スター・トレック (1979年の映画)

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スター・トレック
Star Trek: The Motion Picture
監督 ロバート・ワイズ
脚本 ハロルド・リヴィングストン英語版
原案 アラン・ディーン・フォスター
原作 ジーン・ロッデンベリー
製作 ジーン・ロッデンベリー
出演者 ウィリアム・シャトナー
レナード・ニモイ
デフォレスト・ケリー
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 リチャード・H・クライン
編集 トッド・C・ラムゼイ
製作会社 Century Associates
パラマウント映画
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 CIC
公開 アメリカ合衆国の旗 1979年12月7日
日本の旗 1980年7月12日
上映時間 132分
144分(ビデオ・LD版)
136分(特別完全版)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $35,000,000[1] (概算)
興行収入 $82,258,456[1] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
配給収入 11億円[2] 日本の旗
次作 スタートレックII カーンの逆襲
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スター・トレック』(: Star Trek: The Motion Picture)は、1979年アメリカ映画。『宇宙大作戦』のレギュラーを中心とした『スタートレック』の映画第1作。サブタイトルの頭文字をとって「TMP」という略称で呼ばれることが多い。

原題を今日の自然な日本語に意訳すれば『スター・トレック-劇場版』となる。ノベライズの日本語版タイトルは『宇宙大作戦-スター・トレック』である。

ビデオ発売の際には未公開シーンを追加したバージョンが製作され、2001年にはロバート・ワイズ監督自らが監修、特撮シーンのCGによる再製作や音響のリニューアルなどを行なった「ディレクターズ・エディション 特別完全版」が発表された。

ストーリー[編集]

天体規模ほどもある巨大な雲状の「何か」が銀河系を進んでいく。その進路上で迎撃しようとしたクリンゴン艦や調査を試みたステーション・イプシロン9は攻撃を受け、消滅してしまう。進路の先には地球があり、迎撃可能な宇宙船は、5年間の調査飛行の後、軌道上のドックでの大改装を終えようとしていたエンタープライズだけであった。

提督に昇進していたカークは地上任務に就いていたが、この危機に乗じて、再びエンタープライズの指揮を執る。犠牲を伴いながらも体制を整え、カークたちは地球までわずかの距離に接近した雲の中に「ヴィジャー(V'Ger)」と名乗る謎の存在がいることを突き止めた。ヴィジャーは自らを造り出した創造者(クリエイター)を捜し、一体になろうとしているという。地球上にいる炭素ユニット(人類)達が創造者との交信を阻んでいると判断したヴィジャーはその抹殺を謀るが、機転を利かせたカークが創造者を教える条件で直接ヴィジャーに会いに行く。そこでカーク達は「ヴィジャー」とその「創造者」の意外な正体を知ることになる。

視覚効果[編集]

当時の日本円にして100億円もの巨費を投じ、本編監督にはロバート・ワイズ、特殊撮影にはダグラス・トランブルジョン・ダイクストラらを起用して作られた。

70年代後半は『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』などのヒットによってSF映画の大規模予算での製作が盛んになり始めた時期であった(スペース・レースとも呼ばれた)。人気テレビドラマだったものが莫大な費用と最新技術により本格的に映画化されるとあってファンの前評判も高かった。

しかし、当初視覚効果監修に起用したロバート・エイブルとそのスタッフが、当時は未発達だったコンピュータ制御による撮影システムや3DCGの開発に時間と予算を取られ、公開日に間に合わないと判断され解雇。製作スケジュールが遅れ予算もあまりかけられないという状況で起用されたのが『未知との遭遇』のトランブルと『スター・ウォーズ』のダイクストラだった。2人はエイブルの下で進んでいたデザイン案を白紙に戻して、一からこの計画に取り組んだ。トランブルは『未知との遭遇』の機材・人材を投入し、新型のモーション・コントロール・カメラを開発、プレミア試写会の前日まで作業を続けるなど厳しいスケジュールの下で多数のSFXシーンを完成させた。そのほか、TV畑のフィル・ジョアノーが視覚効果コンサルタントとして参加し、当時既に未来的なデザインで知られていたシド・ミードがヴィジャーの外観デザインに招聘された。最終版にはエイブルが関わったシーンも、ワームホールに突入するエンタープライズ船内のシーンに残った。

映画公開後は大評判となり興業成績も良かったが、巨額の製作費と広告費が仇となって、コストパフォーマンスの悪さが際立つ結果となった。このシリーズは次作から手堅くジョージ・ルーカスが作ったSFX工房・ILMに特撮を依頼するようになる(TMP製作時はILM自体が存在しなかった)。皮肉なことに、劇場版第2作は本作が採用出来なかった3DCGが大きな見所の一つとなった。

当時の技術の限界から合成の痕跡が残っており、2001年にワイズ監督が監修した「ディレクターズ・エディション 特別完全版」では合成作業がデジタル処理でやり直され、未完成だったヴィジャーの外観もより多くの部分が映る。バルカン星の風景などCGで練り直された映像や、効果音が新たに差し替えられた場面もある。

キャスト[編集]

役名 TV
(日本)
俳優 日本語版
テレビ朝日
()内は追加収録担当
ソフト版
ジェームズ・T・カーク カーク船長 ウィリアム・シャトナー 矢島正明
スポック Mr.スポック レナード・ニモイ 瑳川哲朗 菅生隆之
レナード・マッコイ Dr.マッコイ ディフォレスト・ケリー 山内雅人 小島敏彦
モンゴメリー・スコット チャーリー ジェームズ・ドゥーアン 小林修
ウフーラ ウラ ニシェル・ニコルズ 川島千代子 松島みのり
ヒカル・スールー 加藤 ジョージ・タケイ 富山敬
坂東尚樹
坂東尚樹
パヴェル・チェコフ チェコフ ウォルター・ケーニッグ 古川登志夫 佐久田修
クリスティン・チャペル チャペル メイジェル・バレット 島木綿子
中澤やよい
定岡小百合
ジャニス・ランド グレース・リー・ホイットニー
ウィラード・デッカー スティーヴン・コリンズ 堀勝之祐 山路和弘
アイリーア パーシス・カンバッタ 鈴木弘子 田中敦子

スタッフ[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b Star Trek: The Motion Picture (1979)”. Box Office Mojo. 2010年8月12日閲覧。
  2. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)390頁

外部リンク[編集]