こちら葛飾区亀有公園前派出所

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こちら葛飾区亀有公園前派出所
ジャンル 少年漫画コメディ
ギャグアクション
漫画
作者 秋本治
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
集英社文庫
ジャンプリミックス
発表期間 1976年42号 - 2016年42号
巻数 全200巻
話数 全1960話[1]
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ)は、秋本治による日本漫画作品。通称「こち亀(こちかめ)」。

概要[編集]

亀有駅前(北口)に建立された両津像。

亀有公園前派出所に勤務する警察官両津勘吉(りょうつ かんきち)を主人公とし、その同僚や周辺の人物が繰り広げるギャグ漫画。劇画に近い比較的リアルな絵柄(特に連載開始当初)を用いたギャグ漫画としては先駆的な作品である。基本的に一話完結だが、数回に跨ぐことも時々ある。連載初期こそ、警察官として型破りな両津と仲間たちの仕事風景が話の中心だったが、次第に作者・秋本治の趣味や主張が大きく前面に押し出されていき、薀蓄の多いマニアックな話や流行・時事問題を皮肉るような話、人情的な感動話に加えギャグが一切ないシリアスなエピソードも描かれるようになった。連載が軌道に乗った中期以降も、世間の流行を積極的に題材として取り入れ、緻密な取材とそれを活用する構成力、背景にまで細やかに気遣う丹念さ、実験的なアイディアを特徴とした。

1976年(昭和51年)6月22日発売の『週刊少年ジャンプ』29号に、4月期の月例ヤングジャンプ賞入選作品の読み切りとして掲載された後、1976年42号から2016年42号まで一度の休載もなく連載され、コミックスの発行巻数が多い単一マンガシリーズでギネス世界記録を保持。『週刊少年ジャンプ』の歴代連載作品の中で最長の連載記録であり、「少年誌の最長連載記録」である。ジャンプ黄金期と言われる1980年代において数多くのヒット作が連載される中、人気が最上位になることはないが、打ち切りが検討されることもなかった。コミックスの発行部数は累計1億5,650万部[2]2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞を、2004年に第50回小学館漫画賞審査員特別賞を受賞。

2006年に連載30周年を迎え、『週刊少年ジャンプ』誌上で「こち亀30周年企画」が行われた。2016年に連載40周年を迎え、それを記念した「こち亀40周年企画」が行われた。40年の週刊連載で歴代担当は13人になる。様々なメディア展開もされている(後述を参照)。

万が一に備えて、常に編集部に原稿のストックを5本用意していた[3]。しかし2016年は40周年の企画に関する仕事や、さらにコミックス第200巻の締切が予想以上に早かったことなどから、原稿のストックが全部なくなりギリギリ状態だったと最終話で明かされた。

『週刊少年ジャンプ』以外の漫画雑誌では、『りぼん1999年2月号付録にこち亀特別編が掲載された(その後、Kamedas2に収録された)他、2011年には連載35周年特別企画として、同年8月から10月にかけて集英社の漫画雑誌13誌(『りぼん』、『マーガレット』、『別冊マーガレット』、『コーラス』、『ビジネスジャンプ』、『スーパージャンプ』、『ウルトラジャンプ』、『Vジャンプ』、『ヤングジャンプ』、『YOU』、『ジャンプスクエア』、『ザ マーガレット』、『Cookie』)に『こち亀』出張版が掲載された(その後、コミックス第999巻に収録された)。更に、2011年11月28日から12月2日までの5日間、読売新聞朝刊スポーツ面に広告扱いの4コマ漫画えっ!?こち亀が4コマ漫画に挑戦!?』(秋本本人が執筆)が掲載された。

連載当初は当時の人気ギャグ漫画家の山上たつひこをもじった山止たつひこ(やまどめ たつひこ)のペンネームを使用していたが、山上から「まぎらわしい」という苦情が来たために、連載100回目を区切りに本名の「秋本治」名義に変更した[4]。この作品の題名に関して、「長い題名をつけたら審査員が目を引くかなと思って。でも、いざやってみたらあんまり意味なかったですね」と、秋本は語っている。また、映画『男はつらいよ』の山田洋次監督との対談の中で「『男はつらいよ』のおかげで葛飾区が全国的に広まっていましたから、亀有は知らなくても葛飾区はみんな知っているだろうと思ったんですね。それで長いタイトルになってしまった」とも述べている。もともとアメリカ映画のポリスアクションにあこがれていた秋本はこの要素を取り入れ、身近な派出所を舞台としてこの漫画を執筆したのだという。

略称の『こち亀』は『下町奮戦記』の巻末に作者が「これからはこち亀と略してください」とコメントしたことで、公式の略称となった。コミックスでは、第18巻の巻末コメントで林家しん平が『こち亀』と呼んでいるのが最初である。最初期には『派出所』と略されたことがある。

コミックスは日本語版だけでなく、中国語版や韓国語版も出ている。中国語でのタイトルは『烏龍派出所』(ハチャメチャな派出所)であり、韓国語でのタイトルは、『여기는 잘나가는 파출소』(ここはうまくいく派出所)。字幕放送を実施。両津勘吉の台詞は黄色、その他の人物の台詞は白で表示される。

連載終了とその後[編集]

2016年9月3日に神田明神で行われた『こち亀』連載40周年記念絵巻奉納式後の記者会見にて、9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』2016年42号をもって連載を完結、同日発売のコミックス第200巻で最終巻とすることを発表した[5]。同日から予約開始になった単行本は瞬く間に売れ、予約開始の1週間後にはセブンネットショッピングなどごく一部を除き予約終了という異例の事態となった。連載終了について体調面や執筆についての問題は特になく、区切りの良い時点で『こち亀』を終了させ、新たな作品に取り組みたいと言う秋本の意向によるものと報じられた。

『週刊少年ジャンプ』2016年42号で最終話を迎え、「あの不真面目でいい加減な両さんが40年間休まず勤務したので、この辺で有給休暇を与え、休ませてあげようと思います」と秋本がコメントを寄せた。なお『週刊少年ジャンプ』で最終話に単独表紙と巻頭カラーを同時に飾った作品は、『SLAM DUNK』に次いで史上2作目。最終話は同日発売のコミックス第200巻に同時掲載され、途中までは同じだがオチの展開が雑誌とコミックスとでは異なるという演出(劇中の両津曰く「両方買わせるいやらしい商法」)がなされた。

2016年9月12日には、集英社は本作が「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されたことを発表した[6]

2016年9月14日から9月26日まで、東京の日本橋高島屋日本橋店催会場において、40周年記念イベント「こち亀展 こちら中央区日本橋高島屋内派出所」が開催され、大阪でも大丸心斎橋店14階イベントホールにて2016年12月16日から2017年1月9日まで「こち亀展 こちら中央区大丸心斎橋店内派出所」が開催された。その後全国展開となった。

『週刊少年ジャンプ』2016年44号から52号まで、週変わりで他のジャンプ作家が執筆するトリビュート企画「みんなのこち亀」が掲載された。兄弟誌の『最強ジャンプ』では、2016年11月号より「こち亀名作劇場」としてセレクト連載されている[7]

最終回掲載の『週刊少年ジャンプ』2016年42号と、2016年8月16日に発売された連載40周年増刊の『こち亀ジャンプ』をセットにした「こち亀 爆売れ御礼!! 両さん特別アニバーサリーパック」が同年12月31日に発売された。『週刊少年ジャンプ』本誌が重版されるのは創刊以来48年の歴史の中で初となる。

登場人物[編集]

両津 勘吉(りょうつ かんきち)
主人公。階級は巡査長。台東区浅草生まれ。左右つながった太眉と、常時腕まくりにサンダル履きが特徴。金・遊び・酒が大好きで手先が器用な上、人脈も非常に広い。超人的な体力と生命力の持ち主。警察官らしからぬ問題行動を頻繁に起こしては大原部長に叱責されるが、反省の色は全くない。その一方人情深い面もあり、いざという時にはとても頼りになる存在で、周りからの人望は厚い。通称「両さん」。
中川 圭一(なかがわ けいいち)
両津の後輩であり相棒。階級は巡査。世界的大企業「中川コンツェルン」の御曹司。かなりの美形で、婦警にファンが多い。射撃の腕はプロ並。冷静な態度を常に崩さないが、パニックを起こすと言葉遣いが乱暴になったりする。実は両津とは身内関係であり、彼の行動に巻き込まれて悲惨な目に合うこともあるが、先輩として慕っている。
秋本・カトリーヌ・麗子(あきもと・カトリーヌ・れいこ)
中川と同じく両津の後輩で、世界有数の企業「秋本貿易」の社長令嬢。階級は巡査。母親がフランス人のハーフ。美人でスタイルも良く、基本は落ち着いた包容力のある性格だが男勝りな部分もあり、両津のことは「両ちゃん」と呼んで対等に接する。
大原 大次郎(おおはら だいじろう)
両津たちの上司。階級は巡査部長で、公園前派出所の班長を務める。生真面目で自他共に厳しく、両津の起こす騒動に胃を痛めている。一方で部下に対してはとても親身であり、両津はもちろん中川たちからも尊敬されている。流行には疎い。剣道の達人。

特徴[編集]

作品の舞台[編集]

亀有公園。

主な舞台は亀有公園前派出所がある東京都葛飾区亀有地区、両津の実家がある東京都台東区浅草を中心とした下町東京23区東部。ただし、話の展開によっては、日本国内はもとより全世界、宇宙、天国、地獄、過去、未来などを縦横無尽に駆け巡る。

亀有公園前派出所
亀有公園は亀有駅北口からすぐのところに実在するが、亀有公園前派出所は実在しない。一昔前には、こち亀へのファンレターをこの住所に送ると、当時の郵便局の配慮で秋本のスタジオ「アトリエびーだま」に届けられていた[8]。なお、派出所とは交番の旧称である。
新葛飾警察署
連載開始から十数年の間、亀有公園前派出所の所属する警察署は実在する「亀有警察署」であった。しかし、1992年頃の自主規制の際に、既刊コミックスも含めて全てを当時実在しなかった「葛飾警察署」に修正した。その後、10年近くの間「葛飾警察署」を名乗っていたが、2002年12月10日に葛飾区南部を管轄する本田(ほんでん)警察署が葛飾警察署と改称し、「葛飾警察署」が実在する警察署になったことから、「葛飾警察署」の庁舎改築、再改築というネタを経て「新葛飾警察署」へと名称変更した。庁舎外観は、新葛飾署へ改名のための改築エピソードの一時期を除いて、両津が原因で全壊しても一貫してこの形で建て直されている。
アニメ版では「かつしか署」と表記されている。

作風の変化[編集]

  • 連載が長期に渡るためキャラクターの性格がかなり変わっており、連載初期は乱暴だった両津だが、連載を重ねる毎に秋本の画風の変化で丸みを帯び、性格も人情的になった。中川と麗子も同様で初期は過激な面があり、その後落ち着いたキャラクターになったが、時には中川が一発ギャグを披露したりとキャラが崩壊することも。また、40年の間にキャラクターの入れ替わりがあり、次第に登場しなくなり消えてしまったキャラクターも複数いる。
  • 現代が舞台であるため、いずれの話も作品掲載当時の社会現象や生活事情などが強く反映されており、その当時に流行していたものを題材とした話が多数描かれている。特に連載末期は流行に敏感であり、時事ネタが非常に多くなってきていた。コミックス第130巻になると、今昔の作風の変化を作中で自らネタにすることが見られるようになった。
  • 連載当初は背景からすべて秋本一人で描いており、細かい所まで完全に描かれた劇画調であった。コミックス第150巻以降はラフで幾分シンプルな細い絵柄になっていた。連載が40年の長期になったため、画風については年々と変化していた。作者自身も、過去の画風を再現したエピソードでは過去の単行本を参考に真似して描いているほどである[9]。連載末期には背景やモブなどアシスタントの絵が占める割合が増えていた。
  • 登場人物の年齢について、連載当初は全員リアルタイムで加齢していた[10]が、長期連載化に伴い頻繁に設定変更が行われるようになり、正式な年齢が言及されることはなくなった。コミックス第133巻収録の『おしえて両津先生 派出所七ふしぎの巻』によれば、「漫画の世界は時空をこえた時の流れがある」とのことで、結局のところ、年齢は(一部を除き)全員不明で加齢はしないということになっている。
  • 初期は必ずと言っていいほど派出所に作者のお遊びとして貼り紙が壁などに貼ってあり、内容は秋本の個人的なことや担当への愚痴、果てにはアグネス・ラムネタやノブ・スクリーンネタが、同様にファンだった太田裕美ネタと並んでいた。コミックス第14巻収録の「ファイター!!の巻」では作者がバイクで一時停止違反をして罰金四千円をとられたという内容の貼り紙があり、取締まった警察官の名前や勤務先まで書いてある。「まずしいボクから四千円とるなんてオニのようだ!」など恨み節が繰り返され、ついには背景の建物にも「四千屋」「四千円病院」とまで書かれていたが、1990年代以降の重版ではすべて白紙の貼り紙に修正されている。

その他[編集]

  • 実在の人物が登場することもあり、1980年代には『こち亀にオレを出せ!!コンテスト』という企画が二度行われ、入賞した読者が作中に登場したことがある[11]。また、2000年ジャンプフェスタの中で催された『こち亀カルト王選手権』の優勝者がその特典で登場したり[12]フジテレビの番組「とんねるずのハンマープライス」で“こち亀登場権”を落札した人物が実際に登場したりした[13]。実在の有名人や、作者の秋本治本人が出てきたこともある。
  • 両津の少年時代を描く話は所謂「古き良き時代」の感動話に治まることが多く、『読者が選ぶ傑作選』のランキングでも上位に入っている。一方で2000年代後半からは、「現在」や「未来」を悲観せず前向きに捉えようと促す話[14]も描かれている。

書籍[編集]

単行本[編集]

単行本(ジャンプ・コミックス)には、主に『週刊少年ジャンプ』に掲載された話が収録されている。ただし、全て連載順に収録されているわけではなく、諸般の事情により収録順が差し替わるか次巻に持ち越され、あるいは表現の問題から内容が差し替えられたり収録されなかった話もある。また、『週刊少年ジャンプ』掲載時から一切変更されることなく収録された話でも、後年表現の問題からサブタイトルや台詞、ポスターに書かれた文字などが変更されたり、他の話と差し替えられたものもある。コミックス第1巻から第190巻までの収録話数は8~10本だが、コミックス第191巻から第199巻まではリニューアルとして収録話数が14〜17本にボリュームアップした。コミックス第200巻(最終巻)は、収録話数が21本となった。

『週刊少年ジャンプ』に掲載されたが、コミックス第1巻~200巻に未収録となっている話は「両さん+東大通の巻(『下町奮戦記』収録)」、「真夜中のランデブーの巻(『下町奮戦記』収録)」、「両さんのサマートラベルの巻(『下町奮戦記』収録)」、「日暮2号!?登場の巻(『読者が選ぶ傑作選』収録)」、「帰ってきたあの男の巻」である。

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関連書籍[編集]

こちら葛飾区亀有公園前派出所 下町奮戦記
1988年12月発売のテーマ別傑作選。「真夜中のランデブー」(1978年週刊少年ジャンプ4月増刊掲載)、「両さんのサマートラベル」(同1978年8月増刊掲載)、「両さん+東大通」(同1977年9月増刊掲載、小林よしのりとの合作)、「野球狂の男の巻(描き下ろしで、後年コミックス第4巻の改訂版に「派出所自慢の巻」の代わりに収録された)」のジャンプ・コミックス未収録を含めて収録されている。
JUMP COMICS DELUXE
こち亀の解説と詳細な分析を行なっている大全集。イミダスのパロディ。『Kamedas』では第1~76巻、『Kamedas2』では第77~127巻までをカバーしている。他漫画家との合作漫画(『Kamedas』では小林よしのり、『Kamedas2』では赤塚不二夫本宮ひろ志・小林よしのり・藤井みほな矢代まさこ)や、描き下ろし漫画、作者へのインタビュー、対談記事などがある。
JUMP MAX ジャンプ特別編集 こちら葛飾区亀有公園前派出所
1994年12月に発売された冊子版。全6巻。毎回ユニークな懸賞品があった。
集英社文庫コミック版
1995年8月から発売が開始された文庫版。
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 秋本治自薦こち亀コレクション(全26巻)
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所ミニ 秋本治自薦こち亀コレクション アンコール(全4巻)
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 大入袋(全10巻)
  • こち亀文庫(既刊24巻)
  • こち亀〜道案内〜(全2巻)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 -読者が選ぶ傑作選-
1996年12月に発売されたコミックス。読者が選んだ上位10本と、連載1000話達成記念に行った「読者によるこち亀構想募集」の最優秀作である「日暮2号!?登場の巻」(ジャンプ・コミックス未収録)が収録されている。カバーの背には巻数の部分に「別注」とあり、カバー表紙には「特別注文」の上に「ベッチュー」と書かれている。題字の背景が黒いが、これは当時スニーカーなどの別注は黒が多かったためだと作者は語っている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(SUPER JUMP REMIX)
2001年8月から発売が開始された冊子版。第7弾まで発売されている。
こち亀 千両箱
2005年発売。両津の少年時代のエピソードが10本収録されている。一部作品は掲載当時のままカラー収録されている他、「おばけ煙突が消えた日の巻」はフルカラーで収録されている。「友情の翼!の巻」は作者の当初の構想に基づき、『千両箱』用に改稿されている。
『こち亀 千両箱』発売記念のプレゼント企画で非売品の『でかめ』という本がある。『でかめ』はサイズが大きく、「大きい」ことに関連する話数本が収録されている。
超こち亀(超こち亀道楽BOX)
2006年9月に発売された書籍。
こちら葛飾区亀有公園前派出所999巻 13誌出張版の巻
2011年12月に発売されたコミックス。同年の連載35周年特別企画として、同年8月から10月にかけて集英社の漫画雑誌13誌(『りぼん』、『マーガレット』、『別冊マーガレット』、『コーラス』、『ビジネスジャンプ』、『スーパージャンプ』、『ウルトラジャンプ』、『Vジャンプ』、『ヤングジャンプ』、『YOU』、『ジャンプスクエア』、『ザ マーガレット』、『Cookie』)に掲載された『こち亀』出張版が収録されている。
集英社ムック こちら葛飾区亀有公園前派出所 デジ亀
2013年6月発売。コンビニ限定で販売されている。両さんが色々なデジタル家電の攻略法を伝授する。
こち亀ジャンプ
2016年8月16日発売。連載40周年を記念した『週刊少年ジャンプ』特別増刊号。ジャンプ・コミックス未収録の描き下ろしである日暮熟睡男登場話や20本の傑作選、矢吹健太朗岸本斉史らの「こち亀」オリジナルエピソードなどが収録されている。同年12月31日には、『週刊少年ジャンプ』2016年42号とセットで再販された。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ∞(無限)巻 神田明神奉納絵巻ミニチュア化‼︎の巻
2016年11月4日発売。同年9月に神田明神に奉納された絵巻のミニチュアと、絵巻の解説や描き下ろし漫画、作者のインタビューなどが載った本のセット。

小説版・その他[編集]

JUMP J-BOOKS こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さんの下町少年時代編
1995年3月に発売された小説版。脚本家の小山高生との共著。
両さんと歩く下町―『こち亀』の扉絵で綴る東京情景
2004年11月に発売された集英社新書。こち亀の扉絵を題材に、その舞台となった東京下町について語り、こち亀の制作秘話も明かしている。山田洋次との対談も収録されている。
小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所
2007年5月発売。こち亀連載30周年&日本推理作家協会60周年を記念して『週刊プレイボーイ』の2006年№42から2007年№11に連載された『「こち亀」ミステリー』を加筆、修正のうえ、改題して発行。作家の各々の作品の登場人物とこち亀キャラとのコラボレーションが行われている。
『こち亀』で読むエンタメ史 両さんの時代
2009年5月発売。作中に登場したグッズやブームなどを秋本の語り下ろしエッセイを交えて時代別に紹介する。
ソイヤ!!こちら葛飾区亀有公園前派出所 お江戸大好きBOOK
2009年9月発売。こち亀キャラによる江戸のガイドブック。
VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所アンソロジー
2016年9月17日発売。連載40周年とコミックス200巻刊行を記念し、様々な作品とコラボレーションを行った小説集。コラボレーション作品は以下の通り。

メディア展開[編集]

メディアミックスも盛んで1977年に初の実写映画化、1985年に「ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント」でアニメ映画化された。1996年6月にフジテレビにてテレビアニメ化され、高視聴率も獲得し、一定の成功を収めた。1997年には、PlayStationセガサターンにてテレビゲームが発売。1999年2001年2003年2006年に舞台版を公演。1999年2003年にはテレビアニメ版をもとにアニメ映画が作られている。2004年12月にレギュラー放送としては終了するも、2008年まで不定期で特別番組が放送され、連載終了の翌日に『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日』を放送し原作同様にアニメも終了させた。2009年8月1日よりTBS土曜8時枠の連続ドラマにて、SMAP香取慎吾主演により初の連続ドラマ化となった。ドラマについては後述を参照。

1978年に、ビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)から発売したLPレコード『スーパー・サウンド・コミックス「少年ジャンプ」』では、永井一郎が両津役でイメージソング「リーゼントに銀のくし」を歌っている。1979年テレビ朝日系のバラエティ番組『大正週間漫画 ゲラゲラ45』の1コーナーでスタジオコント劇が放送された。両津勘吉角川博中川圭一団次郎大原大次郎山本麟一秋本麗子は、秋ひとみが演じた。1980年には、『宇宙怪獣ガメラ』の作中で、週刊少年ジャンプ1980年7号に掲載の「カメ型人間!の巻」(コミックス18巻に収録)が紹介され、亀有公園前派出所が登場し、両津によく似た警察官(演:桂小益)が登場する。 2008年10月ポッカコーヒーとのコラボレーションが実施された。2012年の、サントリー伊右衛門 ご飯がおいしいお茶」のテレビコマーシャルで、テレビアニメのシーンが使われた。 葛飾伊勢屋では「両さんどら焼き」「両さんサブレ」など関連商品数種を販売している。

アニメ[編集]

1980年増田屋コーポレーションより発売されたLSIゲーム『レースンカーチェイス』のCMが初のアニメ化である(両津と大原部長が出演)。1985年には『週刊少年ジャンプ』のイベント用として短編作品2本が制作された。

1996年からは両津役にラサール石井を起用したテレビアニメが製作され、フジテレビ系にて1996年6月16日から2004年12月19日まで日曜日19:00-19:30に放送された(全373話)2005年から2008年まで不定期で放送された。2016年も連載40周年を記念してテレビスペシャルが放送された。また、テレビアニメのスタッフにより劇場版が2本製作されている。その後、ラサールは主演・脚本・演出で舞台版(後述)を作ったりしている。

テレビドラマ[編集]

TBS系列で、ドラマ化され、2009年8月1日から9月26日まで毎週土曜日19:56 - 20:54(JST)に放送された。両津役には香取慎吾が採用された。

映画[編集]

2009年のテレビドラマ版をベースにした劇場版についてはこちら葛飾区亀有公園前派出所 (テレビドラマ)#劇場版の項を参照のこと。

1977年12月24日に実写版映画が東映系で公開。監督は山口和彦、脚本は 鴨井達比古。併映作品は『トラック野郎・男一匹桃次郎』。上映時間は80分。公開当時は原作に麗子や本田が登場する前であったため、彼女などは登場しない。また、戸塚、寺井の名前が原作とは違う。『Gメン'75』のメンバーが特別出演した。配給収入は12億260万円を記録した。ビデオソフトは、一般家庭にビデオが普及する前の1981年頃に東映芸能ビデオから4万9000円でVHSが発売されたことがある[15]のみで、その後一切再発売されていない。主題歌は、「亀有公園前派出所異常なし!」と「スタコラ スタコラ」の2曲で、2曲ともに作詞・作曲:所ジョージ、編曲:松井忠重、唄:ジョージ五十嵐&異邦人

キャスト


舞台[編集]

テレビアニメで両津の声を担当したラサール石井が主演で、脚本・演出も担当している。テレビアニメの主題歌として使われた「おいでよ亀有」「亀有は昨日も晴れだった」は元々この舞台版の主題歌であった。この「おいでよ亀有」「亀有は昨日も晴れだった」など、舞台の中で出演者達が歌った曲には「両津勘吉とこち亀うぃ〜ん合唱団」、「斉藤レイとこち亀うぃ〜ん合唱団」といった名義が使われているが、正式名称はこち亀うぃ〜ん少年合唱団である[16]

1999年版は1999年7月14日 - 8月15日の期間、銀座亀有神戸大阪滋賀の5つの劇場で公演された。また、2001年7月27日 - 9月2日の期間に、亀有大阪名古屋静岡浜松銀座の6つの劇場で再公演された。

2003年版は2003年8月6日 - 8月30日の期間、銀座、土浦富山、大阪、名古屋の5つの劇場で公演された。公演時のタイトルは『こちら葛飾区亀有公園前派出所 〜海パン刑事の逆襲・檸檬も出るのじゃ!〜』。

2006年版は2006年8月3日 - 8月13日の期間、新宿全労済ホールスペース・ゼロにて上演。公演時のタイトルは『こちら葛飾区亀有公園前派出所 〜30周年だよ!おいしいとこ取りスペシャル!!』。この2006年版はフジテレビ721でテレビ放送もされた。

2016年版は、東京で、2016年9月9日から9月19日まで、大阪で、9月23日から9月25日までの期間で上映、主演のラサール石井は脚本も担当[17]

ゲーム[編集]

1997年7月24日にPlayStation用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻』、同年8月29日にセガサターン用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻』がバンダイ(後のバンダイナムコゲームス)より発売された。どちらもキャラクターデザインおよびキャストはテレビアニメに準じたものとなっている。2010年6月17日にはニンテンドーDS用ゲームソフト『こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国!負ければ地獄! 両津流 一攫千金大作戦!』がバンダイナムコゲームスより発売された。こちらもキャラクターデザインはテレビアニメに準じたものとなっている。

また、バンダイより発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(1989年)と『ファミコンジャンプII 最強の7人』(1991年)、任天堂より発売されたニンテンドーDS用ソフト『ジャンプスーパースターズ』(2005年)、『ジャンプアルティメットスターズ』(2006年)、バンダイナムコゲームスより発売されたPlayStation 3/PS Vita用ソフト『ジェイスターズ ビクトリーバーサス』(2014年)[19]にもそれぞれ登場した。

こち亀銅像[編集]

亀有香取神社に建立された「少年よ、あの星を目指せ!両さん像」。

一般社会にも影響を与え、浅草神社には「生まれも育ちも浅草の両さん」にちなんで単行本総発行部数1億3,000万冊突破記念の石碑が建立されている。また、JR亀有駅北口には地元の商店街により制服姿の両津の銅像が建てられ、2006年2月11日、作者の秋本、ラサール石井が出席して除幕式が行われた(ウィキニュース)。さらに南口にも法被姿の両津の銅像が建てられ、2006年11月18日に除幕式が行われた。2006年3月3日にはアリオ亀有内にこち亀ゲームぱ〜くがオープンした。2008年11月8日には、両津勘吉の少年時代をかたどった「少年両さん像」の除幕式が行われ、当時の麻生太郎内閣総理大臣も出席している[20]2010年3月13日には、「敬礼両さん像」、「サンバ両さん像」、「ダブルピース両さん像」、「少年よ、あの星を目指せ!両さん像」、「ワハハ両さん像」、「中川像」、「麗子像」、「本田像」の計8体の除幕式が行われた。その後、2011年8月6日には映画公開と連載35周年を記念して、ベンチに座ったスタイルの新しい両津像が公開された。

脚注[編集]

  1. ^ 単行本のみのカウント。
  2. ^ MEDIA GUIDE 2013集英社AD NAVI
  3. ^ 情熱大陸』2009年2月22日放送。
  4. ^ コミックス第1巻から第6巻までは、旧ペンネームの「山止たつひこ」名義で出版されていたが、これらも重版分から「秋本治」名義に変更されている。そのため、現在では「山止たつひこ」名義のコミックスは希少価値の高いものになっている。なお、ペンネームの変更に合わせて、重版分から巻末の解説に使用されている「山止先生」「ミスターヤマドメ」などの言葉が、「秋本先生」「ミスターアキモト」などに変更され、一部、文が変更されている。
  5. ^ 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」9月17日発売のジャンプで完結 - マイナビニュース 2016年9月3日
  6. ^ 「こち亀」ギネス認定…発行巻数最多の単一漫画 - 読売新聞 2016年9月12日
  7. ^ 週刊少年ジャンプ2016年42号47項
  8. ^ コミックス第34巻の秋本のコメント参照。
  9. ^ コミックス第141巻の表紙参照。
  10. ^ その最終期には、両津は39歳、中川は25歳、大原は58歳、麗子は23歳に達していた
  11. ^ 第50巻「恋の沖えらぶの巻」、第60巻「北海 毛ガニ旅の巻」
  12. ^ 第127巻「下町子育て繁盛記!の巻」
  13. ^ 第93巻「売ります!!こち亀登場権の巻」
  14. ^ 第166巻「やってきた3人組の巻」や第200巻「新世代の巻」など
  15. ^ 「ビデオコレクション1982」1981年、東京ニュース通信社、「週刊TVガイド」臨時増刊12月2日号
  16. ^ CD『こち亀百歌選』より。
  17. ^ ラサール石井主演「こち亀」10年ぶり舞台化、脚本演出も手がける”. お笑いナタリー (2015年12月7日). 2015年12月7日閲覧。
  18. ^ “「こち亀」オリジナルキャラに生駒里奈「ジャンプが大好きな一員として」”. ステージナタリー. (2016年6月13日). http://natalie.mu/stage/news/190619 2016年6月13日閲覧。 
  19. ^ ジェイスターズ ビクトリーバーサス | バンダイナムコゲームス公式サイト
  20. ^ 麻生首相:「両さんは僕のバロメーター」 銅像除幕式でスピーチ、毎日新聞(2008年11月8日)、2008年11月9日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]