年9月に発売された書籍。
集英社ムック こちら葛飾区亀有公園前派出所 デジ亀
2013年6月発売。コンビニ限定で販売されている。両さんが色々なデジタル家電の攻略法を伝授する。
こち亀ジャンプ
2016年8月16日発売。連載40周年を記念した『週刊少年ジャンプ』特別増刊号。ジャンプコミックス未収録の描き下ろし日暮熟睡男登場回や20編の傑作選、矢吹健太朗岸本斉史らの「こち亀」オリジナルエピソードなどが収録されている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ∞(無限)巻 神田明神奉納絵巻ミニチュア化‼︎の巻
2016年11月4日発売。同年9月に神田明神に奉納された絵巻のミニチュアと、絵巻の解説や描き下ろし漫画、著者のインタビューなどが載った本のセット。

小説版・エッセイ[編集]

両さんと歩く下町―『こち亀』の扉絵で綴る東京情景
2004年11月に発売された集英社新書。こち亀の扉絵を題材に、その舞台となった東京下町について語り、こち亀の制作秘話も明かしている。映画監督の山田洋次と対談も収録されている。
『こち亀』で読むエンタメ史 両さんの時代
2009年5月発売。作中に登場したグッズやブームなどを秋本の語り下ろしエッセイを交えて時代別に紹介する。
ソイヤ!!こちら葛飾区亀有公園前派出所 お江戸大好きBOOK
2009年9月発売。こち亀キャラによる江戸のガイドブック。
JUMP J-BOOKS こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さんの下町少年時代編
1995年3月に発売された小説版。脚本家の小山高生との共著。
小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所
2007年5月こち亀連載30周年&日本推理作家協会60周年を記念して週刊プレイボーイ2006年№42から2007年№11で連載された『「こち亀」ミステリー』を加筆、修正のうえ、改題して発行。作家の各々の作品の登場人物とこち亀キャラとのコラボレーションが行われている。
VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所アンソロジー
2016年9月17日発売。連載40周年と単行本200巻刊行を記念し、様々な作品とコラボレーションを行った小説集。コラボレーション作品は以下の通り。

メディア展開[編集]

アニメ[編集]

1980年増田屋コーポレーションより発売されたLSIゲーム『レースンカーチェイス』のCMが初のアニメ化である(両津と大原部長が出演)。1985年には『週刊少年ジャンプ』のイベント用として短編作品2本が制作された。

1996年からは両津役にラサール石井を起用したテレビアニメが製作され、フジテレビ系にて1996年6月16日から2004年12月19日まで日曜日19:00-19:30に放送された(全373話)2005年から2008年まで不定期で放送された。2016年も連載40周年を記念してテレビスペシャルが放送された。また、テレビアニメのスタッフにより劇場版が2本製作されている。

その後、ラサールは主演・脚本・演出で舞台版(後述)を作ったり、バラエティ番組で両津のコスプレ[19]や声色[20]を披露している。

テレビドラマ・映画[編集]

TBS系列で、ドラマ化され、2009年8月1日から9月26日まで毎週土曜日19:56 - 20:54(JST)に放送された。両津役には香取慎吾が採用された。


映画

2009年のテレビドラマ版をベースにした劇場版についてはこちら葛飾区亀有公園前派出所 (テレビドラマ)#劇場版の項を参照のこと。

1977年12月24日に実写版映画が東映系で公開。監督は山口和彦、脚本は 鴨井達比古。併映作品は『トラック野郎・男一匹桃次郎』。上映時間は80分。
公開当時は原作に麗子や本田が登場する前であったため、彼女などは登場しない。また、戸塚と寺井の名前が原作とは違う。『Gメン'75』のメンバーが特別出演した。配給収入は12億260万円を記録した。ビデオソフトは、一般家庭にビデオが普及する前の1981年頃に東映芸能ビデオから4万9000円でVHSが発売されたことがある[21]のみで、その後一切再発売されていない。これが映画初主演作のせんだみつおは、ビデオソフト化されないのは原作者の意向なのだろうと語っている[22]。主題歌は、「亀有公園前派出所異常なし!」と「スタコラ スタコラ」の2曲で、2曲ともに作詞・作曲:所ジョージ、編曲:松井忠重、唄:ジョージ五十嵐&異邦人


キャスト


舞台版[編集]

テレビアニメで両津の声を担当したラサール石井が主演で、脚本・演出も担当している。テレビアニメの主題歌として使われた「おいでよ亀有」「亀有は昨日も晴れだった」は元々この舞台版の主題歌であった。この「おいでよ亀有」「亀有は昨日も晴れだった」など、舞台の中で出演者達が歌った曲には「両津勘吉とこち亀うぃ〜ん合唱団」、「斉藤レイとこち亀うぃ〜ん合唱団」といった名義が使われているが、正式名称はこち亀うぃ〜ん少年合唱団である[23]

1999年版は1999年7月14日 - 8月15日の期間、銀座亀有神戸大阪滋賀の5つの劇場で公演された。

2001年版は2001年7月27日 - 9月2日の期間、亀有大阪名古屋静岡浜松銀座の6つの劇場で公演された。

2003年版は2003年8月6日 - 8月30日の期間、銀座、土浦富山、大阪、名古屋の5つの劇場で公演された。公演時のタイトルは『こちら葛飾区亀有公園前派出所 〜海パン刑事の逆襲・檸檬も出るのじゃ!〜』。

2006年版は2006年8月3日 - 8月13日の期間、新宿全労済ホールスペース・ゼロにて上演。公演時のタイトルは『こちら葛飾区亀有公園前派出所 〜30周年だよ!おいしいとこ取りスペシャル!!』。この2006年版はフジテレビ721でテレビ放送もされた。

2016年版は、東京で、2016年9月9日から9月19日まで、大阪で、9月23日から9月25日までの期間で上映、主演のラサール石井は脚本も担当[24]

ゲーム[編集]

1997年7月24日にPlayStation用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻』、同年8月29日にセガサターン用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻』がバンダイ(後のバンダイナムコゲームス)より発売された。どちらもキャラクターデザインおよびキャストはテレビアニメに準じたものとなっている。2010年6月17日にはニンテンドーDS用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国!負ければ地獄! 両津流 一攫千金大作戦!』がバンダイナムコゲームスより発売された。こちらもキャラクターデザインはテレビアニメに準じたものとなっている。

また、バンダイより発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(1989年)と『ファミコンジャンプII 最強の7人』(1991年)、任天堂より発売されたニンテンドーDS用ソフト『ジャンプスーパースターズ』(2005年)、『ジャンプアルティメットスターズ』(2006年)、バンダイナムコゲームスより発売されたPlayStation 3/PS Vita用ソフト『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』(2014年)[26]にもそれぞれ登場した。

脚注[編集]

  1. ^ 単行本のみのカウント。
  2. ^ MEDIA GUIDE 2013集英社AD NAVI
  3. ^ 麻生首相:「両さんは僕のバロメーター」 銅像除幕式でスピーチ、毎日新聞(2008年11月8日)、2008年11月9日閲覧
  4. ^ 「こち亀」ギネス認定…発行巻数最多の単一漫画 - 読売新聞 2016年9月12日
  5. ^ 情熱大陸』2009年2月22日放送。
  6. ^ 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」9月17日発売のジャンプで完結 - マイナビニュース 2016年9月3日
  7. ^ 週刊少年ジャンプ2016年42号47項
  8. ^ コミックス第34巻の秋本のコメント参照。
  9. ^ コミックス第141巻の表紙参照。
  10. ^ コミックス第14巻「ファイター!!の巻」
  11. ^ 999巻。登場には正式に許可をもらっている。なお、現実のAKB48には「ひよこ軍」は存在しない。
  12. ^ 了法寺公式サイト内 (2010年2月16日). “了法寺『週刊少年ジャンプ』に進出!!?”. 2011年6月28日閲覧。
  13. ^ 999巻 177巻 179巻
  14. ^ 177巻。
  15. ^ 179巻、その他多数
  16. ^ 999巻
  17. ^ 週刊少年ジャンプ2014年36号444頁
  18. ^ 『スーパージャンプ』(2011年19号)及び『ジャンプSQ』(2011年11月号)掲載版から女性キャラの描写を一部修正
  19. ^ 2008年の『FNS27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!!
  20. ^ 〜クイズ!ヘキサゴンII真夏のドラマ特別編〜お台場探偵羞恥心 ヘキサゴン殺人事件』(2008年8月6日、フジテレビ系)のラストで「俺は、本当は警官役が良かったんだけどな」と言った後、両津の声を演じた。
  21. ^ 「ビデオコレクション1982」1981年、東京ニュース通信社、「週刊TVガイド」臨時増刊12月2日号
  22. ^ 吉田豪『続・人間コク宝 ドトウの濃縮人生インタビュー集』コアマガジン、2007年、p55
    石田伸也 『高倉健と菅原文太 ここに漢ありけり』 徳間書店2015年、98頁。ISBN 978-4-19-863914-3 ☆伝説の映画「トラック野郎」シリーズ一挙放送【前半】 - 2014/03/30 13:00開始 - ニコニコ生放送 4:25:00 せんだみつお「んで東映の会長が、岡田会長って方があの現場にいらして「これからは、松竹の寅さんに負けない様に、このこち亀で行くから!レギュラー!」とか言って、1作で終わったんですよ。封印されて、あれビデオ化されないんですよ。ええ。原作者が怒っちゃって。つまんないからって。」
  23. ^ CD『こち亀百歌選』より。
  24. ^ ラサール石井主演「こち亀」10年ぶり舞台化、脚本演出も手がける”. お笑いナタリー (2015年12月7日). 2015年12月7日閲覧。
  25. ^ “「こち亀」オリジナルキャラに生駒里奈「ジャンプが大好きな一員として」”. ステージナタリー. (2016年6月13日). http://natalie.mu/stage/news/190619 2016年6月13日閲覧。 
  26. ^ ジェイスターズ ビクトリーバーサス | バンダイナムコゲームス公式サイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]