ロキ (マーベル・コミック)
Loki | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | Venus #6 (1949年8月) Journey into Mystery #85 (1962年10月、現在の設定) |
クリエイター | スタン・リー ラリー・リーバー ジャック・カービー |
作中の情報 | |
本名 | Loki Laufeyson |
所属チーム | Acts of Vengeance Cabal マイティ・アベンジャーズ |
著名な別名 | god of Lies and Mischief, God of Evil, Loki Odinson, Scarlet Witch, Serrure |
能力 | 神秘的な力、 テレパシー、 透視、 変身、 瞬間移動、 飛行、 怪力、 耐久、 長寿、 天才的知性 |
ロキ(Loki)は、マーベル・コミックの出版作品に登場する架空のキャラクターで、スーパーヴィランである。スーパーヒーローのマイティ・ソーの義兄弟で宿敵として知られ、北欧神話の同名の神をベースとしている。初登場は Venus #6 (1949年8月)であり、後にスタン・リー(ライター)、ラリー・リーバー(スクリプター)、ジャック・カービー(ペンシラー)によって再創造された。
2009年、ロキはIGNによる8th Greatest Comic Book Villain of All Timeにランクインした[1]。
出版史[編集]
ロキはタイムリー・コミックスの Venus #6 (1949年8月)で初登場し、そのときは冥界に追放されるオリンポス神のひとりとして描かれた。マーベルで公式に登場したのは Journey into Mystery #85 (1962年10月)で、スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービーによって再創造された。ロキはその後も、Journey Into Mystery 、『ソー』、『アベンジャーズ』、その他のマーベル・ユニバース作品に登場するようになった。
マーベルは、ロバート・ロディによる全4号のミニシリーズ『ロキ』(2004年7-10月)を出版した[2]。
マイティ・ソーがシフやバルダーと共にアースガルズでの冒険する姿を描いた Thor: Son of Asgard #1-9 (2004年)にも登場した。
ロキが重要な役割を果たした "Dark Reign" に続いて、マーベルはロベルト・アギーレ=サカサ原作、セバスチャン・フィウマーラ作画によるリミテッド・シリーズ『ロキ』を開始した[3][4]。
ロキは、マット・フランクション原作、パトリック・ザーチャー作画の Thor: Ages of Thunder でも登場する。それでは過去のラグナロクからソーとアスガード人の物語が描かれる[5]
キャラクター経歴[編集]
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アスガルドのオーディンがストーム・ジャイアントとの戦いでローフェイ王を倒した後、要塞の中で一人の子供を発見した。その子こそがロキで、以後オーディンの養子として育てられることとなった。
成長[編集]
幼年期から青春時代まで、ロキは自分とソーに対するアスガルドの市民の扱いの違いに苛立っていた。アスガルド人は戦いにおいてなによりも強大な力、不屈の心、勇気を重要視しており、ロキはこれら全てが兄のソーより明らかに劣っていた。だがロキは他の分野、特に魔術に長けていた。成人し、「邪神」となった彼はやがて何世紀にもわたって、アスガルド支配の為にソーを追い出そうとした。 ソーが言うように幼少期から何度もソーを殺そうとしたことがある。 しかし幼少期はソーと兄弟らしく仲良く遊んでいたこともあったようだ。
地球のヒーローとの戦い[編集]
ロキの陰謀はやがて地球を巻き込むようになり、そしてしばしばアスガルドから地球へやってきてヒーロー達と戦った。初めて地球で直接戦ったのはソーである[6]。次に、ハルクを操作して暴れさせるが、これがヒーロー達を結束させ、アベンジャーズを設立させるきっかけとなる[7]。
パワーと能力[編集]
ロキはフロスト・ジャイアンツの末裔として知られるが、そびえるような大男ではない。彼は他のアスガルドの超人たちと同じく、超人的な力や耐久力を持っている。
ロキは魔法に関する様々な訓練を積んでおり、多くの目的のために不思議な力を使用する。エネルギーを射出、超人的な能力を生物や無生物に与える、自分自身の体力を一時増加させる、飛行、催眠術、異次元へ瞬間移動である。
ロキの不思議な能力は、アスガルドで最も熟練した魔女であるカーニラのものと等しいと記述されている[8][9]。彼は都市規模で幻惑能力を広げることができ[10]、そして最大限に発揮すればアポカリプスの支配からも逃れられるほどであった[11]。
またロキは、自分の姿を動物や他の人間、ソーやキャプテン・アメリカのようなヒーローに変えることができる。しかしながら、自分が変化した者の能力までもを獲得するというわけではない[12]。
その他のバージョン[編集]
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー[編集]
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの時空(アース691)では、ロキは31世紀の時代で健在である[13]。
マーベル・ゾンビーズ[編集]
『マーベル・ゾンビーズ』の世界では、ロキはゾンビ・アベンジャーズに食い殺される[14]。
ミュータントX[編集]
『ミュータントX』の世界では、ロキはアイスマンの能力を操作し、他の人間が彼を触れられないほど強力に増幅させた[15]。
MCU版[編集]
MCUでは、トム・ヒドルストンがソーの義弟にあたるロキを演じる[16][17][18][19][20]。日本語吹替は平川大輔が担当[21]。
キャラクター像[編集]
北欧神話の悪戯の神“ロキ”のモデルである、アスガルドの第2王子にして、ソーの弟。実はソーやオーディン、フリッガとの血の繋がりは無いどころか純然なアスガルド人でもなく、“ヨトゥンヘイム”の“氷の巨人”の長であるラウフェイの実の息子であった。赤子の頃、巨人にしては身体が小さすぎるという理由で[22]ヨトゥンヘイムの寺院に捨てられているところをオーディンに拾われ、彼の魔法で肌の色を変えられて、その出自を知らぬままに長年ソーと共に育てられてきた背景がある。
幼少期から嘘や悪戯などを周囲の人物へ繰り返し、口八丁を得意とする捻くれ者で、ソーに対しては、皆から愛される兄であると尊敬する半ば、激しい嫉妬心や劣等感を抱き、彼ではなく自らがアスガルドの王に就こうと切望するなど、愛憎入り混じった複雑な感情を持つ。当初は大人しそうな雰囲気だったが、一度アスガルドの王位奪取の野望を妨げられたことで悪辣とした表情を見せることが増えた[注釈 1]。
“嫉妬”や“詐欺師”を示す緑色[22]を基調とする衣装と、マントもしくはコートに身を包み、その上にアームガードやショルダープロテクターなどの装具をあてがっている。
『マイティ・ソー』と『アベンジャーズ』ではメインヴィランとして、以降の作品ではソーに事実上協力するヒーローに若干近い役割で登場する。
能力[編集]
フリッガから習った魔法の使い手であるため、下記の幻術で敵を惑わせる戦法を常用する。これに加え、氷の巨人としての血筋により、地球製の銃弾を受け続けても傷一つ付かず、串刺し攻撃を喰らっても死に至らない頑強な身体やほとんどの種族を大きく上回るほどの生命力と筋力を誇る。知性も非常に高く、前述の口八丁や嘘・悪戯、色々な計画をどんな状況下でも企てることに長けている。さらに、白兵戦用のものから遠距離戦用のものまで、多彩な武器を使いこなせる器用さも有している。
- 幻術
- ロキが最も多用する魔法。動作や発声もできる自身の姿を多数見せたり、はるかかなたの場所にまで自身の姿を投影して交信することや、自身及び他者の服装や人相を全く別のものに擬態させることも可能。
- 記憶の読み取り
- 自身の掌を相手の額に当てて、その人物の記憶を読み取る能力。ブリュンヒルデ/ヴァルキリーに披露し、彼女が太古の時代にヘラに敗北したことを知った。
このほかにもロキは、生霊に呪いをかける魔法も持つと言われる[23]。
武器・アイテム[編集]
- 兜
- 3つある黄金の兜のうち、最も大きく重厚なものである[22]愛用の兜で、湾曲した大きな2本の角飾りは魔術を象徴する[22]。ヘラの軍団との戦いでは片手で保持しながら、直接殴りつける武器としても使用した。
- 短剣
- ロキが特に気に入っている[23]武器。アスガルド製のものから、“サカール”製の2枚刃のもの[24]まで、数種類の短剣を接近戦や投擲攻撃に使用する。
このほかにもロキは、氷の巨人の力の源である“古の冬の小箱”や、アスガルドの王位のシンボルである“グングニル”、“マインド・ストーン”を内包した“セプター”、グランドマスターの宮殿の守衛から奪った“ライフル銃”[24]まで、さまざまな武器・アイテムを駆使している。
各作品での活躍[編集]
- 『マイティ・ソー』
- 本作でMCU初登場。アスガルドの王位継承の戴冠式の日、兄への嫉妬から、事前に式典を中止させるため、氷の巨人と密約して彼らを宮殿の武器庫に浸入させ、式典中止に成功。怒ったソーのヨトゥンヘイム侵攻を止めると見せかけて逆に唆し、ヨトゥンヘイムへ赴かせたが、その際の戦いで氷の巨人に触れられても傷を負わず、肌が巨人と同じものへ変色したことに疑問を抱き始めた。
- ソーの地球追放後、冬の小箱に触れて自身と氷の巨人の根深い繋がりを確信し、オーディンから前述の出自を告げられ、激情を露わにするが、オーディンが眠りについたため、穴埋めとしてアスガルドの王位に就いた。その地位を確固たるものとするため、地球で失意に落ちていたソーへ、母国の情勢悪化と父の嘘の訃報と今生の別れを告げ、アスガルドとの関係が悪化したヨトゥンヘイムの氷の巨人たちを利用(全滅)して、全てのアスガルドの民からの支持を得ようと企み、ヘイムダルに気付かれずにヨトゥンヘイムを再訪し、冬の小箱を餌にラウフェイと密約。シフとウォーリアーズ・スリーのソー追放取り消し嘆願を却下するが、彼らが命令を無視して地球へ出向くと、ソーたちの抹殺のために“デストロイヤー”を送り込み、冬の小箱の力でヘイムダルを氷漬けにした。
- だが、力を取り戻したソーがデストロイヤーを撃破すると、ラウフェイらをアスガルドへ迎え入れ、昏睡中のオーディンに迫らせ、その隙にラウフェイを抹殺。その一部始終をフリッガに見せつけて王位を確実にしたかに思えたものの、そこにソーが帰還し、自身の行いを暴露されて、自身を捨てた氷の巨人全滅のために[22]“ビフレスト”でヨトゥンヘイムを攻撃する。しかしソーの反撃を受け、ビフレストを破壊しようとする彼に警告し、止めにかかるがビフレストは破壊され、ソーと共に宇宙に漂流しかけた。目覚めたオーディンに助けられたものの、その手を振り払い宇宙の彼方へ消えていった。
- 物語のラストでエリック・セルヴィグを操り、“スペース・ストーン”を内包する“テッセラクト”の研究を承諾させる。
- 『アベンジャーズ』
- 本作では、かつて自身の野望を妨げられ、宇宙の彼方に消えていったが、その際に出会ったジ・アザーと結託。ソーへの復讐とアスガルドの王位獲得のため、テッセラクトを奪取しチタウリを率いて地球侵略を企む。その一方でヒーローたちやフィル・コールソンに一本取られてしまう場面も多い。
- テッセラクトの力でNASAの研究施設に現れ、クリント・バートン/ホークアイたちS.H.I.E.L.D.の兵士の銃撃を物ともせずに彼らを蹴散らし、クリントとセルヴィグをセプターの力で支配下に置いてテッセラクトを奪い逃走する。その後もクリントから得た情報で複数のS.H.I.E.L.D.のエージェントや技術スタッフを支配下に置き、テッセラクトを利用した“ワームホール発生装置”の開発に取り掛かり、装置の完成に必要なイリジウム入手のために、単身でシュトゥットガルトのパーティー会場に出向き、“イリジウム”の所有者であるハインリッヒ・シェーファーを襲った。そして大衆の前で自分に跪くように迫るが[注釈 2]、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとトニー・スターク/アイアンマンに投降し、直後に現れたソーの説得も聞き入れず、“ヘリキャリア”のガラスケージに収監された。
- 実はヒーローたちの瓦解のためにわざと捕まったのだが、尋問に来たナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを罵りながらもブルース・バナー/ハルクを利用しようとしていることを洩らしてしまった。それでもクリントらがヘリキャリアを襲撃したことでハルクを暴走させ、コールソンにも致命傷を負わせ、ケージへ閉じ込めたソーをヘリキャリアから落とすなど、首尾良く事を進め、“クインジェット”でヘリキャリアから脱走した[注釈 3]。
- そして“スターク・タワー”で完成した装置をセルヴィグに操作させ、ワームホールを開かせるが、そこへやって来たトニーやソーと対峙[注釈 4]。チタウリの大群がワームホールから現れると、セプターを手放して自身もチタウリの飛行馬車に搭乗して猛威を振るいはじめるも、クリントが放った矢を片手で受け止めると矢が大爆発してスターク・タワーまで吹き飛ばされ、飛び掛かってきたハルクを煽ると、あっさり叩き伏せられて力尽きた。
- アベンジャーズにチタウリが全て倒されると、降参しながらも「酒を飲みたい」と呟き、後日アベンジャーズとセルヴィグの前で、拘束具を嵌め込まれた状態でソーと共にテッセラクトを操作してアスガルドへテレポーテーションする。
- 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
- 本作の彼は頻繁に無駄口をたたいたり、得意な幻術を多用するトリックスターとして描写され、今でもソーとオーディンを蹴落としてアスガルドの王位を手にしようと考えているが、その反面フリッガを嘘偽りなく想い慕っていることを匂わせる様子も見せ、彼女が“ダーク・エルフ”によって命を奪われたと知らされ、ソーと共闘する。
- 嘗てヨトゥンヘイムや地球に多大な被害を与えたことで捕縛され、オーディンやフリッガから厳しく咎められても悪びれる素振りすら見せず、牢獄へ幽閉されることになった。だが、ダーク・エルフの策により暴動が起きた際にはアルグリム/カースへ脱出の経路を教えてしまい、このことが間接的にフリッガを死へ追いやってしまう。彼女の死を知り、仇討ちを持ちかけてきたソーに幻術で平静を保っているように見せかけるが、かなり荒れ果てた現状をあっさり見破られると、協力を承諾し手枷をかけられた上で同行した。
- アスガルドからの脱出を図るソーに無駄口を数多く浴びせながらも、彼とジェーン・フォスターを秘密の通路へと案内し、“スヴァルトアールヴヘイム”へ辿り着かせた。マレキスらに遭遇し手枷を外されると、演技と幻術でソーを裏切ったと相手に思い込ませるが、“エーテル/リアリティ・ストーン”を奪還されてしまい、ダーク・エルフに格闘戦を挑む。そしてソーを追い詰めるアルグリムと刺し違えて倒れ、ソーに謝罪して顔が黒ずみ力尽きた。
- しかしそれは芝居で、ソーやジェーンと別れた後、スヴァルトアールヴヘイムにやって来たエインヘリャルの兵士に擬態し、オーディンの下に現れ、自身の最期を偽って報告した。
- 物語のラストで擬態したオーディンのふりをして玉座に着き、王位継承辞退と地球で暮らす決意を語ったソーを送り出し、幻術を解いて「感謝するのは私の方だ」とほくそ笑む。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でもヒドルストンは、登場シーンを撮影していたが、そのシーンは完成版からは除外となった[25]。
- 『マイティ・ソー バトルロイヤル』
- 本作では幼少期に蛇に化けてソーをひどい目に合わせたことや[注釈 5]、気絶したフリをする自身の肩を担いだソーが大声で助けを求めながら敵に近づきつつ、そのまま自身を投げこむ「助けて」という遊びを行った逸話も明らかにされる。同時にスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジが開いたゲートウェイで異空間に閉じ込められ、その中で30分も落ち続け、解放された後は怒りを剥き出しにしてストレンジに襲いかかったが、彼によってノルウェーへのゲートウェイにソーと共に押し込まれるなど、ストレンジの魔術に翻弄されてしまったり、サカールでチャンピオンとしてハルクが登場した際には、以前地球でハルクに手ひどく叩きのめされたことから、「この星から逃げなければ」と焦るほどのトラウマを露わにするなど、ソーに勝るとも劣らないほど滑稽な様子を見せる。
- ソーのアスガルド不在時に、自分の死を偽装したまま地球へ追放したオーディンになりすましてアスガルドを統治していたが、一国の主としての務めが全くなってない体たらくで、帰還したソーによって正体をあばかれて地球へ連れて行かれ、本物のオーディンと再会してその最期を見届けたのも束の間、復活したヘラに敵わないと感じてスカージにビフレストを架けさせるも、これがヘラをアスガルドへ送ってしまうきっかけとなってしまった。
- 同時に自身はビフレストから吹き飛ばされ、ソーより先にサカールに辿り着くも、前述の失態も何処吹く風でグランドマスターにうまく取り入って友人並の厚遇を受けたり、バトルロイヤルでソーがかつての自分と全く同じシチュエーションでハルクに地面に叩きつけられる様を見て、「私の痛みを思い知ったか!」と激しく歓喜するなど、ちゃっかりした態度を取り続けた。
- しかし、ソーがブルースを伴って行動を始めたのを機に、ヴァルキリーに捕まって結局ソーに協力することになり、彼を騙そうとして逆に裏をかかれるも、解放されたコーグたちを連れて“ステイツマン”でアスガルドへ向かい、調子よく振る舞いながら参戦して、アスガルドの民たちを救った。そしてヘラ打倒のためにソーの頼みで王宮の武器庫に向かい、そこに保管されていたテッセラクトに目を留めた直後にスルトの冠を永遠なる炎へ焼べた。
- 巨大化復活したスルトが、“ラグナロク”によってヘラと刺し違える形でアスガルドを滅ぼした後は、ステイツマンでソーと義兄弟として交流するが、そこに現れた“サンクチュアリⅡ”に驚く。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 本作での出番は冒頭のみであるものの、これまでとは異なりサノスに媚びを売るように見せかけてソーを救おうとする姿が描写される。
- アスガルドの崩壊から逃れ、ソーたちと共に地球を目指していたが、自分がアスガルドからひそかに持ち出したテッセラクト/スペース・ストーンを求めて襲撃してきたサノスによって、アスガルドの民を半滅されてしまう。奥の手だったハルクが敗北し地球へと逃がされた後、瀕死のソーを見捨ててサノスに服従したかのようにふるまい、彼を仕留めようとするが、サノスを傷つけることすらできないまま彼に首を絞められ、サノスを罵った直後に首の骨をへし折られて絶命し倒れる。
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 本作では、トニー、スティーブ、ブルース、スコット・ラング/アントマンがタイムトラベルした2012年の“ニューヨーク決戦”で敗れた直後の彼と、ソーとロケットが時間移動した、2013年の牢獄で幽閉されていた頃の彼が登場。
- 前者では当時のアベンジャーズやS.H.I.E.L.D.に捕縛されながらも、無駄口や幻術で周囲を揶揄って当時のソーに猿轡を嵌め込まれ、連行されるが、当時のトニーたちとアレクサンダー・ピアースらによる自身の処遇を巡る悶着の最中、当時のハルクの干渉でトニーが落としたテッセラクトを拾って利用し、その場から何処かへテレポーテーションする[注釈 6]。
- 後者は牢獄の中で寝転がっていたところ、その側をソーとロケットが素早く通過した描写のみで、物語への関与は無かった。
コミック以外での登場[編集]
テレビ[編集]
- The Marvel Super Heroes のソーのセグメントで登場した。
- 『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』シーズン1第10話「ロキの陰謀」で登場した。声優はジョン・スティーヴンソンである。
- The Super Hero Squad Show のエピソード "Oh Brother" で登場し、Ted Biaselliが声優を担当した[26]。
- 『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』で敵キャラクターとして登場した。声優はグレアム・マクタヴィッシュである。
アニメーション映画[編集]
- オリジナルビデオアニメーション映画『ウルヴァリンVSハルク』では敵キャラクターとして登場する。声優はグレアム・マクタヴィッシュである。この作品ではハルクをアスガードに送り込み、新たなラグナロクにしようとしていた[27]。
- オリジナルビデオアニメーション映画『勇者ソー 〜アスガルドの伝説〜』ではリック・ゴメスがロキの声を担当した[28]。
コンピュータゲーム[編集]
- 『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE』で敵キャラクターとして登場し、ラリー・セダーが声優を担当した。
- Marvel Super Hero Squad ではTed Biaselliが声優を担当した。ストーム、ジャガーノート、ソーに変装する。
- Marvel: Ultimate Alliance 2 にも登場。
- Thor: God of Thunder では実写版でもロキを演じたトム・ヒドルストンが声優を担当する[29]。
モーション・コミック[編集]
ロバート・ローディによるグラフィックノベル『ロキ』を原作とした4話のモーション・コミック作品 Thor & Loki: Blood Brothers が2011年3月28日よりiTunes、Xbox Live、PlayStation Networkで配信されている[30]。
玩具[編集]
- 『ザ・クラシック・マーベル・フィギュア・コレクション』の第37作目としてロキのフィギュアが発売された。
- トイ・ビズの『マーベル・レジェンズ』シリーズ第13弾のひとつとしてロキのフィギュアが発売された。
- Marvel Minimates ラインでは3体のフィギュアが発売された。シリーズ第16弾でクラシックコスチューム、第33弾で女性の身体、第39弾で映画版のロキがそれぞれ作られた。
- Marvel Super Hero Squad では第5弾でソーとセットで発売された。同フィギュアは3パックセットの Battle for Asgard's Vaultとコレクターズ・パック第4弾で再発売された。
- 映画とのタイアップであるハズブロの Thor: The Mighty Avenger では3体のフィギュアが発売された。
- Marvel Select でも映画版のフィギュアが発売された。
- ハズブロの Marvel Universe Gigantic Battles でも発売された。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ ヒドルストンによると、ロキはワームホールの彼方に消えるという屈辱を通して、悪逆さが増したのだという。
- ^ この時反発した老人に光弾を放つも、駆けつけたスティーブに跳ね返されて自分が喰らい、膝を付きながら倒れ込んだ。
- ^ この事前に、今際の際のコールソンから「信念がないからお前は負ける」と指摘され、反論しようとした隙を突かれ、銃撃を浴び吹き飛んだ。
- ^ トニーに対してはセプターで支配下に置こうとしたが、彼のアーク・リアクターを突いたため失敗した。
- ^ ソーはこれを「自分を殺そうとした」と思っている。
- ^ この時、トニーとスコット以外で現地にいた者は誰もロキがテレポーテーションしたことを目撃しておらず、その直後に彼がいなくなったことにソーが気がつくのみで終わった。
出典[編集]
- ^ Loki is number 8 , IGN.
- ^ Mayerson, Ginger and Poonsombat, Nirut (2004年11月9日). “Interview: Esad Ribic”. The Journal of the Lincoln Heights Literary Society Miscellanea and Ephemeron. 2010年7月31日閲覧。
- ^ Richards, Dave (2010年7月13日). “Aguirre-Sacasa Gets Mischievous With "Loki"”. Comic Book Resources. 2010年7月31日閲覧。
- ^ Ching, Albert (2010年7月13日). “AGUIRRE-SACASA Details LOKI's Origin in October”. Newsarama. 2010年9月27日閲覧。
- ^ Richards, Dave (2008年4月30日). “HAMMER TIMES PAST: Fraction & Zircher on "Thor: Ages of Thunder"”. Comic Book Resources. 2010年9月29日閲覧。
- ^ Journey into Mystery #85 (1962年10月)
- ^ Avengers #1 (1963年9月)
- ^ New Mutants Special Edition #1 (1985年12月)
- ^ X-Men Annual #9 (1985年)
- ^ Journey into Mystery #96 (1963年9月)
- ^ X-Factor vol 1, #50 (1990年1月)
- ^ Journey into Mystery #92 (1963年5月)
- ^ Guardians of the Galaxy #42 (1993年11月)
- ^ Marvel Zombies Return #1 (2009年11月)
- ^ Mutant X #1 (1998年10月)
- ^ “Marvel Studios Update: Loki Officially Cast in 2011 Thor Movie”. Marvel Comics. (2009年5月18日) 2009年5月19日閲覧。
- ^ “Profile on Marvel Studios with Big Updates from Kevin Feige”. Firstshowing.net (2009年6月7日). 2010年12月28日閲覧。
- ^ “Kevin Feige THOR 2, IRON MAN 3, AVENGERS Sequel Interview”. Collider. 2015年3月1日閲覧。
- ^ McLean, Craig (2014年11月2日). “Idris Elba interview: Marvel movies are 'torture'”. The Daily Telegraph. 2014年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月2日閲覧。
- ^ Babbage, Rachel (2014年11月1日). “Loki to appear in Thor: Ragnarok and both parts of Avengers: Infinity War”. Digital Spy. 2019年5月3日閲覧。
- ^ “「マイティ・ソー」公開生放送、ロキ役声優・平川大輔が「アフレコはインナー姿で」”. 映画ナタリー (2017年11月4日). 2020年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 68
- ^ a b ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 69
- ^ a b ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 71
- ^ “Joss Whedon Explains Why There's No Loki In 'Avengers: Age Of Ultron'”. MTV News. 2015年5月1日閲覧。
- ^ “Marvel Super Hero Squad Voice Cast”. Comicscontinuum.com (2009年7月28日). 2010年12月28日閲覧。
- ^ Mel Valentin (2009年1月28日). “Movie Review - Hulk Vs.”. efilmcritic.com. 2010年9月8日閲覧。
- ^ “New Thor: Tales of Asgard Movie Clip”. Marvel.com (2011年4月8日). 2011年4月9日閲覧。
- ^ “SEGA Inks Actors Chris Hemsworth and Tom Hiddleston to Star in the Video Game Thor: God of Thunder”. Business Wire. (2010年12月2日) 2010年12月2日閲覧。
- ^ “Thor & Loki: Blood Brothers Premieres March 28”. marvel.com. (2011年3月11日) 2011年3月11日閲覧。
参考文献[編集]
- 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。
外部リンク[編集]
- Loki at Marvel.com
- Mischief: The Fanlisting for Loki
- Loki (Thor 2011 etc.) Fan Club
- Loki's army Art Group
- The Magically Mischievous, Deceitful And Delicious Loki
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