アイアンマン (映画)

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アイアンマン
Iron Man
'Iron Man'.svg
監督 ジョン・ファヴロー
脚本 マーク・ファーガス
ホーク・オストビー
アート・マーカム
マット・ホロウェイ
原作 キャラクター創造
スタン・リー
ドン・ヘック
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
製作 アヴィ・アラッド
ケヴィン・フェイグ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
ピーター・ビリングスリー
アリ・アラド
スタン・リー
デヴィッド・メイゼル
出演者 ロバート・ダウニー・Jr
テレンス・ハワード
ジェフ・ブリッジス
グウィネス・パルトロー
音楽 ラミン・ジャワディ
撮影 マシュー・リバティーク
編集 ダン・リーベンタール
製作会社 マーベル・スタジオズ
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 SPE
公開 オーストラリアの旗 2008年4月14日
アメリカ合衆国の旗 2008年5月2日
日本の旗 2008年9月27日
上映時間 125分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $140,000,000[1]
興行収入 $585,133,287[1]
次作 アイアンマン2(シリーズ次作)
インクレディブル・ハルクマーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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アイアンマン: Iron Man)は、2008年アメリカ映画。主演はロバート・ダウニー・Jr

マーベル・コミック」のアメリカンコミックアイアンマン』の実写映画化の第1作品目である。そして、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う一大企画『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズの第1作目である。

概要[編集]

1963年に「マーベル・コミック」からスタン・リーを中心としたクリエイター達によって生まれた人気フランチャイズアイアンマン』の実写映画化作品の第1作目である。それと同時に、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う一大企画『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズの第1作目となる。

1990年ユニバーサル・ピクチャーズから映画化の話が持ち上がって以来、20世紀フォックスニュー・ライン・シネマなど各社で壮絶な権利争奪戦が繰り広げられたが、最終的にマーベルの映画製作部門であるマーベル・スタジオズが権利を買い戻し、自社初の独立製作(インディペンデント)作品として2006年頃から製作が進められた。

監督には、同じくマーベル・コミックが原作の映画『デアデビル』に俳優として出演した縁からジョン・ファヴローが着任した。脚本の草稿も完成し、本格的なプリプロが開始された。並行してキャスティングも進められ、おおよその役が決まっていったが、主人公の「トニー・スターク」を演じる俳優探しに関しては難航した。製作サイドが数多くの若い男優をリストアップする中、ファヴロー監督は当時43歳のロバート・ダウニー・Jrを推薦。制作スタジオ側はダウニーの過去の薬物問題から「どんなことがあっても、彼を雇うことはない」としていたが、原作コミックのファンを公言していたダウニーは、オーディションで他の役者たちを圧倒する役作りを披露。タイトルロールの座を勝ち取った[2]

本作はアメリカをはじめ各国でヒットした。不安要素だったダウニー・Jrの「トニー・スターク」も批評家から賞賛され歓迎された。

日本では公開が9月と全米公開から4か月以上も後の公開となった。日本でのキャッチコピーは「装着せよ。強き自分」。

ストーリー[編集]

巨大企業「スターク・インダストリーズ」の社長であるトニー・スタークは、自身が開発したクラスターミサイル「ジェリコ」のプレゼンテーションの為に、アフガニスタンにいる親友の「ローディ」ことジェームズ・ローズ率いるアメリカ空軍を訪問した。その時、テロリスト「テン・リングス」がトニーの視察現場を襲撃し、ミサイルをトニーの車に撃つ。命中の瞬間、トニーはミサイルに刻まれた自社のロゴマークを目撃し、爆風で吹き飛ばされ意識を失う。次に気がつくとトニーはゲリラの本拠地である洞窟に拉致されており、胸には車載用バッテリーに繋がった電磁石が取り付けられていた。爆発の際飛び散ったミサイルの破片がトニーの心臓周辺に突き刺さり、電磁石で破片を引き留めておかなければ1週間で命を落とすという。ゲリラの本拠地には横流しされたスターク・インダストリーズ社製の武器が所狭しと並んでいた。トニーは解放の条件として「ジェリコ」の組み立てを強要される。

やむなく「ジェリコ」製造に取り掛かったトニーは、同じく捕虜となったインセン博士と一緒にエネルギーを生み出す熱プラズマ反応炉「アーク・リアクター」の小型版をゲリラの目を欺きながら開発する。胸に接続して生命維持を可能にする小型アーク・リアクターを完成させたトニーは、続いてアーク・リアクターと連動するパワードスーツ「マーク1」を開発。インセンが自らの命を引き換えにして時間を稼ぎ、その間にアーマーを起動させたトニーは、圧倒的なパワーでゲリラを退けて脱出した。その後、マーク1が壊れてアフガニスタン辺境の砂漠に墜落したトニーは、米軍の捜索隊に保護されてアメリカに帰還した。

自社製品がゲリラの手に渡り、それが人の命を目の前で奪った事から、記者会見で軍需産業からの撤退を宣言したトニーは、犯罪者やテロリストと戦うために私費を投じて新たなアーマーの開発に着手した。試作品の「マーク2」を経て完成品の「マーク3」を完成させたトニーは、正体を明かさず1人で犯罪者やテロリストとの戦いを始める。突如としてアメリカに誕生したこの謎のヒーローを、マスコミは「アイアンマン」と名付けた。

一方、副社長のオバディア・ステインは軍需産業から得られる利権を惜しみ、トニーに軍需産業からの撤退を考え直すよう説得するが、彼の意志は固い。業を煮やしたオバディアはスターク・インダストリーの乗っ取りを目論み、自分用のパワードスーツ「アイアンモンガー」でトニーに挑むが撃退される。この事件のインタビューをテレビクルーに受けたトニーは、「僕がアイアンマンだ」と公表し、彼は社長としてだけではなくスーパーヒーローとしても一躍有名になるのだった。

その後、S.H.I.E.L.D.のリーダー、ニック・フューリーは、トニーに「ヒーローチームを編成している、君にも加わって欲しい」と告げる。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
劇場公開版 テレビ朝日 機内上映版
アンソニー・"トニー"・スターク / アイアンマン ロバート・ダウニー・Jr 藤原啓治[3] 池田秀一 桐本琢也
ジェームズ・"ローディ"・ローズ テレンス・ハワード 高木渉 山寺宏一
オバディア・"オビー"・ステイン / アイアンモンガー ジェフ・ブリッジス 土師孝也 壤晴彦
ヴァージニア・"ペッパー"・ポッツ グウィネス・パルトロー 岡寛恵 田中敦子
クリスティン・エヴァーハート レスリー・ビブ 北西純子 魏涼子
インセン ショーン・トーブ 井上倫宏 古川登志夫
ラザ ファラン・タヒール 山野井仁 佐々木勝彦
フィル・コールソン クラーク・グレッグ 村治学 根本泰彦
J.A.R.V.I.S.の声 ポール・ベタニー 加瀬康之 東地宏樹 千々和竜策
ハロルド・"ハッピー"・ホーガン ジョン・ファヴロー 大西健晴 落合弘治
アレン少佐 ティム・ギニー 木村雅史
パーティーの男 スタン・リー
ニック・フューリー サミュエル・L・ジャクソン 手塚秀彰
その他吹き替え:根本泰彦、岩崎ひろし金子由之八十川真由野いずみ尚丸山壮史山口登近藤広務東條加那子、千々和竜策、大橋佳野人小松史法永吉ユカ明石香織

スタッフ[編集]

公開後の評価[編集]

北アメリカ[編集]

パラマウント映画配給で2008年5月2日に封切られ、初登場第1位を記録した。週末ボックスオフィスでは歴代11位(公開当時)となる9861万ドル(約105億円)を記録した。ちなみに2008年12月現在の全米興行収入は、マーベル作品歴代ボックスオフィスの第4位(第1位~3位は『スパイダーマン』シリーズで、第5位は『X-MEN: ファイナル ディシジョン』)[4]。また、本作は最先端のVFXを用いた映像が高く評価され、第81回アカデミー賞において「視覚効果賞部門」にノミネート。第35回サターン賞ではSF映画賞主演男優賞監督賞の3部門を受賞した。

日本[編集]

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給で2008年9月27日に公開。初登場第1位を記録(日本で公開されたマーベル原作映画において、第1位獲得は2007年の『スパイダーマン3』以来1年ぶり)。

関連作品[編集]

『アイアンマン』3部作[編集]

本作のヒットを受けて2作の製作も決定。脚本は『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』を執筆し、同作に出演したダウニー・Jr.を唸らせたというジャスティン・セロウが担当する[5]。ファヴロー監督や主要キャストの続投も報じられたが、メインキャラクターの1人「ジェームズ・ローズ」を演じたテレンス・ハワードは続編の製作決定直後、出演料に関してマーベル側と衝突し急遽降板。第2作『アイアンマン2』(2010年5月7日全米公開)以降は、ダウニー・Jr同様に原作の大ファンであるドン・チードルが代役として出演する[6]。この直後、本作に「ニック・フューリー」役でカメオ出演したサミュエル・L・ジャクソンも続編への関与を否定した[7]が、その後マーベル側と『アイアンマン2』『アイアンマン3』を含む9作に登場する契約を交わし復帰した[8]。『アイアンマン2』のヴィラン(悪役)には、ミッキー・ロークが「アイヴァン・ヴァンコ(=ウィップラッシュ)」役[9]で、そしてサム・ロックウェルが原作におけるトニーの好敵手「ジャスティン・ハマー」役で登場することが決定した[10]。ちなみに一部マスコミではロークの降板が報じられ[11]ファンが激怒するという騒動もあったが、後にロークはこれらの報道を否定するため自ら出演に関してのコメントを寄せている[12]。また、時を同じくして登場が発表された「ナタリー・ラッシュマン(ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ)」役には、スカーレット・ヨハンソンが抜擢[13]。同役はエミリー・ブラントが交渉を受けた[14]がスケジュールの都合で実現しなかったという経緯があり、エリザ・ドゥシュクも同役を切望していたことを打ち明けている[15]

『アベンジャーズ』[編集]

また、本作以降のマーベル・スタジオズ作品は、「マーベル・ユニヴァース」の4大ヒーロー(アイアンマン以外に「ハルク」「ソー」「キャプテン・アメリカ」が加わった4人)が一挙に登場する『アベンジャーズ』(2012年5月4日全米公開、同年8月17日日本公開)に繋がる一大プロジェクトであることも発表されており、同作ではファヴロー製作総指揮のもとダウニー・Jrがアイアンマンを演じた[16]

『アイアンマン』(マッドハウス制作によるアニメ)[編集]

日本のアニメ制作会社・マッドハウスが制作するアニメ作品が、2010年10月1日から12月10日までアニマックスにて放送された。[17]。本国アメリカでは2011年ケーブルテレビ局のG4チャンネルで放送予定となっている。ただし舞台はアメリカから日本に変更されている。作品の監督を務める佐藤雄三によると「実写映画1作目からの流れで全体が構成されていて、今後のエピソードでいろいろつながっていく構成になっている」と話している[18]。なお、トニーとペッパーの吹き替えは、実写映画でも両名を担当した藤原・岡が引き続き行う。

関連情報[編集]

  • 当初はヴィランとして「マンダリン」が候補に挙がっていたが[20]、最終的にアイアンモンガーになった。
    • 劇中に登場するゲリラの「テン・リングス(10個の指輪)」という名前は、マンダリンが手に10個の指輪を付けていることに由来する。
  • 原作コミックおよびマーベル・ユニヴァースに登場する事物の名前やシンボルがちりばめられている。
    • マーク2の飛行テスト中、トニーが口にするステルス機の名称「SR-71 ブラックバード」とは、X-MENが原作コミックで偵察機を製作する際、この機をスケールアップさせて「SR-73 ブラックバード」、通称「X-ジェット」を完成させている偵察機。
    • マーク3とF-22がドッグファイトを繰り広げるシーンで、ヴィラン「ウィップラッシュ」の名前が戦闘機のコールサインとして用いられている。ウィップラッシュは『アイアンマン2』でミッキー・ロークが演じるヴィランでもある。
    • トニーがマーク3としての初出動を終え、マリブ (カリフォルニア州)にある自宅のワークショップでアーマーを脱ごうとするシーンで、背景に「キャプテン・アメリカの楯」らしきものが映り込んでいる。
  • J.A.R.V.I.S.の声を演じたのはポール・ベタニー
    • ファヴロー監督は、以前に『ウィンブルドン』で俳優として共演した縁からベタニーに声をかけた。ベタニーは自分がヒーロー映画に出演するとは思ってもいなかったという[21]
  • アイアンマンのアーマーを手がけたのはスタン・ウィンストン・スタジオ[23]
    • ウィンストンが原作コミックのファンだったことと、ファヴロー監督の前作『ザスーラ』でも仕事をしていた縁から、本作に関わることになった。
    • ウィンストンは本作の公開後に死去し、最後のプロジェクトとなった(未完および製作中だった作品も含めると『ターミネーター4』が事実上の遺作となる[24])。
  • 「アイアンマン」のブルーレイ&DVDのキャンペーンでくりぃむしちゅー有田哲平が、日本のアニメソング・テイストのオリジナル応援曲「君の出番だ アイアンマン」(作詞はアメコミ映画ライターの杉山すぴ豊)を歌った。

Blu-ray Disc/DVD/UMD[編集]

2009年3月18日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントよりBlu-ray Disc/DVD/UMDの3フォーマットでリリース。

参考[編集]

  1. ^ a b Iron Man (2008)”. Box Office Mojo. 2010年3月14日閲覧。
  2. ^ TVGroove.com (2013年4月18日). “「アイアンマン」ロバート・ダウニーJr.、「アベンジャーズ」のギャラが50億円だったと認める”. 2013年4月18日閲覧。
  3. ^ 藤原啓治は今作をきっかけにロバート・ダウニー・Jrの吹き替えを専任で担当している。
  4. ^ Box Office Mojo - Marvel Comics Movies
  5. ^ ComingSoon.net - Theroux to Script Iron Man Sequel
  6. ^ Comingsoon.net - Cheadle is Replacing Howard in Iron Man 2
  7. ^ Comingsoon.net - No More Nick Fury for Samuel L. Jackson?
  8. ^ Variety.com - Samuel Jackson Joins 'Iron' Cast
  9. ^ Comingsoon.net - First Look at Mickey Rourke as Whiplash!
  10. ^ Comingsoon.net - Rourke and Rockwell are the Iron Man 2 Villains!
  11. ^ Comingsoon.net - Mickey Rourke Not Doing Iron Man 2?
  12. ^ Comingsoon.net - Mickey Rourke Officially in Iron Man 2
  13. ^ Comingsoon.net - Johansson Confirmed for Iron Man, Too
  14. ^ IESB.net - Black Widow Cast in Iron Man 2!
  15. ^ Film School Rejects - Eliza Dushku Wants Black Widow Role in Iron Man 2
  16. ^ ComingSoon.net - Downey Jr., Favreau & Cheadle Suit Up for The Avengers!
  17. ^ アイアンマン アニマックスで世界初放送
  18. ^ TVアニメ『アイアンマン』が10月1日より放送開始! 試写会に藤原啓治も出席”. マイコミジャーナル (2010年8月20日). 2010年9月2日閲覧。
  19. ^ JohnAugust.com - Lessons of the Summer, So Far
  20. ^ MovieWeb - Comic-Con 2006: Iron Man Villain is Mandarin
  21. ^ Superhero Hype! - Paul Bettany on Voicing Iron Man's Jarvis
  22. ^ CraveOnline.com - Jon Favreau on Iron Man
  23. ^ IESB.net - Exclusive Video Interview: Stan Winston
  24. ^ "Terminator Salvation" Official Site - In Memoriam

外部リンク[編集]