スタートレックVI 未知の世界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
スタートレックVI 未知の世界
Star Trek VI: The Undiscovered Country
監督 ニコラス・メイヤー
脚本 ニコラス・メイヤー
デニー・マーティン・フリン
原作 レナード・ニモイ
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
製作 スティーヴン・チャールズ・ジャフィ
ラルフ・ウィンター
製作総指揮 レナード・ニモイ
出演者 ウィリアム・シャトナー
レナード・ニモイ
デフォレスト・ケリー
音楽 クリフ・エイデルマン
撮影 ヒロ・ナリタ
編集 ウィリアム・ホイ
ロナルド・ルーズ
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1991年12月6日
日本の旗 1992年2月29日
上映時間 110分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $30,000,000 (概算)
興行収入 $74,888,996[1] アメリカ合衆国の旗
$96,888,996[1] 世界の旗
前作 スタートレックV 新たなる未知へ
次作 スタートレック ジェネレーションズ
テンプレートを表示

スタートレックVI 未知の世界』(スタートレックシックス みちのせかい、Star Trek VI: The Undiscovered Country)は、1991年アメリカ映画。『宇宙大作戦』(TOS)のレギュラーを中心とした『スタートレック』の映画(オリジナルシリーズ)全6作中6作目であり、TOSの事実上の完結編。

ストーリー[編集]

クリンゴン本星の資源衛星プラクシスが事故により爆発し、そのままではクリンゴン人は50年後に滅亡してしまう状況に陥った。これまで長年敵対関係にあった惑星連邦とクリンゴン帝国との和平交渉の歴史を変えるチャンスであると考えたスポックは、カークに黙って和平交渉にやって来るクリンゴンのゴルコン宰相を出迎える任務に志願する。息子をクリンゴンに殺されているカークにとって気が進まないことであったが、しぶしぶ共に任務につくことになった。

エンタープライズ号に乗り込んできた宰相達とのギクシャクとした歓談の後、なんとエンタープライズから発射された(事実ではないが)魚雷が宰相の船に命中した。誰が撃ったのか解らぬまま救助のため乗り込んだカークとマッコイの前で宰相は手当のかいもなく死んでしまい[2]、二人は暗殺犯として逮捕されてしまった。窮地に立たされたカーク船長達を救助すべくエンタープライズ号とエクセルシオール号が奮戦する。

作品解説[編集]

『スタートレック』生みの親であるジーン・ロッデンベリーは本作の製作中に死去。同作およびTNGでスポックが登場する"Unification"(潜入!ロミュラン帝国)が、ジーン・ロッデンベリーに捧げる特別追悼作品となり、TOS、TNGの両世代を繋ぐ架け橋となった。

また作品中で、第二作に登場したコバヤシマルに言及する台詞がある。さらには『新スタートレック』から登場するクリンゴン人の宇宙艦隊士官ウォーフの先祖をウォーフ役のマイケル・ドーンが演じていたり、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』のオドー役の俳優が別の役柄で出演している。また、TOS時代では反駁していたクリンゴンと、『新スタートレック』では和解しているため、そこに至った経緯を観る事ができる。

視覚効果が前作では不評であったが、今回はILMが再び多くの視覚効果を担当。加えて『ターミネーター2』のバイク・スタントでワイヤーを消去したパシフィック・データ・イメージズも参加している。合成技術が光学からデジタルに替わり、イマン扮するマルティアが姿を変える場面にやはり『T2』で知名度を上げたモーフィング技術も登場する。

TOSの事実上の完結編となっているため、エンドクレジット前にはウィリアム・シャトナー以下TOS主要キャストのサインが流された。

ホームズとシェイクスピア[編集]

シェイクスピア作品の台詞を発しながら遮蔽中でも攻撃可能な新型バード・オブ・プレイで攻撃するチャン将軍に対し、毒舌家のDr.マッコイは対抗策を準備しながら「黙れば金をやる」と毒づく。

もともとシェイクスピアがよく引用されるシリーズだが、今回は『ハムレット』から取られた題名(未知の世界)をはじめとしてクリンゴンの宰相、チャン将軍ともシェイクスピア・マニア(演じた俳優も揃ってシェイクスピア俳優)という設定で各種引用も多い。

映画の中盤より、犯罪者として捕らえられたカークとマッコイの無実を証明するためスポックらによる犯人探しが展開される。この動きの最初にはシャーロック・ホームズの有名な言葉が引用されるが、謎解きのプロセスは劇場版前5作にはあまり見られなかった要素である。この探偵小説の要素は、1976年の『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』の脚本を書いたこともある監督のニコラス・メイヤーによるものである。

シェイクスピアとの関わりについては、スペシャルコレクターズ・エディションDVDの特典「シェイクスピアとチャン将軍」でも解説されている。

キャスト[編集]

役名 TV
(日本)
俳優 日本語版
VHS DVD
ジェームズ・カーク カーク船長 ウィリアム・シャトナー 大塚明夫 矢島正明
スポック Mr.スポック レナード・ニモイ 吉水慶 菅生隆之
レナード・マッコイ Dr.マッコイ ディフォレスト・ケリー 仁内建之 小島敏彦
モンゴメリー・スコット チャーリー ジェームズ・ドゥーアン 藤本譲 小林修
ウフーラ ウラ ニシェル・ニコルズ 小宮和枝 朴璐美
ヒカル・スールー 加藤 ジョージ・タケイ 田原アルノ 坂東尚樹
パベル・チェコフ チェコフ ウォルター・ケーニッグ 辻親八 樫井笙人
ヴァレリス大尉 キム・キャトラル 勝生真沙子 麻生侑里
カートライト提督 ブロック・ピーターズ 大山高男 菅原正志
サレク大使 サレク大使 マーク・レナード 納谷悟朗
チャン将軍 クリストファー・プラマー 筈見純 麦人
ゴルコン宰相 デビッド・ワーナー 麦人 佐々木敏
エクセルシオ通信士官 クリスチャン・スレーター
ウォーフ マイケル・ドーン
  • VHS版はビデオ、LD(バイリンガル・コレクション)、DVD(通常版)に収録
  • DVD版はDVD(スペシャル・コレクターズ・エディション)・Blu-ray Discに収録
演出:佐藤敏夫、翻訳:小川裕子、制作:スタジオ・エコー
その他声の出演:丸山真奈実森永明日夏後藤哲夫入江崇史廣田行生瀬下和久中庸助辻親八小池浩司新垣樽助石川悦子小林麻由子高瀬右光吉野貴宏小野大輔藤原堅一江川大輔竹内潤子

スタッフ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Star Trek VI: The Undiscovered Country (1991)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月16日閲覧。
  2. ^ クリンゴン人の血液が菫色なのは「赤だとMPAAにR指定(17歳未満は保護者の同伴が必要)にされてしまう(つまり、総興行収入が減ってしまう)」という懸念からである(北米版DVD『Star Trek VI: The Undiscovered Country - Two-Disc Special Collector's Edition』の特典映像より)。しかし、TNGなどでは赤くなっている。

外部リンク[編集]