ドクター・ストレンジ (映画)

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ドクター・ストレンジ
Doctor Strange
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監督 スコット・デリクソン
脚本 スコット・デリクソン
ジョン・スペイツ
C・ロバート・カージル
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
チャールズ・ニューワース
スタン・リー
ヴィクトリア・アロンソ
スティーヴン・ブルサード
出演者 ベネディクト・カンバーバッチ
キウェテル・イジョフォー
レイチェル・マクアダムス
ベネディクト・ウォン
マイケル・スタールバーグ
ベンジャミン・ブラット
スコット・アドキンス
マッツ・ミケルセン
ティルダ・スウィントン
音楽 マイケル・ジアッチーノ
撮影 ベン・デイヴィス
編集 ワイアット・スミス
サブリナ・プリスコ
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2016年11月4日
日本の旗 2017年1月27日
上映時間 115分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $165,000,000[1]
興行収入 世界の旗$676,856,562[1]
アメリカ合衆国の旗 $231,517,498[1]
前作 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカマーベル・シネマティック・ユニバース前作)
次作 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス(マーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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ドクター・ストレンジ』(Doctor Strange)は、マーベル・スタジオ製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給による2016年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。日本では、2017年1月27日に公開された[2]

マーベル・コミック」のアメリカン・コミックヒーローである『ドクター・ストレンジ』の実写映画化作品である。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第14作品目の映画となる。

ストーリー[編集]

ニューヨークの病院で働く天才外科医、スティーヴン・ストレンジ。ある日交通事故に遭い、両手に外科医としては致命的な負傷をしてしまう。一瞬にしてその輝かしいキャリアを失った彼は、あらゆる治療法を試し、最後にカトマンズの修行場カマー・タージに辿り着く。そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り会った彼は、未知なる世界を目の当たりにして衝撃を受け、ワンに弟子入りする。そして過酷な修行の末に魔術師として生まれ変わったストレンジ。そんな彼の前に魔術の力で世界を破滅に導こうとする闇の魔術師カエシリウスが現われ、人類の存亡をかけた戦いの渦に巻き込まれていくストレンジだったが…。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹き替え[3]

スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
演 - ベネディクト・カンバーバッチ三上哲[4]
数々の難易度の高い手術を成功してきた天才外科医。様々な医療知識に精通する高い知性と手術中に音楽を流したりジョークを飛ばしたりするユーモアさを持ち合わせている。しかし、傲慢さが欠点。学術発表会に向かう山道で交通事故を起こしてしまい、両手の機能を失う(精密な動きが不可能となったのであって、全く動かない、感覚が無いという訳では無く、ペンや髭剃り等物を持ったり、一時的に壁などに捕まる程度は出来る)。様々な治療法を試してみるものの両手の機能は治らず、ただ時間と費用の浪費に終わる。
様々な治療法を探していく中で、下半身不随になった男がある治療施設に行ったら平然と歩けるようになったという噂を聞く。藁にもすがる思いでストレンジは、カトマンズにあるカマー・タージと呼ばれる施設へ向かう。
かつては人を助ける医者であったため、敵であっても殺生は好まない。また、好奇心や向上心も旺盛で、新たな魔術を積極的にマスターしようとするあまり、やや規則を無視する傾向があり、ある意味ではカエシリウスと共通している性格をモルドに危惧される。
モルド英語版
演 - キウェテル・イジョフォー小野大輔[4]
エンシェント・ワンを強く信頼している弟子の一人で、カマー・タージを訪れたスティーヴンのお目付け役。自然の調和を保つ役目を持つ魔術師であることに誇りを持っており、生真面目である分、融通が利かない一面もある。
クリスティーン・パーマー
演 - レイチェル・マクアダムス松下奈緒[4]
スティーヴンの同僚で、一時は恋人だったが、傲慢さに付いてけず、現在は同僚の関係に戻っている。事故後に自暴自棄になったスティーヴンを気に掛ける。
ウォン英語版
演 - ベネディクト・ウォン田中美央
エンシェント・ワンの蔵書室を管理するアジア系の男。常に仏頂面を崩さず、スティーヴンのジョークにも動じない。その一方ウォークマンで音楽を聴くなど堅物というわけでもない。
ニコデマス・ウエスト
演 - マイケル・スタールバーグ志村知幸
スティーヴンの同僚の医師であるが、実力はスティーヴンには遠く及ばない。重症を負ったスティーヴンの治療を担当した。
ジョナサン・パングボーン
演 - ベンジャミン・ブラット根本泰彦
事故で半身不随に陥ったものの、エンシェント・ワンの下で魔術を身につけ、歩けるようになった男性。現在はスポーツを楽しめる程にまで回復した。
かつてスティーヴンに門前払いを食らい(正確には助手が断っていた)、その件もあって初対面では辛辣な態度を取るが、スティーヴンが自分と同じ境遇に陥っているのを見て、カマー・タージに行くよう助言する。
ルシアン / ストロング・ゼロッツ
演 - スコット・アドキンス祐仙勇
カエシリウスの部下の一人。彼もまたダーク・ディメンションより強力な力を得ており、まだ戦闘慣れしていないスティーヴンを苦しめる。
カエシリウス
演 - マッツ・ミケルセン井上和彦
本作のヴィラン。かつてエンシェント・ワンの弟子の一人であったが、最愛の人を亡くして以来、永遠の命を求めるようになり、この世界とは異なる次元『ダーク・ディメンション(暗黒次元)』の“ある存在”に魅入られ、数人の部下と共に離反。この世界をダーク・ディメンションに引きずり込もうと暗躍する。
ダーク・ディメンション由来の強力な魔術を使いこなす。
エンシェント・ワン英語版
演 - ティルダ・スウィントン樋口可南子[4]
カマー・タージの主で、『ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)』である年齢不詳の女性。スティーヴンに魔術を教え導く。

用語[編集]

多次元宇宙(マルチバース)
この世界とは違うありとあらゆる次元の総称。魔術師達は、マルチバースを開くことによって得たエネルギーを用いて様々な魔術を行使する。
ミラー・ディメンション
現実世界を基に作り出した仮想空間のような次元。こちらから現実世界を視認することはできるが、直接的な干渉はできない。逆に、現実世界側からは一切の視認、干渉は不可能。
主に戦闘時や捕らえた相手の拘束に使用される。相手と自分をこの次元に隔離することで現実世界に損害を与えず戦闘を行ったり、追手からの逃走に向いている。反面、ダーク・ディメンションのパワーの使い手はミラー・ディメンション内の構造を自在に操ることができ、相手として戦う場合は相性が悪い。
アストラル・ディメンション
精神や魂などの霊的な物が存在する次元。幽体離脱のように、肉体から魂を分離することで、建物などの構造物を無視して自在に移動することができる。しかし、肉体は無防備な状態で放置されるため、敵に襲撃される危険もある。
基本的に現実世界からの認識は不可能だが、アストラル・ディメンション側から任意で姿や音声を現実世界に現すことは可能。また、壁や物体にぶつかった際の物音や衝撃はそのまま現実世界にも反映される。
ダーク・ディメンション
この世界とは根本的に異なる物質で満ちた暗黒の次元。時間の概念が存在しない。ダーク・ディメンションの使い手は通常より更に強力な魔術を行使するほか、額に赤い紋様が現れる。
この次元を支配しているドルマムゥは、他の次元をもダーク・ディメンションに引き込もうと企み、籠絡したカエシリウスらを手足に使い暗躍する。
レリック
魔術師が使用する道具。道具ごとに様々な魔術が込められており、それぞれ戦闘や移動に用いられる。
スリング・リング
自分が望む行き先への扉を開くレリックで、メリケンサックのような形状をしている。これを指先に嵌めて使用するが、集中して行き先を念じなければ発動しない。また、戦闘などで紛失してしまえば移動は不可能になる。魔術師の中でも初歩的な道具で、最初に使用法を学ぶレリックでもある。
浮遊マント
ニューヨークのサンクタム内に陳列されていた赤いマント。カエシリウスに襲われていたスティーヴンに突如として加勢し、以後彼の愛用品となった。レリックであるが自分の意思を持ち、モルドによれば他人にはなかなかなつかないという。
このマントを身につけると、空中を自在に浮遊できるようになる。また、戦闘中にマントが独自に支援してくれる場合もある。
アガモットの目
初代ソーサラー・スプリームであったアガモットの名を冠した首飾り。時間を自在に操ることができ、使用時には独特の緑色の魔方陣が展開する。
エンシェント・ワンの蔵書を読み解かなければ使用できず、普段はウォンが厳重に管理していたが、持ち前の瞬間記憶で盗み見ていたエンシェント・ワンの蔵書の内容を理解したスティーヴンがたびたび忍び込み、アガモットの目を用いた魔術を試していた。
カエシリウスの襲撃により、成り行きでそのままスティーヴンが終盤まで持ち歩くことになる。
内部にはインフィニティ・ストーンのひとつ『タイム・ストーン』が収められている。
サンクタム
地球をあらゆる次元からの侵略から守るために展開された魔方陣。ロンドン、ニューヨーク、香港の3ヶ所に存在する。

受賞[編集]

映画賞 対象 結果 出典
2017 第21回美術監督組合賞(ADC賞) ファンタジー映画部門 未決定 [5]
第15回視覚効果協会 長編実写映画・視覚効果賞 未決定 [6]

日本での公開[編集]

日本では約二か月遅れの1月27日に公開された。キャッチコピーは「上から目線の天才外科医。彼を目覚めさせたのは、魔術ー」である。公開初日には来日したカエシリウス役のマッツ・ミケルセンが登壇しての舞台挨拶が行われた。映画興行収入ランキングでは初登場1位を果たした。アメコミ映画がランキング1位にランクインするのは『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』以来となる。マーベルシマティックユニバース内では4作目に当たり、単体タイトル作品としては『アイアンマン』以来の快挙である。

脚注[編集]

  1. ^ a b c Doctor Strange” (英語). Box Office Mojo. 2017年1月27日閲覧。
  2. ^ “カンバーバッチ主演「ドクター・ストレンジ」2017年1月27日に公開決定”. 映画ナタリー. (2016年7月26日). http://natalie.mu/eiga/news/195800 2016年7月26日閲覧。 
  3. ^ “話題のふきカエ ドクター・ストレンジ”. ふきカエル大作戦!!. (2017年1月27日). http://www.fukikaeru.com/?p=5675 2017年1月27日閲覧。 
  4. ^ a b c d “「ドクター・ストレンジ」樋口可南子と松下奈緒が吹替初挑戦、小野大輔も参加”. 映画ナタリー. (2016年11月16日). http://natalie.mu/eiga/news/209499 2016年11月16日閲覧。 
  5. ^ “第21回米美術監督組合賞ノミネート発表”. 映画.com. (2017年1月10日). http://eiga.com/news/20170110/11/ 2017年1月10日閲覧。 
  6. ^ “「ローグ・ワン」視覚効果協会賞で7部門ノミネート!”. 映画.com. (2017年1月12日). http://eiga.com/news/20170112/8/ 2017年1月12日閲覧。 

外部リンク[編集]